お正月からぼたん苑が開かれるということで、
早速出掛けて美しい冬咲きのぼたんを堪能しました。
それはまた後日「けいこかふぇ」でご紹介。
さて、お庭を出ると社殿の前は長蛇の列。
ぼたん苑と社殿拝観券のセットを購入したものだから
これは社殿に入るための列なんだろうと考えて
最後尾について待つこと10分ほど。
キョロキョロ周りを眺めていたものの、
列の様子がどうも変だ。
みんな社殿の「外側」から参拝する人の列だったのでした。
ということで、列から脱出していそいそと
透塀の内側から社殿を拝観できる入口へと。
きれいに掃き清められた空間の中、
左手にご神木の大楠がありました。
見事です。すごくパワーを感じました。
幹周囲8m、高さ25m、樹齢約600年
こちら東照宮創建以前からこの地に生を宿していた木です。
あまりに大きくて透塀の屋根の上まで枝を伸ばしています。
見事な透塀に沿って歩き、
上段に多い美しい鳥の様子などを眺めていたら
いよいよ社殿の敷地へと入る時
なんと元気なイノシシが2頭お出ましではないですか!
黄色矢印で示したところです。
元気に疾走しているイノシシ。
丁寧に作られています。
口の中まで作り込まれていますよ。
そのそばにある松の様子なども美しく。
そして内側から見る唐門の昇り龍、降り龍、
こちら静かに見ることが出来ました。
日光東照宮の眠り猫の作者と伝わる左甚五郎によるものだそうです。
社殿の金色はほどよく品よく美しく。
社殿脇にあったキササゲ。
慶安4(1651)年の社殿造営時に雷から社殿を守ると信じて、
雷除けの願いを込めて植えられたのだそうです。
樹齢350年以上のこの木、細長いのは果実らしいのですが
神が降臨する依代というか、
アイヌの人々が神との交流のために用いたイナウのようにも見えます。
すごく神秘的な生命に囲まれた上野東照宮です。