2019年12月03日

山本達彦氏 MANDALA LIVE 2019“Live en Quatre Saisons・Hiver”(2019/11/30)

先週末、東京・南青山で開催された山本達彦さんの
173回目の マンダラライブに行ってきました。

ここしばらく東京はあいにくの天気が続いていたので
当日の快晴はとっても嬉しい。
ということで少し早めに青山に向かって
神宮外苑のイチョウ並木を散策してみました。

山本さんの冬のマンダラライブは
ここのところ12月に行われていたけれど
今回は11月末ということで、イチョウもしっかり
黄色の葉っぱがまだ残っていました。

青い空にすっと伸びたイチョウの幹と
枝を彩る黄色の葉はとってもきれいでした。

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そして気分も新たに南青山のマンダラへ。
今回の会場奥にあった装飾はユリがとてもきれい。
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今回は山本さんとBassの戸川智章さんとDrumsの江野尻知宏さんの
3人でのセッション。皆さん黒の上下で登場です。

山本さんはとてもお元気そうで
にこやかでした。
しっとりバラードは山本さんのピアノの上手さが
ひときわ際立つメロディーラインでした。
耳慣れた曲のアレンジが毎回変わるのですごく楽しみです。
大人の色香漂う歌声はいつもにも増して
キラッと輝きがありました。
3人のセッションでは息もぴったりで
演奏が山本さんの歌声にしっかり溶け込んでいる感じ。

山本さんは新曲作りにも取り掛かっていらっしゃって
その中でも少しずついろいろなパターンの音の組み合わせを
いくつも作って、一人で吟味される地道な過程を
とても楽しいとお話されていました。

そして季節柄、ご自宅のお庭の
赤く色付いた紅葉や苔むした石を見て
時が経つことの奥深さや素晴らしさを感じるそうで
ご自身も味わいのある曲を作ったり
人生を送りたいなあといった思いを重ねるそうです。

日常の中でそういう気付きを得られる感性があるから
美しい音楽作りにもつながるんだろうなあ。

座席の位置からはあいにく
江野尻さんのパフォーマンスの姿は直接見えなかったのだけど
江野尻さんの自在なJazzyなリズムや
小さく繊細に刻まれるリズムがとても美しくて、
波の音や冬のピリッとした空気感を
表現しているように感じました。

戸川さんはウッドベースではなくて
エレキベースを2台駆使されていて
山本さんのボーカルにまるでコーラスのように絡んでいました。
いつもよりも低音の波動がすごかったです。
冷え対策でかけていた膝掛け、
たまたま少しピンと張っていた時に
戸川さんのベースに合わせて
その振動が手にはっきり伝わってきました。
ということは鼓膜でもこういうことが
起こっているってことですね。
ライブ会場ならではの迫力です。

とっても上質な時間に浸れることのできた時間。
最後、お帰りの時、いつもよりも多くのファンの人が
出口のところで待っていたけれど
運よく、握手してもらえました。
あんなにピアノで酷使して大切な手なのに
ファンとの握手を惜しまないそういう精神
とってもありがたく思いました。
1年分の締めくくりに感謝。感謝。

これからも山本さんが追求したい音楽の世界を
どんどん広げていってほしいなあって思いながら
会場を後にして、表参道のイルミネーションに向かいました。
そのブログ記事はこちら
posted by Lana-Peace at 00:03| アート / 歴史 音楽

2019年09月17日

山本達彦氏 MANDALA LIVE 2019“Live en Quatre Saisons・Automne”(2019/9/14)

先週末、東京・南青山で開催された山本達彦さんの171回目の
マンダラライブに行ってきました。

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白い上下のスーツに黒のシャツで登場された山本さんは
ここのところ少し夏風邪をひかれたようで
ライブ最初には咳を気にされていましたが
甘い歌声はいつもより一層甘くて
のびやかで、とても素敵でした。

今回ソロでピアノ、ギターとボーカルのパフォーマンス。
演奏された19曲はメローな曲調だったせいもあるのか
「美しい日本語」だなあってしみじみ感じるものばかり。
美しいピアノやギターの旋律とともに
山本さんの歌声によって一曲一曲、異なる歌の
世界観がふわーっと広がって。
会場内の空気がすごく澄んだきれいな波動で充たされた感じでした。

山本さんは歌詞の内容は
自分に重なるところもあれば
まったくそうでないところもあって
若い頃はそこに壁を感じる時もあったようですが
自分とは違う人の生きざまを歌ううちに
自分の人生に他者の人生を体内にいれて
音楽人生を歩んでこられたとお話されていました。
最近、やっと自分が無理せず歌えるようになったのかな、と。
そのせいかもしれないけれど
山本さんの歌は原曲よりもずっとずっと
今の方が良いなあって思います。

山本さんは今年の夏は蝉の声が例年より少ないと感じたそうです。
「蝉が元気ないとこっちもショボンとする・・・」と。
そんなかわいい表現も自然と口につく山本さんは
高校生の頃、過ぎ行く夏にセンチメンタルな感覚が湧いていたそうです。
今も窓を開けて今の季節耳に触れる虫の音に
「夏はもう終わったんだな」って感じる時
当時の宴が終わる時のような切ない感覚が
蘇るのだそうです。
四季のある日本、
夏と秋の季節の変わり目で
まだ夏に惹かれるところがあったり
そんな揺らぎのある感覚が
日本で良かったなあって思われるのだとか。

そういう山本さんの感性が今回のライブの
「美しい日本語」であり
その日本語が織り成す歌の世界に
につながっているような気がしました。

そして映画「桜の季節」で一緒にお仕事をされた
高尾奏之介さんのこともお話されていました。
40歳ほど年の離れた若手の音楽家の
素晴らしい才能を素直に認めて
自分を高める交流につなげていけるって
すごいことだなあと思いました。

今回はしみじみと染み渡るように響く歌がとても多かった。
山本さんのおかげで
またとっても良い時間が過ごせました。

いつまでも心と体を大切に
いきいきと活動してほしいなあって思いました。
posted by Lana-Peace at 01:07| アート / 歴史 音楽

2019年07月10日

小田和正氏 KAZUMASA ODA TOUR2019「ENCORE!! ENCORE!!」(2019/7/5 仙台)

先週、小田和正さんの仙台で行われたコンサート
『KAZUMASA ODA TOUR2019「ENCORE!! ENCORE!!」』に行ってきました。

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小田さんが協力されている「東北さくらライブプロジェクト」
ブースが出されていましたので、寸志を募金。
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会場内自販機の上には小田さんの2008年当時のサインが
飾られていました。
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小田さんは昨年の函館のコンサートの時より、
一層お元気そうで、嬉しかった。
そして仙台の会場、宮城セキスイハイムスーパーアリーナは
今迄行った大きな会場の中でも
かなり音が良かったなあという印象です。

小田さんは声の伸びも、感動ものの美しさでした。
そしてどこか小田さんは楽しそうでした。
そういえば昨年の「クリスマスの約束」の代わりに
今年の春放映された「風のようにうたが流れていた」で
出演された矢野顕子さんがリハーサルの際
みなさんが練習するスタジオ内は加湿器だらけで
まるで梅雨のように湿度が高いとおっしゃっていたけど、
きっと普段からいろいろ喉には注意されているのだろうなあ。
3時間、31曲最初から最後まで実に素晴らしい歌声だった。

今回とっても嬉しかったのは「緑の丘」を歌われたこと。
こちら小田さんが東北大出身ということで
東北大学総長里見進氏(当時)が依頼して
校友歌が実現したというもの。
 「緑の丘」作詞・作曲:小田和正
アコースティックギター1本の伴奏で1番だけ歌われたけども
しーんとした会場にしみじみ響き渡るその歌は
ほんとにいい歌だなあと。。。
コンサート終了後、CD販売のブースに行ってみたら
「一般で販売していなくて、東北大学に寄付した人のお礼として
出されているものみたいです」と言われ

東北大の生協と言ってもたくさんある。
どこがいい?
うーん、わからないから
「なだらかな 坂道を上れば 川内〜」
イントロがそう始まるのでコンサート翌日、
行ってみたのは川内キャンパス 川内厚生会館。
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ということでやっと手に入れることができました!
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「緑の丘」460円也。
この金額の中のわずかな額でも
東北大学の学生さんたちのために役立てるといいなとか思って。

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CDには小田さんの歌声がピアノソロの伴奏と共に入っていました。
小田さんのあたたかい低音が染み渡るような名曲。
小田さんの母校や仙台に対する愛が伝わってくるような歌でした。

そして東北大混声合唱団の歌声と
東北大出身の榊原光裕氏によるピアノ演奏も入っています。
同じ曲だけど異なるアレンジはまた随分表情が変わります。

そして最後に「緑の丘 Instrumental」と書かれたピアノ演奏。
どなたの演奏かしら?
音楽ファイルのプロパティをパソコンで見てみたら
参加アーティストの欄に「小田和正」とありました。
東北大の合唱団、榊原さんのバージョンのところにもそれぞれ
参加アーティストの欄に各名称が記されているから、
4番目のInstrumentalはやっぱり小田さんの演奏なのでは?
でも、どうしてそう書かないのかしら?
小田さんの伴奏で歌えるって、すごいことなんですけど・・・。

さて「緑の丘」には「立ち並ぶ白い教室」と歌詞に出てくるけれど
ここに見えるのは厚生会館向かいの講義棟。
小田さんの工学部建築学科とは違うけれど
何かこう雰囲気があるので「白い教室」ってことで撮ってみました。
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「るーぷる仙台」バスの中から見えた工学部はこちら。
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キャンパス内を歩く学生さんたちの姿が
50年前の小田さんの姿に重なって見えたりして。

今の校舎は当時の面影を残すところはないようで
「とても寂しいけど 時の流れとはそういうことであります。」
小田さんはそう訥々と語っていました。

小田さんのこれまでの楽曲の中には
「緑」がかなり登場するけれど
東北大学のキャンパスの中を歩いてみて合点がいきました。
非常に緑が豊かな場所なのです!
たとえばさきほどの厚生会館から図書館へ進む道
こんなに緑がいっぱいです。
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仙台城址の伊達政宗公騎馬像近くから眺めてみると
東北大の校舎一部が緑の中から垣間見える感じ。
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「広瀬川から幾重にもかさなる緑の丘」
その歌詞が出てきますが
同じく仙台城址から見ると
瑞鳳殿のある高台が広瀬川に面するところは
こんな地層がむき出しになっています。
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バスから見た広瀬川はこんな感じ。
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さて、こちらCDジャケット裏面の美しい絵は
仙台市内の定禅寺通りです。
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小田さんのサインが右下に記されています。
実に素敵な雰囲気の小田画伯の絵ですなー。
この絵を手に入れるだけでも価値あり。

バスの中から眺めた定禅寺通りはこんな感じ。
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そして小田さんの絵の中に出てくる緑の大きな車、
きっとこの仙台市バスなのだろうなあ。
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さて、コンサートの後、会場周辺は漆黒の空。
澄んだ空気のしんと静かな感じです。

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仙台駅までのシャトルバスに乗ろうと思って
「終わっちゃったなあー」と放心状態で
とぼとぼ道を歩いていたら
何やら人だかり。
なんとちょうど小田さんたちがお帰りになるところ。
遠くて暗くて表情ははっきりしなかったけれど
白いTシャツの小田さんは右手を元気に高く上げて
挨拶されて車に乗り込まれました。

何度もコンサートに行ったけど
小田さんのお帰りになるところに出くわしたのは
初めてだったなあ。感激。感激。
小田さん今日はどうもありがとうございました。
いつまでもお元気で。
そう呟いて。

コンサート最後に小田さんは「僕等の気持ちです。」
そうおっしゃって
「また会える日まで」をみなさんで歌われた後に
「会いに来る」をもう1回歌ってくれたのは
小田さんにとって縁の深い仙台だからなのか・・・?
名残惜しかったなあ。

若き日の時間と、年を重ねた時間が
うまく融合して醸成して、
今の小田さんにつながっているんだなあと
しみじみ感じたコンサート。
忘れられない誕生日プレゼントになりました。
小田さんが4年間過ごした仙台の風景。
小田さんの原風景にもちょっと触れられて嬉しかった。


これからも身体と心を大事に
小田さんの求める音楽を追求してほしいなあって思いました。
posted by Lana-Peace at 11:25| アート / 歴史 音楽

2019年07月02日

山本達彦氏 MANDALA LIVE 2019“Live en Quatre Saisons・Été”(2019/6/29)

先週末、東京・南青山で開催された山本達彦さんの169回目の
マンダラライブに行ってきました。

今回はずっと聞きたかった「麗夢」の
アコースティックギターバージョンを演奏してくださったり
ベースの戸川智章さんとの息もピッタリで
「Imitation tale」で時折トモさんの右手から一瞬繰り出される
パーカッション的な音、何だかとてもスパイス的で良かったです。

山本さんはトークの中で
「努力しているけれども
その努力がそれほど報われていないところがある」
みたいなお話をお母様が占い師から聞かれたことがある
という話をされていましたが
いやーそんなことはちっともない、ない。
美しい歌声、ピアノとギターの音色は
いつ聞いても魅了されるし。
本当はほとんどゼロに近いところから始まった、と語る
ピアノもその演奏は聞き惚れるほどだし。
オリジナルの曲は同じものでもアレンジを随分変えて
違った色合いの作品にして新鮮な味わいもあるし
ライブのたびに更新される洋楽のレパートリーは
毎回感嘆ものだし。
素晴らしいパフォーマンスを毎回高めて発表するには
人には知られない努力があるんだなあって
改めて感じるものでした。

さて今回は作詞家の吉元由美さんが登場して
舞台の上で山本さんとトーク。
初めて拝見したけど、吉元さんとっても美しいわあ。
なかには写真と本人が随分違うという方もいますが
ステージ上での吉元さんも素敵だったし、
帰りに偶然、外苑前の駅の階段の至近距離でお見かけした吉元さんも
ホントに美しかった。
言葉を紡ぎ出して世界を作り出す方って
何か独特のたたずまいと美しさがある。。。

さて吉元さん登場の前に山本さんが歌ったのは
吉元さんが作詞された「永遠のドア」「colors of life」
最近、山本さんの親族の方が他界され、
改めて命を考えるようになったということで「永遠のドア」を選曲され
人生の時間や思いを歌ったもので、詩、曲共に
自分でとてもお好きだということで
「colors of life」を歌われました。

山本さんのギターとトモさんのベースで繰り出されるその歌は
なんだかとってもしみじみと染み渡る。

さて吉元さんは今年作詞家生活35年だそうで
「私の表現したい世界観を表せるアーティストは山本達彦さん」と
仰っていました。
山本さんは「リップサービスだ」と照れていましたが
ホントに吉元さんの言葉の世界が
山本さんのメロディーで素敵な空間に仕上がっていくから
その通りだなあって思いました。

吉元さんは執筆された『エレガントな終活』という新刊の話題に触れ
映画は最後のクライマックスの部分で盛り上がることを例に挙げ
「限りがあるからこそ、やれることもある。
これから新しい扉をもっと開いていくんじゃないか?
今から盛り上がる年代ではないか?」
と仰っていました。
なるほどー。
さすが吉元さん。

そして山本さんは幼稚園に入った頃くらいから
「生まれた瞬間から死に向かって歩いている」と意識することが
あったというエピソードを披露され、驚き!
山本さん曰く、最初は悲しいことだったけど、
理解して深く入り、それ(人は死に向かって歩く)が
当たり前のことになったのだそうです。

そして怖さについても語られ
人は「わからないから怖い」けれど
「わかってくると怖くない」とも語っていらっしゃいました。
わかる、その深さがきっと普通の人とは山本さんは違うんだろうなあ。

山本さんは
「自分の眠っている能力があるような気がする」と語られ
「やっていないからのびしろが相当ある」とも。
「気付くって人間だけに与えられた特権だと思う」
御年65歳の山本さんが、新しい何かの才能をどんな風に伸ばされるのか
とっても楽しみです。

「生き方も音楽も、要るもの、要らないものを
絞り込むようになったから純度が高くなる」とも仰っていました。

山本さんは
「新しい自分の青い風、緑の風が吹いている気もして
そういうチャンスに作っておかなくちゃ」
「自分の作品を残していくっていうのが終活かなとも思う。」
そんな風に語って、今回吉元さん作詞、山本さん作曲の
新曲「時の渚」を歌われました。
名曲だなあ。
スローテンポの新曲はまるで映画のエンディングのようでした。


今回は忘れたくない山本語録がたくさんで、覚えきれないほど。
ライブの後、小雨の中、笑顔の山本さんに握手してもらって
とびきり素敵なエネルギーをチャージしてもらった気分でした!

これからも山本さんの望むような活躍ができますように。

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posted by Lana-Peace at 00:18| アート / 歴史 音楽

2019年06月19日

安部恭弘氏 "GENTLE NOTE Vol.38 at Mt.RAINIER HALL" New Album「Through the Past」発売記念ライブ(2019/6/14・渋谷)

先日東京・渋谷で開催された安部恭弘さんのライブに行ってきました。

開演前の会場はマウントレーニアホール渋谷はこんな感じ。

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前半は今年発売されたアルバム「Through the Past」を全曲通して、
後半は懐かしい数々の名曲からセレクトされて演奏されていました。

「アルバム作りは大変だけどものすごく楽しい」
「自分の生きた証みたいな感じかな」
そう語っていた安部さん。
アルバムに収められている「Best Regards」は
杉真理さんからお借りしたという安部さんのウクレレ演奏から始まったけど
なんとウクレレは小学5年生のギターよりも早く、
小学3年生の時に初めて買ってもらったんだとエピソードも交えて
「良くないことばかりが続くわけじゃない…♪」


安部さんの他、8名のミュージシャンが参加して
ステージの上は所狭しという感じだったけれど
秀逸のパフォーマンスですごく聞きごたえがありました。
古いアルバムから選ばれた曲は
それぞれのミュージシャンの見せ場があるように
アレンジされていたのも、ライブならではです。

安部さんは今年放映されたNHKのドキュメンタリー番組
小田和正さんの「毎日がアンコール」をご覧になって
自分よりも年上の小田さんがまだこうして精力的に活動されていることに
自分も気持ちが鼓舞されたようで
「先輩方を見習って皆さんが納得してくれるような作品作りと
ライブ活動を続けていきたい」とおっしゃっていました。

前回の横浜のアコースティックライブの時よりも
一層ハッピーな感じが伝わってきた安部さん、
いつまでも自分の追求する音楽、極めてほしいなあって思いました。
posted by Lana-Peace at 09:39| アート / 歴史 音楽

2019年04月30日

山本達彦氏 Live Tour “The Trio 2019”(2019/4/26・南青山)

先週末、東京・南青山のマンダラで開催された山本達彦さんの
Live Tour “The Trio 2019”に行ってきました。

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ブルーグレーのジャケットに黒のパンツに黒のショートブーツで
紺と白のストライプのシャツが山本さんのお顔立ちを
ますます精悍に引き立てていました。

一週間前にのどの調子を痛めて手当されたそうですが
いつも以上に声は艶やかで伸びやかで、さすがプロフェッショナル!
全体的にジャズテイストのアレンジで
どの曲をとっても皆、素敵でした。

「フランスの芸術家的な思いを織り込みたくて作った」と紹介された
「Improviseは」戸川智章さんのウッドベースで始まって
山本さんのピアノに江野尻知宏さんのリズムを刻む
シンバルが重なって、そこに山本さんのボーカルが……もう絶妙でした!

「Vintage」はアルバム収録よりも
もっと厚みを増した音で作り上げられていて
空気感がもうすごかった。
やっぱり山本さん、格好いいなあ。

そして一緒に暮らしているお母様との生活の中で
最近のほのぼのするエピソードを
お話されていました。
食事の席でお母様の気持ちがアップするようにと
NHKのAMのラジオ番組をかけていたところ
(世代が高齢の方でもご存知の曲が流れる率が高いって配慮ですね!)
なんとそこに山本さんの曲がかかったのだとか。
ご本人のまったく知らなかったところで、
突然ご本人と家族が一緒に聞くって
すごいことですね!
その番組は4月17日のNHKラジオ第一の「すっぴん」で
水曜日のパーソナリティ 能町みね子さんの番組に
「DJ敷島」として活躍する相撲の浦風親方がゲストで登場し
能町さんに捧ぐ音楽として取り上げられた曲のうちの1曲が
なんと山本さんの「May Storm」だったとのこと。
お母様もとても嬉しかったようです。

36年前発表の山本さんのこの歌、
今聞いてもすごく良いけど
振り返ってみれば、当時中学生だった私は
随分背伸びして大人の歌を聞いていたんだなあ。
浦風親方を存じ上げていなかったので調べてみたら、私と同世代。
随分長い時を経て、選んだ1曲が
山本さんの「MAY STORM」ってことが
何だか同じ時代、生きてきた人なんだなあって思ってしみじみ。。。

先月65歳のお誕生日を迎えられた山本さんですが
無駄なものをそぎ落として
My favoritesが明確になってきているんですって。
長く生きているのも悪くないなあとおっしゃっていました。

今回も素晴らしいピアノと歌と
戸川さんと江野尻さんと息の合ったセッション。
すごくたくさん練習されてきたんだろうなあ。
そういう誰かの努力の成果の中に
自分が身を置くと
清々しい気持ちになるなあって思います。
そして良い音楽って空間の波動を一気に変えてくれますね。

お帰りの時、やっぱりいつもの通り丁寧にファンサービスで
笑顔で応えられていました。
帰り際の運転で眼鏡をかけた横顔も凛々しくて、実に美しかったな。


これで充電完了。またしばらく頑張ろう。

これからも山本さんのやりたい音楽を追求して
活き活きと活躍してほしいです。
posted by Lana-Peace at 09:19| アート / 歴史 音楽

2019年03月16日

安部恭弘氏 スペシャル・アコースティック・ライブ〜EMOTIONAL BREATH 2019『春はもうすぐ』in YOKOHAMA〜(2019/3/9・横浜)

先週末、横浜のTHUMBS UPで開催された安部恭弘さんの
アコースティック・ライブに行ってきました。
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今回一部はソロ、ということでガットギターから始まった「Thrill Down」
原曲から更に磨きがかかった大人のアレンジはあまりにも格好良くて
釘付でした。これを初めて聞いた時は遥か昔の高校生。
今から考えれば随分背伸びをして聞いていたのかもしれないと思いつつ
やっぱり良いものは良いなあ。
安部さんはこのアレンジを
「やればできるんだ。明日に向かって頑張ろう!」っておっしゃっていたけど
才能の溢れる人はどんどん新しいページが作られていくんだなあと
思いました。

そして3曲ほど終えた後にキーボードに移って「New York Night」を。
普段は重久さんがキーボードだから、安部さんが演奏することはないけれど
ピアノがあまりにもお上手!
「New York Night」は『SLIT』を録音した前後の頃に、渋谷のeggmamで
一人で初めてピアノで歌ったのですごく印象に残っているそうです。
安部さんが10代の頃に作られた「セプテンバー・バレンタイン」を歌った時は
お客さんと同じように年を取っていく。
お客さんと一緒に人生を旅している感じ、とおっしゃっていました。
安部さんの歌、いろいろ聞くと、
その時の自分のプライベートな思い出が蘇るものね。
あの頃何してたかなあとか。

後半は安部さんと重久義明さんと松田靖弘さんが登場。
安部さんの前半ソロも良かったけれど
後半三人の演奏は不思議な奥行きの広がりがありました。
新しいアルバム『Through the Past』からも
そして懐かしい古い曲もいくつかあって、
安部さんのライブの時間中
何度もタイムトラベルしているようでした。

こころなしか、安部さんは9月のライブの時よりは
より一層お元気な感じがしました。

ライブ前に訪れてみたベイサイドの辺り
お天気も良くて潮風も心地良い感じ。
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先日の安部さんのライブは心の中に
あたたかく爽やかな風が吹きこむような
そんな一時でした。
安部さん、重久さん、松田さんに感謝。

才能に溢れた人たちだから、
これからもずっと活躍してほしいなあ。
posted by Lana-Peace at 18:11| アート / 歴史 音楽

2019年03月04日

山本達彦氏 MANDALA LIVE 2019 Live en Quatre Saisons・Printemps(2019/3/2)

先週末、東京・南青山で開催された山本達彦さんの165回目の
マンダラライブに行ってきました。

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山本さんはさわやかな春めいた感じを一歩先取りしようと
選ばれた淡いブルーのジャケットに白いハイネックと
黒のパンツ、白い靴で登場です。
今回はバックのミュージシャンなしでお一人での演奏。

今日3月4日が山本さんの65歳のお誕生日で
ライブ当日は「64歳最後の2日の雰囲気を味わってほしい」と
始まり、春・初夏を感じさせる曲を
最近気に入っているというSoft & Mellowをテーマに
アレンジされていました。
ピアノとギターの弾き語りをされましたが
もう、それはそれは素敵なアレンジ!

山本さんのジャズアレンジの歌も素敵だけど
ボサノバテイストの歌はますます歌のうまさが光る時間でした。
山本さんの弾く弦からくり出されるあたたかみのあるギターと
甘い声はまさにSoft & Mellow。
会場内に心地良い空気の波動が充たされるのが
すごく伝わってきました。
ここ2週間とても忙しい日が続いていたから
なんだかとってもとっても、癒されたなー。
いろいろな曲のボサノババージョンのアルバムを
ぜひ出してほしいなあって思いました。

山本さんが「緻密な曲なのでギターだけで大丈夫?」って
はじめは思われたという「May Storm」は
実に大人格好良かった!

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若い頃は張り切って声がしっかり出ている方がいいのかな?
と思うところがあったそうですが
年を重ねて、すごく余裕のある感じの歌い方は
「人生とある種、リンクしているところがある」
そんな風に仰っていました。


そして「普段こんなことは言わないけどね、ご提案です」
と冗談を交えて仰っていたのは
自分で努力してもがいて上に行こう、
そういう人を助けるなら良いけれど
あれこれ何でも人を助けすぎるのは
甘えさせてしまうからだめ、ということ。

ずっと自分で努力を重ねてきている山本さんの言葉だから
その通りだなあって思いました。
自分の人生、自分でどうにかしていくしかないものね。
究極の状態でも、自分でできることは
誰しも何かきっとあるはずだから。


山本さんはギターでの作曲の仕方についても
お話されていたけれど、
ギターの専門的なことはまったくわからない私ですが
心の中にとても心地良く響く音楽って
実はこんな風に作られたものなんだなあって垣間見て、
ますます作曲の才能がある方だなと思いました。

ライブの前日はムッシュかまやつさんの追悼ライブに参加されていたそうで
ジャンルにとらわれずに好きなものを取り入れていくスタイル、
そんなところでつながっているなあって
ムッシュかまやつさんのことを偲ばれていました。
若い頃からのご縁を大事にされて
ずっと尊敬されているその関係って
すごく素敵ですね。

山本さんは大学生の頃、
通学路の途中のレコード店で
当時並べられていたLP盤を
AからZの欄まですみずみまで見ていたことも
懐かしそうにお話されていました。
そして作曲される時、指針や目標になる曲、
エネルギー源になる曲があるそうで
「夜のピアノ」を作る時に参考になったという歌
Nick DeCaroのItalian Graffitiから
「WAILING WALL」をピアノ演奏と共に歌われました。
この歌が「夜のピアノ」につながっていったのかあ。。。

今春から始まるTrioのツアーに備えて
血流を良くして身体のコンディションを整えるために
歩くように心がけているのだとか。

今日の東京はしとしと雨降りで肌寒い日だけど
65年前の今日、山本さんはこの世に生まれたんだなあ。
同じ時代に生きて、山本さんの音楽を聴けることに感謝。
これからも心とお身体を大切に
素敵な音楽作りに励んでほしいなあって思いました。
posted by Lana-Peace at 12:41| アート / 歴史 音楽

2018年12月11日

山本達彦氏 MANDALA LIVE 2018 Live en Quatre Saisons・Hiver(2018/12/8)

先週末、山本達彦さんの163回目のマンダラライブに行ってきました。

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マンダラのライブ会場内のデコレーションも冬モードできれいです。
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白と黒の細かいチェックの上下に黒のシャツと靴で登場した山本さんはとてもお元気そうでした。実は開場の20分前くらに一度外に出てこられていましたが(あんまり突然、さりげなくマンダラの出口から出てこられてびっくりしました。時が止まるってこういうことなのかしら。)その後に着替えられたようです。

これまで山本さんは自分の中にある理想の世界、夢の世界を追求するロマンティストの部分が強かったのだそうですが、段々と現実の中の目標を追求するリアリストに変わってきたのだそうです。そうした志向は今秋発売された新アルバム「One Step Ahead」にも反映されているのだとか。
CDで聴く歌声も素敵なのだけど、生の山本さんの声はやっぱり波動が格段に違うんだよなあ。しみじみと。
ご自宅では好きなアンビエントジャズのピアノサウンドをよく聞かれ、またおうちの庭の紅葉も楽しまれたようです。

さて今回はベースの戸川智章さんとドラムスの江野尻知宏さんとのトリオでしたが、三人の良さがとてもよく現われているなあって印象的なセッションだったのが、スイングアレンジした3曲。山本さんは原曲も良いのだけれど、違ったテイストにアレンジする能力に非常に長けていらっしゃるなあと思います。山本マジックと言うか。更に大人モードで新たな素敵な時間を作り出す能力。いつかスイングアレンジのセルフリメイク版のCDを出してほしいなって思います。

ライブ終了後も丁寧にファンに握手したり挨拶されたりしていました。
遠巻きに見える山本さん、優しい笑顔でした。
いつまでもお元気で自分の音楽を追求してほしいと思います。

ああ、いい時間だったなあ。
充電完了。ということで次は表参道のイルミネーション散策へ
posted by Lana-Peace at 00:17| アート / 歴史 音楽

2018年10月21日

山本達彦氏40周年コンサート「TATSUHIKO YAMAMOTO 40TH ANNIVERSARY CONCERT !! Life In Music」(六本木)

2018/10/20、六本木の「EX THEATER ROPPONGI」で開催された
山本達彦さんの40周年記念コンサートに行ってきました。
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会場入口には山本さんの歌の作詞を多く手掛けらてきた
作詞家の松井五郎さん、吉元由美さんからのお花がありました!
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開演前のステージはこんな感じ。
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とても音の響きが良く、照明が美しい会場でした。

そして山本さんの歌声とグランドピアノの演奏は
いつもにも増して一層艶やかで
そして大人の色香漂う素敵な時間でした!

当日の山本さんは照明のせいか座席からは
ブルーグレーに見えるスーツに
白のシャツ、ポケットチーフで
黒の靴は山本さんがリズムを刻んだり、ピアノのペダルを踏むたび
キラキラとライトを反射してそれもまたきれい。


当日のバンドメンバーは伊藤ハルトシさん(g,vc),
青柳誠さん(p,key), 戸川智章さん(b),
江野尻知宏さん(ds), 本田雅人さん(sax)。

一流のアーティストぞろいでみなさんソロパートの部分も
もっとじっくり聞きたいなーって感嘆するような演奏でした。

いつものマンダラのライブやTrioのライブに参加されていた
戸川さんと江野尻さんは最初の紹介の挨拶の時の表情が
結構よく見えたのだけれど、お二人とも90度近く
深々といつもより長めにお辞儀されていました。
その表情はどちらもこのステージに立つことを
誇らしく思っていらっしゃる、そんな感じ。

山本さんはコンサート当日の朝
これまでの軌跡を振り返って
40年やっていて本当に良かったな、って思ったそうです。
デビューされて最初の頃は
自分の路線をどうするか
悶々とした日々が続いたそうですが
いただいた仕事はなるべく断らないで
トークが苦手でもFM東京のDJに挑戦したり
とお話されていました。
当時、日石サウンド・ステーションから流れてきた
山本さんの声はそんな苦手意識があるようには
感じられなくて、とても爽やかだったけど。

そして曲をゼロから作り出す産みの苦しみは感じていて
毎日、作れなかったらどうしようと緊張していたそうですが
曲ができると「一歩越えられたな」って
自分の限界を越えたような気がして、
最高の喜びだと語っていらっしゃいました。

また山本さんの寡黙なお父様は、山本さんの新しいアルバムが出て
コンサートをする時はお勤め先の方たちによろしく、と宣伝したり
どんなに小さくても山本さんの取材記事を見つけて
執筆されていた雑誌の連載記事も切り抜いて
スクラップ帳に貼っていたそうです。

一芸に達してほしい、そう願ってつけられた「達彦」というお名前
そのお名前通りの活躍をされるご子息に
お父様は嬉しさでいっぱいだったことでしょう。

山本さんは「健康と気力があれば、まだまだできるかな?
皆さんの顔を思い浮かべながらこれからも勤しんでいきたい」と
お話されていました。
今年御年64才ですが、若い時とは違った
大人の魅力いっぱいで輝いていました。

そして「なぜかわからないけど
今日は特に感無量。
年齢のこともあるのかわからないけど
ファンになんと感謝していいかわからない。
音楽で精一杯(感謝の気持ちを表そうと)やった」
とおっしゃってました。
「いろいろあったけど自分も乗り越えて
それなりの現実も自分の中で受け止めて音楽を作ってきた。
若い頃いろいろ経験したことがいろいろ良かった。」
一言一言に歴史があるんだよなあ。。。

印象になった曲をいくつか。

「前奏曲」は伊藤さんのチェロがもう切なすぎて
今回の「ラストグッバイ」のアレンジは
とっても素敵なしっとりしたテイストで
それぞれのミュージシャンの良さがよくでていて
江野尻さんの刻む控えめなビートをバックに
最後に山本さんのハミングに本田さんの
応えるようなサックスは、ああもう名曲中の名曲だなあ。

そう言えば今回戸川さんのウッドベースがなかったのは
ちょっと残念だったけど、でも戸川さん、
コンサートの間、かなり笑顔が多くて
「Swingin' in the rain」のベースはとっても良かった。

「Le Mistral」では青柳さんのキーボードが
山本さんの歌声と掛け合いみたいですごく光っていた。

「哀しみのテレグラム」では
本田さんのサックスの音色とコーラスの声質が
こんなに山本さんに合うとは驚きでした。

「夜のピアノ」は
「人生、こんな風に歩んでみたい、こう歩むべきだ、
そう思って20代の幼い自分ながらに感じて作った曲」と紹介され

先月発売になった新しいアルバム「One Step Ahead」の中から
歌われた「One Step Ahead」は
ピアノを弾かないで椅子に座ったまま
ジェスチャー交じりでリラックスした感じで
歌っていらっしゃいました。
「うまくいかなくても 
 なにもできなくても
 すべてがそれで終わりじゃない。
 運命はどうにでもなるはずだろう。」で始まる松井五郎さんの歌詞。
なんだか山本さんに人生相談聞いてもらっているみたいでした。

「派手な曲じゃないけど前に進んでいるような気がして……」
とご自身で紹介されて始まった「From The Night」は
イントロの時に
「One step Ahead 毎日地道に僕は生きていこうと思っています!」と。
そして別の曲の時にも
「今ある自分だけでなく一皮も二皮も剥けていけばいいな」
ともおっしゃっていました。

山本さんはこの日に向けて1年間頑張ってきたそうで
「ぼくにとってメモリアルな1日が出来ました。」と
嬉しそうにしみじみ語っていたけど、
私も嬉しかったなあ。
だって6年前のこの日は手術のために入院した日だったから。
あの時はもう初めてのことで気持ちはおろおろして
これからどうなるんだろうって、もうその日1日を過ごすのが
精一杯だったけれど
6年後の10月20日にこんな素敵な時間に充たされているとは
想像すらしていなかった。
「One step Ahead」の松井さんの歌詞の最後はこう結んでいます。
「運命を出し抜け!!それでいいのさ!!」
まさにそうだなって山本さんの歌声を聴きながら
実感しました。

私にとってもメモリアルな1日になって
とっても嬉しかったな。

六本木駅までの帰り道、突然の雨に降られちゃったけど
だけどとっても素敵な波動に包まれた時間のなかで
すごく癒された時間でした。


山本さんがこれから一歩ずつ進み究めていかれる音楽の道に
これからも幸せがいっぱいありますように。
posted by Lana-Peace at 22:23| アート / 歴史 音楽

2018年09月16日

安部恭弘氏 スペシャル・アコースティック・ライブ!"SEPTEMBER VALENTINE on 35th" 〜ストリングス・カルテットと共に〜(2018/9/14・渋谷)

一昨日、東京 渋谷で開催された安部恭弘さんのライブに行ってきました。

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吉池千秋さんのEUBのリードで
「わ、これ何?何?」と思ったら
高橋結子さんのパーカッションが重なって
続いて重久義明さんのキーボード、松田靖弘さんのフルートで
始まったイントロでもう、会場の空気感が一気に変わって
そして安部さんのボーカル「サヨナラが聴こえる雨」。

いやー、もう大人の鑑賞に十分な
格好良さだったなあ。。。
アンコール3回含めて全19曲、
途中Moment String Quartetも加わって、
とっても素敵な時間でした!

今回ライブのタイトルにもなっていた
「セプテンバー・バレンタイン」は
安部さんの歌声とアコースティックギターに
バイオリンの音色がとても切なく絡んで映画音楽のようでした。

そして現在安部さんが取り組んでいらっしゃる新しいアルバムの中から
1曲歌われました。「君だけなんだ」(たぶんそういう題と思います)
優しい安部節でした。しみじみと。

ライブの音はいつもCDよりも断然極上だと思うのだけど
当日、安部さんがお話されていた内容で納得しました。
CDにプレスする時2万ヘルツ以上の音はカットされてしまうんだそうです。
でも実はそこに不思議なエネルギーがあるのではないかと。
そして安部さんは、CDより音質が良いというアナログのレコードは
板を削っていくときに音楽の神様がいろんな要素を入れて
削っているんじゃないかなあとお話されてました。
ライブ会場の生演奏では音がカットされないでそのまま聴くことができるから
良いわけですね。

もちろん本人がそこにいる、そういう感動とか
その雰囲気をダイレクトに感じられることも加味されているのだろうけど
確かにライブ会場では、耳でキャッチして脳で認識しているとか
そういった野暮な話は抜きで
身体の細胞に沁みていくなあーって思いました。

安部さんと重久さんのトークの中では
ライブに向けて丁寧に音作りをしてくことが
大変だけど楽しいって話をされていました。
原曲から随分変わったアレンジに挑戦されたり
前回のライブで聴いた同じ曲がまた少し変わったテイストになっていたり
そういう努力された結果を聴けるのって
すごく感動するし、才能を持ちつつ努力も重ねる人って
本当に称賛に値するなあと思います。

今年の夏の猛暑には安部さんもお疲れだったそうですが
でも、これからもお元気に活躍してほしいなあ。
posted by Lana-Peace at 16:46| アート / 歴史 音楽

2018年06月26日

山本達彦氏 MANDALA LIVE 2018 Live en Quatre Saisons・été(2018/6/23)

先週土曜日、山本達彦さんの161回目の
南青山マンダラライブに 行ってきました。
黒かネイビーなのか(座席からは黒のように見えたけど)
シャツは袖を肘まであげて
白いパンツに白い靴
ソックスは緑と黒の縞でした。
梅雨のお天気の中、爽やかに感じてほしいと
選ばれたそうです。
ジャケットなしだったのは、今回ギターを結構演奏されたので。
今回は戸川智章さん(Bass)とのDuoで
息もぴったりで極上空間でした。

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6月のマンダラですが、今回はステージには
毎年山本さんが用意されていた紫陽花はなかったです。
私は土曜日に参加したけど、日曜日はあったのかな?

さて新曲「Vintage」は現在同居されているお母様との
朝食の時間のなかで生まれたエピソードを
軽妙なトークで紹介されたのですが
実は元はこういう感じでインスピレーション湧いて作った、
と紹介されてジプシーテイストのVintageを歌われました。
その際「阿吽の呼吸でスリリングな感じもライブならではでいいでしょ。」
とおっしゃったように、予定とは違う?感じで始まったようで
またそれがすごく、余裕の大人の雰囲気満載。
戸川さんのベースで始まって
山本さんがギター本体を軽く叩いてリズムをとった後
「Tokyo Tokyo Aoyama」とスキャットが入って
その途中から山本さんのギターが始まって
ジプシー風のイントロは、大人の男性の色香漂う
本当に素敵な曲でした。
こんな才能の引き出しももっていらっしゃるんだなあって。
歌詞も過去と現在が行き来するような移ろいを表しているような
そんな印象を受けて、曲も歌詞もすごく良かった。

新曲「Vintage」は先月"The Trio"のライブの最終地 鎌ヶ谷でも
歌われたそうですが(横浜しか行っていないのでわからない)、
これ、今度のアルバムに入る新曲は
またジプシーテイストではないのでしょうか?
あー、ぜひこれも入れてほしい。
それにしても、このスキャットで始まる戸川さんとのduoは
かっこよすぎるんですけど!
たぶん、20代の山本さんではなくて
60代の山本さんだから年輪重ねて
すごく素敵に歌われている感じでした。
いろんなバージョンで入れてほしいなあ。。。

今回はライブ途中、美しいピアノは少しお休みされて
山本さんはガットギターを数曲演奏されたのだけど
エレキギターのときよりもすごく空気感が伝わってくる感じで
山本さんの歌声に絡んで、もう絶妙でした。
そして戸川さんのBassの低音がこれ以上ないくらいマッチして。

これまで多かったジャズテイストのアレンジから
ボサノバテイストを取り入れられて
それがもう、原曲越えちゃう感じでとても素敵だった。
スイングテイストなんかもあって。
「若い頃はロック調が好きで、
最近はボサノバとか柔らかい音の感じがすごく好き」と
おっしゃっていましたが
もうぜひぜひいろいろなパターンで
アルバムリメイクしてほしいなあって思いました。

山本さんが最近考えるポップスの良さは
「洒落っ気、色気、ユーモア」だそうです。
爽やかな部分を持ちつつ、エロティックでダークな
部分も自分で歌えたらな、って
仰っていました。
それが歌手としての醍醐味と思うようになったそうです。
間違いなく、今回のライブは3拍子揃ってました。
そして爽やかで、すごくすごく素敵でした。

ライブ終了の後、車でお帰りになる際
ファンの人がぐるっと取り巻いていて
私はいつも人の列の後ろの遠くの方から
「ライブ終わってもファンサービスが丁寧だなあ」って
山本さんの様子を眺めていたわけですが
今回は雨が降っていて
「近隣から苦情が来るので道からはみ出ないでください」って
マンダラのスタッフさんから言われて
いつもより列がタイトだったわけです。
それで私の前にいらっしゃったカップルは
山本さんに握手をされたら大喜びで、
なぜか突然その場を離れてしまって、
そしてそこには笑顔の山本さんが目の前に。
頭の中はパニックになりましたが
山本さんの差し出してくださった右手は
とてもあたたかくて、大きくて
「いつもありがとう」と笑顔でギュッと握手してくれました。
ファンの人みんなに仰るのだろうけれど
それでも、なんだかウレシイ。
びっくりして感動して、なんだかこのまま雨の中に溶けてしまいそうだった。
それでも信じられなくて帰り道、本当に起きた事なのか?って
南青山3丁目の交差点信号待ちの傘の中で
何回も反芻して記憶をたどって。

ピアノとかギターやる方って
握手の時にも力を入れないでサラッと交わすだけかと思ったけど
全然そうではなかった。
2時間ライブで歌って演奏して
本当にお疲れのところなのに、感謝だなあ。


幸せは、突然降るようにやってくる。
神様、ありがとう。
もうすぐ50歳の大台になるので
サプライズプレゼントのつもりでありがたく感謝いたします!


そして山本さんがお身体と心を大事に
大好きな音楽を追求できますように。
posted by Lana-Peace at 00:05| アート / 歴史 音楽

2018年05月26日

小田和正氏 ENCORE!! Kazumasa Oda Tour2018(2015/5/20函館アリーナ)

2018年5月20日、函館市で開催された小田和正さんのコンサート
「明治安田生命Presents ENCORE!! Kazumasa Oda Tour2018」に行ってきました。
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トラックは赤をベースにしたものと白をベースにしたものが。

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白のTシャツに白地に背中に縦の黒い線の入った長袖シャツ、
紺のパンツに紺の靴を履いて小田さんが登場。
すごくお元気そうで、
2年前のコンサートの時よりも
声はもっと溌剌と、澄んでいて、
函館アリーナの中は美しい波動に充たされてとっても幸せでした。
アンコールを含めて3時間、30曲
グランドピアノの前で弾き語りされる時以外は
ずっと立って、会場内の花道も背筋もすっきり歩かれて
ご当地紀行のビデオを挟んだ後半は
前半よりもますます伸びやかな声で、あたたかくて
驚きと感動がいっぱいのコンサートでした。

古い歌のなかには近年アレンジし直して発表された演奏ではなくて
発表当時の原曲に近いものも多い感じを受けて
たとえば「さよなら」とか。
あの懐かしいピアノのイントロが…!

「ラブ・ストーリーは突然に」のイントロは
今回弦楽器の音色で、それはまた美しくて。

何曲かごとに場所を変えて歌われていましたが
「秋の気配」は座席から近いポジションで歌ってくださって
歌っている時のお顔の表情や雰囲気がすごくよくわかって
もう感激だ……!
勝手に横浜の港の見える丘公園とか
横浜の根岸森林公園の風景を
小田さんの姿に重ね合わせてしみじみ聞き入っていました。

小田さんのピアノソロで始まった「東京の空」
シーンと静まり返った会場の中で
小田さんの透明感のある声はますます冴えて
「自分の生き方で…」その「いーきー」の部分が
神が降りてきたようでした。
「あの頃みたいに君に…」の辺りから
栗尾さんのキーボードの音が小田さんの声を優しく包み始めて
「頑張っても、頑張ってもうまくいかない…」
そこから栗尾さんの音が小田さんの声に合いの手のように絡んで
ああホントに名曲だなあ。。。

会場内の照明はいつになく光が透明感が強くて、
やわらかな感じでとても素敵でした。
コンサート中投影されるお顔の映像も
随分鮮明な画質に見えました。
前回と同じ機材を使っているのだったら
函館アリーナの中に漂う空気の粒子が違うってこと?

コンサート半ばではさまれるご当地紀行
撮影された17日の函館は暴風注意報
そして18日は暴風警報が出ていたので
途中傘だけでは足りなくて、小田さん自らコンビニで
レインコートも調達されていたほど。
それでも小田さんは
「ご当地紀行最悪のコンディション、最初辛かったですけども
とってもいい思い出になりました!」笑顔で締めくくっていました。

さて小田さんとスタッフ共々、力作のショートトリップ
ロープウェイでお出かけされた函館山は
「おーこれはすごいぞ、いやーきれいだ、これ」と。
そんなに小田さんが感嘆するような景色なら
ぜひ行ってみたいと思ってコンサート終了後、
路面電車に乗って行ってみました。

わー見事な夜景!
これかー小田さんが2日前にご覧になった風景は。。。
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函館山山麓と函館湾は漆黒で
街のキラキラが映えています。

写真にはうまく撮れなかったけど函館山上空は星も結構出ていました。
東京で見る空よりはるかに多くの星が見えました。
あれが北斗七星かなあ、と探してみたり。

そしてショートトリップのビデオの中で
小田さんが「おじゃましまーす」と入って行かれたのが
函館駅前の複合ビル「キラリス函館」の「はこだて未来館」。
2年前のツアーの時にはまだ完成していなかったので
訪問されたそうです(外はすごい風雨だったし。)
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「イマジネーションウォーク」という廊下に投影された
「トライアングルグリッド」という光の棒の映像を
小田さんは試していらっしゃいました。
「へー、こどもは喜ぶね。」と廊下の上を飛びながら歩く姿が
無邪気でとても御年70歳には思えず。

そして「今作っていただきましたー」とビデオの中で紹介された
小田さんのお名前を彫ったキーホルダーは
受付に3つも置かれていました。
それがこれ。

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そして小田さんが小休止されていたのは
元町公園の横にある「カフェテラス元町」。
カフェオレを飲まれていました。
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ということで、注文してみました。
やさしい味のカフェオレです。
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小田さんは「あー。生き返るー!」と仰ってました。
そうだよなあ。風雨にさらされてロケしていたんだから。

お店の窓際の席からは元町公園が一望でき、
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カフェの前の坂道はこんな感じ。
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函館は小田さんにとっても思い出深い土地のようです。
函館市青函連絡船記念館摩周丸にも行かれていましたが
高校2年の函館の修学旅行で小田さんは
青函連絡船に4時間半くらい乗られたそうで
当時船内の大広間で生徒230名が雑魚寝したんじゃないの?と
お話されていました。

そして函館八幡宮。
2年前のコンサートの時にも参拝に行かれたのだそうです。
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どんなところかしらーと思って訪れてみると
実に気の整った感じを受ける場所でした。
境内入口右手のつつじが実に見事です。
敬神婦人会設立五十周年記念造成のつつじ園です。

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そして階段を進むと右手にまた新緑がまぶしいエリアが広がります。

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樹高25m、樹径130cmと言われるケヤキもありました。
五稜郭築造等に尽力した松川重明氏が
郷里の越後からとり寄せた苗木から育ったものだそうです。
100数十年の月日が経ってこんなに大きく枝を伸ばしていました。
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大正4(1915)年に完成したという社殿はとても美しいつくりでした。
東北大と早稲田で建築を専攻された小田さんは
どう感じていらっしゃったかなあ。
約100年もの間、函館の風雪に耐えて、それほど朽ちた感じがないのは
神様のおかげということでしょうか…?

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ビデオの中の小田さんは神前で
「明日、あさってのコンサートが
楽しく盛り上がるように祈願したいと思います!」
と神妙にお祈りされていました。

境内からは遠くに海が臨めます。
静寂と守護の力が漂っているような空間でした。

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暴風雨の中、決行された撮影、
でもコンサート2日目の20日は快晴。
ということで前日には既に出来上がっていたはずのビデオの最後に
20日の朝、わざわざ付け足ししてくださったようで、
小田さんは青空の浜辺で元気に
「みなさん、更に一夜明けて起きたら快晴です!」と。

訪れる土地への感謝とか畏敬の念を持ちながら
小田さんはその土地、土地でいろいろな出会いとか発見をされて
それをエンジョイされながら
ファンサービス旺盛な様子が伝わってくるものでした。

小田さんはコンサート中、ファンに向かって
「身体を大事に、また顔を合せてくれる、と約束してください。」
そうおっしゃっていました。
小田さんも約束してほしいなあ。
身体と心を大事に、ずっと歌い続けると。

コンサートの曲の中で次の2曲が含まれていました。
「good time & bad time」
「time can wait」
そして会場で販売されていたキーホルダーは
小田さんの筆跡で「Time CAN WAiT」「Time CAN'T WAiT」。
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そしてツアー初日前日に発売となった本『時は待ってくれない』

いろんな意味で今回のツアー、
小田さんは「時間」を意識されていたのかなあ。。。


音楽の天賦の才に溢れた方だけど
その陰に積み重ねられてきた彼の努力を見落としてはいけない。

著書『時は待ってくれない』(※)の中にありました。
「楽したものは信用できないっていう、
そういうところがあるんだね。
逆に、つらい思いをして、通りすぎてきたものは
信用できるっていう。
優秀な人は、そんなつらい思いをしなくても、
さっとやってできるわけだから、それでいいんだけど。
おれは、そういう経験、あんまりないからさ。
なんだかうまくいったなと思うことは、
全部、つらい思いをしたあとだったから、
つらいことは信用できるな、というところがあるんだよね。」
※小田 和正(2018)『時は待ってくれない (100年インタビュー 保存版) 』PHP研究所, p.154

函館アリーナの駐車場にきれいに整列駐車されていたトラックの数
こんなにたくさんの用意をして、全国を回るんだもんなあ。
バンドのメンバー、各地の裏方さん、すごい人数の
コンサートスタッフを束ねていくんだもんなあ。
コンサート終了後どこからともなく、現われて
黙々と撤収作業をしているたくさんの人々の姿を見て思いました。
見上げた天井、大画面の枠組み、
そういえばどこかのテレビで東京の小さな町工場で
小田さんのコンサート機材の天井枠組みの工事を
引き受けていたと放送していたなあ。
小さい町工場だけど誇りをもって自分たちは仕事をしていると。


これからもずっと小田さんが活き活きと歌っていくことができますように!
posted by Lana-Peace at 11:05| アート / 歴史 音楽

2018年03月18日

安部恭弘氏 スペシャル・アコースティック・ライブ〜EMOTIONAL BREATH 2018『春はもうすぐ』in YOKOHAMA〜(2018/3/11)

先週末は横浜で音楽三昧の時間をすごし、3/11日曜日は
横浜のTHUMBS UPで開催された安部恭弘さんの
アコースティックライブに行ってきました。

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今回の安部さんのライブバンドは重久義明さん、吉池千秋さん、
松田靖弘さんが参加です。

さて当日演奏された中からいくつか……

稲垣潤一さんに提供された安部さん作曲の「Everyday's Valentine」
安部さんのギターの音色が悲しげに歌声に絡んで
しみじみ、いいなあ。。。

鈴木雅之さんに提供された安部さん作曲の「君」は
安部さんのイントロのギターに松田さんのフルートが
すごくぴったりで、その音色で部屋の空気を一瞬に変えてしまう感じ。
松田さんはサックス奏者として有名な方だけど
松田さんのフルートは心の奥の方に染み渡るような音色だから
私は好きだなあ。

春だけど演奏された「Summertime in blue」は
曲全体の間奏が大人カッコいい秀逸なアレンジになっていて
特に重久さんのキーボード、すごく良かったです。
ここ数年聞いていた鎌倉 鷗林洞ライブのグランドピアノとは
また違った趣きで、ハモンドオルガンみたいな音色で
重久さんの縦横無尽な演奏はもう、ド迫力でした。

「New York Night」は吉池さんの低音ベースが特に光って
きりっと引き締めて、横浜に居ながら
ニューヨークの裏道に瞬間移動したみたい。
そして吉池さんと言えば小田和正さんのツアーに
以前参加されていた方ではないですか!
ここ数年は鴎林洞のライブに通っていたので
吉池さんの演奏は聞いていなかったので、
わー、懐かしいし、すごく嬉しい。

当日は東日本大震災の7年目の日でしたが
安部さんはライブの前半とアンコールで
「自分の出来ることをやっていこう」
そういう思いを語っていらっしゃいました。
安部さんの「出来ること」、
それはライブの中で詳しく言及されてはいなかったけれど
やっぱりアーティストとして
良い歌を作っていろんな人の心に届ける、
そういうことなのかなあ。
当日の選曲の中に、それが現われているような気がしました。

アンコールで歌われた「Time is」
こちら作詞家の松井五郎さんから2012年の冬、ライブの話をいただいて
曲を作ろうということになって、できたものだそうです。
その「Time is」の中に次のような歌詞が出てきます。
「過ぎてゆくすべてを今は忘れよう
 どれ程癒しても悲しみは続くだろう
 傷ついた愛でしかその深さわからない
 何が見えるの これからの未来に
 途切れない不安を ぬくもりが埋める」(作詞:松井五郎)

そしてライブ本編の中で歌われた「明日」という歌、
私は安部さんのアルバムの中で見つけることができなくて
どなたかに安部さんが作曲して楽曲提供されたものかもしれないけれど
前述の「Time is」に呼応するような詩が出てきました。
「ああすれば良かったと思うこともあるけど
 迷いながらも歩いて行こう
 顔を上げて歩こう
 曲がりくねって景色が変わって
 それがいつか 明日へと続いていくのならずっと」
どなたの作詞なのかわからないけれど
すごく、すごく良い歌詞だなあって思って。
安部さんのあたたかい歌声に乗って届く歌詞は
それはまた格別で。

安部さんは自分が手塩にかけて世に送り出した歌を通して
それぞれのリスナーが励まされたり、癒されたり、元気が出たり……
そういう形が安部さんの「自分の出来ること」って
考えているのではないかなあと
ライブ終了後、横浜ベイサイドの夜景の中で思いました。

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花粉症で薬を飲んでいるため、のどが乾燥気味で声の調子を気にされていた
安部さんでしたが、お元気そうで安心しました。
ペールブルーのジャケットの胸元には銀色に光るブローチをつけて
(照明のせいではっきりしないけれどペールグリーンかもしれない)
星の模様のインナーと白いパンツに身を包んだ安部さんは
昨夏の鷗林洞のライブの時より、心なしかどこか何か
吹っ切れたような感じがしました。
 
今年はデビュー35周年、安部さんのこれまでの曲は
今聞いてもすごくカッコいい。
安部さんの歌を聞き始めた当時
まだ中学生だった私は随分背伸びして聞いていたんだろうか、
とか思ったりして。
安部さんの歌と共に当時の自転車通学の道を思い出す。
でもいいな、って思うものが何十年経っても
やっぱりいいなって思えるなら
その「いいな」は本物の「いいな」だったのだろうと思う。
安部さんの才能を存分に発揮して、ご活躍していただきたいなあ。

現在手掛けられている最中の新しいアルバムの中から
「eternity box」という曲を歌われましたが
安部さんのバラード、とてもとても良かった。
これから発売されるアルバム、すごく楽しみです!
posted by Lana-Peace at 17:24| アート / 歴史 音楽

2018年03月17日

山本達彦氏 40TH ANNIVERSARY LIVE TOUR “THE TRIO”(2018/3/10)

先週土曜日、横浜のMotion Blue YOKOHAMAで開催された
山本達彦氏のライブに行ってきました。

赤レンガ倉庫内にあるライブ会場はとっても素敵な場所。
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今回は「torio」ということで3名構成。
ベースの戸川智章さんとドラムス江野尻知宏さんが会場後方から
黒のスーツに白いシャツに身を包んで登場され、スタート。
戸川さんは黒い帽子、江野尻さんはネクタイを締めて
演奏を始めると、山本さんが登場です。
黒のスーツに白いシャツでノータイ、白いポケットチーフのいでたちの山本さん、
いつも以上に艶っぽい声で、ジャズテイストにアレンジされた曲も
とっても素敵で、横浜の夜に酔いそうだったなあ。
そしていつもより若干スローなテンポにされている曲もあって
その分歌詞の一つ一つがとても印象深く残りました。
アンコール含めて13曲、その随所で山本さんだけではなく
戸川さん、江野尻さんもしっかり注目を浴びるような曲の展開にされていて
山本さんのアーティスト仲間に対する思いが伝わってくるようでした。
2回公演のうちの2回目に参加しましたが
山本さんの美しい歌声と豊かな声量はますます冴えていて
ピアノの繊細でリズミカルな演奏は感動物だったし
とても大人な雰囲気の時間を演出する戸川さん、江野尻さんの演奏は
実に素晴らしかったです。

さて当日歌われた「アゲイン」は山本さんの作曲ではなくて、
坂田晃一さんの作品だそうですが
チェロを弾かれる坂田さんは美しいメロディーの作風なので
曲を書いてもらうことにしたと山本さんはお話されていました。
浅丘ルリ子さん主演の連続ドラマ「渚の女(読売テレビ)」の主題歌となったこの歌、
当時、山本さんは撮影現場へ出向かれて
主演の浅岡さんと共演の山本学さんにご挨拶されたそうです。
浅岡さんの印象を大御所として滲み出るものがあって緊張した、と
話されていました。
また、品のある学さんのように素敵に年を重ねたいと思われたそうです。

最近の曲作りは何か考えて作るというよりも、直感的に心惹かれるものを
インスピレーションで作っている、とお話されていました。
ライブの2日前、公式HPには短編映画『桜の季節』の主題歌「桜の季節」を
作曲されたとお知らせが出ていたけれど、「桜の季節」もそうだったのかしら。
今回は歌われなかったしご紹介はなかったので
(1回目の公演ではあったのかもしれないけど)
そのあたりはわからないけれど…

ライブの前の週、64回目のお誕生日を迎えられた山本さん、
そして今年はデビュー40周年であることを振り返られて
「あっという間の40年」と表現されていました。
またリスナーの過去の人生の中でそれぞれ出会いや喜び、悲しみ、
そうしたエピソードが山本さんの曲の思い出と共にあって
そのように同じ時代を生きたことは「一つのご縁ではないか」と
おっしゃっていました。

同じ時代に生きて、ライブで山本さんの生み出す音の空間に
直接身を置けるなんて、本当にありがたいご縁だわとしみじみ……。

実りある40周年を迎えたいとお話されていた山本さん
お身体を大事に、ますます円熟した音楽を生み出してほしいなあって思います。

さてライブが終わった後の横浜のベイサイドは本当にきれいな夜景でした。
まるで山本さんの音楽の世界のように。
山本さんは「僕の横浜の夜のイメージは<夢より苦しく>」と
お話されていましたが、これから横浜の夜景を見るたび
それを思い出しちゃうなあ。
「夢より苦しく」を作曲された頃、山本さんは横浜のいろいろな場所を探索して
異国情緒の店にも入ったのだとお話されていました。

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2017年12月26日

いろいろな小田さんの思いが込められたTBS「クリスマスの約束 2017年」

小田和正さんのピアノのイントロとバイオリンと共に
珠玉の歌声「言葉にできない」で始まった2017年のTBS「クリスマスの約束」。

出演されたアーティストのパフォーマンスはどれも素敵だったけど
誰かを励ましたり、追悼したり、そういう小田さんの気持ちが
今回は随所に溢れたものでした。

「手紙にかえて」は古くからの友人である財津和夫さんから
2009年に頼まれて小田さんが作詞・作曲されたもの。
小田さん曰く、財津さんは時々思い出したように小田さんに手紙をくれるそうで、
その手紙を読むと小田さんはいつも嬉しくなるのだとか。
それで、その手紙に返事をするようなつもりで書いたのだそうです。
ピアノソロで小田さんがしみじみ歌われたその歌、
きっと財津さんへの応援の意味もあったんだろうなあ。
今夏財津さんは病気のため、急遽コンサートを中止して治療に専念されていたから。
今回「クリスマスの約束」のナレーションはずっと続いていた某女優ではなく
財津さんだったけれど、財津さんのあたたかい声と語り口は健在で、
あー良かったって思った。きっと小田さんなりの励ましもあるんだろうなあ。
「まだ一緒にステージに上がれなくても、できることで頑張ってほしい」って
そういう気持ちで選曲して、ナレーションもオファーしたのかなあ。

「手紙にかえて」の小田さんの作詞された詞の中に次のフレーズが出てきます。
「梢の隙間に 青空がのぞいてる 
 気づかないうちに 雨が止んでいたんだ 
 僕らのあの悲しみも こんなふうに 
 いつのまにか すっと消えてしまえばよかったのにね」

病気で思うような時間が過ごせなくて、下ばかり向いていたらわからないけれど、
顔を上げると見える梢の隙間に見える青空、
そこに気付けるかどうかに、
きっと生き方の違いが出てくるんだろうなあと思いながら
小田さんの歌声を聞いていました。

そして随分懐かしい1976年のオフコース時代の歌「歌を捧げて」も歌われました。
小田さん曰く当時オフコースとして活動していた小田さんは「赤い鳥」と
ジョイントコンサートをしており、そのために曲を書こうと思って作ったとのこと。
当時の歌詞は1番しかなかったけれど、2000年の年末カウントダウンコンサートでは
歌詞を2番まで足して、元赤い鳥のメンバーの山本潤子さんに歌ってもらったというこの歌。
今回の「クリスマスの約束」では松たか子さんがメインボーカルで
小田さんがコーラス、ギターで歌われました。
潤子さんが17年前に歌ったこの2番の歌詞の中に
「夢いつの日か消えていっても あなたはいつまでも心の中
 さあここへ手を伸ばして あなたは少しだけ疲れただけ
 私の歌すべて あなたにあげる」とあります。
2014年から音楽活動を休止されている潤子さん。
のどの不調と伝えられていますが、その年の春にはご主人が急逝されたこともあり
いろいろな理由が重なったのだろうと思いますけれど、
小田さんはそんな潤子さんにエールを送りたい気持ちで選んだのだろうと思いました。

また、今年3月他界されたムッシュかまやつさんが
2004年「クリスマスの約束」に登場された時の場面が出て
かまやつさんのメドレーを歌われました。
ムッシュも天国からやってきて、一緒にステージで歌っていただろうなあ。きっと。

最後には小田さんが「the flag」を歌って終えられました。
こちらも大切な方へ送られたもの。
小田さんを長年ずっと支えてきたスタッフの一人が今年他界されたそうで
財津さんのナレーションは「この曲が彼の元に届きますように」と
小田さんの気持ちを代弁されていました。
そして「音楽は一人ではできない。奏でてくれる人、
ステージを作ってくれる人、込められた思いを受け取ってくれる人、
多くの人によって育っていく。」とも。

小田さんが「クリスマスの約束」を始めた時のコンセプトが
「アーティスト同士がお互いを認め、愛し、尊敬すること」
人間だからアーティストも時には病に倒れたり、
人生を閉じる時も来るけれど、
そういう人たちのことを励ましたり、
そういう人たちの活躍を讃えたり、
そういう小田さんの人としてのあたたかい気持ちが溢れていた
「クリスマスの約束」でした。

今年古希を迎えられた小田さんが、来年挑まれる全国コンサート、
小田さんのサイトで発表されていました。
嬉しいなあ。行かなくちゃ。
そしてお身体と心を大切に、いつまでも輝いていてほしいなあ。
posted by Lana-Peace at 12:43| アート / 歴史 音楽

2017年12月10日

山本達彦氏 MANDALA LIVE 2017 Live en Quatre Saisons・Hive(2017/12/9)

昨日、山本達彦さんの157回目の南青山マンダラライブに 行ってきました。
黒のジャケットとパンツに清々しいライトブルーで登場した山本さん。
今回は三輪崇雅さん(Guitar)、戸川智章さん(Bass)、
(Drums)江野尻知宏さんとのセッションでした。
いつものマンダラと違うのは、ステージ上のクリスマスの飾りつけ。
こちら山本さんが自ら持ってこられたのだと、
ステージ終了後、マンダラのスタッフがお話してくださいました。
ライブ前、自宅でどれにしようかなあと選んでいる姿、
想像するとなんだかほんわかします。

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今回も山本さんの伸びやかで甘い声はますます健在で、
どの曲も素晴らしかったのです。
少しいつもよりスローな「Lady」で始まったピアノソロ3曲ですが
3曲目の「センチメント」は格別でした。
今迄私はライブで聴いたことのないアレンジ。
それまでブルーに照らされていたライトがオレンジに変わって、
静かなイントロのメロディー。一体何の曲かなあと思ったら
「君の心に誰か住んでる。唇は嘘をつけないよ。」
ああ、「センチメント」だ…と思いつつ。
クラシックテイストのアレンジは途中から
和音の連打が心地良いいつもの感じに変わって、
最後はまたメロディアスな感じに戻って終わりました。
しーんとした会場の空気を山本さんがギュッとつかんで、
やさしく手放したようでした。
しみじみ、すごいなあ…。
作り出す波動の質がすごくすごく上質。

トークの中ではあたたかいお人柄が伝わるような話題がいろいろと。
勘違いとか、思い込み、年を重ねても自分が知らなかったことエピソード
みたいなことをメンバーみんなでお話されていて、和やかな雰囲気もありました。
ステージに立つアーティストも一人の人間なんだなあと、
なんだかほっとするところもあり。
でも他の人と同じようなそういう日常生活を送っていても、
歌や演奏によって別空間を作り出すような人たちは、やっぱり才能が違うんだなあ。
それはもちろん、人の見ていないところでの努力という名の土台の上に
成り立つものだけど。

山本さんは本編最後に
「こうやってステージをして拍手をいただくと、
本当にやっていて良かったなと思う。
来年40周年、更に皆さんにエネルギーを与えられれば、
これに勝る幸せはないと最近つくづく思います。」
とおっしゃって「摩天楼ブルース」へ。

いつまでもお元気で、山本さんが望むような活き活きとした
アーティスト活動を続けてほしいなあと思いました。


ステージが終わった後も、たくさんのファンに囲まれて、
にこやかに握手されているのはいつもの通り。
あんなにエネルギッシュなステージを終えたあとなのに、
一人一人に優しく対応されているのもやっぱり人柄だよなあ……。

そんな光景を遠巻に眺めながら、すっかり日の落ちた南青山を後にして
向かった先は表参道。
イルミネーションがとてもきれいだったので、こちらに書きます。
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2017年09月11日

山本達彦氏 MANDALA LIVE 2017 Live en Quatre Saisons・Automne(2017/9/9)

先週土曜日、山本達彦さんの155回目の南青山マンダラライブに 行ってきました。
白と黒のチェックのジャケットとパンツ、
白いハイネックのインナーで登場した山本さん。
今回はお一人だけのソロライブでした。
いつもよりも負担は多いけど自由度は増すと
おっしゃっていた山本さんですが
美しく甘い、伸びやかな歌声に
素晴らしいピアノ演奏部分がますます際立つライブでした。
アルバムCroissantから演奏されたEtude (Instrumental)では
まさにクラッシックのピアニストの演奏会のようだったし
アルバムMemorial Rainからの「ピアニスト」は
間奏部分はとてもダイナミックな映画音楽のようだったし。
山本さんはギターから始められて、
作曲のときにギターだけでは限界があるから
ピアノも弾くようになったそうですが
幼い時から英才教育受けていなくても
あんなに弾けるのかしらと、びっくりです。
相当努力されたんだなあって思います。
そしてご自身がメロディなど影響を受けられたという
ビートルズのHoney PieとLady Madonnaのカバーも
とてもよかったです。

これからもますます輝いて活躍されますように!
posted by Lana-Peace at 07:39| アート / 歴史 音楽

2017年07月17日

安部恭弘氏 鎌倉アコースティック・スペシャル〜散歩の途中で 2017〜 (2017/7/15)

先日、安部恭弘さんのアコースティックライブに
行ってきました。

今年も安部さんと重久義明さんと松田靖弘さんが参加されたライブでしたが
とても息の合った感じ。
いろいろハプニングがあっても、それをうまくお互いがカバーしている雰囲気が
良かったなあと思います。

どれもこれも「大人の時間」って感じですごく良かったけれど
その中でも特に印象深かったものをいくつか…。

安部さんが和田加奈子さんに提供された曲「赤と黒」は
安部さんのギターに松田靖弘さんの哀しげなハーモニカと
重久さんのピアノのメロディーが絡んで、とってもかっこいい!

安部さんが鈴木雅之さんに提供された曲「君」は
今回は安部さんのギターで始まるのではなくて
重久さんのとっても美しいピアノの旋律で始まりました。
それが何とも素敵な感じで、安部さんのギターにつながっていきます。

そしてアルバム「SLIT」から「砂色の夜明け」
こちらは途中で転調したのかしら?
壮大な映画音楽のようなイメージに仕上がっていて
圧倒されました。
重久義明さんの美しさが際立つピアノの音色に
絶妙な掛け合いで安部さんのギターと歌声が応える、
みたいな感じで。
次回はぜひ、松田さんのフルートを入れてほしい。
松田さんの奏でるあたたかくて切ない音色は、
とてもぴったりだと思うから。

そしてアルバム「Dear」から安部さんが作曲された「Happiness」が!
あー、懐かしいあのイントロが。
アコースティックライブでは私は初めて聞いたなあ。
発売からもう20数年前のアルバムだけど
当時、病棟で働いていた頃のことなど
思わず、心の中にぽこぽこと思い出が。。。
西尾佐栄子さん書かれた歌詞は
安部さんの歌声、重久さんのピアノ、松田さんのサックスで
ひときわしみじみ、聞こえました。

「僕はずっと君を守って
 もっと君を強く愛して
 きっとそんな君の笑顔が僕の
 しあわせになるから」

改めていい歌だなあ。
なんだかとっても、じーんとした鎌倉の夕暮れ時。

これからもお身体に気を付けて、
自分の追求する音楽を楽しく、極めていってほしいなあと思います。

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2017年06月12日

山本達彦氏 MANDALA LIVE 2017 Live en Quatre Saisons・été(2017/6/10)

先週土曜日、山本達彦さんの153回目の南青山マンダラライブに
行ってきました。

黒のジャケットとパンツに、
胸元の深い白いシャツで登場した山本さんですが
今回のライブは随所で山本さんの優しさや
気遣いが現われたトークがいっぱい。

最初のトークでは、室内冷房への気遣いのアナウンス。
「無理しないで」とおっしゃったのが印象的でした。
今年3月のマンダラライブでは、
ライブの半ばで具合が悪くなった方がいらっしゃったからかな。
そういうさりげない優しさが、また山本さんらしいけど。

この時期のライブにいつも用意される、ご自宅の庭の紫陽花は
今年、開花が間に合わなかったそうで
青山のショップで購入されたとお話されてました。
山本さんのセンスで選ばれたのか青、紫、白の美しい
アジサイはピアノの後方でひっそりと存在感を放っていました。

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さてマンダラライブでは以前と同じ曲が歌われることもあるけど、
「僕も成長しているし、みんさんも違う感覚で聴いてくれるかな。」
と前置きされていました。
同じ曲なのに、そのアレンジがその都度微妙に違って
それがとっても「わー、そういうアレンジなの!」とか
「意外だけどすごく良いなあ!」
「意外じゃないけど、定番だけどやっぱりそれも良い。」みたいなものばかり。

「LADY」は山本さんのピアノと戸川智章さんのベースの
絡み合いがとても軽快で映画を見ているような展開
「密室のタンゴ」はとっても大人で素敵なアレンジ。
原曲よりも、更に磨かれてもっとカッコいい感じ。

その都度、工夫されているというそのアレンジ、
楽譜が販売されていたら毎回、買うのになあ。

山本さんは切ない詩でも
さらっと歌えることを目標にしているそうですが
「修行が足りずに、一皮二皮、向けていない。
紫陽花のように色を変えていけるかどうか、
これからの人生」
そんな風におっしゃっていました。
ベテランの領域にいらっしゃっても
そういうさらりと謙虚な所が、
やっぱり「できる大人は違うなあ」と思ってみたり。

アレンジについて山本さんのお話では
録音当時とは違ったスローテンポにして、
楽器編成も減らすことで
「より情緒的な感じになって、声も大人な感じで、説得力があるかな」
ですって。確かにその通り!

中崎英也さん作曲の「Flash back」と
小森田実さん作曲の「ミッシング・ウィスパー」は
空気感が一変するほど大人カッコいいアレンジ。
ドライブに行きたいなあって感じ。

そしてライブ本編の最後の四曲は
山本さんなりのストーリー構成が紹介されました。
ときめきで始まる恋だけど
愛するがゆえに次第に生まれる小さな不信感が
やがては別れにつながってしまい、
それでも立ち直って自分の人生を歩んでいく、というストーリー。
それは「街角」「センチメント」「HiS WOMAN」「紫陽花」の4曲。

「人というのはそういう経験をして、人生を歩んでいく。
僕も僕なりに歌いながら感じたいと思うし、
皆さんもいろんな光景を照らし合わせて聴いてほしい」
その山本さんの言葉がしみじみ
ライブ会場の空気をみたした土曜日の南青山でした。

さて、今回のマンダラライブでは
今春逝去されたかまやつひろしさんのお話にも
触れていらっしゃいました。
山本さんが大学四年生の時、
かまやつさんのサポートバンドとして参加されたそうですが
プロのソングライターとして山本さんが初めて曲を提供したのも
かまやつさん宛なんですって。
とても音楽的なことを教えてもらっただけでなく
人としても、大変影響力が大きかったようです。

「偉ぶったりすることなく、対等に人と接してくれる人で
大好きだった」「感謝しても感謝しきれない」と。

かまやつさんはちょっとしたことを
さりげなく褒めてくれたりするんですって。
それに、演奏中、相手が良いソロをしたら
本当に嬉しそうに無邪気なこどものように
にこーっと笑うんですって。
自分のことより他の人が何か良いことをした時の満面の笑み。
山本さんは「ムッシュのそういうところが
愛される理由なのかなって思う」とおっしゃってました。

山本さんがかまやつさんの曲を2曲歌われた後、
かまやつさんの遺作となった「雷門Project」の紹介で
井上日徳さんが登場されました。
31年前、井上さんがまだ22歳で
音楽家として活動を始めたばかりの頃
かまやつさんのアルバムを作るから
アレンジしてほしいと依頼があって
デモテープを渡されたそうです。
(テープっていうところが時代の長さ・重さを感じるけど)
そこで井上さんが手がけられた2曲をお渡しすると
かまやつさんは大変気に入って、
全部やってほしいとお願いされたんですって。
井上さんはそれがきっかけで仕事が大きく広がったけれど
残念ながらそのアルバムは諸事情でお蔵入り。

そして長い長い年月が経って、3年位前のある日に
井上さんのフェイスブックにかまやつさんから
友だちかも?って、連絡が来たそうです。
そしてお互い投稿をやり取りしたある日、
井上さんの旅行記事へのコメントとして
「30年前のアルバムを作りたいと思います」って
書き込まれていたんですって!

その後、30年ぶりに再会、
そして「雷門Project」のスタート。

でも病に臥せることになってしまったかまやつさんは
歌入れは2曲だけになってしまいました。
30年あたためてきた機会なのに、無念だったろうなあ。
でも、30年の思いが人生最後の最後に
形になったって、すごいことだなあとも思います。

山本さんはこんな風におっしゃってました。
「かまやつさんの精神は、こうやって受け継がれているから…」
「やりたいことをやりきったんだな、
 完全に自分のいい感じで燃えつきたんだなと思う。」

山本さんのボーカル、ピアノ、
戸川さんのベースと井上さんのギター、エレキ、コーラスで
セッションが始まりました。
「大好きなムッシュのために僕なりに精一杯歌ってみたいと思う」って。

「深紅の地軸」と「架空の陶酔」です。

今の山本さんがこうして活躍する最初の布石となった時期
40年くらい前、かまやつさんとの出会いが
山本さんにとって本当に貴重だったんだなあ。
それに対する御恩返しの意味もあったのだろうなあ。

山本さんはかまやつさんのことを
「好奇心の旺盛な人。人間として美しいなと思う。
まだまだ僕はなかなか優しい感じになれない。」
そんな風におっしゃっていました。

人が人をつなぎ、
新しい何かを生み出し
古い何かを受け継いでいく。
そのスピリットはいろんな形となって、
いろんなところで命を得て
続いていくんだなあ…
そう思いながら、3人のセッションを聴きました。

人のつながりとか、時間の重さとか
考えるきっかけとなったひとときでした。

今回の山本さん、時にお茶目な日常生活の一面のお話も交えながら
歌声は実に美しい甘い声でした。
ピアノの旋律はしみじみ染み透るようでした。

私は自分ががんと言われてから、
自分の時間を意識するようになって
山本さんのライブに行くようになったのはちょうど3年前。
南青山に到着するたびに
「ああ、前回から1クオーター私も生きたんだな」って
反芻しながら、山本さんの歌声を聴いていたけど
自分がこうして充実した3年間をおくれているのは
きっと、山本さんの音楽のおかげもあるんだなって思います。
これは最新の何とか療法、みたいなものより
すごいことだぞと、私は勝手に確信しております。


どうかお元気に、これからもずっと輝いて活躍されますように!
posted by Lana-Peace at 19:47| アート / 歴史 音楽

2017年03月05日

山本達彦氏 MANDALA LIVE 2017 Live en Quatre Saisons・printemps(2017/3/4)

昨日、山本達彦氏の南青山で開催された マンダラライブに
出かけてきました。
山本さんはダークグレー(照明の関係なのかそのように見えましたが)
の上下で青いシャツ。
ポケットチーフが赤だと思ったら、実は赤いバラの花でした。
当日は山本さんの63回目のお誕生日ということで
その旨、MCの中で何度か触れていらっしゃいましたが、
ますます溌剌と、お元気そうです。

人って何か追求し続けるものがあると
やっぱり違うのですね…。

「夜のピアノ」は「僕の音楽家人生を集約した曲」と
紹介されて歌われていましたが、
とても、しなやかで伸びやかな歌声と見事な演奏。
「Last Good-bye」では渋さが一層増した一味違ったアレンジで
大人カッコいい演奏でした!
そして普段縁の下の力持ちで頑張っているドラムスの
江野尻知宏さんの素晴らしい演奏を披露できるようなアレンジになっていて、
「穏やかで温厚なエナジーが野獣に変わる様子を見て」と
山本さんが江野尻さんを紹介される言葉にも、
すごく温かみが感じられるもの。
(確かにド迫力でした!でもその後の江野尻さんはとてもシャイです。)
10年一緒に演奏をされているベースの戸川智章さんのことは、
成長して、どんどん人脈と活動の場も広げていることを
喜ばしく、褒めていらっしゃいました。
サプライズで戸川さんが
「Happy Birthday to 達彦さんー」とリードをとって歌い
マンダラのスタッフの方が蝋燭のついたケーキを持って
ステージに登場した時も、
山本さんは嬉しそうで、照れていて、
とってもあったかい雰囲気満載でした。

後輩を応援する姿、後輩から慕われる姿って
なんだかとってもいいなあーって思いました。

ライブでよく登場する歌も、毎回どこかアレンジが変わっていて、
演奏するピアノの細かい旋律も変わっていて、
現状に満足しない、いつまでもチャレンジするところがすごいなあ。

自分にとっての大事なものは崩さないスタンスでありながらも、
どこかもっとより良い新しい側面を見つけるような働きって、
できそうで、実はなかなかできない。

だから、そうできる人は輝いて見えるのだろうか。

いつまでも、お元気で活躍されますように。
posted by Lana-Peace at 15:05| アート / 歴史 音楽

2016年12月11日

山本達彦氏 MANDALA LIVE 2016 〜Live en Quatre Saisons・Hiver〜(2016/12/10)

昨日、山本達彦氏の南青山で開催された 149回目の
マンダラライブに出かけてきました。
山本さんは光沢のある黒のジャケットに黒のシャツ
臙脂色に白い水玉のポケットチーフで
ダークグレーのパンツで登場です。

今回は12月ということで
グランドピアノの上には
白と赤のキャンドルライトが置かれていました。
グランドピアノの足元に置かれていた造花のアマリリスは
花瓶もご自宅から持ってこられたものだとか。
暗いライブハウスの中の会場でも
とてもきれいでした。

最初はピアノの上の小さな黄色の灯りに照らされて
絵本のためにかかれたインストゥルメンタル
「うちのみんな」で始まって
「Winter moon」「孤独のゆくえ」「麗夢」へと。
ライブ会場の中に空気の中に
山本さんの美しい声が溶け込んでいくようでした。
ライブの2日前のブログの中で山本さんが
木々の葉の紅、黄、緑色のグラデーションは
ご自分の作曲されるハーモニーと共通するところがあると
書かれていましたけど、まさにそういう感じ。
歌声とピアノで美しい空間を作り出していました。

そしてGuitar三輪崇雅さん、Bass戸川智章さん、
Drums江野尻知宏さんも参加されて、息もぴったりに
クリスマスの曲も何曲か交えて
山本さんの80年代の曲を中心に歌われました。
懐かしい歌を聞くと、途端に中学・高校時代を思い出すけど
随分前のような、あっという間のような、
時間が交錯して、不思議な感じです。

さて80年代のクリスマスソングとしては
常に毎年お店でかかっていた
WHAM!の「Last Christmas」を
山本さんは大人な感じのスイング調にアレンジされて
オリジナルを越えた、とても素敵な歌でした。

そして、じっくりムーディーにひたってほしいと紹介され
コーラステープと共にアカペラで臨まれた
Irving Berlin作詞作曲の「White Christmas」では
山本さんがスタンドマイクの前に起立されて、独唱。
とても素晴らしい歌声の響きと豊かな声量で、
マンダラのライブ会場が、まるで教会の聖堂のようでした。

ライブ途中の曲の合間での、山本さんのメッセージ
「みなさん健康でいきましょう、健康で!
 この曲を聞いていろいろ辛かったことも
 悲しかったことも、いろいろあると思いますが
 一年の変なものを全部取っ払って
 来年につなげてください!
 そんなメッセージを込めて歌いたいと思います。」

「これからも今の現状の自分に甘んずることなく
 限界を更に上に、高みに行くことを念頭にしまして…
 ちょっと硬い話だけど、なにしろみなさん
 音楽を楽しんでください。」

いつもいいなあーと思う言葉を残されるけど
今回もやっぱり。

山本さん、いつまでもお元気で
ご自分の大事にするものを追及して
活躍していただきたい。

ライブに行くたび、前回よりも更に良かったって思えるのは
山本さんの「今よりも、もっと…」っていう思いに基づく
努力があるからなんだろうな。

これでいい、って思ったら
成長はもうないですものね。

60代はまだもう少し先の話だけど、
でも自分がそういう年になっても、
今の現状の自分に甘んずることなく…
そんな風に言える自分でいたいと思いながら
今日も良い音の振動の中でじっくり浸れたことに
感謝して、充電完了!


というわけで、南青山の会場から
表参道のイルミネーションまで歩いてみました。

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1つ1つの電球の灯りは
小さなものであるけれど
小さなものの融合によって放たれる波動は
何か計り知れない力を生み出すのかもしれない。
たとえば山本さんが紅葉する葉のハーモニーについて
言及されたように。
そんなことを考えて表参道を後にして、帰路に向かいました。
posted by Lana-Peace at 15:42| アート / 歴史 音楽

2016年09月26日

絵本『みんな』  作・絵:高野紀子, 音楽・ピアノ:山本達彦, 朗読:芝池早苗

今年2月に出たibook絵本 チャイブスコレクション『ぼく』
に続き『みんな』がリリースされました。
https://itunes.apple.com/jp/book/minna/id1156476739?mt=11

主人公のくまのチャイブスが家族を紹介したり、
いろんな仲間が登場します。
仲良しのアライグマやウサギ、
天気予報が得意なリス、旅が好きなアライグマのお話
小さなウサギのホテルのパン屋さんのお話など、いろいろ。

あたたかいタッチの絵に
山本達彦さんのピアノが10曲。
絵本、見開き右ページの大きなイラストをタッチすると
音楽が流れます。
次のページに進まない限り、
音楽はリピートされます。

1分弱のピアノソロは珠玉で
あたたかくて、美しい旋律は
快活な主人公のお話とイラストに
心の機微や情緒を吹き込んでいるかのようです。

優しいメロディーは
とげとげしたり、ぐずっているこどもたちの
気持ちをなだめることにも役立つような気がします。

ついつい人間中心に考えてしまうけど
人間以外の生き物たちにも
彼等の世界があるんだなあ。
ふと違う視点に引き込まれる
そんな気もする絵本です。

そして歌詞がない分、奏でられる音から
山本達彦さんの作曲家や演奏家としての才能が
すごくよく表れている絵本。
posted by Lana-Peace at 08:47| アート / 歴史 音楽

2016年09月12日

山本達彦氏 MANDALA LIVE 2016 〜Live en Quatre Saisons・automne〜(2016/9/10)

先日、山本達彦氏の南青山で開催された
147回目のマンダラライブに出かけてきました。
座った席からは照明の関係からか(?)
ダークグレーのように見えた
スーツに濃紺と白のストライプシャツを着た山本さんは
6月のライブの時よりも、一層お元気そうでした。

「前奏曲」でいきなりしっとりメローな空気感に変わった
会場。どの曲も、とても素敵でした!

途中からベースの戸川智章さんの登場となりましたが
「お互い前向き進行形」と紹介されたトモさんとのデュオは
もう8年にもなるのだそうです。

そして今年20周年を迎えたマンダラでのライブについても言及され
「改めて、これからの20年以降、
 ファンの方がいる限り、精一杯頑張ろうと思います」
とお話されていました。

山本さんは今夏のオリンピック、選手が一生懸命頑張っている姿を見て
「逆転があったり、ここぞとばかりのふんばりに
 やっぱり素晴らしい」と感化されて、
「自分の仕事にも、生き方にもこういう粘り強さというのは
 持っていたいなと思います。」と語っていらっしゃいました。

還暦過ぎても、若い方たちから学ぶ謙虚さと柔軟さって
大事な感性だなあ。

今年作詞活動35年を迎えられた売野雅勇さんが作詞、
そして山本さんが作曲された1988年の作品
「Instead of you」は少しゆっくり目な感じで。
「ほろ苦い思い出も、君が生きた証なら…」と
ピアノ弾き語りでしみじみ歌われると
その世界の中に引き込まれる感じ。
なんだかじーんといたしました。
誰にでもほろ苦い思い出はいくつもあるけど
それも生きた証と表現されるって、
なんだか名言ですね。
30年近く前の歌だけど、本当にいいものはいいなあ。

アンコール最後の曲「夢より苦しく」は
時にささやくように、時に朗々と
まるでオペラの一幕をみているかのようでした。
17曲目だというのに、声の艶も声量も
とてもすごかったです。

細胞の1つ1つに浸み込むような
美しい音楽で心身充電。

そんなひとときに、また感謝。

山本さん、お元気でずっと活躍していただきたいなあ。
posted by Lana-Peace at 08:34| アート / 歴史 音楽

2016年07月19日

安部恭弘氏 鎌倉アコースティック・スペシャル〜散歩の途中で 2016〜 (2016/7/17)

先日、安部恭弘さんの夏の
鎌倉アコースティックライブ(鴎林洞)に行ってきました。

重久義明さんのピアノで始まったイントロは
大橋純子さんに書かれた曲「夢の扉」。
そこに安部さんのアコースティック・ギターが重なり
松田靖弘さんのトランペットが相槌をうつかのように入り
ボサノバテイストの安部さんの声が、
爽やかな風を運んでくるかのようでした。
開演前の鎌倉はあんなに蒸し暑く、
蝉の声が合間に響いていたけれど。

今回はアンコール含めて前16曲
どれもこれも極上でしたが、特に印象的だったのが
安部さんが鈴木雅之さんに曲を書かれた
「それでもふたり」と「Re・mind」です。
どちらも鈴木さんの1990年のアルバム「mood」
に入っているもの。わー懐かしー!
鈴木さんの歌声も、良いのだけど
安部さんのアレンジはそれはまた、別の味わいで
良かったです。

ライブ前半の5曲目で演奏された「それでもふたり」は
安部さんの声とギターに
重久さんのピアノの旋律と
松田さんのサックスの音色が
深く溶け合って、すごく良かったなあ。

一度休憩が入って、再開された後半のライブでは
休憩中に用意されていた鴎林洞のおいしいケーキの話に。
安部さんは普段ライブの途中では召し上がらないけど
思わず食べてしまったとおっしゃる、おいしいケーキです。
(参加者にもケーキと紅茶、ワインが出ました)

後半のライブの一曲目は「Re・mind」。
ジャズテイストの重久さんのピアノに
松田さんのフルートが重なって
軽快な安部さんの歌声により
お部屋の空気が瞬時に変わっていきました。

今回も、とっても良い時間を過ごせたなあ。
ライブ終了後、鴎林洞からの帰り道は
参拝客のいなくなった鶴岡八幡宮の森の横。
暑さがひとしきり落ち着き
ひっそりと、漆黒で
小さな音まで吸い込んでしまいそうでした。


安部さん、歳を重ねることによる
身体の変化について
軽妙なトークで語っていらっしゃったけど
鈴木雅之さんも今年還暦なのだとか。
物事、すべて変わりゆくけれど、
良いものは年を経ても良いなあって
改めて感じた1日でした。

むしろ、歳を重ねたから出る味は
若い時には出てこないものね。
posted by Lana-Peace at 21:26| アート / 歴史 音楽

2016年06月12日

山本達彦氏 MANDALA LIVE 2016 〜Live En Quatre Saisons・ete〜(2016/6/11)

昨日、南青山のマンダラで開催された
山本達彦さんのライブに行ってきました。


昨年の6月のライブでは自宅のお庭の紫陽花を
ピアノの横に飾っていらっしゃって
どちらかというとブルー系の紫陽花が
お好きだと話されていたように記憶しますが
今年のライブではご自宅の紫陽花は、
あまり花をつけていないとのことで
お母様のおうちの方から持ってこられた
紫陽花が飾られていました。

ブルーとホワイトの紫陽花と
薄紫の額紫陽花が
品良くとってもきれいでした。

「雨に想い」をから始まったピアノソロ3曲の中では
東京の喧騒からあっという間に別空間に飛び越えていったみたいで
途中、緑の照明が深い森の木々のような陰影を作り出していて
またそれが山本さんのピアノの横に置かれた
お水の入ったグラスにあたって
水の縁は緑色に輝いて、実に神秘的でした。

さて、アンコール含めて極上の17曲でしたが
アンコールでは山本さんが
「人生、いろいろな花にたとえて、人生の変化を歌にしました。」
と紹介されて、「紫陽花」が始まりました。

いつもの紫陽花のイントロとは一味違って
いつも以上に、とっても素敵な「紫陽花」でした。
同じ曲でも違うアレンジで聞くと、
それまたすごく新鮮で、
改めていい歌だなあ…。

山本さんの歌声から
「紫陽花」の歌詞がとっても、しみじみ深く
しみわたるようでした。
  ※作詞:杉山政美 作曲:山本達彦

「Stop 俺は俺の標のまま 今日を明日を生きるだろう。
Stop それはきっと俺の中で たったひとつ確かなこと」

そう歌われ

「Stop 俺は俺の信ずるまま 生きて行けばそれでいい
Stop それがいつか俺の中で 明日という日 育てるだろう。」
  
と展開していくこの歌。

迷いのある時に、何だか素直に入ってくる歌。
山本さんの美しい伸びのある甘い声は
会場内に響き渡って、その瞬間が
とてつもなく神々しい感じがしたなあ。

MCでは博識でありつつも、
ちょっとおちゃめな所も垣間見えて
楽しい南青山のひと時でした。

ずっとお元気で活躍してほしいなあ。
posted by Lana-Peace at 16:42| アート / 歴史 音楽

2016年05月30日

小田和正氏コンサート「KAZUMASA ODA TOUR 2016 君住む街へ」(富山市総合体育館)

先日、富山で開催された小田和正さんのコンサートに行ってきました。
御年68歳と言えども、アンコール含め全32曲、3時間にわたる
長丁場を美しい歌声で、そして溌剌とされた様子が
とっても嬉しかったです。
ああ、お元気で過ごされていて、本当に良かった。
年齢を自分の味方につけているという感じでした。
いい月日を重ねていらっしゃるんだなあ。
2014年開催された「KAZUMASA ODA TOUR 2014〜2015 本日 小田日和」では
小田さんのお母様のご出身地という和歌山でのコンサートに行けたけど
あれから2年自分も元気に生きてこれたんだなあと
少々、振り返ってみたり。
がんで手術をしてからは、コンサートやライブに出かけると
何か自分の節目になるようで、格別な思いが湧いてくるようになりました。
もちろん好きなアーティストが活躍するのを
生で見られる、ってことも嬉しいけど
その人と、同じ空間で時間を共有できたことの喜びもあって。
それは生きているからこそ、だものね。

さて、オフコース時代の随分前の歌などは
自分の中学生時代の思い出とか
はるか、遠い時間が瞬時によみがえってきます。
懐かし〜!
会場に来られていた年齢層も幅広くて
20代くらいの方もいれば70代くらいとお見受けするような方も
いらっしゃいました。
それぞれの人の思いが、各曲に重なるんだろうなあ。

その中でも小田さんがピアノで弾き語りをされた
「心はなれて」「言葉にできない」は
すごく、良かったです。
小田さんが奏でる美しいピアノの旋律は
高く澄み渡る声と低くあたたかな声とミックスして
本当に、良かった。

そしてウィットに富んだ楽しいMCもありますが
すごくしんみりと静かに考えさせられるようなMCもありました。
ちょうどコンサート前日は伊勢志摩サミットで来日していた
アメリカ オバマ大統領が広島訪問した日でもあり、
小田さんはそのニュースを見入ってしまったのだと
お話されていました。
オバマ大統領と安倍総理大臣と
順に献花を行うため、献花台の前に二人並び
無言で佇んでいた短い静かな時間が
小田さんには心に残ったようです。
そしてそのMCのあとに歌われたのが「僕の贈り物」。

オバマ大統領のスピーチは
名文だと評されているけれども
むしろ小田さんは無言の瞬間の中に
言葉にできないいろいろな思いを感じたのかな。
それがオバマ大統領の「僕の贈り物」という意味で。

そう言えば、オバマ大統領の演説の最後は
こどもたちが平和の中で生きていけることを願う文章で
終えられています。
小田さんが3度目最後のアンコールで歌われたのは
「生まれ来る子供たちのために」。
その2つの間にはとっても共通するものがあるなあ。

アンコール2度目で「夏の終わり」を歌い始める前
小田さんは観客に向かって
「どうもありがとう。
 まあいろいろあると思いますけどね、前向きに生きような。」
と、おっしゃっていました。

きっとそれぞれの人の「いろいろ」があるけど、
みんなの胸の中で、響くものがあっただろうな。

コンサート冒頭の「wonderful life」では
「僕らに できることを 見つけて
 今を もっと大切に 生きてゆくんだ」と歌っていたもんね。

小田さんは60代の希望の星だなあ。
もうすぐ70に手が届く、という頃
自分はあんなにも、溌剌としていられるだろうか。

人はたとえいくつになっても、
理想や目標に向かって努力を重ねていけば
いつまでも、みずみずしく、
そして、自分の願いや夢は自分で叶えていくものなのだってこと
小田さんは体現しているなあって思いました。
posted by Lana-Peace at 15:42| アート / 歴史 音楽

2016年03月06日

山本達彦氏 MANDALA LIVE 2016 〜Live en Quatre Saisons・Printemps〜(2016/3/5)

昨日、南青山MANDALAで開催された山本達彦氏のライブに行ってきました。
爽やかをキーワードに山本さんが選ばれた曲は
春の午後の昼下がりといった感じもあり、夜の大人の雰囲気もあり。
とっても良かったです。

最後の3曲は「リラックス.マイ・ハンサム・ガール」
「FROM THE NIGHT」「Le Mistral」でしたが
特に山本さんの甘いのびやかな美声とピアノの激しい伴奏と
戸川智章さんのコントラバスの音が、まるで絡み合う生物のようで
いつも以上に、胸にずんずん響く振動でした。
ライブ会場で生で聞く時に、鳥肌が立つようなすごい音色は
CDやダウンロードした音源で聞いても、
なかなか同じような感じが再現できないのが残念なのだけど、
ライブ会場では同じ1つの空間を埋め尽くしている空気が
歌声や演奏によってダイレクトに大きく変化しているのを
時差なくキャッチできるからなのかなあ。

MCでは山本さんはご自宅の梅や桃の木に集まる小鳥たちを愛でて
心があたたかくなる事をお話されていました。
そういう瞬間があるって、
日常を一味違うものへと変えてくれますね。きっと。

アンコールでは曲を提供された絵本『ぼく』の中の曲を
いくつか生演奏してくださいました。
すごく癒される音色です。
歌なしで、音色だけでストーリーや雰囲気を生み出すって
やっぱりすごいことですね。

山本さんの62回目のお誕生日の翌日のライブ、
とてもお元気そうで、溌剌とされていて、素敵でした。
還暦過ぎても、ますます才能を広げていってほしいなあ。
posted by Lana-Peace at 16:08| アート / 歴史 音楽

2016年02月21日

素敵な絵本『ぼく』  作・絵:高野紀子, 音楽・ピアノ:山本達彦, 朗読:芝池早苗

素敵な絵本を見つけました。高野紀子さんの『ぼく』です。
山本達彦さんが昨年のライブの時に、絵本用の音楽を手がけられたお話を
されていたので、楽しみに待っていたところ、
今月発売になったことがブログでお知らせされていました。
早速ダウンロードしてみたところ、とっても素敵な絵本です!

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CHIVES' COLLECTION 1 『ぼく』
作・絵:高野紀子
音楽・ピアノ:山本達彦
朗読:芝池早苗
発行者:森山工房

畑と庭に囲まれた木のおうちには
主人公のこぐまの「チャイブス」が5人家族で住んでいます。
夏は畑仕事、雪の降る冬の間はゲーム作りに励む働き者の父さんぐま。
お料理、洗濯、掃除、いつも忙しく元気な母さんぐま。
お兄ちゃんぐまのチャイブスは工作や自転車乗りや魚釣りが大好き。
でも算数とお風呂と夜の屋根裏の物置がちょっと苦手。
仲良しの友達はアライグマのチャービルや雑貨屋さんのニップおじさん。
妹ぐまのパセリはどんぐりで首飾りを作るおしゃれさん。
赤ちゃんぐまのルバーブはいつも眠っているけど、時にはボール遊びも大好き。

おうちの中は幸せがいっぱいです。
魔法の地下室にはお母さんぐまのお手製の
シロップ漬けの果物や野菜のピクルス。
幸せの棚にはクッキーがたくさん。

あたたかい高野さんのイラストページが満載。
その中で、大きなイラストの部分をタッチすると
山本さんの作曲されたとっても美しい旋律のピアノが約1分弱、
山本さんの演奏で流れてきます。
楽しいわくわくした雰囲気だったり、
いたずらっこの元気いっぱいの雰囲気だったり、
穏やかな安らぎの雰囲気だったり…

そのページのイラストやストーリーに
命が吹き込まれるような音楽です。
そして音楽はそのイラストをもう1度タッチするまで
エンドレスで流れます。

ページに登場する「ぼくがよむよ」というアイコンをタッチすると
芝池早苗さんの朗読が流れてきますが
山本さんの音楽は止まってしまうのが残念な所です。
でも、読者が自分で音読したり、黙読する時は
山本さんの演奏に合わせて、読むことが出来ます。
こういう絵本の楽しみ方があるんですね。

山本さんはご自身のブログの中で
「僕もiPhoneにインストールし、就寝前のリラックス・タイムに利用しています。」
と書かれていましたが、大人にとっても、すごく癒しになる音楽でした。
とげとげした気持ちになった日には、その角が丸く溶けていくような。
朝起きてまだ頭がぼんやりしている時に聞くと、身体の細胞がすっきり目覚めるような。
とても素敵な音色です。美しい映画のサントラ盤のようです。

今の絵本は進化していますね。
タッチすれば、拡大されたイラストは隠れたコメントと共に出てくるし。
良い音楽と一緒に、見たイラストや聞いたストーリーは、
こどもたちがいつか大きくなった時に、その旋律と共にふっとよみがえってくるんだろうな。
そして、またその逆も然り。

大人もこどももいろんな楽しみ方ができる絵本
iBooksから発売なのでPCがWindowsの私は
今のところ携帯用のiPadでしか楽しめないところが残念。
Windows対応にならないのかなあ。

高野さんのHPをみると
『みんな』という絵本も発刊準備予定のようです。
こちらも山本さんの名前が出されていたので
山本さんが音楽を担当されているご様子。
どんな作品か、とても楽しみです。
posted by Lana-Peace at 12:33| アート / 歴史 音楽

2015年12月15日

山本達彦氏 MANDALA LIVE 2015 〜Live en Quatre Saisons・hiver〜(2015/12/12)

先日、東京 南青山MANDALAで開催された山本達彦氏のライブに行ってきました。
「Winter Moon」と「冬の海へ」で始まったライブ約2時間。

静かにソロピアノで始まり、途中から
モンジューの三輪崇雅さん、戸川智章さん、江野尻 知宏さんが
ギター、ベース、ドラムスで参加されたライブでした。
達彦さんのどんどん心の中に沁み渡るような声は
いつもに増して深みがあり、
その歌声と共に歌詞から想起させられる情景は
素敵な映画のダイジェスト版を見ているかのようでした。

アンコールは「それでは最後に…」という言葉のあとに
「摩天楼ブルース」。
しーんと静まり返ったライブハウス会場の中で
美しいピアノの旋律と達彦さんの伸びのある声は
迫力いっぱいで空間を埋め尽くし
息をするのも忘れて、聞き入ってしまいました。
名曲だなあ。いい歌だなあ…。
もう、それはそれは、
素晴らしい時間でした。

ご本人曰く、1週間前にひいた風邪が
なかなか治りきらなかったようで
若干鼻声とのことでしたが、
甘い歌声は更に甘く、それもまた良し。
朗々と歌い上げる肺活量は、
さすがプロだなあと思いました。

あー今年も1年、ライブで
本当にいい大人の音楽を聴かせてもらったなあ。
達彦さんに感謝。感謝。

さてその後、表参道まで足を延ばして
イルミネーションが輝く並木道を散歩しながら
明治神宮駅まで歩いてみました。
乾いた東京の冬の空に、イルミネーションが
キラキラとってもきれいに輝いていました。
闇の中の輝きはやっぱり、いいものですね。

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posted by Lana-Peace at 23:59| アート / 歴史 音楽

2015年10月04日

安部恭弘氏 オリジナル・フル・アルバム「Time is」

安部恭弘氏の20年ぶりにリリースされた
オリジナル・フル・アルバム「Time is」が先週、
MUSEから手元に届きました。
ライナーノーツの最初のページには、安部さんご自身のご挨拶が。
そこにはこんな言葉がありました。
「病気から10年、最初はなかなか思うように力が出ない時もありましたが、
周りのみんなに支えてもらい、すっかり元気になりました。」

どんな病気を患っていらっしゃったのかは知りかねるけれど
でも、今こうして元気になっていらっしゃって、本当に良かった。
中学生の頃から安部さんの音楽を聴くようになって、はや30数年。
昨年の夏からまたライブに行くようになったけど、
安部さんはライブでは、そんな病気を感じさせるようなことは
露ほどもなく、あたたかい歌声と華麗なギタープレイでした。

でもともかく。

ライブで「もう道は続いてる」を歌われる時、その紹介で
「この年でこういう曲を作れることに、あらためて幸せを感じるし
嬉しく思う。」というようなことをおっしゃっていました。

松井五郎氏のこの歌の詩を改めてみると
もしかしたら安部さんご自身の心境を
この歌、とってもよく反映されたものだったのだろうか?
「うまくいかない
 ことだって
 たまにはあるもの
 でもめくるページの
 向こう側
 なにかが変わってく」
 
  「もう道は続いてる」
   作詞:松井五郎、作曲:安部恭弘、アレンジ:安部恭弘・高山一也

そして同じくアルバムに収載されている
松井五郎氏作詞の「10年後」
「10年後はもっと
 先のことだと
 あのころは
 思ってたんだ」

  「10年後」
   作詞:松井五郎、作曲:安部恭弘、アレンジ:安部恭弘・高山一也

10年前、安部さんは体調が悪かった時には、
10年後のことに思いを馳せること
できなかったかもしれないけど
でも、確かに「もう道は続いてる」ものね。

そういえば私、昨年9月ヘミシンクのセッションに参加した
今後の自分の方向性を知るセッションでは
「答えは自分でこれから探していきなさい。でももう道はあります。」
「たとえどんな道であろうとも、道は続いています。」
登場したガイドからそう言われたことを思いだしました。

すごく安部さんの歌の中に、何か深い意味が
たくさん秘められているような、そんな気がいたしました。
きっといろんな人がそれぞれの思いを重ねて聴くのだろうけど…。
posted by Lana-Peace at 19:08| アート / 歴史 音楽

2015年09月27日

山本達彦氏 MANDALA LIVE 2015 〜Live En Quatre Saisons・Automne〜(2015/9/26)

昨日、南青山MANDALAで開催された山本達彦さんのライブに行ってきました。
今回はスウィングをキーワードにアレンジされたもの。
乾いた秋の空気の高い空の上まで、
清々しく響き渡るかのような達彦さんの美声と
緩急見事なピアノの旋律は
戸川智章さんのコントラバスと
まるで上質な会話をしているかのようでした。

私の座っていた位置からは達彦さんのピアノを奏でる
指先がよく見えたのだけど
達彦さんはどの曲も、最後のピアノのキーの後、少しの間、
その波動を全身でじっと感じ取っているような様子が…。
耳に聞こえる音ではないけれど
音の後の余韻というか、振動した空気の揺れが落ち着くまで
じっと待つようなそんな感じです。
達彦さんにとっては曲の最後の「無音」の余韻も含めて、
1曲が完成するのだろうなあ。

CDなどで聞いている時にはあまり意識しなかったけど
演奏されているその場の時間を共有すると
そういう余韻の良さはやっぱり、より強く感じられますね。

このライブの数日前、今は絶版となっている
達彦さんのエッセイ集を国会図書館に行って読んでみたのですけど
生まれた時、ご両親がお名前に込められた意味、お名前の由来が
書かれている箇所がありました。
名は体を表すと言いますが、
ご両親が託された願いは、本当に叶っているなあ…としみじみ。
大学を卒業された後、やっぱり音楽の道を諦められなくて
苦節の時期があったことも記されていたのですけど、
そういう時期があったからこそ、
今の歌があるんだなあ。

アンコールの最後は「9月のフォトグラフ」で終えられたのですけど、
その時、真っ暗なステージの上で達彦さんの体の周りに
太い金色の縁取りが太陽のコロナの如く光っていました。
どういう風に照明を当てられていたのかしら?
それはある瞬間のビジョンだったけど、
黒と金の2色だけで彩られた、強烈な美しさでした。
今回の達彦さんの衣装は白いシャツにベージュのスーツ
途中、ジャケットを脱がれましたが
中に着ていらっしゃったベストの背中は
金色のように見えたので、退室される時の後ろ姿も、
なんだか神々しかったなあ。

生活の中で、美を生で感じられる時間って
すごく貴重でありがたいことですね。
明日からまた1日頑張ろう! そう思えたライブでした。
posted by Lana-Peace at 17:20| アート / 歴史 音楽

2015年07月26日

安部恭弘氏 鎌倉アコースティック・スペシャル〜散歩の途中で 2015〜

昨日、鎌倉 鴎林洞で開催された安部恭弘さんのライブに行ってきました。
最初、2種類用意されたうち、一方のギターのトラブルがありましたけれど、
そういった場面で交わされるメンバーとの会話の中から
生み出される一つ一つの音が、どれだけ大事なものであるのか
知ることができたので、それはまたそれで、良かったなあ。

ハプニングがありつつも、弘法筆を選ばずと言いますか、
指先から、どうやってこんな音色が編み出されるんだろうかって
釘付けになるほど、安部さんのギターはすごかったなあ。
そして、「ボーカリストとして歌に命かけてる」って
笑いながらおっしゃったように
素敵な歌声によって、その歌がそれぞれ持っている世界観を
作り出していました。
それにしても、安部さんの書かれてきた、これまでの数々の曲、
秀逸のメロディーが多いので、
そうしたものをボサノバアレンジしたセルフカバーアルバム
出してもらえないかなあ。
ライブでいくつか、そうした曲が、安部さん、重久さん、松田さんの
セッションで披露されると
もう、どきどきするほど、大人の色香が漂っているのです!

鴎林洞のグランドピアノの音は、結構重厚だったので
重久義明さんの奏でるすばらしい旋律が
ド迫力で会場を包んでいて、とっても良かった。
代官山のクリスマスライブでは、若干重久さんの
キーボードの音量が全体の中で小さくてすごく残念だったので、
今回の生ピアノ、いいなあ。
そして重久さんのメンバーを気遣う、さりげないコメントの
言葉の選び方も、優しい人柄があふれていて、大人ですなあ…。

松田靖弘さんはフルート、サックス、トランペットを持ち替えて、
演奏されていたけど、当日重久さんが絶賛されていたように、
本当にすごいなあ。どれだけ日々練習しているんだろう。
特に松田さんのフルートを聴くと、フルートに対する概念が
変わるような気がします。
お行儀のいい悩み知らずのような良家のお嬢様が、
実は内面にいろんな憂いを抱えていて、
夜中に窓を開けて、空に向かって独り言を言って悲しみを解消しているような
そんなイメージ。

今回は3人の奏でる音の空間の中で
「いしの力」を感じました。
無音の空間の中に、音を作り出すのは、
その人の意志によるものであり、意思が反映されたもの。
それがないと、無音のままですものね。
こういう音を作り出したいとか
音によって表現したい世界観がはっきりしている方の音楽って
たぶん、雑味が削がれていくのだろううな。

病気や障害などによって、何か心の中の隙間が大きく感じられたり
大切な人を亡くして、その隙間の大きさが、自分を苦しめる時、
きっと、隙間を埋めていくものの一つは
そういう「いしの力」を伴った良質な音楽なんだろうなあって思います。

曲の音色や歌詞によって、今ここではない違う世界に瞬間移動できる。
そういう経験を何度もしていくうちに、
行き詰まったはずの時間に、少し小さな風穴が開いて
違った自分の道を見つけていけるのかもしれないですね。

ライブの後、鴎林洞を出て鶴岡八幡宮の横を歩くと、
たくさんの木々のせいか、東京の蒸し暑さよりも
幾分風が涼しく感じられ、美しい月夜でした。

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posted by Lana-Peace at 17:29| アート / 歴史 音楽

2015年06月28日

山本達彦氏 MANDALA LIVE 2015 〜Live En Quatre Saisons・ete〜(2015/6/27)

昨日、南青山MANDALAで開催された山本達彦さんのライブに行ってきました。
舞台の中央後方に置かれていた
白、淡水色、淡紫、濃水色の色とりどりのアジサイは
達彦さんのご自宅のお庭に咲いてあるものを持ってこられたとのこと。
丹精込めて育てられたのだなあと思える、
実に品のある、美しいお花でした。
舞台上、オープンまでの間、後ろの垂れ幕が
美しい濃紫の波の如く光るように、照明があてられおり
アジサイの色がひときわ際立って、
まるで額縁の絵を見ているかのように、きれいでした。

伸びのある達彦さんの甘い歌声と、
ピアノの美しい旋律や和音は転調とあいまって
戸川智章さんのコントラバスが一層せつなさを引出し
その旋律は梅雨の季節の疲れた細胞の1個1個にまで浸透し
浄化と癒しをもたらしてくれるような気がいたしました。

今回のライブの印象をキーになる言葉で挙げるなら、
「過去」かな?

達彦さんは「今までよりも過去がいとおしく思えたり、大切なものに思えてきた」
とお話されていました。
きっとそういう過去を慈しむことって
自分の人生の肯定につながるのであり、
それは力強い確固とした未来を引き寄せるのではないかな?

達彦さんは一曲一曲の照明の当て方にも、ご自身のイメージを投影されるそうで
「ここは過去の感じで」という風にお願いされるのだとか。
ライブ中、その空間に不思議な空気感が漂っていたのは
やっぱり、音色や言葉だけでなく、光にも気配りされているからかなあ。

1988年の「HEART NOTES」に収録されている「追憶」が
歌われたのですが、達彦さんの声でしみじみ歌われると
何か、教え諭されたような気がいたしました。
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「悲しみより夢を抱けよ
 一人きりで眠っても 運命が自分を試す時
 振り向けば、傷つくだけだろう
 どんな出来事もいつか人生を作る

 君を乗せた流星がやがて 幸福へとたどり着くように
 思い出より大事なこと 未来こそが生きる証しと」

(「追憶」吉元由美さん作詞、山本達彦さん作曲)
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過去が作った自分が、未来につながる。
そして過去よりももっと大事な未来が生まれる
そう思えたら、また明日も頑張ろうかなって気になりますね。

帰り道、南青山のビル街の谷間に、青々と茂った緑を見て
ふとそんな気持ちになりました。
浄化と充電ができた、南青山のひとときでした。

達彦さんのMANDALAライブは年に4回。
昨年の6月から行くようになって、ちょうど1年。
季節ごとに行くことは、私にとっても意味のあるもの。
「前回のライブ以降も元気に生きることができたんだなあ」って自覚したり
「次のライブもまた元気に行けるといいなあ」って思う。
そして「あれから1年生きられたんだなあ」って
達彦さんの歌声と共にしみじみ…。
まさか自分がそんな感じ方をするなんて、
20代の頃には考えもしなかったけど。

でも、そういう節目の時期に上質な時間っていいなあ。
そんな風にして、時間を意識して、時間に感謝して
時間を重ねていけば、
病気を経験しても、人生はちっとも悪くない。
と、思ったりして。

今、病気を患っている思春期のこどもたち
いろんな音楽を聴いてほしいなあ。
その中で、自分の感性に合ったアーティストが
きっといるはず。
その人は、あなたたちが大人になって、
いつか、生活に追われるようになった年代になった時に
自分を心の部分に引き戻してくれたり、
自分が落ち着くモードをもたらしてくれるかもしれない。

もちろん、年と共に感じ方は変わっていくけど
でも、自分の心がふらふらした時
もたらされる懐かしさと安心と落ち着きは
やっぱり、何かの力になってくれるはずだから。
そして共に同じ時代に、同じ時間を重ねて生きていたことを
きっと嬉しく思うはずだから。
posted by Lana-Peace at 15:51| アート / 歴史 音楽

2015年02月23日

山本達彦氏 MANDALA LIVE 2015 〜Live en Quatre Saisons・Hiver〜(2015/2/21)

先週末、東京 南青山で開催された山本達彦さんのライブに行ってきました。
春を先取りしたという素敵な選曲とあたたかい人柄が伝わるお話が
交えられて進められました。

達彦さんのMCは、いつもどこかにさりげなく、哲学的なスパイスが隠れています。
今回は「若い頃は自分の知識、教養、引出、幅を広げようと思って
それが自分の一つの目標になっていたけれど、
たくさん知識や引き出しがあっても使いこなせていなくちゃ…」と。
確かにその通り。自分も思い当たる節がいくつも。反省。

「塩とコショー」を歌い終えた後は
「塩加減、さじ加減は大事だな、としみじみ思う年頃です」と。
何事もそのさじ加減が難しいところですね。納得。

そして途中でアコースティックギターに持ち替えて
「LAST GOOD-BYE」を歌われていました。感動。
1982年発表のこの曲、1996年に坂本昌之さんの編曲で「Lost Hour」
に含まれて、そのアレンジはまた素敵で大好きなのだけど
今回新曲「Time will kiss」のカップリングで
3度目のレコーディングを渋めのサウンドで行われたとのこと。
達彦さんはご自分が作られた曲、愛着があるそうですが
33年という年月がたっても、いろんなアレンジが加わっても
「LAST GOOD-BYE」やっぱりいいなあ。

「無」の空間に音が生み出す「有」ってすごいですね。
大人の男性の色香漂う達彦さんの声も
力強く、繊細で美しいピアノも、
そしてトモさんの体の真ん中に響いてくるウッドベースも
その音でいっぱいに充たされた空間にいると、
自分の体のすみずみの細胞まで、
浄化と活力と知力が行き渡るようでした。

アンコールは達彦さんのピアノソロで
「街角」「摩天楼ブルース」でした。
リハーサルをされるご自分のお部屋から
西の方に富士山が見えるそうで、
ちょうどリハーサルが終わる夕方5時ごろ
「山々に沈んでいくアンバーな光を感じながら
哀愁を帯びたその色が、僕の心をときめかせてくれる」と。
「街角」を歌われるとき、それを再現するかのような
美しい琥珀色の照明でした。

光や色にときめいて、日常の中でしばし時間を忘れる瞬間。
もうすぐ達彦さんは61歳のお誕生日を迎えられますが、
そういう感性を持ち続けると、人は時間を味方につけるのかな。
すごくいい方向性に、自分の中身が醸成されるようにと。
posted by Lana-Peace at 12:49| アート / 歴史 音楽

2014年12月28日

ベー・チェチョル氏(배재철, Bae Jaechul)東京公演 2014(4)人との出会い

音声外科の世界的な名医である一色信彦先生は
「リハビリが有効になるように、
 努力が効果が出るように自分は踏み台を作った。」
そんな風に謙遜されていましたが、
本来とてもリスクの高かった症例。
それでも、一人の声楽家の力になろうとリスクを背負われた
一色先生もすごい方ですね。

そして、手術前のチェチョル氏の声を知って感動した
ボイス・ファクトリイ鰍フ輪島東太郎氏が
何とかしたいと一色先生との出会いを作ったことも
この回復には欠かせません。
人と人とのご縁が、人の人生を大きく変えていったのですから。

アンコールでは4年前からチェチョル氏と交流のある
日野原重明先生が紹介され、日野原先生が作詞作曲された
「愛のうた」を歌われました。
御年103歳でありながら、右手の杖と共にピアノに寄り添い、
チェチョル氏のそばで、その歌声を聴かれていました。
ピアノに寄り添ってずっと立っていた日野原先生は
チェチョル氏の歌声に合わせて、
左指でリズムをとっていらっしゃいました。
60歳近くもある年の差、生まれ育った国の差を超えて
良いものは良いと認め合い、互いに尊敬する
そうした姿が現れたシーンでした。
日野原先生も日本では大変有名な先生ですから
日野原先生を通して、チェチョル氏の存在が
もっと多くの方に知られると良いですね。

今回のコンサート内容は、インベスターズTV
12/31 20:00より配信が予定されているそうです(無料)
もちろん生の迫力には敵わないけれども
今、絶望しか見えていない人には
ぜひ、見てほしいです。
今、あなたと同じ時代に
こういう人が本当に生きているのだと知るために。
posted by Lana-Peace at 01:29| アート / 歴史 音楽

ベー・チェチョル氏(배재철, Bae Jaechul)東京公演 2014(3)神に選ばれし者

声帯手術を執刀された一色信彦先生のお話では、
チェチョル氏の横隔膜の動きを支配する横隔神経麻痺は、
もうどうしようもないから、
この状態で何とか頑張ってほしい、ということだったそうですが
2008年より右肺は8、9割動くようになり、
右肺の機能が回復したのだそうです。
それで、このような声量が保てるようになったのだと。

これまで一色先生はチェチョル氏の回復について
一色先生の努力が60%、ベー氏の努力が40%と
思っていたそうですが、本日、リハーサルを聴かれて
一色先生の努力が30%、ベー氏の努力が70%だと
思い直されたのだそうです。

奇跡のテノール
そう形容されるけれども
奇跡と言ってしまったら
チェチョル氏の努力が消されてしまいそう。
でも、奇跡以外のどんな言葉が当てはまるのだろうか?

チェチョル氏の歌声を聴きながら、
「神に選ばれし者」そういう言葉がふと浮かんできました。
人によってはもう絶望から立ち直れず一生を送るかもしれない
それほど大きな困難が待ちうけていても、
それを乗り越え、それまで以上の何かを達成して行くこと
それはとても価値のあることだけれども、
誰もができるものではないはず。
だから神は選んだのかもしれない。
奇跡のような出来事を成し遂げていくための
努力を続けていける人だから。
posted by Lana-Peace at 01:28| アート / 歴史 音楽

ベー・チェチョル氏(배재철, Bae Jaechul)東京公演 2014(2)待つこと・歩み寄ること

チェチョル氏のコンサートでは、
チェチョル氏の手術を行われた
京都ボイスセンター院長・京都大名誉教授の
一色信彦先生が紹介され、壇上に上がられました。

麻痺した右の声帯を手術によって真ん中へ寄せ、
声帯の緊張を高めるため糸で引っ張り、
チェチョル氏に何度も確認をとりながら
最も良いテノールの音域に合わせたのだそうです。
手術によって新たに固定された右の声帯は
動くことのできる左の声帯が来るのを
待っている状態になったのだそうです。
二つのものが、待つこと、歩み寄ることによって
生まれる音。
一色先生は、それを国と国もそうだというふうに
表現されていました。
含蓄のある深い言葉ですね。
日本と韓国。
posted by Lana-Peace at 01:28| アート / 歴史 音楽

ベー・チェチョル氏(배재철, Bae Jaechul)東京公演 2014(1)

本日、ベー・チェチョル氏の東京公演
ザ・テノール 真実の物語全国一斉公開記念コンサートに
行ってきました。
すでにチェチョル氏については、ブログ12で取り上げていますが
本物のチェチョル氏の歌声を耳にして
そのすごさは圧巻と言う感じでした。

会場の東京オペラシティコンサートホールは
もう開場前からたくさんの聴衆でした。

コンサートホールの天井はピラミッド型になっていて
その下にピラミッド状の吊天井があって
まるでピラミッドパワーがチェチョル氏に
降り注がれているようでした。

ヘンデルの「オンブラ・マイ・フ」(Ombra mai fù)
から始まり、12曲。
素晴らしい声量と、伸びのあるあたたかい歌声で
大変驚きました。甲状腺がんの手術のため、
失ってしまった声帯と肺の動き。
そのような過去を微塵も感じさせないものでした。
プロの声楽家としての夢と信念とプライドは
不可能を可能にしていったのだなあと思いました。
それを自分の目と耳で確かめられたことにより
人には限界などないのだと、しみじみ思いました。

鳴りやまない拍手と共に
アンコールは4曲。
初恋、アメージング・グレイス
アリラン、愛のうた。

無の空間からチェチョル氏の声によって
世界が生み出される…
そんな気がいたしました。
そして今回選ばれたそれぞれの楽曲が、
作られた当時の時代と作られた国を超え、
今この場所につながっている…
そんな気がいたしました。

終演後のサイン会で、長蛇の列が続く中、
丁寧に対応されていた様子に、実直な人柄が
表れているようでした。
これからもお元気で活躍していただきたいです。

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2014年12月14日

山本達彦氏 MANDALA LIVE 2014 〜Live en Quatre Saisons・Hiver〜

昨日、南青山のマンダラで開催された山本達彦氏のライブ
TATSUHIKO YAMAMOTO MANDALA LIVE 2014
〜Live en Quatre Saisons・Hiver〜に行ってきました。
山本さんがボーカル、ピアノで
Monjeuの三輪崇雅さんがギター、戸川智章さんがベース、
江野尻知宏さんがドラムスで参加されていました。

どの曲もとても素敵な選曲だったのですけれど
その中で当日2曲目に歌われた「Champagne Snow」がとても印象的でした。
山本さんのピアノソロで歌われたのですが、
伴奏の音の組み合わせ、和音の美が繊細なのに、すごい迫力でした。
1つ1つの音がいろいろなバリエーションで組み合わされると
こんなに素敵で、大人の雰囲気になるんだなあ。
山本さんの甘い艶のある声の響きと美しいピアノの旋律によって
ライブ会場が突然、どこか異空間に移動したようでした。

こちら1991年リリースされたアルバム「ONCE IN MY LIFE」に
収録されている歌のようで、あとで家に帰ってから聴いてみたのですけど、
私は断然、昨日のライブの「Champagne Snow」の方がいいなあ。
同じ今の時代に生で聴けて良かったなあ。
100年後、CDを聴いても、伝わる良さは違うだろうから。

時間の醸成するものってすごいですね。
人はとかく年齢を重ねると、できなくなることが増えるけれど
より磨きがかかるものも、決して少なくないんだなあって嬉しい。

MCの中でお話されていたことですが、お父様が生前、達彦さんに
「人は自分の器以上には生きられない」と仰ったそうです。
詩や俳句を愛した方だったそうで、その行間の中に込められた
深い意味があるのだと思いますが、
自分の足元をしっかりみて、自分の与えられた使命に向かって
自分の能力と努力を掛け合わせていくように…ということを
お父様は伝えられたかったのではないかなあと思いました。

きっとそれは達彦さんもわかっていらっしゃるようで
今自分のなすべきこととして、
「過度な革新的なことではなくて、自分の1番いい部分をおし進めて行けば
 成功は後から付いてくる」って仰っていました。
その時、その時の流行というものはあるけれど、
そういったものに迎合した動きではなくて
揺るぎない信念と自信を持って続けられた努力が生みだすアートって
真価があるはず。

美しい音の世界に浸ること2時間。
その合間に、意外なお茶目な一面をのぞかせてくれながら
お話される中に、実に深い言葉がいくつもありました。
そういう言葉を楽しむのも、ライブならではですね。

ライブの後、せっかく南青山まで来たので
会場の最寄りの駅の銀座線「外苑前」から
表参道まで足を延ばしてみることにしました。
この時期、イルミネーションが美しい表参道、
とてもたくさんの人でした。

夜空の元につながる木々の灯りの輝きは
まるでさっきまであった音の世界がそこに再現されているかのよう。
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日常の中にアートの風が吹きこまれると、
気分も変わっていいですね。
posted by Lana-Peace at 20:19| アート / 歴史 音楽

安部恭弘氏 アコースティック・ライブ “ EMOTIONAL BREATH 2014 in 代官山”〜SPECIAL X'mas LIVE ”

今月はいろいろと仕事が立て込んでいて
いつもよりスケジュールがきついのですけど
息抜きはしなくちゃ、ということで
前から予定していたライブに行ってきました。
第一弾は安部恭弘氏の代官山で行われた
アコースティック・ライブです。
12月第一週の金曜日、行ってきました。

今夏、鎌倉で行われたライブのメンバーと同じで
安部さんがボーカル、ギター。
重久義明さんがキーボード、
松田靖弘さんがサックスやフルート他いくつかの管楽器。

安部さんの声はあたたかくて、躍動感があって
ギターもすごかったなあ。
重久さんのキーボードの音色は代官山の美しいイルミネーションの如し。
松田さんの管楽器の音色は安部さんのボーカルとの掛け合いが絶妙でした。

CDなどで発売されているものを聴くのも十分いいのだけれど
やっぱりライブ会場って、歌っている方や演奏されている方の
体温の高揚感みたいなものが、音として伝わって来るから
いいですね。
歌や演奏が何のフィルターもかからないで、ダイレクトに伝わるし。

安部さんと重久さんと松田さんの奏でる音は
歌うように、笑うように、語るように、はしゃぐように
躍動感があり、しっとりした大人の美しさもあったなあ。

安部さんはいくつかクリスマス絡みの歌を
書かれているのだけど、当日CDになっていない
クリスマスの歌を披露してくださいました。

初めてクリスマスを過ごすカップルにアクシデント続出。
道の渋滞、車の故障、おまけにレストランの予約が
入っていない三重奏。それで二人で散歩して公園で
缶ビールで乾杯したっていう歌詞の内容。

一生懸命だけど、うまくいかなくて、それでも頑張っていると、
相手にはちゃんとわかってもらえているっていうストーリー。
安部さんの歌声と重久さん、松田さんの演奏で
そのほほえましい情景が、会場の中に一気に広がったようでした。
とってもいい歌ですよ。
いつかCDになったり、ダウンロードできるようになると
いいですね。
posted by Lana-Peace at 19:22| アート / 歴史 音楽

2014年10月07日

ベー・チェチョル氏 東京公演延期 2014/10/10→2014/12/27

2014年09月01日のブログ
「謙虚に地道にこつこつと 
韓国出身のテノール歌手 ベー・チェチョル氏(배재철, Bae Jaechul)」で
チェチョル氏の10月10日の東京公演について取り上げましたが
12月に公演延期となったそうです。
チケットを購入したe+からメールで既に
「アーティストのスケジュールの都合により、より良い状態での演奏を
ご提供するために、公演を延期とさせていただくことになりました。」と
連絡があったのですけれど
本日自宅の留守電にも連絡がありました。

生身の人間ですから体調悪い時もあるはず。
自分の身体を使って表現するアーティストの方々は、どなたも
とても大きなプレッシャーを背負っていることだろうと思います。
それだけに十分成果を発揮できる場に立ち会えるって
とてもすごいことなんだなあと改めて思いました。
年末近くの公演なので、それはまたそれで
味わい深い公演になると、期待いたします。
早く体調良くなると良いですね。
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2014/9/18e+メールより転送
> Subject: 【重要】e+より『ベー・チェチョル コンサート』公演延期のお知らせ
> 【振替公演詳細】
> 公演日時 : 2014/12/27(土) 開場13:30/開演14:00
> 会場 : 東京オペラシティ コンサートホール
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posted by Lana-Peace at 23:32| アート / 歴史 音楽

2014年09月28日

山本達彦氏ライブ「TATSUHIKO YAMAMOTO MANDALA LIVE 2014 〜Live en Quatre Saisons・Automne〜」

昨日東京 南青山で行われた山本達彦氏のライブ
「TATSUHIKO YAMAMOTO MANDALA LIVE 2014
〜Live en Quatre Saisons・Automne〜」
に行ってきました。

濃いグレーのような紺のような上下に黒いシャツで現れた山本さんは
今年6月のマンダラライブの時よりも
抱えていた何か(別に悪いものではなくて、気がかりなこと)を手放して、
すごく楽になったような、すっきりとした印象を受けました。
(※私の勝手な印象ですが…)
山本さんがグランドピアノのペダルを踏むたびに、
綺麗に結ばれた革靴の紐は、暗い会場の中で、
蝶が美しい弧を描く影絵のようでした。

最初は山本さんのソロで始まりました。
それからコントラバスの戸川智章氏、
そして中盤からバイオリンの桑野聖氏が参加されました。
戸川さんのコントラバスは土に吸い込まれる雨音のようなあたたかさがあるし、
桑野さんのバイオリンは時に軽快に、時に悲しく嗚咽するように奏でられ、
山本さん、戸川さん、桑野さん3人からそれぞれ発せられる音が
ミックスすると、その時間と空間が、
まるで額縁で縁取られたかのような重厚なものに変わります。

「今回は人生の機微を凝縮した曲を選びました。」と
山本さんが最初におっしゃっていました。
私は運よく、今回とてもステージに近い席で拝聴できたのですけど
一曲、一曲、心を込めて歌われる山本さんの表情が、
すごくよく見えて大感激。
山本さんの身体の奥底の大きなエネルギーが、
喉を通して私たちのいる空間に発せられ、
ピアノの鍵盤を奏でる指を通して、
音がライブハウスの空間に広がって行く様子は
何かその瞬間、瞬間が「アート」だなあと思いました。

ちょうど2年前の今頃、私はがんの手術前の身辺整理で忙しく
また術直後から希望していた統合医療は、
自分が思っていたように受けられるわけではないとわかり、
いろいろと考えこんでしまっていた頃でした。
これからどう動いて行くかわからない
得体のしれない自分の未来に落ち込んだり、焦ったり、苛立ったり、
そんなこんなの日々だったのですけれど
時は巡って同じ季節になった時、
今はこのような時間を過ごすことができていることを
山本さんの歌声を耳にしながら、しみじみ嬉しく思っていました。
これから「9月」と言えば、自分の混迷の時期を思い出すのではなく
山本さんのライブで過ごした上質な時間が、一番先に心の中に浮かぶような、
そんな思い出の上書きができて本当に良かった!

普段は山本さんがピアノの弾き語りで各曲を歌われている
アルバム「Conversation With Myself」の三部作を
聞くことが多いのですけど、これは実に素晴らしい三部作だと思いますが、
やはりライブ会場での歌声の上質さは、形容し難い上質さです。
それはライブの魔法?
でももしかしたら
音楽に真摯に取り組む山本さんの艶やかなエネルギーが音に凝縮され、
その音が自分のいる空間をリアルタイムでどんどん埋めていくから、
圧倒されるのかなあ。

「まだまだやり残したことがある。」
「わかればわかるほど、音楽は深い。」
「人の感性を取り入れて、自分も成長していきたい。」

山本さんはそうおっしゃっていました。
ベテランの域に入っても、
そうした言葉を素直に口にできるって、素敵ですね。

昨日はマンダラライブ130回だったということで
「マンダラライブ200回まで、あと何年かかるかなあ…」と。
きっと、何年後かのマンダラライブでも謙虚に努力し、
新化し続けている山本さんなのだろうと思います。
そういう生き方、努力を続けるって、大変なことだけど、
それ自体が極められた「美」だなあと思います。
posted by Lana-Peace at 19:08| アート / 歴史 音楽

2014年07月28日

振動の力(安部恭弘氏 アコースティックライブ)

昨日、鎌倉 歐林洞ギャラリーサロンで行われた安部恭弘さんの
アコースティックライブに行ってきました。
安部さんの優しく、伸びのあるあたたかい歌声は、年を重ねられても
ますますいきいきと、そしてあたたかさを増しているように思いました。
休憩含めて2時間ちょっと、あっというまの時間でした。
歌は不思議。それを聴いていた頃の時間へと、瞬間移動することができます。
中学生だった頃、高校生だった頃…あの頃は安部さんの歌う世界は
遥か遠い大人の世界のように感じていたなあ…。

さて今回ライブの中でとても強く感じたことが2つあります。
1つは人間の能力の可能性で、もう1つは音すなわち振動の力の可能性です。
ちょっと書いてみようかなと思います。

まず人間の能力の可能性について。
今回のライブは3人が参加、
安部さんがボーカル、ギター、そして重久義明さんがピアノと打楽器、
松田靖弘さんがトランペット、フルート、サックスを担当されていました。
曲によって重久さんと松田さんは異なる役割をされるのですけれど、
また同じ曲の中でもいくつも役割をこなしていることもあったのですけれど、
それが何かせわしなく忙しい感じといったものではなくて、
1人の人間にこんなにも多様な能力があるのだなあと驚きいっぱいでした。
溢れ出る才能のお花が、安部さん、重久さん、松田さんのステージ上のポジションで
次々と開花している…そんな感じでした。
いくつもの才能はそれだけ多くの時間を使って磨かれたものだと思いますが、
人の何倍もの練習や努力の積み重ねの結果とも言えます。
そういったものを近くで見ると、とても迫力がありますね。

そして次に振動の力の可能性です。
3人それぞれの奏でる音が、それぞれ持ち味があって、
生みだされる音(振動)が、絶妙なハーモニーとなってその空間がとても
異質な上質なものへと変えられているのです。
聴衆はその振動に包まれ、音の空間の中に安心して浮いている感じなのです。
それはとても居心地の良い空間として。
安部さんの歌声とギターで聴衆は大きな力で前に引っ張られ、
松田さんの音が力強く底を支え、
重久さんの音が隅々まで空間の隙間を埋めていくようなそんな感じ。
それはここではないどこか違う空間へ、いざなわれるような不思議な感じでした。
振動って目には見えないけれど、人間にすごい働きかけをするものだなあ。

「何か打ち込みたいものがあって、そこに輝きを伴うってすごい!」
と思って聴いていたのですが、ライブ後半、安部さんは次のように仰っていました。

「日本語の持つ響きの良さを見直して、邦楽の持っているわび、さびを自分は自分なりの
解釈をしてうまく表現していく。好きな歌を勝手に歌って、ファンに見守れながら
歌い続けていける幸せを感じて、これからも歌っていきたい」
(注:「勝手に」というのは「心のままに・思うままに」という意味で使われたと思います)

感謝を持ちながら、自分の世界を追求していくって、
きっと良いものが生まれるのではないかなあ…
そんな風に思いました。

若い頃は、自分がどんなふうに年をとるのだろうかなんて考えもしなかったけれど、
学校ではそんなこと教えてくれなかったけれど、
こうして輝いて生きている人の姿や言葉から学ぶってこと多いですね。

安部さんのご自身の歌のボサノバアレンジ、大人のための極上空間でした。
心の根元の部分に、振動が直接降りかかってくるような、すごく上質なもの。
ぜひアルバムにならないかなあ。たくさんの人が聴けるように。
posted by Lana-Peace at 10:38| アート / 歴史 音楽

2014年06月29日

アートのあるべき姿(小田和正氏 コンサート「本日, 小田日和」)

本日、和歌山で行われた小田和正さんのコンサートに行ってきました。
小田さんのとても素敵な歌声はCD-Rや音楽データで聴くよりも、
もっと、もっと迫力があって、透明感のある美しい歌声は健在でした。
御年66歳、年齢は更なる輝きをもたらしているような…
これまで行った小田さんのコンサートの中でも、断トツのような気がします。

今回「小田日和」という新しいアルバムが発売される前に
開催されたコンサートだったので
(私はアルバムをiTunesで予約したので10曲中2曲は
既にダウンロードできて聴けていたのですけど)
小田さんの生歌によって、今回初めて知る歌もありましたが
実に心の琴線に触れるような歌詞がもりだくさんでした。

言葉とメロディーで人の心を揺り動かすって、すごいことですね。
今回の「小田日和」の歌の根底に共通するのは
何か深い悲しみを抱えている人に対して
どうか元気になってほしい、というメッセージがこめられているように思いました。
また今回コンサートで歌われた過去の歌も、
同じようなテイストの歌が多くを占めていたのですが、
震災だけでなく、いろいろな形で生まれた悲しみから抜け出せない方への
小田さんなりの心配りなのだろうなあと思いました。

一緒にいるかもしれないけれど、
あるいはもう一緒にいることはできないかもしれないけれど
それでも、あなたが笑顔になって、幸せになることを願うというメッセージ。

願い、願われる存在、関係とは
人によっては男女の情愛かもしれないし、
友人同士の友愛かもしれないし、
特別な人への敬愛かもしれないし、
聴く人によってそれは随分違うのだろうけれど
小田さんの歌声を聴きながら
「お子さんに先立たれたご両親にも聴いてほしい」と思いました。

お子さんが今、あなたのことをどんな風に思っているか、
それをこの世の言葉で、この世の手段で伝えようとした時、
小田さんの歌は、お子さんが伝えたいメッセージを明確に伝えてくれるような、
そんな気がいたしました。

東京公演は倍率高くて、無理だろうなあと思って、
和歌山公演に応募して、当選通知が来たので行けたのですけど、
アルバム発売前に小田さんの歌が生歌で聴けて、本当に良かったです。

なおオフコース時代の名作も数々歌われて
私はもう、ただひたすら懐かしいやら、嬉しいやら、
気持ちは急に30年以上前の中学生に戻ってしまいました。
「言葉にできない」はCMに使われているので
耳にしたことがある方、多いと思うのですけど、
真っ暗な会場で天井から白いシンプルなスポットライトを浴びて
歌われる小田さんの歌声は、まるで空から神性を帯びて降ってくるようだったなあ。

アンコール3回含めて約3時間、
会場の中を何周も歩いて回って歌い、観客に手を振り、何度も笑顔でありがとうと言い、
今回記憶が正しければ、バックバンドの方々のお名前を一人ひとり、フルネームで
3回にわたり観客に紹介されたような…

人は一人では生きていけなくて、人によって人は生かされ、生きて、幸せになっていく、
それは小田さんの歌の中にも出てくるメッセージなのですけど
小田さんのお人柄がにじみ出た、あたたかい時間と空間のコンサートでした。

東京からはるばるでかけて、良かったなあ。
いち早く、幸せな時間に浸れて良かったなあ。

どうか小田さんがこれからも、健康で幸せにご活躍されますように。
コンサートの後、癒された気持ちで帰路につく人が、どんどん増えますように。

他人の幸せを願う気持ちから作られた作品の集合「小田日和」、
それを聴いて誰かが元気になっていくこと、
アートのあるべき姿って、そういうことなのかなあと思います。
posted by Lana-Peace at 23:16| アート / 歴史 音楽

2014年06月08日

使命の自覚と極上なアート(山本達彦氏 マンダラライブ)

昨日、南青山MANDALAで開かれた山本達彦さんのライブに行ってきました。
3月に還暦を迎えられた山本さんですが、実に素敵でした!
私は20年くらい前に東京グローブ座で開かれたコンサートに行った以来だったので、
とても懐かしい思いでいっぱいでした。
20年の時間と共に、山本さんの歌声とピアノは一層美しいものへと醸成し、
年を重ねることが更なる魅力になっているような…。

MCの中で山本さんがおっしゃった言葉が大変印象的でした。

「物質的にはもう十分得てきたから、
これからはもっといい曲を書いて、聴いてもらいたいと思う。」

人にはそれぞれ人生において果たすべき使命があると思いますが、
それを自覚して、そこに向かって努力するって大切ですね。

流行に左右された音楽が巷にあふれていますけれど、
使命に基づいた本当に美しいもの作りは
きっといつまでも、何年経っても残っていくものだと思います。

天性の歌声や美しいピアノの旋律によって、
その空間が極上の時間で充たされるって、贅沢なことだし、
それは才能と努力によって生まれるアートですね。

いつまでもお元気で、活動を続けてほしいなあと思います。
posted by Lana-Peace at 23:37| アート / 歴史 音楽