2017年10月06日

出流原遺跡 顔面付壺型土器ほか(明治大学博物館蔵)

昭和39(1964)年、栃木県佐野市の市立出流原小学校の
プール建設の事前調査をきっかけに発見された出流原(いずるはら)遺跡。
こちらから出土した顔面付壺型土器と、
顔面のついていないシンプルな壺型土器、
素朴な美しさがあります。

弥生時代中期前半のものと推定されていますが
当時の人々は故人を再葬する時、掘り起こした骨を
単なる物質としてみなしたのではなく、
故人として尊重したことが、とても強く伝わってきます。

詳しくはこちらに書きました。

Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
顔面付壺型土器ほか
(明治大学博物館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-037.html

2017年10月05日

岩櫃山遺跡 壺型土器(岩櫃山式)(明治大学博物館蔵)

群馬県吾妻郡の岩櫃山遺跡から出土した壺型土器、
こちら弥生時代中期の再葬墓遺跡だそうです。
岩肌が荒々しい存在感たっぷりの岩櫃山に
再葬のため用いられた壺型土器は
やさしい色合いで、直線、波線の美しい線文様で飾られていました。
底面に対してかなり真ん中が大きく膨らんだこの壺、
焼成するには随分、慎重さが求められたことでしょう。
長い時間の流れがあっても、故人を偲ぶ気持ちを持ち続けていたことが
伝わる壺型土器です。

詳しくはこちらに書きました。


Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
壺型土器(岩櫃山式)(明治大学博物館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-036.html

2017年10月02日

山清全州崔氏古霊宅喪輿(韓国国立民俗博物館蔵)

赤や青や黄色の色鮮やかで美しい4層構造の建物
実は亡くなった方を埋葬された場所まで運ぶ喪輿です。
160年前、韓国で作られたこちらの喪輿、
韓国の国立民俗博物館(ソウル)に展示されていました。

死後、守られ導かれて行き着く先は
鮮やかな世界であり、そこで新たな生活が始まる
そう感じられる喪輿でした。

詳しくはこちらに書きました。

Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
「山清全州崔氏古霊宅喪輿
(韓国国立民俗博物館蔵)」
http://www.lana-peace.com/2/2-4-035.html

2017年06月25日

瑞花双鳳五花鏡・梅花文鏡筥の出土当時

こちらで「瑞花双鳳五花鏡・梅花文鏡筥」について取り上げましたが、
昨日、船橋市郷土資料館に行ってみたところ、
館内に置かれていた過去の特別展パンフレットの中に
当時の出土写真などがありました。

そちらを元に、写真追加しました。
過去の遺物と当時の人々の思いって
あらためてすごいことだなあと思います。


アート・歴史から考えるグリーフケア
瑞花双鳳五花鏡・梅花文鏡筥
(船橋市郷土資料館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-029.html

2017年06月22日

梅の花に託された弔いと故人への思い ―「瑞花双鳳五花鏡・梅花文鏡筥」(船橋市郷土資料館蔵)

先日、東京 赤坂 サントリー美術館で
開館10周年を記念して開催されていた
「神の宝の玉手箱」に行ってみました。

DSC08947.JPG


その中に千葉県船橋市の印内台遺跡群から発掘された
「瑞花双鳳五花鏡・梅花文鏡筥」が展示されていました。

平安時代の土坑墓に埋納されていたそうですが
実に見事なもので驚きました。
また、筥に納められた形で出土する鏡は
とても珍しいそうです。

梅の文様があしらわれた鏡と鏡筥。
そこには亡くなった方への弔いの気持ちや
永遠の再生を願う気持ちが
込められているようでした。

詳しくはこちらに書きました。

Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
「瑞花双鳳五花鏡・梅花文鏡筥(船橋市郷土資料館蔵)」
http://www.lana-peace.com/2/2-4-029.html

2017年06月14日

縄文時代の伏甕・埋設土器(盛岡県内の遺跡から出土・盛岡市遺跡の学び館蔵)

縄文時代、人々は夭逝したこどもたちの命を、
自分たちの暮らす場所の近くに葬っていたそうです。
それは「伏甕(ふせがめ)」とか「埋設土器」として今に伝わっています。
2014年5月、盛岡市遺跡学びの館を訪れた時、
初めてその違いを知りました。

そして、何千年もの時を経て発掘された甕や土器。
全体的な形をきれいに保ったまま出土するのには
理由があるそうです。
単に壊れて破棄された土器が出土するのではなくて
埋めることを目的に、きちんと埋められていた、ということ。
その裏にある人の気持ちを考えると
出土した甕や土器が
切なる親心を語リかけてくるかのようでした。

詳しくはこちらに書きました。



Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
「伏甕・埋設土器
(盛岡県内の遺跡から出土・盛岡市遺跡の学び館蔵)」
http://www.lana-peace.com/2/2-4-028.html

2016年12月23日

陶製騎馬像(地下鉄景福宮駅の騎馬像と大韓民国 国宝第91号)

2年前に旅したソウルの駅のホームで見つけた石像。
こちら地下鉄景福宮駅ホームの騎馬像です。

DSC06682.jpg

どうやら韓国の国宝第91号の陶製騎馬像を
模したものだそうで、オリジナルは5-6世紀に作られたもの。
韓国語ウィキペディアによると、
陶製騎馬像は1924年、
「死者の魂を陸地と水路を介してあの世に導いてくれる
呪術的な機能を持っている」のだそうです。


詳しくはこちらに取り上げました。

Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
灰陶加彩雲気文双耳壺
(中国出土・東京富士美術館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-023.html

2015年02月24日

古い時間が日常に溶け込む場所 ソウル 芳荑洞(パンイドン)百済古墳群

古い写真を整理していたら出てきたソウルの古墳の写真
こちら2011年の1月に訪れたときのものです。
もう日が暮れるという時間に到着したので
じっくり見ることはできなかったのですけれど
こちら解説板によると1975年から1976年にかけて
8基の古墳が調査されて、復元工事を経て、
1983年に公園として造成されたのだそうです。
内部調査されたときは盗掘の後だったそうですが
灰青色硬質高坏や壺が見つかったとのこと。

町の中にある公園なので、住居ビルが近くにあったり、
古墳の向こう側には教会の十字架が見えたりします。

公園内の道が整備されていたので
寒いけれどランニングしたり、散歩している人もいました。

きれいに整備されて、日常に溶け込むような公園。
古きものが現代の時間の中で、仰々しいわけではなくて
日常の一部になっているってすごく新鮮で、
何か町の度量の大きさみたいな感じを受けました。

盗掘されてしまったけれど、
本来、亡くなった方が大事に葬られていた場所。
誰かのやさしい気持ちが集められたような場所は
時間がたっても、その土地の持つ力のようなものは
変わらないのかもしれない。
何か人を大事に守り続けるような。

DSC02049.jpg

そういう場所はお天気の良い日に訪れると
何か心静かに考え事ができるかもしれません。

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芳荑洞百済古墳群
指定番号史跡第270号
統一新羅時代
ソウル特別市松坡区
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2014年11月26日

韓国の葬送文化 死後の世界観と魂(歴史的な観点から)in ソウル 11/25(江華島 コインドル)

3日目のソウルでの滞在は江華島 富近里の
コインドル(支石墓)に行ってきました。
どなたか村の長のお墓と思われるコインドルですが
見事なバランスで立つ大きな石の組み合わせが
今から遥か昔に作られ、今に至っていることを考えると
そこに何か神秘な力の庇護がなくては、
成立しないように思うほどの迫力でした。
いろんな角度で現地で眺めると、そのすごさが実感できます。
コインドルに秘められた死者への祈りや思いが
その神秘な力を生み出しているのかもしれませんね。

たくさん写真をとってきましたので
また詳細はいろいろ調べたうえで、後ほどご紹介しようと思います。

2014年11月25日

韓国の葬送文化 死後の世界観と魂(歴史的な観点から)in ソウル 11/24

2日目のソウルでの滞在は国立民俗博物館に行ってきました。
中でも印象的だったのは
渤海国第三代の王様 文王の四女貞孝
(チョンヒョ)公主の再現された玄室と
19世紀に使われた色鮮やか喪輿です。
また詳細はいろいろ調べたうえで、後ほどご紹介しようと思います。

2014年11月24日

韓国の葬送文化 死後の世界観と魂(歴史的な観点から)in ソウル

ただいまソウルに来ておりまして、
今回の取材テーマは韓国の歴史的な葬送文化です。
死後の世界観や魂など、古く韓国の人は
どう考えていたのか? それを垣間見れたらなあと思っています。
前回のツアーに引き続き、身体に良いことについても
いろいろ調べようと思っております。
皆さまにお役に立てる情報をお届けいたしますね。

ということで毎日アップしているけいこかふぇ
「病気の子どものための写真館」は
今週半ばまではお休みいたします。