どこかふるさとを応援できるようなものは
ないかしらと探していたら
出てきたのが高知県四万十町のジンジャーシロップ。
四万十町はショウガの生産量全国一位なのだそうです。
その中でも厳選の農薬・化学肥料不使用のショウガと
有機レモン果汁、ビートグラニュー糖、唐辛子を使って
できたという四万十ノ株式会社のジンジャーシロップが届きました。
まるで一見、化粧水かしら?と思うような
おしゃれな瓶です。
緩衝材はどうやら地元の檜でつくったものらしい。
ほのかに香る木の良い香り。
東京の自宅に居ながら気分は高知の森の中です。
(そして早速、消臭目的で再利用してみました)
楽天の紹介ページによると、ショウガは本来病気に弱く、
農薬不使用の栽培は困難といわれているけれども、
無農薬・有機栽培にこだわり続けて
「人にも、自然にも愛情と責任を持てば必然的にこうなる」
という心意気で栽培している村上智之さんの
厳選ショウガを採用しているのだそうです。
そして身体の深部の熱を元から作り出す効果がある
「ショウガオール」を最大限引き出すために
100度以上で30分以上温め続けて
地元で作っているのだそうです。
早速頂いてみました。
4倍量に薄めると書いてあるけれども
かなり濃いのでもっとミネラルウオーターを多めに入れて
薄めてみました。
さっぱりした甘味にピリッとした辛味もあって
身体のすみずみまで静かに染み渡る感じです。
いろいろ添加物が入っているような人工的な味のない
天然のおいしさが広がります。
一生懸命な人の仕事が集まった作品、という感じです。
そして。
「四万十川」の名を見ていて、
古い記憶がよみがえりました。
30年前に読んだ小田和正さんの本『TIME CAN'T WAIT』の中に
小田さんが同級生と四万十川でキャンプをされたという話。
なんだかすごく懐かしくなって
久々手に取ってもう一度読んでみました。
小田さんがキャンプされた場所の最寄りの駅は江川崎駅
ということですから、このショウガシロップの会社の住所から
四万十川を上流に遡ること直線距離で約30kmあまり。
そうかあ、あの四万十川なんだなあ。
小田さんは四万十川のキャンプのテントの寝袋の中で
「この20年は彼らにとって、僕にとって一体何だったんだろう」
そう考えているうちに眠ってしまったのだそうです。
さて。
ジンジャーシロップドリンクを飲みながら
自粛生活の自宅のベランダから、
のんびり東京の空を見上げてみる。
この20年、一体何だったんだろうなあ。私にとっては。
毎日がとにかく必死だった20年前の自分
もうちょっと違った生き方だったら
全然違う50代を迎えていたのかなあ。
と言いつつ、全然違うって、どう違うのか。
その違う人生を自分は納得するのか。
それは甚だ疑問ではありますが
ふるさと納税で届いたジンジャーシロップは2本。
この2本全部飲み終える頃には
身体の中もあれやこれやと
すっかり浄化されているといいな。