これまで鳥取西館新田藩 第五代藩主池田定常(松平冠山)公の
十六女・露姫について取り上げてきました。
今日は第9回目です。
露姫が疱瘡(ほうそう:現在の病名は天然痘)で亡くなったのは
201年前の今日、文政5(1822)年11月27日のことでした。
露姫の死に哀悼の意を表した人々の詩文、和歌、絵画等、
1,600にも上るそれらすべての作品は、
父によって30巻の巻子『玉露童女追悼集』としてまとめられ
浅草寺に奉納され、現代に伝わっています。
今日はその中でいくつか作品を紹介したいと思います。
・「無量寿」の書(阿部正精)
・「白鷺図」と和歌(酒井抱一)
十代のこどもたちが寄せた作品
・朝顔の和歌(六郷政恒)
・女児の花鳥画(恵比子・重子)
人の死を悼む、その思いを故人や遺族に伝える時
文章にするとどこか上滑りして、
心の奥底にある本来の気持ちをうまく伝えきれないことが
多くあります。
そのような場合は、自分が得意な方法で
表現することも良いのだと思います。
そこに一切言葉がなかったとしても、
あるいは僅かな言葉しかなかったとしても、
様々な思いが相手側に伝わり、
そこで相手の心があたためられ、励まされ
長い文章以上の力を発揮するのだと思います。
詳しくはこちらに書きました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考える死生観とグリーフケア
「玉露童女追悼集(東京都台東区指定有形文化財)」
https://www.lana-peace.com/2/2-4-099.html
https://www.lana-peace.com
2023年11月27日
玉露童女追悼集(東京都台東区指定有形文化財)-1,600もの人々の追悼の思いが込められた巻子
posted by Lana-Peace at 13:46| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
2018年06月30日
画像石 鳳凰(後漢時代・1〜2世紀) 東京国立博物館所蔵
古代中国で地下のお墓や地上の祠堂の建材の一部として
用いられた「画像石」。
美しい鳳凰が刻まれた画像石が東京国立博物館 東洋館に
展示されていました。
鳳凰によって美しい死後の世界へ導かれ、
そこで安らかな時を過ごしてほしいといった願いが
一彫、一彫に刻まれているようです。
詳しくはこちらに書きました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
「画像石 鳳凰(後漢時代・1〜2世紀)」
(東京国立博物館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-055.html
用いられた「画像石」。
美しい鳳凰が刻まれた画像石が東京国立博物館 東洋館に
展示されていました。
鳳凰によって美しい死後の世界へ導かれ、
そこで安らかな時を過ごしてほしいといった願いが
一彫、一彫に刻まれているようです。
詳しくはこちらに書きました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
「画像石 鳳凰(後漢時代・1〜2世紀)」
(東京国立博物館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-055.html
posted by Lana-Peace at 13:27| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
2018年06月28日
羊磚(ようせん)―古代中国の地下墓の入口にはめ込まれていた部材
東京国立博物館に古代中国の地下墓の入口にはめ込まれていた部材
「羊磚(ようせん)」がありました。
そこに施されている様々な意匠は
羊、お金、修行僧、楼閣。
一見ばらばらのようにも見えますが
すべてに通じているのは
死者が死後の世界で安寧に過ごせることを願う心です。
詳しくはこちらに書きました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
「羊磚(ようせん)」
(東京国立博物館所蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-054.html
「羊磚(ようせん)」がありました。
そこに施されている様々な意匠は
羊、お金、修行僧、楼閣。
一見ばらばらのようにも見えますが
すべてに通じているのは
死者が死後の世界で安寧に過ごせることを願う心です。
詳しくはこちらに書きました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
「羊磚(ようせん)」
(東京国立博物館所蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-054.html
posted by Lana-Peace at 08:10| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
2018年06月25日
2000年前の6歳の少女の死出の旅を彩った金の葬送用マスク(国立サウジアラビア博物館所蔵)
先々月、国立東京博物館で開催されていた
『アラビアの道 サウジアラビア王国の至宝』を見に行きました。
そこには金のマスクと美しい宝飾品があったのですが
それらは6歳前後で亡くなった少女の副葬品として
サウジアラビアのテル・アッザーイルで出土したと知りました。
当日はこの展示品に関して1枚パネル解説があったのですが、
情報が少なかったのでいろいろ調べてみました。
するとその中で2010年に開催されたパリの
ルーブル博物館特別展冊子『Roads of Arabia』に
Claire Reeler氏とNabiel Al-Shaikh氏が寄稿されていた
「THE TOMB OF THAJ」の章にこのマスクに関したことが
詳しく記されていたので、
今日はそちらも参照しながら、ご紹介したいと思います。
※2010年ルーブル美術館特別展カタログ
『Roads of Arabia: Archaeology and History of the Kingdom of Saudi Arabia』
参考章 Claire Reeler, Nabiel Al-Shaikh「THE TOMB OF THAJ」(2010) , pp.392-397
2000年前の親心がひしひしと伝わってくる
金のマスクと宝飾品の数々です。
詳しくはこちらに書きました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
「金の葬送用マスク」
(国立サウジアラビア博物館所蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-053.html
『アラビアの道 サウジアラビア王国の至宝』を見に行きました。
そこには金のマスクと美しい宝飾品があったのですが
それらは6歳前後で亡くなった少女の副葬品として
サウジアラビアのテル・アッザーイルで出土したと知りました。
当日はこの展示品に関して1枚パネル解説があったのですが、
情報が少なかったのでいろいろ調べてみました。
するとその中で2010年に開催されたパリの
ルーブル博物館特別展冊子『Roads of Arabia』に
Claire Reeler氏とNabiel Al-Shaikh氏が寄稿されていた
「THE TOMB OF THAJ」の章にこのマスクに関したことが
詳しく記されていたので、
今日はそちらも参照しながら、ご紹介したいと思います。
※2010年ルーブル美術館特別展カタログ
『Roads of Arabia: Archaeology and History of the Kingdom of Saudi Arabia』
参考章 Claire Reeler, Nabiel Al-Shaikh「THE TOMB OF THAJ」(2010) , pp.392-397
2000年前の親心がひしひしと伝わってくる
金のマスクと宝飾品の数々です。
詳しくはこちらに書きました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
「金の葬送用マスク」
(国立サウジアラビア博物館所蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-053.html
posted by Lana-Peace at 19:04| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
2018年05月22日
「天空図屏風 日は照らせれど(千住博作)」と万葉集2巻169(草壁皇子(日並皇子尊)への挽歌 柿本人麻呂作)
こちらで千住博先生の「天空図屏風」をご紹介しましたが
出発ロビー床面にあった解説板には、
千住先生の思いが書かれた文章に
万葉集の2巻169が添えられていました。
薨去した草壁皇子(日並皇子尊)への柿本人麻呂作の挽歌です。
千住先生は「天空は一種の画紙であり、
その画紙には光、雲、大気、風により毎日絵が描かれている。
いわば自然の絵画である。しかも、何億年もの間、
ひとつとして同じものがない無限の絵画なのだ。」と記されていました。
その「自然」を「生死」と読み替えても通じるものだと言えます
詳しくはこちらに書きました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
「天空図屏風 日は照らせれど」千住博 作
(羽田空港国内線第一旅客ターミナル)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-052.html
出発ロビー床面にあった解説板には、
千住先生の思いが書かれた文章に
万葉集の2巻169が添えられていました。
薨去した草壁皇子(日並皇子尊)への柿本人麻呂作の挽歌です。
千住先生は「天空は一種の画紙であり、
その画紙には光、雲、大気、風により毎日絵が描かれている。
いわば自然の絵画である。しかも、何億年もの間、
ひとつとして同じものがない無限の絵画なのだ。」と記されていました。
その「自然」を「生死」と読み替えても通じるものだと言えます
詳しくはこちらに書きました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
「天空図屏風 日は照らせれど」千住博 作
(羽田空港国内線第一旅客ターミナル)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-052.html
posted by Lana-Peace at 18:36| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
2017年11月04日
朱色の蔦の葉と旅立つこどもの魂 夏秋草図屏風草稿(酒井抱一 作)から考える
東京丸の内の出光美術館で開催れた「江戸の琳派芸術」に
酒井抱一の「夏秋草図屏風草稿」が出展されていました。
東京国立博物館所蔵の夏秋草図屏風の草稿となります。
二曲一双の左隻には薄が風にたなびき、弧を描き
その穂の先を伸ばしていくと、朱色の蔦の葉が。
薄の根元には蔦が絡まるように生えています。
しっかりと大地に生えていた蔦の葉が、緑から朱色に変わり、
やがて風に舞って空に飛んでいく…。
その様子は、亡くなるこどもの巣立つ魂のようでした。
詳しくはこちらに書きました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
「夏秋草図屏風草稿 酒井抱一 作」
出光美術館蔵
http://www.lana-peace.com/2/2-4-042.html
酒井抱一の「夏秋草図屏風草稿」が出展されていました。
東京国立博物館所蔵の夏秋草図屏風の草稿となります。
二曲一双の左隻には薄が風にたなびき、弧を描き
その穂の先を伸ばしていくと、朱色の蔦の葉が。
薄の根元には蔦が絡まるように生えています。
しっかりと大地に生えていた蔦の葉が、緑から朱色に変わり、
やがて風に舞って空に飛んでいく…。
その様子は、亡くなるこどもの巣立つ魂のようでした。
詳しくはこちらに書きました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
「夏秋草図屏風草稿 酒井抱一 作」
出光美術館蔵
http://www.lana-peace.com/2/2-4-042.html
posted by Lana-Peace at 12:18| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
2017年09月18日
エンゼル形文字板回転置時計(松本市時計博物館蔵)
19世紀、ドイツで作られた置時計が
松本市時計博物館にありました。
天使が抱える大きな矢の先が、
巡る回転時計の文字板をを示しています。
無垢な表情の天使。
こどもを亡くし、時が止まったように感じる親御さんに、
再び時の刻みを意識させてくれるような気がした時計でした。
詳しくはこちらに書きました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
「エンゼル形文字板回転置時計
(松本市時計博物館蔵)」
http://www.lana-peace.com/2/2-4-034.html
松本市時計博物館にありました。
天使が抱える大きな矢の先が、
巡る回転時計の文字板をを示しています。
無垢な表情の天使。
こどもを亡くし、時が止まったように感じる親御さんに、
再び時の刻みを意識させてくれるような気がした時計でした。
詳しくはこちらに書きました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
「エンゼル形文字板回転置時計
(松本市時計博物館蔵)」
http://www.lana-peace.com/2/2-4-034.html
posted by Lana-Peace at 12:10| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
2017年09月01日
「三千米」吉田博――「生誕140年 吉田博展 山と水の風景」東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館, 2017
「生誕140年 吉田博展 山と水の風景」
(東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館)から
生や死について想起させられたものをご紹介です。
雲海の向こうに、まさに今、太陽が昇ろうとする様子。
そこには亡くなったこどもたちが美しい生きる世界がある…
そういう気持ちになれる絵です。
詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
三千米 吉田博作
(個人蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-033.html
(東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館)から
生や死について想起させられたものをご紹介です。
雲海の向こうに、まさに今、太陽が昇ろうとする様子。
そこには亡くなったこどもたちが美しい生きる世界がある…
そういう気持ちになれる絵です。
詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
三千米 吉田博作
(個人蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-033.html
posted by Lana-Peace at 21:59| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
「光る海 瀬戸内海集」吉田博――「生誕140年 吉田博展 山と水の風景」東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館, 2017
「生誕140年 吉田博展 山と水の風景」
(東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館)から
生や死について想起させられたものをご紹介です。
水平線の向こうには太陽の姿は見えないけれど、その光が海面を美しく照らし出している様子は実に美しいものでした。
見えないけれども、美しさを放つ…それは亡くなったこどもの姿のです。
詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
光る海 瀬戸内海集 吉田博作(個人蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-032.html
(東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館)から
生や死について想起させられたものをご紹介です。
水平線の向こうには太陽の姿は見えないけれど、その光が海面を美しく照らし出している様子は実に美しいものでした。
見えないけれども、美しさを放つ…それは亡くなったこどもの姿のです。
詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
光る海 瀬戸内海集 吉田博作(個人蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-032.html
posted by Lana-Peace at 21:58| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
帆船 朝日 渡邊版」「帆船 朝 瀬戸内海集」吉田博――「生誕140年 吉田博展 山と水の風景」東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館, 2017
「生誕140年 吉田博展 山と水の風景」
(東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館)から
生や死について想起させられたものをご紹介です。
木版画で描かれた太陽を背にした帆船は、
まるで後光を放つ神仏のよう。
そこから放たれている不思議な力により、
見ている者が守られているかのような感覚を持つ木版画…。
詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
帆船 朝日 渡邊版 吉田博 作(個人蔵)
帆船 朝 瀬戸内海集 吉田博 作(個人蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-031.html
(東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館)から
生や死について想起させられたものをご紹介です。
木版画で描かれた太陽を背にした帆船は、
まるで後光を放つ神仏のよう。
そこから放たれている不思議な力により、
見ている者が守られているかのような感覚を持つ木版画…。
詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
帆船 朝日 渡邊版 吉田博 作(個人蔵)
帆船 朝 瀬戸内海集 吉田博 作(個人蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-031.html
posted by Lana-Peace at 21:57| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
「鳩と少女」吉田博――「生誕140年 吉田博展 山と水の風景」東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館, 2017
「生誕140年 吉田博展 山と水の風景」
(東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館)から
生や死について想起させられたものをご紹介です。
明治43年から44年に制作されたこちらの水彩画。
鳩にえさをあげる着物姿のかれんな少女。
穏やかな空気感もあり、寂しそうな感じもあり。
その少女の姿は明治44年に夭逝した吉田氏の長女だったのでしょうか…?
詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
鳩と少女 吉田博 作 (福岡市美術館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-030.html
(東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館)から
生や死について想起させられたものをご紹介です。
明治43年から44年に制作されたこちらの水彩画。
鳩にえさをあげる着物姿のかれんな少女。
穏やかな空気感もあり、寂しそうな感じもあり。
その少女の姿は明治44年に夭逝した吉田氏の長女だったのでしょうか…?
詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
鳩と少女 吉田博 作 (福岡市美術館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-030.html
posted by Lana-Peace at 21:57| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
2017年02月10日
音符に託した娘との会話 ― 作曲家ベドルジハ・スメタナ
ベドルジハ・スメタナのピアノ三重奏曲ト短調(1855年11月完成)
それは大変心揺さぶられるとても美しい曲ですが
その誕生の裏には実に悲しいストーリーがありました。
1855年9月、突然猩紅熱で長女ベドルジーシカが
4歳の命を閉じてしまったのです。
そこからひたむきに2か月鍵盤に向かった父、ベドルジハ。
娘を思う悲痛な父親の叫びと娘への語りかけが
このピアノ三重奏曲には込められているように思います。
そしてスメタナは5年の間に
妻、長女、三女、四女を亡くしています。
喪失を積み重ねながら
それでも人は生きていく。
その人生は過酷だけれど
きっと天から
しっかりと見守られ、
支えられて導かれているのだと
思うのです。
詳しくはこちらに書きました。
Lana-Peaceエッセイ
お子さんを亡くした古今東西の人々
「音符に託した娘との会話」
http://www.lana-peace.com/2/2-2-025.html
それは大変心揺さぶられるとても美しい曲ですが
その誕生の裏には実に悲しいストーリーがありました。
1855年9月、突然猩紅熱で長女ベドルジーシカが
4歳の命を閉じてしまったのです。
そこからひたむきに2か月鍵盤に向かった父、ベドルジハ。
娘を思う悲痛な父親の叫びと娘への語りかけが
このピアノ三重奏曲には込められているように思います。
そしてスメタナは5年の間に
妻、長女、三女、四女を亡くしています。
喪失を積み重ねながら
それでも人は生きていく。
その人生は過酷だけれど
きっと天から
しっかりと見守られ、
支えられて導かれているのだと
思うのです。
詳しくはこちらに書きました。
Lana-Peaceエッセイ
お子さんを亡くした古今東西の人々
「音符に託した娘との会話」
http://www.lana-peace.com/2/2-2-025.html
posted by Lana-Peace at 19:39| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
2015年12月25日
小田和正氏と和田 唱氏による「Heal The World」〜クリスマスの約束2015(TBS)
毎年楽しみにしている小田和正氏の「クリスマスの約束」
2015年分は昨晩より本日未明にかけて、TBSで放映されました。
参加者みなさんのいろんな思いの詰まった歌は、良かったけど
特に今年は小田さんと和田唱さんのカバーされた「Heal The World」
なんだか、とっても、しみじみ良かったなあ……
生と死についてしみじつ伝わるものがあって。
詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
Heal The World
(小田和正・和田唱 TBS「クリスマスの約束」 2015年)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-025.html
2015年分は昨晩より本日未明にかけて、TBSで放映されました。
参加者みなさんのいろんな思いの詰まった歌は、良かったけど
特に今年は小田さんと和田唱さんのカバーされた「Heal The World」
なんだか、とっても、しみじみ良かったなあ……
生と死についてしみじつ伝わるものがあって。
詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
Heal The World
(小田和正・和田唱 TBS「クリスマスの約束」 2015年)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-025.html
posted by Lana-Peace at 20:05| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
2015年12月22日
吉田 博「風静」(MOA美術館)
MOA美術館(静岡県熱海市)で常設展示されていた
吉田 博氏の木版「風静」(昭和12年)は
浄土とこの世は一続き、そう想起させるような絵でした。
詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
風静(吉田 博・MOA美術館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-024.html
吉田 博氏の木版「風静」(昭和12年)は
浄土とこの世は一続き、そう想起させるような絵でした。
詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
風静(吉田 博・MOA美術館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-024.html
posted by Lana-Peace at 07:55| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
2015年10月06日
赤絵手婦人図クラテル(「ときをかける器ロマン展」/ 2015年 東京富士美術館)
解説板によるとクラテルとは
水と葡萄酒を混ぜるための容器だとか。
でも火葬した骨の灰を入れる容器としても
使われたのだそうです。

※展示品の撮影は職員の許可を得たものです。
詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
赤絵手婦人図クラテル
(イタリア アプリア地方出土・東京富士美術館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-022.html
水と葡萄酒を混ぜるための容器だとか。
でも火葬した骨の灰を入れる容器としても
使われたのだそうです。

※展示品の撮影は職員の許可を得たものです。
詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
赤絵手婦人図クラテル
(イタリア アプリア地方出土・東京富士美術館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-022.html
posted by Lana-Peace at 01:21| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
ホワイトレキュトス(「ときをかける器ロマン展」/ 2015年 東京富士美術館)
解説板によると、香油や調理用油の容器として
使われていたそうですが、
前5世紀以降の白地のレキュトスは
死者に捧げるための葬祭用として使われたのだそうです。

※展示品の撮影は職員の許可を得たものです。
詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
ホワイトレキュトス
(ギリシャ アッチカ地方出土・東京富士美術館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-021.html
使われていたそうですが、
前5世紀以降の白地のレキュトスは
死者に捧げるための葬祭用として使われたのだそうです。

※展示品の撮影は職員の許可を得たものです。
詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
ホワイトレキュトス
(ギリシャ アッチカ地方出土・東京富士美術館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-021.html
posted by Lana-Peace at 01:11| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
灰陶加彩雲気文双耳壺(「ときをかける器ロマン展」/ 2015年 東京富士美術館)
焼成した後に赤、灰、紫色の絵の具で文様が描かれたという壺。
雲気文や鋸歯文の描かれたこのような壺が
華北の戦国時代のお墓に、副葬品として多かったのだそうです。

※展示品の撮影は職員の許可を得たものです。
詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
灰陶加彩雲気文双耳壺
(中国出土・東京富士美術館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-023.html
雲気文や鋸歯文の描かれたこのような壺が
華北の戦国時代のお墓に、副葬品として多かったのだそうです。

※展示品の撮影は職員の許可を得たものです。
詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
灰陶加彩雲気文双耳壺
(中国出土・東京富士美術館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-023.html
posted by Lana-Peace at 01:03| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
2015年06月07日
「ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美(2015年・渋谷)」から考える生と死
Bunkamura ザ・ミュージアムでの展示
「ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美」では、
いろいろと、生と死について考えるきっかけが多くありました。
詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
時間を取引することは神の領域であるならば…
「ボッティチェリとルネサンス」より考える
http://www.lana-peace.com/2/2-4-020.html
「ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美」では、
いろいろと、生と死について考えるきっかけが多くありました。
詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
時間を取引することは神の領域であるならば…
「ボッティチェリとルネサンス」より考える
http://www.lana-peace.com/2/2-4-020.html
posted by Lana-Peace at 21:32| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
彩釉テラコッタ「聖母子」(1510年頃, アンドレア・デッラ・ロッビア工房)「ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美(2015年・渋谷)」より
こちらで紹介した
「ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美」ですが
非常に印象的だった作品がアンドレア・デッラ・ロッビア工房の
彩釉テラコッタの「聖母子」でした。
こちらアンドレア・デッラ・ロッビア工房
1510年頃に製作されたものと伝わり、直径42cm。
フィレンツェ バルジェッロ国立博物館所蔵です。
会場で販売されている公式図録の写真ではテラコッタの中心は
灰色がかった白色ですが、
実物は全然違う、みずみずしい美しさを放っていました。
お子さんを亡くされて、苦しい気持ちでいっぱいの時、
心の中がぐちゃぐちゃで、
気持ちのエネルギーがダウンしてしまったとき、
そうした何か心の掻き乱される思いを、
少し緩やかになだめてくれるような力を持っているような
そんな作品に思えました。
詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
聖母子
(アンドレア・デッラ・ロッビア工房, バルジェッロ美術館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-019.html
「ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美」ですが
非常に印象的だった作品がアンドレア・デッラ・ロッビア工房の
彩釉テラコッタの「聖母子」でした。
こちらアンドレア・デッラ・ロッビア工房
1510年頃に製作されたものと伝わり、直径42cm。
フィレンツェ バルジェッロ国立博物館所蔵です。
会場で販売されている公式図録の写真ではテラコッタの中心は
灰色がかった白色ですが、
実物は全然違う、みずみずしい美しさを放っていました。
お子さんを亡くされて、苦しい気持ちでいっぱいの時、
心の中がぐちゃぐちゃで、
気持ちのエネルギーがダウンしてしまったとき、
そうした何か心の掻き乱される思いを、
少し緩やかになだめてくれるような力を持っているような
そんな作品に思えました。
詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
聖母子
(アンドレア・デッラ・ロッビア工房, バルジェッロ美術館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-019.html
posted by Lana-Peace at 19:31| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
「ケルビムを伴う聖母子」(1470年頃, サンドロ・ボッティチェリ)
こちらでご紹介した
「ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美」ですが
どの作品も素晴らしかったけど、
思わず帰り際に、その場に戻って、しばらく閉館間際まで
一人で見入ってしまった作品がありました。
1470年頃、サンドロ・ボッティチェリによって描かれたと伝わるテンペラ画
「ケルビムを伴う聖母子」(フィレンツェ、ウフィツィ美術館所蔵)です。
中央の幼子キリストは夭逝したT君にとてもよく似た眼差しだったから。
詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
ケルビムを伴う聖母子
(サンドロ・ボッティチェッリ, ウフィツ美術館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-018.html
「ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美」ですが
どの作品も素晴らしかったけど、
思わず帰り際に、その場に戻って、しばらく閉館間際まで
一人で見入ってしまった作品がありました。
1470年頃、サンドロ・ボッティチェリによって描かれたと伝わるテンペラ画
「ケルビムを伴う聖母子」(フィレンツェ、ウフィツィ美術館所蔵)です。
中央の幼子キリストは夭逝したT君にとてもよく似た眼差しだったから。
詳しくはこちらに取り上げました。
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アート・歴史から考えるグリーフケア
ケルビムを伴う聖母子
(サンドロ・ボッティチェッリ, ウフィツ美術館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-018.html
posted by Lana-Peace at 19:10| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
2015年03月21日
伝東大寺写経工房 華厳経 ((二月堂焼経断簡), ポートランド美術館所蔵)
ポートランド美術館には二月堂焼経断簡が展示されていました。
寛文7年(1667)、東大寺二月堂のに火の手が上がった
焼け跡から発見された『華厳経』の断簡。
大切なものは時間や空間を通り越して、存在し続けるのだと
改めてそう感じずにはいられません。
それはたとえば、先立ってしまったこどもの魂のように。

詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
伝東大寺写経工房 華厳経(二月堂焼経断簡)
(アメリカ ポートランド美術館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-017.html
寛文7年(1667)、東大寺二月堂のに火の手が上がった
焼け跡から発見された『華厳経』の断簡。
大切なものは時間や空間を通り越して、存在し続けるのだと
改めてそう感じずにはいられません。
それはたとえば、先立ってしまったこどもの魂のように。

詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
伝東大寺写経工房 華厳経(二月堂焼経断簡)
(アメリカ ポートランド美術館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-017.html
posted by Lana-Peace at 12:00| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
2015年03月20日
聖性の世界が詰まった空間 Madonna Surrounded by Saints (Follower of Bernardo Daddi, ポートランド美術館所蔵)
ポートランド美術館に展示されていたtriptych
(3枚続きの絵画が三面鏡のようにつながれたもの)は
死後の世界に通じる聖性がぎっしり詰まった空間のように感じられました。

※写真撮影は職員許可あり。
詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
Madonna Surrounded by Saints(The Aldobrandini Triptych)
(Follower of Bernardo Daddi
アメリカ ポートランド美術館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-016.html
(3枚続きの絵画が三面鏡のようにつながれたもの)は
死後の世界に通じる聖性がぎっしり詰まった空間のように感じられました。

※写真撮影は職員許可あり。
詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
Madonna Surrounded by Saints(The Aldobrandini Triptych)
(Follower of Bernardo Daddi
アメリカ ポートランド美術館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-016.html
posted by Lana-Peace at 12:31| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
こどもの魂の持つ美しい輝き Madonna and Child with Donors (Cecco di Pietro, ポートランド美術館所蔵)
ポートランド美術館に展示されていたこちらの聖母子像
600年以上前に作られた物ですが
聖母マリアの膝の上で抱かれたキリストの後光は
微細な曲線と穴で作り出されています。
先立ったこどもたちの魂も、こんな風に美しい輝きを
もっているような気がしてなりません。

詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
Madonna and Child with Donors
(Cecco di Pietro・アメリカ ポートランド美術館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-015.html
600年以上前に作られた物ですが
聖母マリアの膝の上で抱かれたキリストの後光は
微細な曲線と穴で作り出されています。
先立ったこどもたちの魂も、こんな風に美しい輝きを
もっているような気がしてなりません。

詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
Madonna and Child with Donors
(Cecco di Pietro・アメリカ ポートランド美術館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-015.html
posted by Lana-Peace at 11:33| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
2015年03月19日
海の波に通じる魂の永続性(Marine, William Trost Richards, ポートランド美術館所蔵)
ポートランド美術館(アメリカ・オレゴン州)の中でも
私にとってもっとも印象深かったのが
William Trost Richards氏の作品「Marine」です。
そこに描かれたいくつもの波は
懐かしいこの世の家族に会いに来た
先立ったこどもたちの魂のようです。

詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
Marine
(William Trost Richards・アメリカ ポートランド美術館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-014.html
私にとってもっとも印象深かったのが
William Trost Richards氏の作品「Marine」です。
そこに描かれたいくつもの波は
懐かしいこの世の家族に会いに来た
先立ったこどもたちの魂のようです。

詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
Marine
(William Trost Richards・アメリカ ポートランド美術館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-014.html
posted by Lana-Peace at 13:23| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
2015年03月15日
中野坂上 中本一稲荷神社の桜
丸ノ内線中野坂上駅から新宿方向に向かって青梅街道の下り坂の途中、
左側にスーパーのライフとデニーズの中間あたりに
中本一稲荷神社があります。
急な階段の上にある小さな祠です。
そこの神社を守るかのように美しい桜が植えられています。
近くに住む妹が、ここの桜、見頃だよと教えてくれたので
今日、お昼に行ってみました。
寒桜?かと思いますが、美しく咲いていました。
このエリアでは、ここの桜が咲くと
「あぁもうすぐ本格的な春が来るなあ」という感じ。
春の神様が一足先に、この桜を訪問しているかのようです。
毎年、数週間後に神田川沿いの桜が一斉に満開になります。
今日は父の命日でした。
26年前、父は空に帰ったわけですが、
あの日も今日みたいな晴れの日で、空の高く感じられる日でした。
この桜を見上げると、父は空の向こうのどこか平安で幸せなところで
今、過ごしていると、強く確信できてくるから不思議です。
遺された者にとって、命日のような日は
美しい開花のエネルギーを近くに感じ、知ることによって
生きている者の、心がリチャージできるような気がいたします。

左側にスーパーのライフとデニーズの中間あたりに
中本一稲荷神社があります。
急な階段の上にある小さな祠です。
そこの神社を守るかのように美しい桜が植えられています。
近くに住む妹が、ここの桜、見頃だよと教えてくれたので
今日、お昼に行ってみました。
寒桜?かと思いますが、美しく咲いていました。
このエリアでは、ここの桜が咲くと
「あぁもうすぐ本格的な春が来るなあ」という感じ。
春の神様が一足先に、この桜を訪問しているかのようです。
毎年、数週間後に神田川沿いの桜が一斉に満開になります。
今日は父の命日でした。
26年前、父は空に帰ったわけですが、
あの日も今日みたいな晴れの日で、空の高く感じられる日でした。
この桜を見上げると、父は空の向こうのどこか平安で幸せなところで
今、過ごしていると、強く確信できてくるから不思議です。
遺された者にとって、命日のような日は
美しい開花のエネルギーを近くに感じ、知ることによって
生きている者の、心がリチャージできるような気がいたします。

posted by Lana-Peace at 18:10| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
2015年02月25日
勾玉に込められた願いと涙

上の写真は韓国の梁山(やんさん)夫婦塚に葬られていた
1500年位前の女性の首飾り。
下の写真は日本の船木山24号墳から出土した瑪瑙勾玉です。
勾玉はまるで妊娠6-7週くらいの赤ちゃんのようです。
詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
首飾・瑪瑙勾玉
(韓国 梁山夫婦塚出土・岐阜 船木山24号墳出土 東京国立博物館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-013.html
posted by Lana-Peace at 15:42| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
2015年02月24日
金銅製沓(こんどうせいくつ) 熊本県和水町 江田船山古墳出土
熊本県の江田船山古墳からは
たくさんの副葬品が発掘されているそうですが
東京国立博物館には国宝とされている金銅製沓が
展示されていました。
亡くなった方の新たな生が、どうか安寧でありますようにと
そんな願いが伝わってくる一品です。
詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
金銅製沓 ※国宝 (江田船山古墳出土・東京国立博物館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-012.html
たくさんの副葬品が発掘されているそうですが
東京国立博物館には国宝とされている金銅製沓が
展示されていました。
亡くなった方の新たな生が、どうか安寧でありますようにと
そんな願いが伝わってくる一品です。
詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
金銅製沓 ※国宝 (江田船山古墳出土・東京国立博物館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-012.html
posted by Lana-Peace at 16:41| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
2015年02月18日
揺銭樹(ようせんじゅ) 死後の世界の生活の経済的安定を願った古代中国の副葬品
亡くなった方が仙界で裕福に暮らせるようにと
願われて作られた古代中国の副葬品 揺銭樹(ようせんじゅ)。
死後の世界の暮らしが平安でありますようにと願う気持ちは
今の日本人も通じるものがありますよね。

詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
揺銭樹(ようせんじゅ)(中国(推定)出土・東京国立博物館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-011.html
願われて作られた古代中国の副葬品 揺銭樹(ようせんじゅ)。
死後の世界の暮らしが平安でありますようにと願う気持ちは
今の日本人も通じるものがありますよね。

詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
揺銭樹(ようせんじゅ)(中国(推定)出土・東京国立博物館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-011.html
posted by Lana-Peace at 00:31| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
ウシャブティ(シャワブティ、シャブティ) 古代エジプトの副葬品 小さなお人形
ウシャブティ(シャワブティ、シャブティ)は
死後の世界で亡くなった方に課せられた重労働を
身代わりとして働いてくれるものと考えられた
小さな副葬品のお人形です。
亡くなった方の思いがひしひしと伝わるお人形。

詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
ウシャブティ(エジプト出土・東京国立博物館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-010.html
死後の世界で亡くなった方に課せられた重労働を
身代わりとして働いてくれるものと考えられた
小さな副葬品のお人形です。
亡くなった方の思いがひしひしと伝わるお人形。

詳しくはこちらに取り上げました。
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アート・歴史から考えるグリーフケア
ウシャブティ(エジプト出土・東京国立博物館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-010.html
posted by Lana-Peace at 00:21| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
2015年02月05日
月文黒茶碗から考えたこと 仁阿弥道八展(サントリー美術館・2015)より
黒い上品な艶のある茶碗ですが、その側面には
淡黄色、ベージュのように見える満月のような大きな図柄が描かれています。
それを見ていたら、あるご家族のことを思い出しました。
お嬢さんとの最期の時間を惜しむには
あまりにも短すぎる、悲しいお別れだったご家族。
雲間から顔を出す月はまるでご両親の心のよう。
詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
月文黒茶碗(初代高橋道八・個人蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-009.html
淡黄色、ベージュのように見える満月のような大きな図柄が描かれています。
それを見ていたら、あるご家族のことを思い出しました。
お嬢さんとの最期の時間を惜しむには
あまりにも短すぎる、悲しいお別れだったご家族。
雲間から顔を出す月はまるでご両親の心のよう。
詳しくはこちらに取り上げました。
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アート・歴史から考えるグリーフケア
月文黒茶碗(初代高橋道八・個人蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-009.html
posted by Lana-Peace at 11:19| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
2014年12月01日
輪廻する魂と幸せな人生(聖樹, アフガニスタン片岩, クシャーン朝・2-3世紀)
アフガニスタンで1800年ほど前に作られた片岩の聖樹。
これを見ていたら2006年京都造形芸術大学の通信教育部に
在籍していた頃、受講した鎌田東二先生の民俗学の
スクーリングで取り上げられた
平田篤胤氏の『勝五郎再生記聞』を思い出しました。
夭逝したこどもは、新しい人生を自分で選んで
また生き始めているのかなあ。
それが幸せに充ちたものだといいな。

※写真撮影は職員の許可を得ています
詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
聖樹(アフガニスタン出土・国立東京博物館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-008.html
これを見ていたら2006年京都造形芸術大学の通信教育部に
在籍していた頃、受講した鎌田東二先生の民俗学の
スクーリングで取り上げられた
平田篤胤氏の『勝五郎再生記聞』を思い出しました。
夭逝したこどもは、新しい人生を自分で選んで
また生き始めているのかなあ。
それが幸せに充ちたものだといいな。

※写真撮影は職員の許可を得ています
詳しくはこちらに取り上げました。
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アート・歴史から考えるグリーフケア
聖樹(アフガニスタン出土・国立東京博物館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-008.html
posted by Lana-Peace at 01:25| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
2014年11月30日
死後の生活が困らないように…副葬品 舟の模型(エジプト, 前2000年頃)
亡くなった方が死後、新たな世界で生き続けるという概念は
古代エジプトの文化の中に見てとることができますが、
東京国立博物館に副葬品と考えられる舟の模型がありました。
亡くなった方への思いが感じられる素朴な舟の模型です。

※写真撮影は職員の許可を得ています
詳しくはこちらに取り上げました。
アート・歴史から考えるグリーフケア
舟の模型(上エジプト出土・国立東京博物館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-007.html
古代エジプトの文化の中に見てとることができますが、
東京国立博物館に副葬品と考えられる舟の模型がありました。
亡くなった方への思いが感じられる素朴な舟の模型です。

※写真撮影は職員の許可を得ています
詳しくはこちらに取り上げました。
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舟の模型(上エジプト出土・国立東京博物館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-007.html
posted by Lana-Peace at 00:31| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
2014年11月29日
死者への思いが込められた棺(陶棺, 7世紀, 岡山県美作市出土)
東京国立博物館の平成館に展示されてあった
7世紀のものと伝わる陶棺。
その側面には人の姿と狐のような動物、大きなろうそく
のようなものが配置された図案が施されていました。
その人の姿はよく見ると袈裟のようなものを着ています。
動物の姿はまるで仏を守る脇侍のようです。

※写真撮影は職員の許可を得ています。
詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
陶棺(岡山県美作市出土・国立東京博物館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-006.html
7世紀のものと伝わる陶棺。
その側面には人の姿と狐のような動物、大きなろうそく
のようなものが配置された図案が施されていました。
その人の姿はよく見ると袈裟のようなものを着ています。
動物の姿はまるで仏を守る脇侍のようです。

※写真撮影は職員の許可を得ています。
詳しくはこちらに取り上げました。
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アート・歴史から考えるグリーフケア
陶棺(岡山県美作市出土・国立東京博物館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-006.html
posted by Lana-Peace at 18:42| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
2014年11月28日
死者を守る犬 (中国山東省臨沂市出土, 後漢時代 2-3世紀)
東京国立博物館東洋館に展示されていた緑釉犬。
墓を守る番犬、死者を冥界へ導く犬とも
言われているものだそうです。
そんな死者への心遣いが伝わって来る犬です。

※写真撮影は職員の許可を得ています
詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
緑釉犬(中国山東省出土・国立東京博物館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-005.html
墓を守る番犬、死者を冥界へ導く犬とも
言われているものだそうです。
そんな死者への心遣いが伝わって来る犬です。

※写真撮影は職員の許可を得ています
詳しくはこちらに取り上げました。
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アート・歴史から考えるグリーフケア
緑釉犬(中国山東省出土・国立東京博物館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-005.html
posted by Lana-Peace at 00:11| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
2014年11月15日
死後も主人を守るラクダ(唐時代の三彩駱駝 東京国立博物館東洋館展示)
国立東京博物館東洋館に展示されていた三彩駱駝(ラクダ)。
死後の世界でも墓の主人を守り、
主人が不自由なく暮らすことができるように、
三彩駱駝は共に埋葬されたのだそうです。

※写真撮影は職員の許可を得ています。
詳しくはこちらに取り上げました。
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アート・歴史から考えるグリーフケア
三彩駱駝(中国出土・国立東京博物館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-004.html
死後の世界でも墓の主人を守り、
主人が不自由なく暮らすことができるように、
三彩駱駝は共に埋葬されたのだそうです。

※写真撮影は職員の許可を得ています。
詳しくはこちらに取り上げました。
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アート・歴史から考えるグリーフケア
三彩駱駝(中国出土・国立東京博物館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-004.html
posted by Lana-Peace at 00:19| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
2014年11月14日
死と生のつながり(画像石 羊の頭部から考える羊のいろいろ)
漢時代のお墓には羊がしばしば飾られたのだそうです。
その理由は解説板によると「羊」という字のつくりと、
発音に由来するのだとか。

※写真撮影は職員の許可を得ています
詳しくはこちらに取り上げました。
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アート・歴史から考えるグリーフケア
画像石 羊の頭部(中国山東省出土・国立東京博物館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-003.html
その理由は解説板によると「羊」という字のつくりと、
発音に由来するのだとか。

※写真撮影は職員の許可を得ています
詳しくはこちらに取り上げました。
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アート・歴史から考えるグリーフケア
画像石 羊の頭部(中国山東省出土・国立東京博物館蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-003.html
posted by Lana-Peace at 00:15| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
2014年11月04日
故人への追慕と幸せへの願い? 金銅宝相華唐草文経箱: 日本国宝展(東京国立博物館)
比叡山の横川から出土したもので、長元4年(1031)、
上東門院彰子(藤原彰子)による書写の法華経が
収められたと伝わる経箱。
故人への追慕や、故人の幸せを願う気持ちは
信仰に寄り添った形で表現することにより、
人は悲しみの深さを少しずつ埋めて行こうとするのかもしれません。
詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
金銅宝相華唐草文経箱 (滋賀・延暦寺蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-002.html
上東門院彰子(藤原彰子)による書写の法華経が
収められたと伝わる経箱。
故人への追慕や、故人の幸せを願う気持ちは
信仰に寄り添った形で表現することにより、
人は悲しみの深さを少しずつ埋めて行こうとするのかもしれません。
詳しくはこちらに取り上げました。
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アート・歴史から考えるグリーフケア
金銅宝相華唐草文経箱 (滋賀・延暦寺蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-002.html
posted by Lana-Peace at 19:33| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
2014年11月03日
夭逝したこどもの魂を描いたかのような障壁画 松に秋草図: 日本国宝展(東京国立博物館)
「松に秋草図」は豊臣秀吉が夭逝した息子鶴松のために
建立した祥雲寺の障壁画であったそうです。
高さは目測で1枚あたりざっと2mくらい、幅は1.6mくらいでしょうか。
それが4枚、2曲1双として並んでいます。その大きさに圧倒されます。
詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
松に秋草図 (京都・智積院蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-001.html
建立した祥雲寺の障壁画であったそうです。
高さは目測で1枚あたりざっと2mくらい、幅は1.6mくらいでしょうか。
それが4枚、2曲1双として並んでいます。その大きさに圧倒されます。
詳しくはこちらに取り上げました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
松に秋草図 (京都・智積院蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-001.html
posted by Lana-Peace at 23:44| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
2014年09月06日
「小田日和」から考えるグリーフケア 最終回:心の中のシェルター
これまで7月から2カ月にわたり、10回に分けて
小田和正氏のアルバム「小田日和」からお子さんを亡くしたご両親の
グリーフケア(※)を考えてきました。
※グリーフケアとは、大切な方を亡くし、心が立ちいかなくなってしまった方を
支援するケアのことです。
もちろん作詞をされた時、小田さんは違った情景を想定して
作られた歌だろうと思います。
でも、旋律に乗せられて届けられる歌詞は
聴く人によって、いろいろな広がりを持って心の中を進んできます。
「小田日和」のすべての歌詞に共通するのは
誰かの幸せを誰かが願っている ということです。
歌詞によって築かれる世界、思想は
人それぞれ心の中で異なった形をとるでしょうが
幸せを願われていることを感じとる ということは、
どなたの心にも心地良い風を送り、
心地良い居場所を作ってくれることになると思います。
小田さんは学生だった頃、
東北大学と早稲田大学大学院で建築学を学ばれました。
卒業後、建築家の道は歩まれなかったけれども、
音楽活動を通して、こうして人の心の中に、
シェルターのようなあたたかい場所を
建て続けてくれたのだなあと思います。
決して悲しい歌ばかりが並んでいるのではありません。
先立ったお子さんからの天からのメッセージが
あなたのもとに歌になって届けられた…
それはとてもあたたかいメッセージが詰まっています。
ぜひ、行間からそれを読み取ってほしいなあと思います。
小田和正氏「小田日和」とグリーフケア
「小田日和」から考えるグリーフケア 1. お子さんの願いと親孝行
「小田日和」から考えるグリーフケア 2. お子さんの夢に向かって共に歩む
「小田日和」から考えるグリーフケア 3. 反芻する思い出と時間軸
「小田日和」から考えるグリーフケア 4. 数えきれない新たな思い出
「小田日和」から考えるグリーフケア 5. 信じて見つけ出す「今」の価値
「小田日和」から考えるグリーフケア 6. 笑顔が生み出す力
「小田日和」から考えるグリーフケア 7. 彼方まで続く新しい関係性
「小田日和」から考えるグリーフケア 8. ゆっくり、元気になって
「小田日和」から考えるグリーフケア 9. 忘れられない、大切な人
「小田日和」から考えるグリーフケア 10. 心安らかな夜と充たされる心
小田和正氏のアルバム「小田日和」からお子さんを亡くしたご両親の
グリーフケア(※)を考えてきました。
※グリーフケアとは、大切な方を亡くし、心が立ちいかなくなってしまった方を
支援するケアのことです。
もちろん作詞をされた時、小田さんは違った情景を想定して
作られた歌だろうと思います。
でも、旋律に乗せられて届けられる歌詞は
聴く人によって、いろいろな広がりを持って心の中を進んできます。
「小田日和」のすべての歌詞に共通するのは
誰かの幸せを誰かが願っている ということです。
歌詞によって築かれる世界、思想は
人それぞれ心の中で異なった形をとるでしょうが
幸せを願われていることを感じとる ということは、
どなたの心にも心地良い風を送り、
心地良い居場所を作ってくれることになると思います。
小田さんは学生だった頃、
東北大学と早稲田大学大学院で建築学を学ばれました。
卒業後、建築家の道は歩まれなかったけれども、
音楽活動を通して、こうして人の心の中に、
シェルターのようなあたたかい場所を
建て続けてくれたのだなあと思います。
決して悲しい歌ばかりが並んでいるのではありません。
先立ったお子さんからの天からのメッセージが
あなたのもとに歌になって届けられた…
それはとてもあたたかいメッセージが詰まっています。
ぜひ、行間からそれを読み取ってほしいなあと思います。
小田和正氏「小田日和」とグリーフケア
「小田日和」から考えるグリーフケア 1. お子さんの願いと親孝行
「小田日和」から考えるグリーフケア 2. お子さんの夢に向かって共に歩む
「小田日和」から考えるグリーフケア 3. 反芻する思い出と時間軸
「小田日和」から考えるグリーフケア 4. 数えきれない新たな思い出
「小田日和」から考えるグリーフケア 5. 信じて見つけ出す「今」の価値
「小田日和」から考えるグリーフケア 6. 笑顔が生み出す力
「小田日和」から考えるグリーフケア 7. 彼方まで続く新しい関係性
「小田日和」から考えるグリーフケア 8. ゆっくり、元気になって
「小田日和」から考えるグリーフケア 9. 忘れられない、大切な人
「小田日和」から考えるグリーフケア 10. 心安らかな夜と充たされる心
posted by Lana-Peace at 16:52| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
「小田日和」から考えるグリーフケア 10. 心安らかな夜と充たされる心
これまで小田和正氏のアルバム「小田日和」を通して
お子さんを亡くしたご家族のグリーフケアについて
考えてきましたが、今日はいよいよ最終回です。
小田日和の中に最後に登場する「やさしい夜」という歌は、
あちらの世界から毎晩、あなたの幸せを願うお子さんの気持ちが、
表されたかのような言葉が綴られています。
----*------*------*------*------*------*------*------
やがて今日がおわっていく。
心残して
ここから見える町の明かりが
また一つ消えていく
祈るような思いはただ一つ
君の心安らかに
また明日が始まるまでの
ほんの短いひととき。 (略)
祈るような思いはただ一つ
君の心安らかに。
君の願いが明日叶うように。
引用楽曲:
作詞・作曲小田和正(2014)「やさしい夜」
(アルバム「小田日和」より)
----*------*------*------*------*------*------*------
「心安らかに」
それはとても大切なことです。
日本語では「安らかに」というと、「どうか安らかに眠ってください」というように、
亡くなった方へ向けられる言葉として使われることが多いのですが、
この世で生きている者にとっても、大切な言葉です。
いろんな感情が入り乱れていようとも、
夜眠る時に、心安らかな気持ちになれることは、とても大切。
なぜなら、それはそうしたいろいろな気持ちの波を、
居心地の良い充電できる状態に収めることができた、ということを意味するから。
なぜならそれは、あなたの明日の活力へとつながっていくから。
どうやったら、自分の心を居心地の良い状態に鎮められるのでしょう…
それは、あなたの幸せを、あなたのお子さんが願っている、
ということに気付くことです。
なぜあなたのお子さんがそれを願っているのか?
それは、あなたがお子さんと約束を交わし、約束を守ってくれたから。
一体、どういうことなのか。
詳しくはこちらに書きました。
悲しみで心の中がふさがった時
「心安らかな夜と充たされる心」
http://www.lana-peace.com/2/2-1-038.html
お子さんとあなたのつながりが、あなたの心の安らぎをもたらし、
これからの活力へつながりますように…。
お子さんを亡くしたご家族のグリーフケアについて
考えてきましたが、今日はいよいよ最終回です。
小田日和の中に最後に登場する「やさしい夜」という歌は、
あちらの世界から毎晩、あなたの幸せを願うお子さんの気持ちが、
表されたかのような言葉が綴られています。
----*------*------*------*------*------*------*------
やがて今日がおわっていく。
心残して
ここから見える町の明かりが
また一つ消えていく
祈るような思いはただ一つ
君の心安らかに
また明日が始まるまでの
ほんの短いひととき。 (略)
祈るような思いはただ一つ
君の心安らかに。
君の願いが明日叶うように。
引用楽曲:
作詞・作曲小田和正(2014)「やさしい夜」
(アルバム「小田日和」より)
----*------*------*------*------*------*------*------
「心安らかに」
それはとても大切なことです。
日本語では「安らかに」というと、「どうか安らかに眠ってください」というように、
亡くなった方へ向けられる言葉として使われることが多いのですが、
この世で生きている者にとっても、大切な言葉です。
いろんな感情が入り乱れていようとも、
夜眠る時に、心安らかな気持ちになれることは、とても大切。
なぜなら、それはそうしたいろいろな気持ちの波を、
居心地の良い充電できる状態に収めることができた、ということを意味するから。
なぜならそれは、あなたの明日の活力へとつながっていくから。
どうやったら、自分の心を居心地の良い状態に鎮められるのでしょう…
それは、あなたの幸せを、あなたのお子さんが願っている、
ということに気付くことです。
なぜあなたのお子さんがそれを願っているのか?
それは、あなたがお子さんと約束を交わし、約束を守ってくれたから。
一体、どういうことなのか。
詳しくはこちらに書きました。
悲しみで心の中がふさがった時
「心安らかな夜と充たされる心」
http://www.lana-peace.com/2/2-1-038.html
お子さんとあなたのつながりが、あなたの心の安らぎをもたらし、
これからの活力へつながりますように…。
posted by Lana-Peace at 16:29| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
2014年08月19日
「小田日和」から考えるグリーフケア 9. 忘れられない、大切な人
言葉は本当に大切。でも、難しい。
お子さんを亡くされた後
「とても、自分の気持ちを言葉にすることができない…」とおっしゃる方、
「気持ちを言葉にすると、何かどこか違うような気がする。」とおっしゃる方。
言葉にしたら何か空々しいと思ってしまう方。
言葉は本当に難しい。
でも、そんなもどかしさは先立ったあなたのお子さんも感じていらっしゃるかも。
あなたに何か伝えたい気持ちで、心の中はいっぱいなのだけど、
やっぱりそれを十分に伝えてくれる言葉がみつからないと、思っているかもしれません…。
そのようなご両親に、そしてお空であなたのことを見守っているお子さんにも
聴いてほしい歌があります。
小田和正氏のアルバム「小田日和」の中の「mata-ne」です。
しんと静まり返った静寂に包まれた和歌山のコンサート会場で初めて聴いた時、
透き通るような小田さんの高音と、
そしてどこか朴訥としてあたたかい小田さんの低い歌声によって、
美しいスローな旋律にのせられた言葉は、
まるで心の中の思いを「詠」んでいるかのようでした。
歌詞の一言一言、隅々まで、先立ったお子さんがこの世に遺したご家族へ
向けた思いと重なるようで、深く心に染み渡り、聴き入ってしまいました。
この歌は小田さんが23年来の友人であるベーシストNathan East(ネイザン・イースト)氏に
作曲した「Finally Home」(アルバム『Nathan East』(2014)ヤマハミュージック
コミュニケーションズ 収録)のカバーです。
コンサート会場で小田さんがおっしゃっていたのですが、
East氏とメールでやりとりされる際、
小田さんは必ず「mata-ne」と最後に結ぶとのこと。
「またね」
いい言葉ですよね。
今はいっときの終わりだけど、あなたのこと忘れてないからね…。
離れているけれど、別れているけれど、それぞれお互い頑張ろうね。
そしてお互いのことを忘れていないよ。そんな気持ち。
きっとあなたのお子さんも、そう思っているはず。
詳しくはこちらに書きました。
悲しみで心の中がふさがった時
「忘れられない、大切な人」
http://www.lana-peace.com/2/2-1-036.html
お子さんを亡くされた後
「とても、自分の気持ちを言葉にすることができない…」とおっしゃる方、
「気持ちを言葉にすると、何かどこか違うような気がする。」とおっしゃる方。
言葉にしたら何か空々しいと思ってしまう方。
言葉は本当に難しい。
でも、そんなもどかしさは先立ったあなたのお子さんも感じていらっしゃるかも。
あなたに何か伝えたい気持ちで、心の中はいっぱいなのだけど、
やっぱりそれを十分に伝えてくれる言葉がみつからないと、思っているかもしれません…。
そのようなご両親に、そしてお空であなたのことを見守っているお子さんにも
聴いてほしい歌があります。
小田和正氏のアルバム「小田日和」の中の「mata-ne」です。
しんと静まり返った静寂に包まれた和歌山のコンサート会場で初めて聴いた時、
透き通るような小田さんの高音と、
そしてどこか朴訥としてあたたかい小田さんの低い歌声によって、
美しいスローな旋律にのせられた言葉は、
まるで心の中の思いを「詠」んでいるかのようでした。
歌詞の一言一言、隅々まで、先立ったお子さんがこの世に遺したご家族へ
向けた思いと重なるようで、深く心に染み渡り、聴き入ってしまいました。
この歌は小田さんが23年来の友人であるベーシストNathan East(ネイザン・イースト)氏に
作曲した「Finally Home」(アルバム『Nathan East』(2014)ヤマハミュージック
コミュニケーションズ 収録)のカバーです。
コンサート会場で小田さんがおっしゃっていたのですが、
East氏とメールでやりとりされる際、
小田さんは必ず「mata-ne」と最後に結ぶとのこと。
「またね」
いい言葉ですよね。
今はいっときの終わりだけど、あなたのこと忘れてないからね…。
離れているけれど、別れているけれど、それぞれお互い頑張ろうね。
そしてお互いのことを忘れていないよ。そんな気持ち。
きっとあなたのお子さんも、そう思っているはず。
詳しくはこちらに書きました。
悲しみで心の中がふさがった時
「忘れられない、大切な人」
http://www.lana-peace.com/2/2-1-036.html
posted by Lana-Peace at 11:07| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
2014年08月10日
「小田日和」から考えるグリーフケア 8. ゆっくり、元気になって
お子さんが亡くなってから、ご両親はなかなか元気にはなれないものです。
「早く、元気になって」という励ましの言葉も、
他人事のように聞こえるかもしれません。
それがあなたに対する心からの愛情に基づく言葉であっても、
「そうは言われても、こればかりは、どうにもこうにも…」と
心の声が反響していることでしょう。
普段、家庭や職場で求められる役割にそって
無意識に元気を出そうとしているかもしれません。
気丈に振る舞っていらっしゃるかもしれません。
頑張る自分を演じることで何とかその場を切り抜けられるのでしょう。
でもその役割を終えた時に、眠る前、仕事が終わった時、
虚しさでいっぱになることも。
深い絶望とこの世への失望は、あなたから生きる力を奪ってしまうかも。
そのような時に聴いてほしい歌があります。
小田和正氏のアルバム「小田日和」の中の「その日が来るまで」です。
今は救われて、守られて、平安な世界で心穏やかに成長しているお子さんが、
ご両親に向けて送られたメッセージのように思えます。
「君」という部分をあなたのことだと思ってみてください。
冬の長い豪雪地帯にも、必ず春がやって来て、
お日様の光によってだんだんと雪は溶けていきます。
風も凍りつきそうな寒い日に、雪の重みに耐えていた枯れ木も、
春になったらゆっくりと芽吹き始めます。
あなたも同じ。大地と同じようにたくさんの力が潜んでいます。
無理に除雪しなくても、お日様のあたたかさを十分大地が受けとめれば、
必ず雪は溶けていきます。
それは大地に生きるご両親に向けて、
お日様のような愛情を寄せるお子さんの姿に重なります。
詳しくはこちらに書きました。
悲しみで心の中がふさがった時
「ゆっくり、元気になって」
http://www.lana-peace.com/2/2-1-035.html
「早く、元気になって」という励ましの言葉も、
他人事のように聞こえるかもしれません。
それがあなたに対する心からの愛情に基づく言葉であっても、
「そうは言われても、こればかりは、どうにもこうにも…」と
心の声が反響していることでしょう。
普段、家庭や職場で求められる役割にそって
無意識に元気を出そうとしているかもしれません。
気丈に振る舞っていらっしゃるかもしれません。
頑張る自分を演じることで何とかその場を切り抜けられるのでしょう。
でもその役割を終えた時に、眠る前、仕事が終わった時、
虚しさでいっぱになることも。
深い絶望とこの世への失望は、あなたから生きる力を奪ってしまうかも。
そのような時に聴いてほしい歌があります。
小田和正氏のアルバム「小田日和」の中の「その日が来るまで」です。
今は救われて、守られて、平安な世界で心穏やかに成長しているお子さんが、
ご両親に向けて送られたメッセージのように思えます。
「君」という部分をあなたのことだと思ってみてください。
冬の長い豪雪地帯にも、必ず春がやって来て、
お日様の光によってだんだんと雪は溶けていきます。
風も凍りつきそうな寒い日に、雪の重みに耐えていた枯れ木も、
春になったらゆっくりと芽吹き始めます。
あなたも同じ。大地と同じようにたくさんの力が潜んでいます。
無理に除雪しなくても、お日様のあたたかさを十分大地が受けとめれば、
必ず雪は溶けていきます。
それは大地に生きるご両親に向けて、
お日様のような愛情を寄せるお子さんの姿に重なります。
詳しくはこちらに書きました。
悲しみで心の中がふさがった時
「ゆっくり、元気になって」
http://www.lana-peace.com/2/2-1-035.html
posted by Lana-Peace at 00:19| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
2014年08月03日
「小田日和」から考えるグリーフケア 7. 彼方まで続く新しい関係性
大切な方に先立たれて悲嘆にくれる方を支援するための学問として
「グリーフケア」というカテゴリーがあります。
そこでは「再配置」という考え方があります。
亡くなった方のことを、心の中で改めて認識しなおすことによって、
生まれる苦しい感情を変えていくとでも言いましょうか…。
「会える、連絡を取り合えるはずなのに、今迄そうだったのに…」
というこれまでの認識から、
「今は一緒にご飯を食べたり、電話で声を聞くことはできないけれど、
とても愛している大事な我が子」という認識へ変えることによって、
お子さんはあなたの心の中に新しい居場所を得られたことになります。
そしてあなたはお子さんのことを思うとき、会えない辛さが身に沁みるというよりも、
お子さんへの愛情が溢れるという気持ちになることでしょう。
これまでそのように「再配置」について考えていたのですが、
小田和正氏の歌「彼方」を今年の6月、
初めて和歌山のコンサート会場で聞いた時に、
もっと別の考え方もあるのではないかと思うようになったのです。
再配置とは死によって起こった事情の変化を
自分に新たに認識させることではなくて
守り、守られるという終わりのない「新しい関係性」の始まりに
気付くことではないかなと。
詳しくはこちらに書きました。
魂・霊と死後の生〜様々な思想〜
「彼方まで続く新しい関係性」
http://www.lana-peace.com/2/2-3-036.html
「グリーフケア」というカテゴリーがあります。
そこでは「再配置」という考え方があります。
亡くなった方のことを、心の中で改めて認識しなおすことによって、
生まれる苦しい感情を変えていくとでも言いましょうか…。
「会える、連絡を取り合えるはずなのに、今迄そうだったのに…」
というこれまでの認識から、
「今は一緒にご飯を食べたり、電話で声を聞くことはできないけれど、
とても愛している大事な我が子」という認識へ変えることによって、
お子さんはあなたの心の中に新しい居場所を得られたことになります。
そしてあなたはお子さんのことを思うとき、会えない辛さが身に沁みるというよりも、
お子さんへの愛情が溢れるという気持ちになることでしょう。
これまでそのように「再配置」について考えていたのですが、
小田和正氏の歌「彼方」を今年の6月、
初めて和歌山のコンサート会場で聞いた時に、
もっと別の考え方もあるのではないかと思うようになったのです。
再配置とは死によって起こった事情の変化を
自分に新たに認識させることではなくて
守り、守られるという終わりのない「新しい関係性」の始まりに
気付くことではないかなと。
詳しくはこちらに書きました。
魂・霊と死後の生〜様々な思想〜
「彼方まで続く新しい関係性」
http://www.lana-peace.com/2/2-3-036.html
posted by Lana-Peace at 17:38| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
2014年07月25日
「小田日和」から考えるグリーフケア 6. 笑顔が生み出す力
英国国教会の牧師C・L・トウィーデール氏が、霊能者(奥様)を通じて、
霊との対話 (自動書記通信)を書き留めた記録があるのですが
そこには生後数週間で亡くなった女の子のお話が取り上げられていました。
その女の子は死後、家族の目には見えなくても、
遊びに来て、家の中で楽しく過ごしていたことを告白しています。
また、タイタニック号の沈没で犠牲になったウイリアム・ステッド氏は、
亡くなった方が死後の世界でどのように過ごしているか、知らせていますが
本人が後に残した家族との生活がしたければ、みんなといっしょにいて、
自分の存在に気づいてくれなくても、その雰囲気に浸ることが示されています。
先立ったお子さんの思いは、この世では推し量るしかできませんが
こうした霊言を聞いていると、死後、共に過ごす時間は
お子さん自身の意思に基づくものであり、
お子さんはそこに、明るい要素を求めていることがわかります。
小田和正氏のアルバム「小田日和」の中に「愛になる」という歌があります。
ここにある「君」という言葉を「パパとママ」に変えたと想定し、聴いてみてください。
あなたが笑顔になれる時、それはどんなに大きな力を持っていることか。
この世に遊びに来たお子さんが、どんなに嬉しくほっとすることか。
お子さんの視点から自分を見つめ直すことができます。
詳しくはこちらに書きました。
悲しみで心の中がふさがった時
笑顔が生み出す力
http://www.lana-peace.com/2/2-1-034.html
霊との対話 (自動書記通信)を書き留めた記録があるのですが
そこには生後数週間で亡くなった女の子のお話が取り上げられていました。
その女の子は死後、家族の目には見えなくても、
遊びに来て、家の中で楽しく過ごしていたことを告白しています。
また、タイタニック号の沈没で犠牲になったウイリアム・ステッド氏は、
亡くなった方が死後の世界でどのように過ごしているか、知らせていますが
本人が後に残した家族との生活がしたければ、みんなといっしょにいて、
自分の存在に気づいてくれなくても、その雰囲気に浸ることが示されています。
先立ったお子さんの思いは、この世では推し量るしかできませんが
こうした霊言を聞いていると、死後、共に過ごす時間は
お子さん自身の意思に基づくものであり、
お子さんはそこに、明るい要素を求めていることがわかります。
小田和正氏のアルバム「小田日和」の中に「愛になる」という歌があります。
ここにある「君」という言葉を「パパとママ」に変えたと想定し、聴いてみてください。
あなたが笑顔になれる時、それはどんなに大きな力を持っていることか。
この世に遊びに来たお子さんが、どんなに嬉しくほっとすることか。
お子さんの視点から自分を見つめ直すことができます。
詳しくはこちらに書きました。
悲しみで心の中がふさがった時
笑顔が生み出す力
http://www.lana-peace.com/2/2-1-034.html
posted by Lana-Peace at 00:33| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
2014年07月16日
「小田日和」から考えるグリーフケア 5. 信じて見つけ出す「今」の価値
お子さんに先立たれてしまった後、「時間」が自分にとって
苦痛をもたらすものに変わった、という方がいらっしゃいます。
1日が長すぎる。いつまでたっても今日が終わらない。
いつになったら自分も子どものところにいけるだろうか。
お子さんが生きていた時には、あれほど大切で、かけがえのなかった時間が、
今は自分に苦しい思いを生み出すだけのものに変わってしまった…
小田和正氏のアルバム「小田日和」の中にある「今のこと」という歌、
「信じるべきもの」があることによって、
今日が大切になり、今が大切になると歌われています。
それはまるで、先立ったお子さんからのメッセージを代弁しているかのよう。
ぜひ、お子さんを亡くされたご両親に聴いてほしい歌です。
詳しくはこちらに書きました。
悲しみで心の中がふさがった時
「信じて見つけ出す「今」の価値」
http://www.lana-peace.com/2/2-1-032.html
苦痛をもたらすものに変わった、という方がいらっしゃいます。
1日が長すぎる。いつまでたっても今日が終わらない。
いつになったら自分も子どものところにいけるだろうか。
お子さんが生きていた時には、あれほど大切で、かけがえのなかった時間が、
今は自分に苦しい思いを生み出すだけのものに変わってしまった…
小田和正氏のアルバム「小田日和」の中にある「今のこと」という歌、
「信じるべきもの」があることによって、
今日が大切になり、今が大切になると歌われています。
それはまるで、先立ったお子さんからのメッセージを代弁しているかのよう。
ぜひ、お子さんを亡くされたご両親に聴いてほしい歌です。
詳しくはこちらに書きました。
悲しみで心の中がふさがった時
「信じて見つけ出す「今」の価値」
http://www.lana-peace.com/2/2-1-032.html
posted by Lana-Peace at 12:26| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
2014年07月14日
「小田日和」から考えるグリーフケア 4. 数えきれない新たな思い出
19世紀のフランス、エコール・ポリテクニークで働いていたモーリス・コントラン氏は
胸の病気のために18歳で亡くなってしまいました。
優しく、慈愛にあふれるモーリス氏は学業も優秀だったそうです。
前途有望だった一人息子に先立たれたご両親は、
身体の弱い息子に勉強をさせたことが、命を短くしてしまったのだろうか…と、
悔やみ、生きる希望を失くし、厭世感でいっぱいになり、身体にも支障が出てきました。
そのようなご両親の様子が心配になったのでしょう。
モーリス氏は亡くなって数カ月後、友人に霊示を託しました。
ずっとそばにいて、両親の事を見守っていることを伝えたくて。
出典:アラン・カルデック著, 浅岡夢二訳(2006)
『アラン・カルデックの「霊との対話」天国と地獄』幸福の科学出版
モーリス氏の伝えたかったメッセージは
小田和正氏のアルバム「小田日和」の中の「二人」という曲に
とても重なっているように思いました。
これはNHKの時代劇『吉原裏同心』(放送2014年6月〜)の主題歌として
小田さんが作られた歌です。
決してお子さんを亡くしたご両親のために作られた歌ではないけれども、
まるでお子さんがご両親に伝えたかった思いが、歌われているように思えます。
詳しくはこちらに書きました。
悲しみで心の中がふさがった時
「数えきれない新たな思い出」
http://www.lana-peace.com/2/2-1-031.html
胸の病気のために18歳で亡くなってしまいました。
優しく、慈愛にあふれるモーリス氏は学業も優秀だったそうです。
前途有望だった一人息子に先立たれたご両親は、
身体の弱い息子に勉強をさせたことが、命を短くしてしまったのだろうか…と、
悔やみ、生きる希望を失くし、厭世感でいっぱいになり、身体にも支障が出てきました。
そのようなご両親の様子が心配になったのでしょう。
モーリス氏は亡くなって数カ月後、友人に霊示を託しました。
ずっとそばにいて、両親の事を見守っていることを伝えたくて。
出典:アラン・カルデック著, 浅岡夢二訳(2006)
『アラン・カルデックの「霊との対話」天国と地獄』幸福の科学出版
モーリス氏の伝えたかったメッセージは
小田和正氏のアルバム「小田日和」の中の「二人」という曲に
とても重なっているように思いました。
これはNHKの時代劇『吉原裏同心』(放送2014年6月〜)の主題歌として
小田さんが作られた歌です。
決してお子さんを亡くしたご両親のために作られた歌ではないけれども、
まるでお子さんがご両親に伝えたかった思いが、歌われているように思えます。
詳しくはこちらに書きました。
悲しみで心の中がふさがった時
「数えきれない新たな思い出」
http://www.lana-peace.com/2/2-1-031.html
posted by Lana-Peace at 00:36| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
2014年07月09日
「小田日和」から考えるグリーフケア 3. 反芻する思い出と時間軸
お子さんが亡くなった後、
思い出を反芻し、懐かしくなり、悲しくなり…
それを繰り返していくことは、傷心のあなたにとても、大切な薬になります。
なぜなら、暴風雨と雷がいっぺんに降り注いだようなあなたの混沌とした心の中で、
時間軸を引きなおしてくれることになるから。
小田和正さんのアルバム「小田日和」3曲目
「やさしい風が吹いたら」
この歌の中に、そのような気持ちのご両親にお届けしたい言葉がありました。
あなたの元気な生活を望むお子さんの願いと共に
暴風雨は、いつか心地良い風に変わっていきます。
詳しくはこちらに書きました。
悲しみで心の中がふさがった時
「反芻する思い出と時間軸」
http://www.lana-peace.com/2/2-1-029.html
思い出を反芻し、懐かしくなり、悲しくなり…
それを繰り返していくことは、傷心のあなたにとても、大切な薬になります。
なぜなら、暴風雨と雷がいっぺんに降り注いだようなあなたの混沌とした心の中で、
時間軸を引きなおしてくれることになるから。
小田和正さんのアルバム「小田日和」3曲目
「やさしい風が吹いたら」
この歌の中に、そのような気持ちのご両親にお届けしたい言葉がありました。
あなたの元気な生活を望むお子さんの願いと共に
暴風雨は、いつか心地良い風に変わっていきます。
詳しくはこちらに書きました。
悲しみで心の中がふさがった時
「反芻する思い出と時間軸」
http://www.lana-peace.com/2/2-1-029.html
posted by Lana-Peace at 01:15| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
2014年07月06日
「小田日和」から考えるグリーフケア 2. お子さんの夢に向かって共に歩む
お子さんが亡くなった後、
「生きがいを失くした」「自分が生きていく理由がない」
そんな気持ちになって、生きている時間が苦行のように思えてならない、
という方がいらっしゃいます。
小田和正さんのアルバム「小田日和」2曲目
「この街」
この歌の中に、そのような気持ちのご両親にお届けしたい言葉がありました。
詳しくはこちらに書きました。
悲しみで心の中がふさがった時
「お子さんの夢に向かって共に歩む」
http://www.lana-peace.com/2/2-1-028.html
「生きがいを失くした」「自分が生きていく理由がない」
そんな気持ちになって、生きている時間が苦行のように思えてならない、
という方がいらっしゃいます。
小田和正さんのアルバム「小田日和」2曲目
「この街」
この歌の中に、そのような気持ちのご両親にお届けしたい言葉がありました。
詳しくはこちらに書きました。
悲しみで心の中がふさがった時
「お子さんの夢に向かって共に歩む」
http://www.lana-peace.com/2/2-1-028.html
posted by Lana-Peace at 17:19| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
2014年07月04日
「小田日和」から考えるグリーフケア 1. お子さんの願いと親孝行
お子さんに先立たれた後、
この世に生き残った自分を考えると
ただ、ひたすらお子さんに申し訳なく思ってしまう方がいらっしゃいます。
そして毎日の暮らしの中で、わざと苦しいことを選んで過ごしている方がいらっしゃいます。
お子さんが亡くなってから日が浅い時期は、
確かにそうした行動によって、何らかの安定感をもたらしてくれることでしょう。
それはきっと重要で大切な、心の動きだと思います。
しかしながら、お子さんはそのようなあなたの姿を、本当に望んでいるのでしょうか。
小田和正さんのアルバム「小田日和」1曲目
「そんなことより 幸せになろう」
この歌の中に、お子さんの思いと重なるところがありました。
詳しくはこちらに書きました。
悲しみで心の中がふさがった時
「お子さんの願いと親孝行」
http://www.lana-peace.com/2/2-1-027.html
posted by Lana-Peace at 16:19| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死
2014年07月03日
小田和正氏「小田日和」とグリーフケア
アートのあるべき姿(「小田日和」)で取り上げた
小田和正さんの新しいアルバム「小田日和」が昨日発売となりました。
コンサート会場にいけなくても、いつでも聴けるというのは、本当に嬉しいことですね。
良い言葉は音として発せられることによって、より強い力を持って水に影響を与えることを
エッセイ「絶望とは小さな希望の始まり」で取り上げましたが、
小田さんの作曲された美しい調べに乗せられた美しい言葉は、
紙面の上の言葉よりも、さらに強い良性の強い波動を持っているのだと思います。
きっと感動という心の動きは、同じように身体のあらゆる細胞の水分も浄化されている
証しだろうなあと思いました。
さてアートのあるべき姿(「小田日和」)では
先立ったお子さんがご両親に伝えたいメッセージを
小田さんの歌が、明確に伝えてくれるような気がすることを書きましたが
「小田日和」の10曲を改めて聴いて、その理由がはっきりといたしました。
先立ったお子さんがご両親に届けたい4つのメッセージが含まれているのです。
「お子さんは今もあなたのそばにいること。あなたは決して一人孤独なのではないこと」
「お子さんはあなたが幸せになることを、ずっと願っていること」
「お子さんはあなたに、これからもずっと、精いっぱい生きてほしいと思っていること」
「お子さんの命は姿が変わっただけで、いつまでも続いていること」
なぜそう思うのか、どの部分がお子さんがご両親に届けたい言葉であるのか、
これから1曲ずつ取り上げて考えていきたいと思います。
小田和正さんの新しいアルバム「小田日和」が昨日発売となりました。
コンサート会場にいけなくても、いつでも聴けるというのは、本当に嬉しいことですね。
良い言葉は音として発せられることによって、より強い力を持って水に影響を与えることを
エッセイ「絶望とは小さな希望の始まり」で取り上げましたが、
小田さんの作曲された美しい調べに乗せられた美しい言葉は、
紙面の上の言葉よりも、さらに強い良性の強い波動を持っているのだと思います。
きっと感動という心の動きは、同じように身体のあらゆる細胞の水分も浄化されている
証しだろうなあと思いました。
さてアートのあるべき姿(「小田日和」)では
先立ったお子さんがご両親に伝えたいメッセージを
小田さんの歌が、明確に伝えてくれるような気がすることを書きましたが
「小田日和」の10曲を改めて聴いて、その理由がはっきりといたしました。
先立ったお子さんがご両親に届けたい4つのメッセージが含まれているのです。
「お子さんは今もあなたのそばにいること。あなたは決して一人孤独なのではないこと」
「お子さんはあなたが幸せになることを、ずっと願っていること」
「お子さんはあなたに、これからもずっと、精いっぱい生きてほしいと思っていること」
「お子さんの命は姿が変わっただけで、いつまでも続いていること」
なぜそう思うのか、どの部分がお子さんがご両親に届けたい言葉であるのか、
これから1曲ずつ取り上げて考えていきたいと思います。
posted by Lana-Peace at 01:15| こどもに先立たれた家族のために アートから考える生と死