「ウンクル・セトナの桂の木」があります。
遊覧船の船着き場の辺りの水はこんなにきれい。
そばで見るとあまりの高さに驚きです。
こんな由来があるそうです。
洞爺湖のほとりにウンクルとセトナが住んでいました。
二人は愛し合っていましたが、
ウンクルはシャクシャインの誘いに応じて参戦し、
松前軍の銃撃にあって重傷を負ったのでした。
ウンクルはセトナのもとに戻って、
手厚い看護を受けましたが
自分の死期を悟り、彼女の留守中に
ウンクルは洞爺湖に身を投げ命を絶ったのです。
悲しみのあまりセトナも洞爺湖に入水して
彼の後を追いました。
その二人の悲しい最期を見ていたつがいのオシドリが
湖の中からウンクルの首飾りの玉と
セトナの耳環を探し出して
中島の広場に埋めました。
その翌年の春、玉と耳環から2本の桂の若芽がふいたのです。
そして2本の若木はやがて1本の幹になって成長しました。
それゆえコタンの人たちは「ウンクル・セトナの桂の木」と名付けて
縁結びのご神木として崇めるようになったのだそうです。
黄緑の鮮やかな若葉も元気いっぱいでした。
美しい水と空と緑。
ここに佇むと、なんだか2人の話し声が聞こえてきそうです。