2022年09月10日

自分を信じられるということは ー濃化異骨症と共に生きたアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックの母親

こちらでフランスの画家アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックの両親
特に母アデルの苦悩と自己効力感について取り上げてきました。
彼女は敬虔なキリスト教徒でしたが
如何ともし難い息子の病状を親として受け止めるさなか
神はなぜ自分に多くの試練を与えるのかと
嘆く気持ちが出てきた時期もありました。

それでも紆余曲折を経て彼女は
自分の解決能力を信じることができるようになりました。

信仰の有無がすべてを支配するわけではありません。
自分を信じられるようになる思考のきっかけは、人それぞれ。
大切なことはそういうきっかけを得られるかどうかだと思います。


詳しくはこちらに書きました。

Lana-Peaceエッセイ
家族の気持ちが行き詰まった時
「自分を信じられるということは
濃化異骨症と共に生きたアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックの母親」
https://www.lana-peace.com/1/1-2-073.html
https://www.lana-peace.com

2022年08月29日

「先が見えない渦中で自己効力感を取り戻す時」濃化異骨症と共に生きたアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックの両親

濃化異骨症を患っていたフランスの画家
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックについて
Lana-Peaceのエッセイでこれまで5回
本人の視点から取り上げてきましたが、
今日は彼を支えた両親、
特に母親にフォーカスを当てて考えてみたいと思います。

何をしてもすっきりとした回復が得られない時、
治療のゴールがいつになるのか、見当もつかない時、
次々現れる体調不良にお手上げ状態になった時、
どうすれば良いのか途方に暮れ
親の心も苦しくなっていきます。

そういう時、どうすれば良いのか……?
母アデルの苦悩の時間が私たちにヒントを教えてくれます。


看病の時間の中、
新たな人との出会いを生活の彩りへと変え
時には苦しさから距離をとり
心の滋養を得て立ち直ったら
「良いこと探し」と「良いこと実践」に努めてみる。

それが自分を信じられるようになるきっかけをもたらします。


詳しくはこちらに書きました。


Lana-Peaceエッセイ
家族の気持ちが行き詰まった時
「先が見えない渦中で自己効力感を取り戻す時」
濃化異骨症と共に生きたアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックの両親
https://www.lana-peace.com/1/1-2-072.html
https://www.lana-peace.com

2019年07月15日

「同志」の家族が引き出す生きる力 ー木本美紀『蒼い空へ 夫・西城秀樹との18年』から考える

10数年もの間、度重なる脳梗塞を患いながらも、
努力を続けてきた歌手の西城秀樹さんは
病を得た自分自身が精一杯生きて輝き、
気付きを歌として届けることが
「奇跡的に助けられた僕の使命」と自覚されていました。

その西城さんを支え、守り続けたご家族の様子は
奥様の木本美紀さんが発表された手記(※)の中に
率直に綴られていました。
※木本美紀(2018)『蒼い空へ 夫・西城秀樹との18年』小学館


回復の明るい兆しがはっきりと見えない手探りの中、
病気の家族を支えるとはどういうことなのか。
美紀さんのメッセージの中にあるものを
自分なりにずっと考えていたら
文章にまとめるまでに
数カ月も経ってしまいました。
自己肯定。同志。
そういう言葉がキーワードとして心の中に浮かんできました。


詳しくはこちらに書きました。

Lana-Peaceエッセイ
家族の気持ちが行き詰まった時
「「同志」の家族が引き出す生きる力」
http://www.lana-peace.com/1/1-2-070.html

2017年07月07日

「身体を弱く産んでごめんね…」と申し訳なく思った時

言葉は決して病気を治す魔法ではないけれど
言葉によって、人間は心の向かう先を変えることはできます。
人間は心に左右される生き物だから。

しあわせ患者学研究所 高宮潤子さんのポッドキャストを聞いて
そう思いました。

潤子さんに「身体を弱く産んでごめんね…」と申し訳なく思うお母様。
でもお母様は潤子さんのある言葉で
心を切り替えることができました。

それを潤子さんは「ただただ思いが言葉になったもの」と語っていたけど
その言葉はもっと、もっと、大きな力を
母娘にもたらしたのです。



詳しくはこちらをどうぞ。


しあわせ患者学研究所 高宮潤子さん
2017年6月30日配信ポッドキャスト
第11回『病気の娘とその母と』

2016年06月16日

親の悲しみを上回るもの ―東田直樹『自閉症の僕が跳びはねる理由』より考える

お子さんの病気のことを考えると、心に湧き上がる思いは、
嘆きや悲しみばかりで、そうした気持ちを払拭することができない…
そういう時期を過ごされている親御さん、
いらっしゃると思います。辛いですよね。
親御さんだって一人の人間ですから、
大きく感情に揺さぶられるのは当然のことです。
でも、もしかしたらその悲しむ親の姿を、
親以上にもっと辛い思いを抱きながら見ているのは、お子さんかもしれません。

そうしたことに気付くきっかけになった言葉が、
東田直樹さんの本(※)の中にありました。
※東田直樹(2007)
 『自閉症の僕が跳びはねる理由 会話のできない中学生がつづる内なる心』
 エスコアール出版部


ジレンマを抱えたまま、心を傷めてずっと過ごしていくよりも、
もっと違った時間の流れを作ること
それは親にとっても子にとっても
必要なことだろうと思います。
そしてそれは、自分が主体になってできること。



詳しくはこちらに書きました。

Lana-Peaceエッセイ
家族の気持ちが行き詰まった時 
「親の悲しみを上回るもの」
http://www.lana-peace.com/1/1-2-065.html

2016年03月19日

「気持ちを切り替えて、生まれた新しい道」――菊池桃子『午後には陽のあたる場所』より考える

こちらで赤ちゃんの頃、脳梗塞と診断された少女が
大きな心の成長を遂げているお話をご紹介いたしましたが
今日はその少女のお母様のお話を取り上げたいと思います。

少女のお母様は女優・歌手であり、現在は母校の短大で客員教授として
キャリア教育も担当されている菊池桃子さんです。
お子さん本人の無限の可能性の芽を引き出すように、
育てていった「母」としての桃子さんの考え方も、
とっても良いなあと思うところが、桃子さんの著書(※)にありました。
 ※菊池桃子(2015)『午後には陽のあたる場所』扶桑社

桃子さんとまさに同世代の私としては、
桃子さんがアイドルとしてキラキラ活躍されていた時代を
いろいろ思い出すけど、
これからも身体と心を大事にして(ホントウにこれは大事です)、
いつまでもお元気で活躍してほしいなあ…。


詳しくはこちらに書きました。

Lana-Peaceエッセイ
家族の気持ちが行き詰まった時 
「気持ちを切り替えて、生まれた新しい道」
http://www.lana-peace.com/1/1-2-058.html

2016年01月09日

満ち溢れた希望と共に選ばれた人(生まれる前の記憶を持つ赤ちゃんが知っている真理)

この世に「生まれる前の記憶」を持つ少女のお話は、
こちらで取り上げましたが、
その少女と同じようなお話を、ある本(※)の中に見つけました。
※池川 明(2010)『ママのおなかをえらんだわけは…。』二見書房

3歳になってそのお子さんが語った言葉には、
真実の中に、とてもあたたかい光が詰まっているように感じたので、
ご紹介したいと思います。

この人生で学ぶため、大変な身体を自分で選んだというお子さん。
生まれる前の魂は、とても気高く、崇高ですね。
生まれつき何かの病気を持って生まれてきた赤ちゃんのご両親に
ぜひお届けしたいお話です。

赤ちゃんは知っているけど
大人は知らない真理、
そこに目を向けると、
ご両親の苦悩や自責の念を生み出していたエネルギーは
希望を生み出すものへと変わっていきます。

それはご両親のためだけでなく
病気を抱えて生きていくお子さんが
よりハッピーな気持ちになることへつながっていきます。

詳しくはこちらに書きました。

Lana-Peaceエッセイ
家族の気持ちが行き詰まった時 
「満ち溢れた希望と共に選ばれた人」
http://www.lana-peace.com/1/1-2-055.html

2015年12月28日

赤ちゃんの涙に秘められた神様への祈り ― いんやく りお『自分をえらんで生まれてきたよ』(サンマーク出版)から考える

赤ちゃんが泣くと
「ミルクかな?」「おむつかな?」
「抱っこしてほしいのかな?」
いろいろ考えますよね。
でも、赤ちゃんの涙の意味はもっと違う、
深いところ来ているかもしれません。

先日読んだ本(※)に登場する言葉、
それは不整脈のお子さんの言葉だけど
すごく、驚いたし、なんだかじーんと考えてしまいました。

※いんやく りお(2012)『自分をえらんで生まれてきたよ』
 サンマーク出版

詳しくはこちらに書きました。

Lana-Peaceエッセイ
家族の気持ちが行き詰まった時 
「赤ちゃんの涙に秘められた神様への祈り」
http://www.lana-peace.com/1/1-2-054.html

2015年10月25日

「良いこと」を見出す力、幸運を引き寄せる力

先日お目にかかったご家族、短い間に急展開で
いろんな大きな決断をしなくてはいけなくて
本当にストレスの元が、次々空から降ってくる…
そんな状況でした。
でも、みんな、それぞれの立場で
実によく頑張って、その状況を切り抜きてこられました。

お父様・お母様お二人に共通していたことは
どんなにお子さんが大変な状況になっても、
究極な状況の中にも、「良い面」「良いこと」を見出して
「良いことが起きている」と考えるようにしていたこと。
ラッキーの神様のおかげだと感謝して。
(何かの信仰心ではなくて、普通に生活の中でそういう存在を感じて)

若いご夫婦だけれども、その姿には学ぶものが多いなあ。
そういうポジティブな考え方は
もっともっと、これからも、幸運を引き寄せるのだと思う。

Mちゃん、ゆっくり元気になっていこうね。
パパもママも妹ちゃんも、
毎日Mちゃんのラッキーを探して、応援してくれるよ!

2015年07月13日

重症であるほど潜む大きな力(代償機能について)〜DVD『君が僕の息子について教えてくれたこと』より考える

DVD『君が僕の息子について教えてくれたこと』は
Lana-Peaceのブログでこちらこちらで取り上げていますが、
今日はそこに登場された杉山登志郎医師のインタビューの
ご紹介です。
杉山先生は長く自閉症について研究されてこられた方ですが
そこで語られている「代償機能」
すごく、いいなあと思いました。

とかく病院では悪いことばかり知ることになるけど、
(それは治すために必要なことだけど)
これからの医療は「どれだけ優れた代償機能が存在しているか」を
明らかにして、本人や家族にきちんと知らせるべきだろうな。
それは自閉症だけでなく、あらゆる病気においても。

悪いことばかり知って発奮する人もいるかもしれないけど
でも、世の中、そんなに強い人ばかりではないものね。
悪いことも、いいことも両方知ると、
きっと、それぞれの気持ちの矛先は変わっていくから。
そして、お子さんに向ける親の視線も変わってくるから。

詳しくはこちらに書きました。

Lana-Peaceエッセイ
家族の気持ちが行き詰まった時 
「重症であるほど潜む大きな力」
http://www.lana-peace.com/1/1-2-051.html

2015年06月12日

俯瞰することにより光を当てる(稲葉功次郎「ダウン症児の父親になった日」)

病気のお子さんのご家庭では、
ご両親がお子さんのことを案じるのは同じだけど
お父様の視点は、お母様とは少し違った視点であることが多いですね。
それはお子さんだけでなく、家族全体にとっても、非常に大事な視点です。
お父様とお母様、それぞれ違った視点を持っているからこそ、
お子さんへの関わり方に広がりが生まれるとも言えるでしょう。

こちらでご紹介した奥山佳恵さんの本
『生きてるだけで100点満点!』の巻末に、
ご主人の稲葉功次郎さんの気持ちが、綴られていました。
ご夫婦の次男、美良生(みらい)くんが心室中隔欠損のため
手術をした頃の気持ちを回想された言葉の中に、
とても素敵な言葉がありました。


詳しくはこちらに書きました

Lana-Peaceエッセイ
家族の気持ちが行き詰まった時 
「俯瞰することにより光を当てる」
http://www.lana-peace.com/1/1-2-048.html

2015年06月11日

揺れながら、見つけ出した道〜奥山佳恵(2015)『生きてるだけで100点満点!』ワニブックス〜

待望の赤ちゃんが誕生し、幸せいっぱいのその時、
赤ちゃんに先天性の病気があることを告げられたら
ご家族の心痛は果てしなく深いことでしょう。
これから先が見えず、途方に暮れるかもしれません。
でもそうした気持ちは、だんだんと変わっていきます。

女優の奥山佳恵さんの著書(※)に
素直な気持ちが、素直な言葉とイラストで描き出されていました。
※奥山佳恵(2015)『生きてるだけで100点満点!』ワニブックス

お子さんのダウン症、心室中隔欠損…
ご心配なことがたくさんだったと思いますが、
あたたかいご主人とお兄ちゃんの家族に囲まれて
佳恵さんはだんだん変わっていくのです。
変わることって力を生み出すことになりますね。

詳しくはこちらに書きました。

Lana-Peaceエッセイ
家族の気持ちが行き詰まった時
揺れながら、見つけ出した道
http://www.lana-peace.com/1/1-2-047.html

2015年03月07日

ぼくは腫瘍だけの人生じゃない

手の施しようがない…と医師が思ったほど病状が深刻だった
9歳の脳腫瘍の少年ギャレット君が、
イメージ療法で治った例について、
「9歳脳腫瘍の少年のひらめきと選んだ道」
「奇跡だなんて思わないで」 でご紹介しましたが、
病気と向かい合う中で、こどもは親にどのように思っているのでしょう。


「でも、ぼくは両親にはあまり病気のことを気にしてほしくない。
 ぼくの人生が腫瘍のことだけになるのはいやだから」
 P・ノリス, G・ポーター共著, 上出洋介訳,
 平松園枝監修(1989)『自己治癒力の医学』光文社, pp.63-64


ご両親が自分の病気のことで気持ちも時間も、
その1日のすべてが支配されてしまうことにギャレット君は
耐えられなかったのでしょう。
親も「人」としてちゃんと生きてほしいから。


詳しくはこちらに書きました。

Lana-Peaceエッセイ
家族の気持ちが行き詰まった時 
「ぼくは腫瘍だけの人生じゃない」
http://www.lana-peace.com/1/1-2-039.html

2015年02月13日

こどもが秘めている才能

お子さんの病気を受け入れること、それはお子さんよりも
親の方が難しいのかもしれません。
その病気が外見として他者からわかりやすいものであると、
親の心配は一層大きくなることでしょう。

さて今日はイギリス出身のミュージシャンである
トム・ヨーク(Thom Yorke)氏について取り上げたいと思います。
眼瞼下垂で幼い頃、4年間に5回も手術を受けたトム。
でもそれが彼の人生を邪魔したわけではありません。
彼は自分の才能を十分に発揮し、生きてきました。
そのお話は彼の半生を語る『トム・ヨーク すべてを見通す目』(※)に
登場します。

※トレヴァー・ベイカー著, 丸山京子訳
『トム・ヨーク すべてを見通す目』図書印刷


詳しくはこちらに書きました。

Lana-Peaceエッセイ
家族の気持ちが行き詰まった時 
「こどもが秘めている才能」
http://www.lana-peace.com/1/1-2-038.html

2015年01月22日

小さな幸せが引き寄せる大きな幸せ「うまれる ずっと、いっしょ。」

昨日「うまれる ずっと、いっしょ。」という映画を
銀座シネスイッチで見てきました。

3つの家族のドキュメンタリーです。
その中で18トリソミーのお子さんのご家族が登場しました。
1歳まで生きられる確率が10%と説明を受けられたそうですが
5歳になって成長していました。
ご両親の苦悩、それは言葉に尽くせないほど深いものだったと思いますが
画面の中でみられる気負わず、日々の暮らしを楽しみ
小さな成長を喜ぶ姿はとても印象的でした。

ご両親の言葉がとても素敵でした。
「日々チャレンジしてる。闘おうとしている。だからね」
「期待をかけられることが嬉しい」

3人初めて飛行機で行った沖縄旅行は
ご両親の価値観を変えたようです。
沖縄美ら海水族館に行ったお子さんは
両目でいっしょうけんめい魚の姿を
きょろきょろ追っていました。
初めてみる魚たちを、わくわく興奮しながら
見ていたのだと思います。
海辺で抱っこされて散策を楽しんでいる時
お子さんはとっても嬉しそうな、満面の笑みでした。

「海は青いし、トラ(お子さんのこと)はいるし…」
そういう喜びの感じ方は、きっとご家族の生活に
たくさんの潤いをもたらしてきたことでしょう。
言葉はしゃべれないけれど、お子さんは
「Yes」の時は自分の顎のあたりに手を
持っていって、楽しそうな表情を見せます。
「人間って必ず成長する」
そうお父様はおっしゃっていました。
「欲を持たずに、目の前のこのことを…」
小さな幸せを十分味わうことは
毎日の時間を幸せな気持ちで充たして
大きな幸せを引き寄せる積み重ねになるのでは…
そんな風に思いました。

訪れた銀座シネスイッチでは今週金曜日までで
上映終了だそうです。

DSC00288.jpg

「うまれる ずっと、いっしょ。」の全国の
上映予定場所はこちらで確認できます。
http://www.umareru.jp/schedule/

2015年01月21日

信頼が生みだす周波数と未来の保護

お子さんの病気が治るためにできることは、
医療行為を受けるだけではありません。
あなたが能動体としてできることがいろいろ。
お金をかけなくても、
便利な都会に住んでいなくても、
専門的な知識を学ぶ学校に行っていなくても、
お子さんのために、あなたにできることは
まだまだたくさんあるのです。

ダニオン・ブリンクリー氏の『光の秘密』には
信頼し合うことによって、
エネルギーが増幅された希望の周波数が作り出され、
未来が守られていくことが記されていました。
そうした周波数の環境の中でお子さんが過ごすことって、
なんて心強いことでしょう!!

詳しくはこちらに書きました。
Lana-Peacceエッセイ
家族の気持ちが行き詰まった時 
「信頼と思念が作り出す未来」
http://www.lana-peace.com/1/1-2-037.html

2015年01月10日

お子さんの病気はあなたのせいではないのです

お正月明けの三連休初日ですね。
のんびり身体を休めているご家族もいらっしゃれば
どこかにおでかけされているご家族もいらっしゃることでしょう。
お仕事の関係で連休は取れなくて、
いつものように働いているというご家庭もあるかと…。

他のご家族から、元気なお子さんの写真入りの
年賀状をいただいて、我が子のことを思うと
胸が締め付けられるような思いに
駆られた方もいらっしゃることでしょう。

お正月休みで帰省されたときに
旧友、親戚をはじめいろんな方に会って、
掛けられた言葉の中には
あなたの心に深い爪痕を残すものが
あったかもしれません。

でも、1つはっきりと言えることは
お子さんの病気は、あなたのせいではないのです。
お子さんのせいでもなくて。
誰のせいでもありません。
いろいろ過去を振り返って
自分の心をぎゅうぎゅう苦しめることはやめましょう。

今、お子さんはあなたと過ごす時間が
より楽しいひと時でありますように、と思っています。

自分を誰よりも慈しんでくれるあなたが
自分のせいで苦悩していることを知って
本当に悲しく思っています。

あなたがうんと幸せな気持ちにならなくては
お子さんもそのようになれません。
まずはあなたが、「楽しい」瞬間を1つ作ってみてください。
お子さんが幸せになるための第一歩につながりますから。

最後にもう一度、
お子さんの病気はあなたのせいではないのです。
自責の念からあなた自身を解放してあげてください。

今日の東京の星空は、結構きれいです。
あなたのおうちの夜空はどうでしょうか。

2014年09月11日

言葉と遺伝子発現

新約聖書のヨハネによる福音書1章1節は、次のような言葉から始まります。
-------*-------*-------*-------*-------*-------*-------*-------*-------*-------*-------
初めに言(ことば)があった。言は神と共にあった。言は神であった。(略)
言の内に命があった。命は人間を照らす光であった。

引用文献:
ヨハネによる福音書 1章1節
新共同訳(2012)『The Study Bible 新約聖書』日本聖書協会, p.163
-------*-------*-------*-------*-------*-------*-------*-------*-------*-------*-------

キリスト教の信仰の有無に関わらず、「ことば(言・言葉)」はとても大切です。
言葉は自分の気持ちを表す手段であり、また人は言葉によって励まされ、
あるいは言葉によって傷つき、その心は言葉によって大きな影響を受けるからです。

さて、その言葉によって人は遺伝子発現にまでも影響が及ぼされるという話を
ご紹介したいと思います。
極度にネガティブな言葉は、聴いた言葉を理解するために大切な役割を果たす
ウエルニッケ野という言語中枢の機能を制御する遺伝子の正常発現を阻害し、
攻撃的な言葉は、ある特異遺伝子(肉体的ストレスから私たちの身体を守ってくれる
神経化学物質の生成に関わる)を破壊することが
アメリカの脳神経学者 アンドリュー・ニューバーグ先生の著書(※)に
書かれていました。
※アンドリュー・ニューバーグ, マーク・ロバート・ウォルドマン著,
 川田志津訳(2014)『心をつなげる』東洋出版

病気のお子さんのご両親にとって、医師からの説明によって一喜一憂し
周囲の言葉によって慰められたり、落ち込んだり。
でもそれは身体にとって大きな影響を及ぼすものだから
言葉とうまくつきあっていくこと、肝要なのだと思います。

詳しくはこちらに書きました。
家族の気持ちが行き詰まった時 
「言葉と遺伝子発現」
http://www.lana-peace.com/1/1-2-032.html

2014年09月09日

小さな前進と大きな喜び

左脳出血から奇跡的な回復を遂げられたアメリカの神経解剖学者
ジル・ボルト・テイラー先生に関するお話は
これまでLana-Peaceでのエッセイでは何回か取り上げました。

「細胞へ届ける感謝の気持ち」
「自分が育てる心の庭」
「信じる力を味方につけて」
「消えてしまったなら、作り出す」

今日は周りの人の影響が、病気の回復に
どれほど大きな良い結果をもたらすか…について考えてみたいと思います。

詳しくはこちらに書きました。

家族の気持ちが行き詰まった時 
「小さな前進と大きな喜び」
http://www.lana-peace.com/1/1-2-031.html

お子さんの回復を信じ、今日の命に感謝して、
お子さんの小さな前進を喜びましょう。
それは、お子さんの病気の日々に彩りをもたらすこととなります。

2014年09月07日

自分で守る前頭葉と神経回路

「備えあれば憂いなし」という言葉がありますが
いろいろと考えること自体が、かえって自分を苦しめる時があります。
特にお子さんの病気のことであれこれと思い悩んだ時には、
どうしても悪い方ばかり考えてしまいがちです。
そして怒りが生まれたり、不安や恐怖が生まれたり。
そうした深みにはまっていくと、なかなか抜け出すことができません。
それは決して「気のせい」「自分の思いこみ」なのではなくて、
言葉によって脳の機能的な側面が変化を受けているから。

アメリカの脳神経学者であるアンドリュー・ニューバーグ先生の本(※)
には、それがわかりやすく説明されていました。
前頭葉の働きや感情と言葉の関係を知ることができます。
※アンドリュー・ニューバーグ, マーク・ロバート・ウォルドマン著,
 川田志津訳(2014)『心をつなげる』東洋出版


良くないことばかり頭に浮かぶ時は、一休みして、気分転換が必要ですね。
そしていつもの日常の中で、自分を大事にする時間を設けることが、
小さな救いとなって、毎日が続いて行きます。

負の思考の連鎖を断ち切るのは、ほんのちょっとのきっかけ。
そして、それができるのは他でもないあなた自身です。
そんなあなたをお子さんは頼もしく思っているはず。

詳しくはこちらに書きました。

家族の気持ちが行き詰まった時 
「自分で守る前頭葉と神経回路」
http://www.lana-peace.com/1/1-2-030.html

2014年06月21日

言葉の力と水(絶望とは小さな希望の始まり)

目に見えないと、どうしても存在を信じ難いけれど、
確かにそこに存在しているもの、いろいろあります。

それは別に恐ろしい何かというわけではなくて。
たとえば言葉、そしてその根底に流れている感情。

先日読んだ江本勝氏の本の中に、言葉の力と水の関係について示す、
興味深い水の結晶の姿が取り上げられていました。
江本 勝(2003)『結晶物語 水が教えてくれたこと』サンマーク出版
江本 勝(2005)『自分が変わる水の奇跡』青春出版社

江本氏は水は周囲の波動環境から大きな変化を受けていることを発見し、
水の受けた影響の証拠を結晶写真として撮って研究されている方です。

「絶望」と「希望」その言葉の違いが水に与えた影響を
江本氏は明らかにされました。
そして次のようにおっしゃっています。
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つまり、「絶望」といっても、それは小さな希望の始まりなんだということです。
確かに、絶望したときはひどく悲しいかもしれません。
しかし、それは、「ご破算で願いましては」という、
一からのやり直しをするいいチャンスではないでしょうか。
新しい希望を掲げたスタートなのだと思いましょう。

引用文献:
江本 勝(2005)『自分が変わる水の奇跡』青春出版社,p.115
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言葉は何と奥深いエネルギーを持っているのだろうかと思います。

お子さんの病気がなかなか治らないと、
ご両親が絶望的な気持ちで過ごされていることもあるでしょう。
「親として何もできない…」無力に思っていらっしゃるご両親、
でもご両親だからこそできることがあると思います。
言葉によって変わる水、という特性に注目してみると…

大人よりも、より多くの水分で占められているお子さんの身体。
その水分がご両親のポジティブな気持ちの言葉によって、
良い方向に変わっていくと考えたら、わくわくしますね。

詳しくはこちらに書きました。

病気のお子さんとご家族のために
絶望とは小さな希望の始まり 
http://www.lana-peace.com/1/1-2-029.html

2014年04月21日

希望とは何か

お子さんが病気で、苦境に立たされた時、周りの人から
「どうか希望を持って、諦めないで…」
そんな風に励ましの言葉をかけられることがあると思います。
でも、ちっとも好ましい状況が訪れず、毎日停滞しているように感じる時は、
「希望」とは何を指すのか、わからなくなるかもしれません。
希望と現実との大きな乖離に、苦しみが生み出される場合も、あるかもしれません。
「希望」、それは本来、人の心を支え、耐える力をもたらしてくれるはずのものなのに…。

リンカーンの生涯が書かれた『リンカーン うつ病を糧に偉大さを鍛え上げた大統領』
(明石書店)を読んでいた時、著者のジョシュア・ウルフ・シェンク氏が
『詩の生命力』の著者ミュリエル・リューカイザー氏の言葉を用いて、
希望について考察されていました。
その言葉を読んで、希望とは苦境の中でも生きていけるようになることであり、
そのために必要な自己変容の力を獲得すること、
それが希望の中に含まれるのではないだろうかと思いました。

詳しくはこちらに書きました。

病気のお子さんとご家族のために
希望とは何か
http://www.lana-peace.com/1/1-2-028.html

2014年03月06日

ロバート・B・ジョーンズ「心配のスイッチ」

ご両親の心配事はお子さんの病気のだけでなく
お子さんにきょうだいがいらっしゃる場合
きょうだいの心配もいろいろあって
ご両親はもう手一杯、と思うようになるかもしれません。
昨日に引き続きロバート・ブラックウルフ・ジョーンズ氏による言葉の中に、
「心配のスイッチ」という言葉がありました。
心配のスイッチを切ることは、どんな効果を生みだすのか。

詳しくはこちらに書きました。

病気のお子さんとご家族のために
心配のスイッチ
http://www.lana-peace.com/1/1-2-026.html

2014年03月05日

信じる力

お子さんの病気のことが心配で
「これからどうなっていくのだろうか…」と
先の見えない不安ばかりが募って、
気力が湧かなくなってしまったご両親のために
「満月と昼間の月」のに引き続き、
オジブウェー族の血を引く
ロバート・ブラックウルフ・ジョーンズ氏による言葉を、
ご紹介したいと思います。

詳しくはこちらに書きました。

病気のお子さんとご家族のために
信じる力
http://www.lana-peace.com/1/1-1-041.html

2014年03月03日

ロバート&ジーナ ジョーンズ『アメリカインディアン聖なる言葉』月のいろいろ

アメリカ先住民であるオジブウェー族の血を引く
サイコセラピスト ロバート・ブラックウルフ・ジョーンズ氏
の本を読みました。

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ロバート・ブラックウルフ・ジョーンズ, ジーナ・ジョーンズ著,
加藤諦三訳(2008)『アメリカインディアン聖なる言葉』大和書房
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「月」について書かれたジョーンズ氏の言葉の中で
病気のお子さんの理解に通じるものがあるように思えました、


詳しくはこちらに書きました。

病気のお子さんとご家族のために
夜空の満月と昼間の月
http://www.lana-peace.com/1/1-1-040.html

2014年02月27日

気持ちが細胞を変えていく 『シーゲル博士の心の健康法』

お子さんが病気になって治療が始まった時、
自分は我が子のために、一体何ができるのだろうかと
鬱々とした気持ちになるかもしれません。

そういった気持ちのご両親に、お届けしたい言葉があります。
アメリカの医師 バーニー・シーゲル先生の言葉です。

シーゲル先生は人間の持つ自己治癒力の底力を信じて、
治療にあたってこられた先生です。
その中でも「ペプチド」に触れられた部分から
気持ちと細胞レベルのつながりを知り得ると
自分は手術もできないし、自分が薬を処方することもできないし…
そんなふうに無力感にさいなまれていた方の心に
風穴を開けてくれるように思います。

詳しくはこちらに書きました。

病気のお子さんとご家族のために
「心と身体のつながり」
http://www.lana-peace.com/1/1-2-025.html

2014年02月22日

桜井友紀氏 病気と海外旅行

お子さんの腎臓の機能が低下して、透析が必要になった時、
いろいろと不便に感じることもあると思いますが、
今日はそのような方へお届けしたいお話があります。

最近、透析を必要とされている方のご家族が書かれた本を読みました。
桜井友紀さんの『ルンルン海外透析旅行 透析患者だって旅に出る』です。
大人の透析患者さんのお話なのですけれど、
ご本人やそのご家族が病気と一緒に生きていくって
どういうことなのか、生活を楽しむってどういうことなのか、
とても参考になる本でした。
その中にこんな言葉が出てきます。

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「あなたの腎臓、世界中の病院に預けてあると思えばいいじゃないの!」
 桜井友紀(2002)『ルンルン海外透析旅行 透析患者だって旅に出る』清流出版, p.25
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考え方ってすごいですね!
考え方次第で自分の一日が変わる、人生が変わる…、
そして病気のご本人だけでなく、ご家族も生活を楽しめる。
そんな気持ちになれる本でした。

詳しくはこちらに書きました。

病気のお子さんとご家族のために
「風が立つ」
http://www.lana-peace.com/1/1-1-037.html

2014年02月19日

ヘレン・ケラー女史 病気を成長に変えること

お子さんが病気になってしまったら、
あるいは生まれた時から、何か不自由なところがあるとわかったら、
ご両親はとてもご心配なさると思います。
そして、完治を目指すことが難しい病気であった場合、
「どういうふうに育てていけば良いのだろうか」と
考え込むことが多いと思います。
ヘレン・ケラー女史の自叙伝の中に
そうしたご両親にお届けしたい言葉がありました。

詳しくはこちらに書きました。


Lana-Peaceエッセイ
病気のお子さんとご家族のために
「成長を手にするために」
http://www.lana-peace.com/1/1-2-023.html

2014年02月16日

アンドルー・ワイル  自分を「いま、ここ」につなぎとめてくれるもの

お子さんの病気のことを考えると、
あれこれ心配事が心の中から湧きあがり、
収拾がつかなくなってしまうことがあります。
そのような時は、家族内の他のお子さんにも
心を砕くことが難しくなることがあります。
またご両親が互いに相談しあうことが
できなくなることもあります。

さて「考える」ということと身体について
アメリカの医師 アンドルー・ワイル先生の
『癒す心、治る力』※の中で参考になる言葉を見つけました。

※アンドルー・ワイル著, 上野圭一訳(1995)
『癒す心、治る力 自発的治癒とはなにか』角川書店


ぜひ悩み深いご両親にお届けしたいと思って
取り上げたいと思います。

詳しくはこちらに書きました。

病気のお子さんとご家族のために
「身体が自分をつなぎとめる」
http://www.lana-peace.com/1/1-2-022.html

2014年02月10日

「例外」をどう考えるか バーニー・シーゲル『奇跡的治癒とはなにか』

バーニー・シーゲル先生の著書
『奇跡的治癒とはなにか
 ―外科医が学んだ生還者たちの難病克服の秘訣』
(石井 清子訳(1988)日本教文社より刊行)の中に
シーゲル先生が作られた支援組織ECaP
(例外的がん患者: Exceptional Cancer Patient)のお話が登場します。
いわゆる王道の治療パターンからはずれて、
奏功した例を聞くと、「例外」扱いされ、
「たまたま、ラッキーだったんでしょ」と
奇跡話のような扱いに貶められてしまうこともあります。
でももしかしたら「例外」こそ
学ぶべき大きなヒントが隠されているのであり、
そのヒントを見出せず、多くの方に浸透していない時期には
その数が少ないために「例外」になってしまうのではないか…
そんな風に思いました。

詳しくはこちらに書きました。

病気のお子さんとご家族のために
「例外」をどう考えるか
http://www.lana-peace.com/1/1-2-020.html

2014年02月05日

ジョン・ヒッツ氏 真実と善

耳の不自由な方のための情報を集め、配信し、雑誌を発行する機関
「ヴォルタ局」の局長であったジョン・ヒッツ氏が
ヘレン・ケラー女史に贈られた言葉の中に、
真実と善について説かれたものがありました。
それはヘレンに対する勉学上のアドバイスであったのですが、
お子さんに先立たれたご両親にも非常に参考になる言葉だと思いました。

詳しくはこちらに書きました。

先立たれたお子さんとご家族のために
善の導きによる安らぎ
http://www.lana-peace.com/2/2-3-019.html

2014年02月01日

バーニー・シーゲル先生 『奇跡的治癒とはなにか』 体の持つ火花

人間の治る力を引き出すための働きかけを追求してきたアメリカの医師
バーニー・シーゲル先生の著作
『奇跡的治癒とはなにか―外科医が学んだ生還者たちの難病克服の秘訣』
(1988, 日本教文社)の中でイスラム神秘主義であるスーフィ派のたとえ話
(鍵を探す人のお話)を挙げて、いらっしゃいました。

その中でシーゲル先生人間はそれぞれの体に火花を持っているのだと説かれます。
それを読んだ時、お子さんが重い病気だと診断されたご家族の気持ちに
通じる考えではないかなあと思いました。

詳しくはこちらに書きました。

病気のお子さんとそのご家族のために
心の火花
http://www.lana-peace.com/1/1-2-019.html

2014年01月26日

へレン・ケラー女史 心を取り直して

お子さんに先立たれたご両親の中には、
ご自分の気持ちが落ち込み続け、底が見えない…という方がいらっしゃいます。
そのような時には、自分自身が自分を支える力になることに
目を向けてほしいと思います。
そうした発想のヒントになる言葉を
へレン・ケラー女史の自叙伝の中から見つけました。

先立ったお子さんと家族のために
心を取り直して
http://www.lana-peace.com/2/2-1-020.html

2014年01月19日

ヘレン・ケラー女史とサリバン先生 雲と愛

小学校高学年の頃、無性に伝記が読みたい時期があって
学校の図書館にあった伝記の棚を
端から端まで読んだ記憶があります。
当時、自分の周囲とはかけ離れた未知の世界や偉人たちの人生を知ることが
とても楽しかったのです。
もう四十も半ばとなって、改めて伝記を読むと、
そこに書かれている人が経てきた苦労や困難な過去と
自分の生きてきた年齢を重ねて
改めて自分の生活を振り返るきっかけを得ることができるように思います。
最近、ヘレン・アダムス・ケラー女史と
その師アン・マンスフィールド・サリバン女史に関する
伝記や書簡の記録を何冊か読んでいるのですが、
実に示唆に富むことが多くあります。

エッセイの中でしばらく
とりあげていこうと思っています。

今日はこちらです。

病気のお子さんとご家族のために
雲のようなご両親の愛
http://www.lana-peace.com/1/1-2-017.html

先だったお子さんとご家族のために
雲のようなお子さんの愛
http://www.lana-peace.com/2/2-3-013.html

2014年01月15日

心眼と真眼

今年の初詣に行った東京都杉並区の大宮八幡宮で
午後4時過ぎ、日が翳り始めた頃に、
あんまり太陽の光が美しかったので、
賑わう参道の並木越しに、沈む太陽の写真をとりました。
あとで写真を見たら、幻想的な感じに写っていました。
この写真を見ていたら、思い出した絵があります。
ワシリー・カンディンスキーの1926年の作品「Several Circles」です。
彼はオズボーン・イーヴスの著書『色彩の力』から
深く感銘を受けた言葉があるのですが、
その言葉と「Several Circles」と大宮八幡宮の写真を見ていたら、
いろいろと考えることがありました。
「心眼」と言えば真実を見抜く力を表しますけれど、
心もまた、自分の脳が作り出しているものであるならば、
本当に真実を見抜くような目…
当て字で表すならば真眼(?)とでも言うべきでしょうか。
そうした真眼をいつか持てるようになりたいな…と。


詳細はこちらに書いてあります。

病気のお子さんとそのご家族のために
「見えているもの・見逃しているもの」
http://www.lana-peace.com/1/1-1-024.html

先立ったお子さんとそのご家族のために
「お子さんのあたたかい眼差し」
http://www.lana-peace.com/2/2-3-012.html