2018年08月29日

平成と明治と縄文を感じられる空間―「特別展「縄文―1万年の美の鼓動」(東京国立博物館)

先日、東京国立博物館平成館で開催されていた
「特別展「縄文―1万年の美の鼓動」に行ってみました。

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印象深かった作品はまた後日ご紹介するとして、
平成館に入館する前の長蛇の列は
ちょうど平成館前の広場に面しているわけですが
こちらの一帯は、明治15(1882)年に博物館が上野に移転してから、
展示棟に付属する事務棟の建物が多く建てられたそうです。
そしてこの広場付近に帝室博物館を統括する総長の居室があり、
森林太郎(鴎外)が大正6(1917)12月から大正11年7月まで
総長としてここで執務していたのだそうです。

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広場からも近い本館前のユリノキは
背丈は本館の屋根よりも軽く超えて
こんなに青々と葉っぱを茂らせていました。
明治の初めに渡来した30粒の種のうち、
育ったものが、明治14(1881)年、ここに植えられたもの。
ということは、森林太郎(鴎外)が見ていたユリノキは
今よりももっともっと、小さなユリノキだったのだろうなあ。

平成、明治、縄文。
時の流れ、何だか感慨深いです。

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2018年08月04日

函館空港に行ったらぜひ函館空港遺跡群の展示をどうぞ!

2018年5月、函館空港を発つ際、出発手荷物検査の長蛇の列に並んでいると、
ふと見上げた上方に「函館空港遺跡群」の横断幕が!

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慌てて3階のオープンスペースに行ってみると、
そこには同遺跡群から出土したいくつかの遺物と解説パネルが設置されていました。

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出発前、お時間のある方、ぜひお立ち寄りになってみてください。
もちろん無料です。
展示品の数は限られているので、すぐに見終わってしまいますが、
飛行機の離発着する土の下に、
縄文時代の人々の暮らしがあったのかーとしみじみ思います。

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2018年02月27日

縄文時代4000年前の炉(神奈川県足柄上郡松田町)

神奈川県足柄上郡松田町の西平畑公園には
「子どもの館」と「ハーブ館」の間に炉がありました。
こちら現地にあった松田町教育委員会の解説板によると、
平成元年から二年にかけて行われた東名高速道路拡巾工事の際、
松田山の根石台地で発掘された
なんと約4千年前の縄文時代の住居跡群にあった屋外炉を
移築したものなんだそうです。

4千年前の松田山周辺はどんな風景だったんだろう。

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2017年11月18日

「興福寺中金堂再建記念特別展 運慶」(国立東京博物館・上野 2017)

先日、国立東京博物館展示(東京・上野)で開催されていた
「興福寺中金堂再建記念特別展 運慶」に行ってみました。
すごい混雑ぶりでしたが、それもまあ予想通りということで……。

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ちょうど「TOKYO数寄フェス2017 」も開催中だったのですが、
東京国立博物館前の上野公園噴水にはこんな作品がありました。

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こちらかつて寛永寺の仏閣が立ち並んでいた殊にちなみ、
寛永寺の山門「文殊楼」をモチーフに作られた大巻伸嗣氏の作品だそうです。

そして博物館前のユリノキはこんなに美しく大きく彩っていました。

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現代アートに負けない堂々とした自然の織り成すアートです。

当日は運慶展だけでなく、本館・平成館・東洋館・法隆寺宝物館の
常設展示品にも足を運んだので
一日の中で何千年もぐるぐるタイムトリップ、ワープした感じでした。
そういう時間も、なかなかいいですね。

帰りの夕暮れ時は、上野駅方面の道はピンク色のイルミネーションが。

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春の上野の花見を髣髴とさせるピンク色です。


印象深かった作品をブログ内でいくつかご紹介したいと思います。
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2017年10月29日

滝沢馬琴も食べた大根と下掃除

今日の東京は冷たい雨で、おでんが一層おいしく感じられる季節です。
おでんの中に欠かせないのが大根、大根と言えば浮かんでくるのは練馬大根ですが、
徳川5代将軍綱吉によって始まったという説と
上練馬村に住む農家の又六さんが作り始めたという説があります。

起源はいかなるものか、定かではありませんが、まあそれはよしとして
東京都練馬区の石神井公園のそばにある石神井公園ふるさと文化館には
農作物を題材にした戯画『山畑道化合戦之図』で描かれている大将を
練馬大根と解説されていましたから、
江戸時代の練馬大根は相当有名だったことでしょう。

『南総里見八犬伝』の著者として知られる滝沢馬琴の『馬琴日記』にも
大根の話が登場するのだそうです。
天保2(1831)年11月10日のこと
馬琴宅のトイレの汲み取り掃除をした伊左衛門さんが、
掃除代として持ってきた干し大根300本を
翌日、妻お百と嫁おみちの二人で三樽分の沢庵糠漬けにしたというお話です。

今では掃除をしてもらった方が掃除をした方にお金を払いますが
当時は逆でした。
下掃除で得られる糞尿は、農家の大切な肥料源だったからです。

さて下掃除と大根のことで、興味深い文書が残っていました。
馬琴の日記から10年経った天保12(1841)年2月のことです。
石神井公園ふるさと文化館に「御請書一札之事(おうけしょいっさつのこと)」が
展示されていました。
虫食い跡の残る文書はいかにも、年代を感じさせます。

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今から10年前、在籍していた京都造形芸術大学の
古文書解読のスクーリング授業の時には
何度崩し文字の古文書を読んでも、はーとため息ばかりで
頭を抱えていたなあと思い出しましたが
こちらの文書には読み下し文と解説がありましたので
そちらの助けを借りてご紹介いたします。

豊島郡土支田村の金治郎さんは、武家屋敷の下掃除をする契約を結んでいました。
掃除にあたって年間金2両を支払う、
ただし物納の場合は沢庵漬1500本を納めるという契約だったのです。

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しかし大根の価格が上がり、天保12年当時は
沢庵漬1500本は金2両以上の価値があるから、
差額分を金治郎側に払ってくださいと大沢修理太夫宛にお願いをしたのでした。

江戸時代の人はきっと今のスーパーの大根の安売りを見たら、
仰天することでしょうね。

大根の中にいろんな歴史あり……です。
そう考えると何気なく食べる大根によって、昔の人と繋がっている
そんな不思議な感覚になります。
posted by Lana-Peace at 13:10| □ アート / 歴史 いろいろ

2017年06月26日

西ヶ堀込遺跡(千葉県船橋市)の公開発掘調査現場 見学(2017/6/24)

おととい6/24、千葉県船橋市の西ヶ堀込(さいがほりこめ)遺跡の
発掘調査現場を見学してきました。
平日の発掘時間以外は保護シートで覆われているそうですが
6/24(土)は特別に午前中のみ公開。
こちら25年ぶりの発掘調査(本調査)ということなので
ぜひぜひ行ってみたい!とはるばる千葉まで遠征です。
10年ほど前、京都造形芸術大学の通信教育部で
歴史を学んでいた頃は、発掘したものに関する勉強はいろいろしたけれど
実際の発掘現場には行っていなかったので、楽しみ楽しみ。

場所はここ。
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(図は飛ノ台史跡公園博物館 H27年度船橋の遺跡展パンフレットより抜粋)


薬園台駅から近いですが、バスは津田沼駅から二宮神社行のバス
にのるとバス停 田喜野井入口で下車して数分の場所になります。

突如道沿いに、こんなお知らせが。
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そこからほどなく、大きなマンションや一戸建て、
畑に囲まれた場所に発掘現場がありました。
その住宅地一帯も、土の下は遺跡なのだそうです。
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なんと4000年も前のこと
縄文時代後期、このあたりに人々が
生活していたんだなーと思うと、ドキドキでした。

そこの場所では何代にもわたり家が築かれ、
家の跡が重なりあって作り直されている様子が
分かるのだそうです。
またそのあたりは当時水を確保しやすい場所だったようで、
川や池が2箇所あったそうです。

そして家の中で火を燃やした「炉」の跡がありました。
土の上で直に火をたいた炉は土が赤く変色していました。
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土に土器を埋め込んで、その中で火をたく炉もあって
その埋め込まれた土器の頭も、発掘現場で見ることが
できました。
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家の中で煮炊きしていろいろな料理をしていたんだなー。
始めは屋外にあった炉も
縄文前期から屋内に炉を作るようになったのだそうです。

現地からの発掘物に関しても
当日みせてくださいました。
なんと船橋市教育委員会の文化課で
埋蔵文化財調査に関わる責任者の方が、
発掘物を手に取りながら
一般の人の質問に直接答えてくれるのです!

こちら縄文式土器の破片
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こういった石器も出土しています。
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実にきれいな曲線です。

貝もいろいろ
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どんな質問も、にこにこと、
そして、実に詳しく、
一般の人にわかるように説明されていました。
専門家の話は、もうすごい、すごい。

現場からは大きな土器だけでなく
手のひらサイズのミニチュア土器も、
たくさん出土してくるそうです。
そうした土器は、かつてお祭りに使われたのではと
言われていたけれども、量が多く出てくるので
実は液体を入れていたのではないかとも
言われているんですよーとか、そういった新しい情報も。

関東ローム層は酸性とのことで、
骨は埋まっていても溶けてしまうそうですが
貝が捨てられていると、そのカルシウム分によって
土のペーハーも酸性度が弱くなって、
骨成分は守られるのだとか。

それから土器をつくる時に植物の種などがくっついたまま
焼成されると、その部分に穴が開いてできあがるので
出土した土器の穴にシリコンを入れてみると
種の形がわかって、
当時どんな植物があったのかわかる、
という話もされていました。
シルエットクイズみたいです。

出土したものは5ミリ、3ミリ、1ミリのふるいに順にかけて
それから水で洗うと話していました。
そうした手間は、大切な遺物を一気に流さないために。

現代の生活の土の下は数千年前の生活の痕跡。
発掘現場の横は畑になって
野菜が元気に育っていました。
こうした野菜が古代遺跡に向かって、根を伸ばしていく!?
そう思うと、なんだか、土の中は栄養だけでなく
ロマンがいっぱいです。
posted by Lana-Peace at 08:24| □ アート / 歴史 いろいろ

2016年12月11日

山本達彦氏 MANDALA LIVE 2016 〜Live en Quatre Saisons・Hiver〜(2016/12/10)

昨日、山本達彦氏の南青山で開催された 149回目の
マンダラライブに出かけてきました。
山本さんは光沢のある黒のジャケットに黒のシャツ
臙脂色に白い水玉のポケットチーフで
ダークグレーのパンツで登場です。

今回は12月ということで
グランドピアノの上には
白と赤のキャンドルライトが置かれていました。
グランドピアノの足元に置かれていた造花のアマリリスは
花瓶もご自宅から持ってこられたものだとか。
暗いライブハウスの中の会場でも
とてもきれいでした。

最初はピアノの上の小さな黄色の灯りに照らされて
絵本のためにかかれたインストゥルメンタル
「うちのみんな」で始まって
「Winter moon」「孤独のゆくえ」「麗夢」へと。
ライブ会場の中に空気の中に
山本さんの美しい声が溶け込んでいくようでした。
ライブの2日前のブログの中で山本さんが
木々の葉の紅、黄、緑色のグラデーションは
ご自分の作曲されるハーモニーと共通するところがあると
書かれていましたけど、まさにそういう感じ。
歌声とピアノで美しい空間を作り出していました。

そしてGuitar三輪崇雅さん、Bass戸川智章さん、
Drums江野尻知宏さんも参加されて、息もぴったりに
クリスマスの曲も何曲か交えて
山本さんの80年代の曲を中心に歌われました。
懐かしい歌を聞くと、途端に中学・高校時代を思い出すけど
随分前のような、あっという間のような、
時間が交錯して、不思議な感じです。

さて80年代のクリスマスソングとしては
常に毎年お店でかかっていた
WHAM!の「Last Christmas」を
山本さんは大人な感じのスイング調にアレンジされて
オリジナルを越えた、とても素敵な歌でした。

そして、じっくりムーディーにひたってほしいと紹介され
コーラステープと共にアカペラで臨まれた
Irving Berlin作詞作曲の「White Christmas」では
山本さんがスタンドマイクの前に起立されて、独唱。
とても素晴らしい歌声の響きと豊かな声量で、
マンダラのライブ会場が、まるで教会の聖堂のようでした。

ライブ途中の曲の合間での、山本さんのメッセージ
「みなさん健康でいきましょう、健康で!
 この曲を聞いていろいろ辛かったことも
 悲しかったことも、いろいろあると思いますが
 一年の変なものを全部取っ払って
 来年につなげてください!
 そんなメッセージを込めて歌いたいと思います。」

「これからも今の現状の自分に甘んずることなく
 限界を更に上に、高みに行くことを念頭にしまして…
 ちょっと硬い話だけど、なにしろみなさん
 音楽を楽しんでください。」

いつもいいなあーと思う言葉を残されるけど
今回もやっぱり。

山本さん、いつまでもお元気で
ご自分の大事にするものを追及して
活躍していただきたい。

ライブに行くたび、前回よりも更に良かったって思えるのは
山本さんの「今よりも、もっと…」っていう思いに基づく
努力があるからなんだろうな。

これでいい、って思ったら
成長はもうないですものね。

60代はまだもう少し先の話だけど、
でも自分がそういう年になっても、
今の現状の自分に甘んずることなく…
そんな風に言える自分でいたいと思いながら
今日も良い音の振動の中でじっくり浸れたことに
感謝して、充電完了!


というわけで、南青山の会場から
表参道のイルミネーションまで歩いてみました。

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1つ1つの電球の灯りは
小さなものであるけれど
小さなものの融合によって放たれる波動は
何か計り知れない力を生み出すのかもしれない。
たとえば山本さんが紅葉する葉のハーモニーについて
言及されたように。
そんなことを考えて表参道を後にして、帰路に向かいました。
posted by Lana-Peace at 15:42| □ アート / 歴史 いろいろ

2016年01月11日

「かみさまとのやくそく〜胎内記憶を語る子どもたち〜」(2016/1/9 東京都中央区4030セミナーサイト)

先日、東京都中央区4030セミナーサイトで開催された
「かみさまとのやくそく〜胎内記憶を語る子どもたち〜」上映会に行ってみました。
池川明先生ほか、胎内記憶を語るこどもたち、その親御さんなどの登場がありました。
こちらインタビューをつなぎ合わされたものです。

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印象的だったのは、胎内記憶を語るたくさんのこどもたちの話の結果から
「こどもは生まれて来る先の親や家の環境を選べない」のではなくて
「こどもは親や環境を選んで生まれてくる」という思想が根底にあったのですけど
たとえば親と早く別れてどこかに施設に預けられるような境遇になったり
いろいろ大変な生活環境で生きていくことになったとしても
こどもたちは結果的にそういう状況を「選んできた」という感じの話。

それがたとえば真実であるのならば
あえて、生きる上でそういう環境を選ぼうとする赤ちゃんの魂って
なんだか、すごすぎるなあと思いました。
だって赤ちゃんですよ。
そういう、勇気や度胸を生まれながらに持っているって、本当にすごい。
そして、そういう環境で生きていく中で
その赤ちゃんたちはどんなことを学び得ようとしているんだろう。
赤ちゃんって本当にすごいなあ。

大変な境遇に生まれてきたことを「不憫」に思うのは
いろんなことが見えていない大人の誤りなのかもしれない

上映会のあと、建物の外は夕暮れ時。
窓からは近くの聖ルカ礼拝堂の十字架が見えました。
飛行機雲が夕陽に照らされて、
とってもきれいな空でした。

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そのあと同じ建物の1Fで開催されたHatsumiさんの
ボサノバライブ&トークセッションに
行ってみました。

Hatsumiさんはお子さんの出産時、池川明先生のところで出産されたことがきっかけで
胎内記憶に関することから受けたインスピレーションを
歌づくりに反映されているそうです。
しっとり大人の時間だわ〜という感じですが
オリジナル以外にもいろんなスタンダードナンバーを歌われました。
その歌と共に斎藤クミコさんのピアノセッションも凄かったです。
お二人の奏でるサンバ調にアレンジされたOver the Rainbowは
とってもすごい迫力でした。
虹の彼方があんなに活気あふれる時間が満ち溢れているといいな。

池川先生もライブ会場に来られていましたが、終始ニコニコ
あたたかい雰囲気を醸し出す方だなあと、遠目で拝見。
posted by Lana-Peace at 13:00| □ アート / 歴史 いろいろ

2015年12月14日

熱海海上花火大会 山の上から見たら…  (2015/12/13)

冬の花火もいいかなあと思って
昨日、熱海海上花火大会に行ってみました。
混雑をさけて、今回山の上の方のホテル、
森の温泉ホテルに宿泊して
ホテルから徒歩7分くらいの場所で
よく見えるスポットへ行ってみました。
山の上の方から、遠くの海岸の会場を眺める感じです。

当日の天候のせいで霧と雲のため花火の下半分だけ見えたり、
靄の中、花火の光を映した海面の色だけ見えたり
普通にイメージする花火の鑑賞とは違うものでしたが
それはまた、それで味わいあるものでした。
途中、霧が晴れた瞬間には、すごく良く見えた時もありました。
いろいろな見え方のそれぞれに、それぞれの良さがあって
アートだなあって思えました。

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posted by Lana-Peace at 22:49| □ アート / 歴史 いろいろ

2015年12月07日

天井で守る虎

こちらでご紹介したソウルの木人博物館ですが
天井に虎の絵が描かれた大きな布が貼ってありました。

さて、こちらどういう意味でしょう?

木人博物館 キュレーターの劉さんが教えてくれました。
かつて韓国では虎は魔除けの力があると考えられて、
お嫁入りの時、新婦さんの乗った輿の屋根に
虎の皮をかけたのだとか。
へー、そうなのですか…。

ということは天井の虎は、きっと博物館の空間を
大の字になってしっかり守ってくれているってことですね。

背景にある思想や文化を知ると
それがただのオブジェではなくて
どういう思いでそこに掲げられたのかを慮るきっかけになりますね。
それは相手の理解につながるきっかけだったりして…、
とか、勝手に思っちゃったりして。

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posted by Lana-Peace at 00:21| □ アート / 歴史 いろいろ

2015年12月05日

雲峴宮(ウニョングン・韓国 ソウル)の石 湖石なのかなあ?

今秋韓国 ソウルの雲峴宮(ウニョングン)を訪れました。
地下鉄安国駅の近くなのですけれど
こちらは興宣大院君(フンソンデウォングン)の私邸だそうで、
ご子息で第26代王 高宗(コジョン)が少年時代を過ごした場所なのだそうです。

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とても整然とした敷地内の中にはいくつかの石が点在していました…。
大規模な「造りました〜」っていう庭というのではなくて
広い敷地内の中にさりげなく、ぽつんと置いてある感じ。
それはまるでそこに1本の木が生えているかのように。

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近づくとこんな感じです。
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これを見て、ふと思い出したことが。
以前こちらでご紹介した湖石と同じように見えるのですけど…。
もしかしてこれは中国江蘇省の湖石?
何も解説板がなかったので、わからないのですけど
全然違うのかもしれないけど、
何だかよく似ている。
こういう石の天然の造形に美を見出すってところが。

中国、韓国、日本、場所は違えど
いろんな時代、或るものに対して同じように
それを美と感じ、良しとみなす人たちがいたんだなあって
ちょっと思ってしまいました。

posted by Lana-Peace at 12:13| □ アート / 歴史 いろいろ

2015年10月31日

セリフの中ににじみ出るもの

こちらこちらで取り上げた『まんが日本昔ばなし』の
「うぐいす長者」ですが、同じ原作なのに、
1977年の作品と1991年の作品
随分、雰囲気が違います。
私は前者の方が好きなんだけど
前者にはこんなセリフがありました。

ちっとも物が売れなかったお茶売りの男の人が
木の下に座って、竹の皮に包んであった
白ごはんだけのおにぎりを1個頬張ろうとした時、
「お地蔵さん、寒いですねえ。」そう言って
木の下のお地蔵さんに微笑み
お地蔵さんの顎のところに、ご飯粒1粒を
くっつけてから、お地蔵さんの横に並んで
おにぎりをぱくりと食べたのです。
そしてピューと風が吹く、という情景です。
ちょうどはじまって1分すぎたあたりです。

そういうエピソードがあるだけでも、
お茶売りの男の人の人柄が、
何だかにじみ出ていますよね。

その場面はなぜか1991年の中には登場しません。

同じ原作を取り上げるとき、短い放送時間の中では
構成やセリフ、絵のタッチによって
随分雰囲気が変わってしまいますね。

お地蔵様の顎にご飯粒をつけるって、
大人から見たら、それは不作法と言われるかもしれないけど、
でも、自分一人でおにぎりを食べるんじゃなくて
お地蔵様にもわけてあげよう、
それもさりげなく、こどものテイストでちょっといたずらっぽく…
っていうのが、こどもの心に自然に通じるのではないかなあ。

今のアニメって、何かとんがった感じのとげとげしいものが多くて
見ている時の、なんだか安らかな心地良さって得難いように思うのだけど
(それはおばちゃんだから、いまどきの若者じゃないからと言えば
 そうかもしれないけど…)
なんか、じんわりあったまるような湯たんぽみたいなアニメが
あっても、いいんじゃないかなあ。と思う今日この頃。
そういうアニメって、入院中とか自宅療養中のこどもたちが見た時に
心落ち着くなあ…って気持ちになれると思うのだけどね。
きっとそれを一緒に見ている親も。

1977年2月19日に放映された「うぐいす長者」は
演出・作画:森田浩光氏 文芸:沖島勲氏 美術:槻間八郎氏です。
原作のお話は「見ちゃいけない4番目の蔵を、見ちゃったぞ」という展開に
なってしまうのですけど、まあそれはそれで
うぐいすと人間界の不思議ワールドが混合で
こどもが見終わった時に、不快感満載にはならないはず…。
(だから安心して見せられると思うのです)
posted by Lana-Peace at 19:46| □ アート / 歴史 いろいろ

アニメに登場する日本文化〜『まんが日本昔ばなし』「うぐいす長者」と尾形光琳

こちらで紹介した『まんが日本昔ばなし』の「うぐいす長者」のなかで
お茶売りの男性が、母親と美しい四人の娘が住む
お屋敷の中に通される場面があるのですが、
大広間で母親の着座する後ろに掲げられている屏風絵は
白梅と紅梅と、その間に渦のようなものが描かれていました。

この構図、どこかで見たことあるような?
たぶん、尾形光琳の紅白梅図屏風が元になっているのかなあ。
大人になったから気付くものの、
でもこの絵の美しさ、きっと何もわけわからず見ているこどもにも
きっと伝わるだろううな。

美しい日本庭園や美しい襖絵、彫の美しい欄間とか
とにかく、ほんの数秒しか出てこないところにも
日本文化の素晴らしいところが
「さりげなく」取り入れられているのです。

そうして当たり前のように、
見流してしまうようなものの中にも
日本の良さが出ているって、すごく贅沢で上質だなあと思うのです。

「うぐいす長者」はどうやら2回制作されたようで
1つは放送日が1977年2月19日
もう1つは放送日が1991年03月2日。
私が今回見た方は1977年の方。
1991年のものと見比べてみると、随分雰囲気が違います。
人それぞれ好みがあるでしょうが
私は1977年の方が好きだなあ。
前者の方が作品全体あたたかいイメージをうけるのは
絵のタッチや、同じ話でもセリフが違うからかな?

その詳細は別ページで。
posted by Lana-Peace at 19:22| □ アート / 歴史 いろいろ

癒し効果満載の『まんが日本昔ばなし』

小さい時に触れたものは
ある日突然、大人になって懐かしく、
あたたかさや心強さを伴って
思い出せることがありますね。

がんの手術をしてちょうど今の季節で3年になるのですが
そういえばあの頃、入院中、
空き時間に見たかったもののなかに
『まんが日本昔ばなし』がありました。
小学生の頃、土曜の夜に見ていたものですが
なぜか強烈に、あの時期思い出したのです。

それはなぜか?

市原悦子さんと常田富士男さんの
あの、ナレーションが醸し出す独特のほんわかした雰囲気と
あたたかい映像が、妙に懐かしかったのです。
そして、手術を待つまでの間、
手術が終わってからの時間、
今後の治療をどう選択しようかと
心の中が殺伐と、とげとげしていた時期。

あのお二人のナレーションが心の滋養になるような気がしたのです。
(結局は入院中、見れなかったのですけど)

先日それを思い出して、無料動画配信サイト「GYAO」を見たら
「うぐいす長者」をやっていたので、見てみました。
(どうやら2015/10/30で配信終了だったようですが…)

そこで思わぬいろいろ発見あり。
ちょっと、これから書いてみます。
こちら と こちら
posted by Lana-Peace at 19:12| □ アート / 歴史 いろいろ

2015年10月26日

重要文化財 釈迦如来倚像   深大寺釈迦堂(東京 調布市)

先日訪れた東京 調布市の深大寺釈迦堂の
「釈迦如来倚像」は座って両足を地面におろしている姿です。
こちら重要文化財に指定されています。

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そこには平成27年奈良国立博物館開館120周年記念
「白鳳」展の説明板が掲げられていましたが
それによると両足を垂下する坐り方は
白鳳時代に流行したものだそうです。

そしてそちらには「7世紀」とありましたが
もう一つ掲げられていた別の説明板には
「天平5年(733)本山開創の頃の本尊仏と推定」との説明が。

細かいことはさておき
釈迦如来のお顔はとってもやさしい
ほっとするようなお顔でした。

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とにかく千数百年もの時を経て
こうして、大事にされてきたものって良いですね。

釈迦堂開廟拝観は午前7時から午後4時半まで。
神代植物園公園の深大寺門からも近いです。

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釈迦如来倚像
銅造 鍍金
白鳳時代
東京 深大寺
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posted by Lana-Peace at 16:35| □ アート / 歴史 いろいろ

2015年08月22日

蓮の葉っぱと後光

鶴岡八幡宮の源平池の蓮の葉の中央に
大きな水滴がたまっていました。
その水滴を中心として四方に向かって広がる葉脈。

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その様子はまるでこちらで紹介した
光明寺(鎌倉市)の記主庭園 大聖閣にいらっしゃる
阿弥陀様の後光とそっくりな感じがいたしました。
自然の中にも仏の姿はあるのかもしれない。
posted by Lana-Peace at 09:10| □ アート / 歴史 いろいろ

2015年08月13日

美しい彩色と彫刻の本堂(鎌倉市 光明寺)

大賀蓮の有名な鎌倉の光明寺ですが
本堂内の彫刻もとても美しいです。
本尊阿弥陀三尊の祀られている内陣と、
私たちが歩いたり座ってもいい外陣との境には
天井から美しい彩色の彫刻を見ることができます。
それは平等院の雲中供養菩薩像の如く、
楽器を持っていらっしゃる姿ですが
菩薩というより天女といった感じです。
内陣にはきらびやかな黄金の光を放つ本尊阿弥陀三尊。
浄土の世界はそれほど美しい場所であってほしいなあ。

※当日観蓮会準備をされていたお寺の方から、写真撮影許可いただいています。

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posted by Lana-Peace at 14:25| □ アート / 歴史 いろいろ

宮下奈都(2015)『神さまたちの遊ぶ庭』光文社

そのタイトルに魅かれて手にした宮下奈都さんの本
『神さまたちの遊ぶ庭』※、
こちら宮下さんのご主人が強く希望され、
北海道のトムラウシに1年間、家族全員で移住された時の
お話が綴られたものです。
  ※宮下奈都(2015)『神さまたちの遊ぶ庭』光文社

短い日記風に1年分記されているこの本、
北海道の山奥の自然の豊かなところで住むこと、
そこで小学生、中学生のお子さんが3人、山村留学して
少人数教育の学校生活を送っていくことなど
いろいろなお話が登場します。
特に3人のお子さんたちの愉快なエピソードを知ると
こどもってどんな環境でも、いろんな成長の芽を
いろんな風に伸ばして行けるんだなあって、
感じることができる本です。

私も親の転勤で、小学校の頃に4年間北海道滝川市で過ごしたけど、
今から振り返ると、あの4年間は自分の核になった時間だなあ…。

暑い日、何か気分がシャキッとしない時、こちらお勧めの1冊です。
自分ではどうしようもできない心の重さは
読み進めていくうちに、トムラウシの風に吹かれて
どこかに飛んでいきそうな、そんな感じがいたします。

posted by Lana-Peace at 12:54| □ アート / 歴史 いろいろ

2015年05月31日

東京 葛飾区「堀切菖蒲園」

昨日、東京 葛飾区の堀切菖蒲園に行ってきました。
青紫、紫、白、淡紅、淡黄、色とりどりの菖蒲が
百花繚乱といった感じで咲いていました。

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入園料無料なのが、なんだか申し訳ないほどです。
住宅街の中にぽっかりと広がる菖蒲園。
青空の下、菖蒲は誇らしげに咲いていました。

訪れたのはお昼過ぎの炎天下でしたが、
黙々と地面の雑草取りをしている方々がいらっしゃいました。
菖蒲の丈に隠れるくらい、背を丸くして抜く雑草。
地面の照り返しは、屈強な若者であっても
ずいぶん身に応えるだろうと思います。

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でもこういうスタッフの方々の丁寧な仕事のおかげで
今年もきれいに咲きそろっているのだなあ。

美しいアートの背景には、
必ず誰かの汗がたくさん流れていますね。
そういう方々に感謝して、久々の公園めぐりを満喫。

自由な魂になって、あちこち行けるようになったTくんも
きっと、一緒に写真撮っていたよね。
菖蒲の美しさをエンジョイしていたよね。

うろうろ街の探検をして、いろいろお店をのぞいて
帰り際に仰ぎ見た西の空は、
電線越しではあるけれど、
こんな美しいアンバーな夕焼けでした。

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浄土の世界って、こういうところかな。
Tくんも、きっとあっという間に
たどり着いているよね。
posted by Lana-Peace at 23:40| □ アート / 歴史 いろいろ

2015年02月01日

庭園に行ってみよう! 向島百花園

今週末から梅まつりが開かれる向島百花園(東京都墨田区)
そろそろどうかなあと思って、一足先に訪れましたが
ほとんどの梅はまだつぼみ。
その中で何本か咲いているものがありました。
福寿草、水仙、いくつかの梅、蝋梅は頑張って咲いてました。
寒い時に咲くお花って、それだけ力強い元気なパワーが
お花の中にたくさん詰まっていそうな気がします。
(お花の写真は後ほどけいこかふぇで取り上げますよ。)

人がほとんどいない時期の公園は、お花の種類も少ないけど
のんびり散策できるから、それはまたそれで楽しい。

さて、百花園の中にある桑の茶屋跡から
庭園越しにスカイツリーがきれいに見えます。
こちらかつて明治時代に上野で行われた博覧会で使用した
桑の木で作った二階建ての建物があったそうで
残念ながら昭和20年(1945)3月の東京大空襲で
打撃を受けて取り壊されたのだとか。
でもこの場所、さすがに眺めは良いですね。
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和歌や句を読むことが好きな方は、もっと楽しいかも。
公園内にいろいろな歌碑・句碑などが立っています。
こちらは山上憶良の秋の七草の歌碑
「秋の野に 咲きたる花を 指折り
   かき数うれば 七草の花」
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公園はいろんな楽しみ方があります。
入園料大人150円。もよりは東向島駅。
たくさんの人が訪れて、その入園収入で
もっとお花の手入れができるといいな。
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posted by Lana-Peace at 18:53| □ アート / 歴史 いろいろ