2015年01月24日

障害があっても、障害がなくても働く喜び

先日、銀座のスワンカフェとスワンベーカリーに行ってきました。
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こちら宅急便の生みの親である小倉昌男氏が、
心身の不自由な方も労働によって正当な賃金を得て、
社会に参加できるようにと発案し、ヤマト福祉財団と
ヤマトホールディングス株式会社が共に設立した株式会社だそうです。
その存在はちょうど1年前、たまたまクロネコヤマトのポイント交換で
いただいたお菓子の詰め合わせで知ることになり、
Lana-Peaceのエッセイ「クロネコの運ぶスワンの夢」でご紹介しましたが、
ついに1年越しの希望で行くことになりました。

とても素敵なお店です。
障害を持っていても一生懸命働いて、健康な方も、
そうでない方もそれぞれがお互いにうまくフォローし合っている姿を
見ていたら、なんだかじーんとしました。

人にはそれぞれ、個性があり、本分があるもの。
均一化を目指すのではなく、その人の良さと能力を存分に活かして
何か大きなものを作り上げる、そういう姿をリアルに目の前で見て、
すがすがしい気持ちになりました。

もちろんお食事も飲み物もおいしいし、居心地が良いです。
使っている食材も良質。
お手洗いも読書ができそうなほどきれい。
ベーカリーのパンも美味。
それは翌日時間が経っていただいたにもかかわらず。

スワンカフェとスワンベーカリー
一生懸命さと働く喜びが伝わって来る、銀座の素敵な場所です。
銀座にお越しの際はぜひどうぞ。 

詳しくはこちらに書きました。
Lana-Peaceエッセイ
病気と一緒に生きていくこと
「障害があっても、障害がなくても働く喜び」
http://www.lana-peace.com/1/1-1-070.html

2014年12月25日

まだ知り得ない可能性 〜赤ちゃんの時に交通事故にあったとしたら(脳の可塑性)〜

脳のマップという考え方があります。
脳の中でどこの部分は何を担当するものですよ、と
脳をまるで都道府県別に塗り分けた地図のように考えること。

事故や病気でその地図の一部がダメージを受けたら
その部分が司る機能は、以前のように万全に働くことは
難しいでしょう。
でも、そうではないとしたら?

アメリカの精神科医 ノーマン・ドイジ先生の本の中に
登場するジョーダン・グラフマン先生のお話は、
生後7カ月の時に、交通事故にあった青年のこと。
人間の可能性はすごいと嬉しい希望を見出せるものでした。

グラフマン先生はアメリカのNIH(国立神経疾患・脳卒中研究所)の
認知神経科学部門で、前頭葉と神経可塑性について
研究されている方です。

詳しくはこちらに取り上げました。

Lana-Peaceエッセイ
病気と一緒に生きていくこと 
「まだ知り得ない可能性」
http://www.lana-peace.com/1/1-1-069.html

2014年12月09日

怒りのエネルギーを成長に変える

お子さんの入院生活、自宅での療養生活が長びくと、
お子さんはその苛立ちや怒りの矛先を
ご両親に向けることがあります。
ご両親にとっては、悩みの種でしょう。

怒りはすごく大きなエネルギー。
だからこそ怒っている時は、チャンスです。

お子さんの身体の中にそれだけ
大きなエネルギーを生み出す力がある、ということを
意味するのですから…。
それを回復に向かうエネルギーに変えれば良いのです。

パトリシア・ノーリス先生の著作(※)の中に登場する
ホジキン病の少年トミー君の言葉にヒントがありました。

※パトリシア・ノーリス「癒しー子どもたちから学ぶこと」
 R.カールソン, B. シールド著, 上野圭一訳(1999)
『癒しのメッセージ ー現代のヒーラーたちが語るやすらぎと治癒』
春秋社


お子さんの秘めるエネルギーが、病気の治癒につながり、
人生を切り開く方向へと流れて行きますように。 

詳しくはこちらに書きました。

Lana-Peaceエッセイ
病気と一緒に生きていくこと 
「怒りのエネルギーを成長に変える」
http://www.lana-peace.com/1/1-1-068.html

2014年12月04日

病気の子どもが自信を持てる時

病気のこどもにとって、医師が提案した治療方針、
親が決断し、承諾し始まる治療の中には
「自分がどうしたいか」といったこどもの立場からの意思が
必ずしも反映されるものではありません。
自分の気持ちとはかけ離れたところで物事がどんどん決まり、
進んで行くことに対して、時には何か釈然としない思いを
抱えたままになってしまうお子さんもいます。
でも、もし自分の意思による行動が自分自身を良い方向へと
変える力になっていくと実感できたとしたら、
お子さんはどんなにか嬉しいことでしょうか。

アメリカのパトリシア・ノーリス先生は
患者さん本人が持つ自分の思考イメージによって、
本人の身体の仕組みを変えて行こうとする
「バイオフィードバック」に取り組む先生ですが、
ノーリス先生の本(※)にバイオフィードバックに取り組み
大きく変わった少女の素敵な言葉がありました。

※パトリシア・ノーリス「癒しー子どもたちから学ぶこと」
 R.カールソン, B. シールド著, 上野圭一訳(1999)
『癒しのメッセージ ー現代のヒーラーたちが語るやすらぎと治癒』
春秋社


詳しくはこちらに書きました。

Lana-Peaceエッセイ
病気と一緒に生きていくこと 
「変わった自分、好きになった自分」
http://www.lana-peace.com/1/1-1-067.html

2014年12月03日

葉っぱ探しを通して気付くこと(L.ドッシー著『癒しのことば―よみがえる<祈りの力>』春秋社)

生まれつきどこか不自由なところがあっても
それを自分自身の一部として過ごしてきたお子さんが、
やがて保育園、幼稚園、小学校に上がるようになってくると、
いくらか事情は変わってきます。
自分を他のお子さんと比べるようになり、
また他のお子さんからその違いを指摘されることによって、
「どうして?どうして?」があなたに向けられた時、
胸が締め付けられる思いに駆られるかもしれません。
お子さんが納得できるような言葉を選ぼうと思えば思うほど、
言葉に詰まってしまうかもしれません。

そのようなお子さんやご両親にお伝えしたいお話を、
先日読んだアメリカの医師 ラリー・ドッシー先生の本(※)
の中に見つけました。
※L.ドッシー著, 森内 薫訳(1995)
 『癒しのことば―よみがえる<祈りの力>』春秋社

読者の方からドッシー先生に送られたお手紙のお話です。
シンプルな内容だけれども、非常に奥深いことを示しています。
きっと小さな年齢の病気のこどもたちの心の中にも、
その背景にある真理が通じるのではないかと思いましたので、
詳しくはこちらに書きました。

Lana-Peaceエッセイ
病気と一緒に生きていくこと 
「葉っぱ探しを通して気付くこと」
http://www.lana-peace.com/1/1-1-066.html

2014年11月05日

挫折とは自分が諦めた時に起こるもの『ザ・テノール 真実の物語』

本日、新宿ピカデリーで上映された
『ザ・テノール 真実の物語』に行ってきました。
この映画は韓国人テノール歌手 ベー・チェチョル氏(배재철, Bae Jaechul)の
甲状腺がんの手術に伴う声帯部分麻痺、横隔神経麻痺から
奇跡とも言えるような復活を遂げたその道程を映画化したものです。
チェチョル氏の自伝は読んでいたので、大体の大筋は存じ上げていましたが
映画による再現は非常に迫力迫るものがありました。

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最近の映画はなぜだかわざとらしかったり、受け狙いだったり
奇をてらったセリフや場面設定で
見ている方がどうにも冷めてしまうようなものが多くありますが
この映画は、最初から最後までが、真摯な態度や温度感が
ひしひしと伝わって来るような映画でした。

ユ・ジテ氏が演じるチェチョル氏の苦悩、
そして夫を必死に支える妻を演じるチャ・イェリョン氏の演技、
ビジネスパートナーとしてだけでなく、一人の人間として、
チェチョル氏に体当たりでぶつかる音楽プロデューサーを演じる伊勢谷友介氏
そこには、まるでこれが演技の世界とは思えないような
緊迫した、真実があるように思えました。

現代の医学の常識ではさじをなげられるような状況から
這いあがったチェチョル氏と奥様。
映画の中で、一枚のレントゲン写真が出てきます。
おそらく素人の方でも、その胸部レントゲン写真は
左右の黒い部分の大きさが、随分違うことが
強烈に印象付けられると思います。
黒い部分すなわち含気の部分が
右は左肺の1/3も、ないのです。
あのような肺活量でオペラを歌うということが
どれほど大変なことか。

その帰り道、絶望的になって一人で町の中を彷徨うチェチョル氏に
妻がメールを送ります。
「Your life belongs on the stage」
そのメールにチェチョル氏が返します。
「I want to be on stage」

「挫折」とはその道を不本意に閉ざされてしまうような
状況、事態が発生してやむなく身の上に起こるように思っていましたが
この映画を見て、それは違うと思いなおしました。
自分自身に諦めを持った時、それが「挫折」の瞬間なのだと思いました。
希望や夢を持つ限り、何かをつかみとっていけるのだと。

「奇跡のテノール」そう称されることはまさにその通りだけれども、
その「奇跡」とは、決してある日突然何か神から力を授けられて
状況が改善した、一変した、といったことなのではなく
空気が漏れるような声だったところから、
不断の努力で慈愛に満ちた歌声へと変えて行った精神力と実行力を
チェチョル氏が持ち続けたこと、
それが「奇跡」と言えるものではないかと思いました。

きっと世代を問わず、どなたであっても
人の心の中に大きな一石を投じ
その琴線に触れる映画だと思います。

新宿ピカデリーの発券担当の方によると
上映は今週金曜日までとのこと。
せっかく上映がはじまったばかりだというのに、残念です。
ぜひ、いろいろなところで長く上映してもらいたいと思います。

圧倒されるような派手なCGなどないけれど
美しいカメラワークは登場する俳優の表情がとても効果的に切り取られています。
また台詞の音声も良質で、しんとした沈黙の間さえも、印象的な音の記憶となります。

決しておもしろおかしい時間を過ごせるような、楽しい映画ではないけれど
中学生、高校生、大学生そういった人生の始まりの時期に
見ておくべき映画と思いました。

なぜなら、そうした若者たちがいつか年をとって
無感動になったり、惰性で日々を送ったり、
言い訳ばかりして、物事を諦めるようになった時
遠い昔、学生の頃に見た映画の一場面によって
自分の心を必ず救ってくれる時が、きっと訪れるから。

12月、東京オペラシティで行われるリサイタル、
チェチョル氏の生の歌声が、本当に待ち遠しいなあと思います。

2014年10月03日

治るとは何か

脳卒中から回復されたペドロ・バキリタ先生のお話を
3回に分けてお届けしました。
「未来を信じて力に変える 」
「続けることの価値と意味」
「ポジティブな努力が生んだ新たな能力(脳の可塑性)」

「治る」ってどういうことなのでしょうね。
「治る」イコール「病変部位が健康だった頃のように戻る」と考えてしまうと、
世の中の病気には「治らない」ものが溢れています。
バキリタ先生のお話を通して考えていたのですが、
「望む生き方が取り戻せた」のであれば
それは「治った」と言えるのではないでしょうか。
例えばがんの場合「画像検査で転移が確認された」とか
「腫瘍マーカー値が上がっている」と診断された日であっても、
本人は、ほどほどに元気に過ごせているという状態はよくあります。
もしも手足の一部を切断した場合、再びはえてくるわけではありません。
でも残された機能で、みなさん生活を立て直していくのです。

そう考えると、こんな風に考えられるのでは?
「自分にとって<治る>とは望む生き方を取り戻すこと」
そう心の中で定義づけなおせば、もっと楽な気持ちで過ごせるのでは…。
私自身の病気の経験からも、そのように強く思います。
毎日、憂鬱な気分で過ごすのは、本当に大変なことだから。

あなたも、あなたのお子さんも
心の重石から解放されますように…!

2014年09月13日

ポジティブな言葉で変える人生の認識

エッセイ「自分で守る前頭葉と神経回路」では
ネガティブな思考に伴う言葉によって前頭葉の機能が抑制されることを、
そして「言葉と遺伝子発現」では、
ネガティブな言葉が左側頭葉のウェルニッケ野の機能制御遺伝子や
ストレス防御の特異遺伝子を阻害することについてご紹介いたしました。

それでは「ポジティブな言葉」はどのような影響をもたらすか?
アメリカの脳神経学者 アンドリュー・ニューバーグ先生の本(※)の中には
ポジティブな思考によって前頭葉が活性化し、更に頭頂葉の機能が変化し、
自己や他者への認識が変わり、自己肯定感が生まれてくることが説明されていました。
※アンドリュー・ニューバーグ, マーク・ロバート・ウォルドマン著,
 川田志津訳(2014)『心をつなげる』東洋出版

言葉によって、自分の意識が変わり、自分の生きる現実が書き換えられるということは、
お子さんにとってもご家族にとっても大きな意味があります。

言葉によって変えられる人生、それはまさに自分で作り上げていく人生。
それがあなたとお子さんにとってより良い変化をもたらしますように…。 

詳しくはこちらに書きました。

家族の気持ちが行き詰まった時 
「ポジティブな言葉で変える人生の認識」
http://www.lana-peace.com/1/1-2-033.html

2014年09月01日

謙虚に地道にこつこつと 韓国出身のテノール歌手 ベー・チェチョル氏(배재철, Bae Jaechul)

韓国出身のテノール歌手 ベー・チェチョル氏(배재철, Bae Jaechul)は
「アジアのオペラ史上最高のテノール」と称されて
大活躍していた30代半ばに甲状腺がんが発覚し、
手術を受けられたのだそうです。2005年のことです。
チェチョル氏のがんの広がりは大きく、
がんの摘出手術の際、右の声帯、横隔膜を動かす神経に
支障がでてしまったそうです。
声楽家にとっての声、肺活量。それはとても大事にしたいもの。
がんの術後、医師からは
「もしあなたが歌うとすれば、陸上選手が一本の足だけで走るのと同じです」(※)
と言われたとのこと。

※ベー・チェチョル(2009)『奇跡の歌 声を失った天才テノール歌手の復活』
いのちのことば社フォレストブックス, pp.24-25

がんの手術の後、声を取り戻すために、
日本に来られて一色信彦先生の甲状軟骨形成術受けられました。
そしてチェチョル氏は地道に、一生懸命努力されました。
キリスト教の信仰を携えて。

今秋、日本でリサイタルを開かれます。
大きな困難な状況に向かった軌跡はチェチョル氏の自伝に
詳しく出ています。
日本の病気のこどもたちにも、ぜひ知ってほしい。
もちろん天賦の才を得た方ではあるけれども、
それは単に歌の才能だけではなく
困難にくじけないで、自分のなすべき事に気付き、
それに向かって謙虚に努力するという才能。

病気のためにやけになってしまいそうな気持ちのお子さんへ。
回り道しても、そこに道は続いているのだということ、
どうか忘れないで。

詳しくはこちらに書きました。
病気と一緒に生きていくこと 
「こつこつと歩み、開く道」
http://www.lana-peace.com/1/1-1-060.html

なお今月、来月にわたって名古屋、大阪、東京公演があるそうです。
妹が教えてくれたのだけれど、東京公演に間に合って良かった!
詳しくはベー・チェチョル氏のオフィシャルホームページをどうぞ。

私も東京公演に行ってきますので、
またブログの方で当日の様子をご紹介いたします!
その人の生き方があらわれた歌、とても楽しみです。

2014年08月14日

細胞へ届ける感謝の気持ち

左脳出血から8年の年月を経て回復を遂げられた
アメリカの神経解剖学者のジル・ボルト・テイラー先生のお話は
エッセイ「消えてしまったなら、作り出す」「信じる力を味方につけて」
「自分が育てる心の庭」でもご紹介いたしました。

今日は第4回目、テイラー先生の回復に重要な役割を果たしたと考えられる
心と身体のつながりを良い方向に働かせていくためのアプローチについて
注目したいと思います。
それは「自分の身体の細胞に感謝し、それを言葉にしていった」ということ。

アメリカ、日本、それぞれ国の違い、医療の違いはあったとしても
テイラー先生のこのやり方は、日本のこどもたちの「治る力」を、
しっかりと引き出してくれるはず。
副作用もなく。お金もかからず。
自分の発した言葉を一番最初に一番近くで聴くのは、自分の耳。
その耳に良い波動に充ちた音声を届けることは理にかなっているように思います。
日本に「言霊(ことだま)」という言葉があるように。

詳しくはこちらに書きました。
病気と一緒に生きていくこと 
エッセイ「細胞へ届ける感謝の気持ち」
http://www.lana-peace.com/1/1-1-059.html

2014年08月11日

自分が育てる心の庭

左脳出血に倒れられた後、8年かけて回復された
アメリカの神経解剖学者のジル・ボルト・テイラー先生のお話は
エッセイ「消えてしまったなら、作り出す」「信じる力を味方につけて」でもご紹介いたしました。
病気と共に生きることは、楽しいことばかりではありません。
憂鬱になったり、落ち込んだり、ネガティブな気持ちになることの方が多いものです。
テイラー先生はそうした自分の人間としての心と向き合い、努められました。
それは自分の心の中が平安な気持ちで充たされるために、
自分でそうなりたいと願い、そうなるための行動をとってきたのです。

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「もし内なる平和を保ちたいなら、ぶれることなく、いつでも心の庭を育てなければなりません。
そして、一日に何千回も、決意を新たにする必要があるのです。」
引用文献:ジル・ボルト・テイラー著, 竹内 薫訳(2009)『奇跡の脳』新潮社, p.188
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決してたやすいことではないけれど、心の庭を育てることは
自分自身が選びとって、自分の力で進めることができること。
それはあなたのお子さんにもできることです。

詳しくはこちらに書きました。
病気と一緒に生きていくこと 
エッセイ「自分が育てる心の庭」
http://www.lana-peace.com/1/1-1-058.html

2014年08月08日

治ろうとする力を引き出すために

病気が治っていくため肝心なことは、治ろうとする力を引き出すこと。
そのためにはお子さんが「自分自身を信じられる力」を、
味方につけることが得策です。

お子さんが治ろうとする真っ只中にいるのならば、
ぜひできたことを1つでも2つでも多く見つけてあげてくださいね。
お子さんの喜びは自信と身体への信頼に変わります。

ご主人さま(お子さん)がそんな風に思ってくれたなら
お子さんの全身の細胞も嬉しくなっちゃうだろうなあ。

アメリカの神経解剖学者ジル・ボルト・テイラー先生も
自分の身体の力を信じ、できることに着目し、喜びと感謝を持つことにより
左脳出血から8年かけて、身体的・精神的に驚異的な回復を遂げられました。

詳しくはこちらに書きました。
病気と一緒に生きていくこと 
エッセイ「信じる力を味方につけて」
http://www.lana-peace.com/1/1-1-057.html

2014年05月16日

霰に負けないクロッカス

今年4月に訪れた清里高原、
きれいなクロッカスが咲いていたので
写真を撮っていたのですけれど、
お天気が不安定で、突然霰が降ってきました。
私は慌てて屋根のあるところに移ったのですが、
クロッカスは、お花を閉じて立っていました。

大変なことが起こった時、
それでもそこにいなければいけなくて
逃げることができないならば
どうすれば良いか。
花の姿から、いろいろ考えさせられることがありました。

病気のお子さんと、病気のお子さんのご家族にお伝えしたいこと
それぞれこちらに詳しく書きました。

<お子さんへ>
アニメーションGIFでつくってあるので
ページを開いたまま、少し時間をおいてもらえると
変わる様子がわかっていただけると思います。

けいこかふぇ
「いっしょにあそぼ おはな」あられにまけないくろっかす
http://www.keiko-cafe.com/asobo/ohana/crc.html
http://www.keiko-cafe.com/

<お子さんとご家族へ>
病気のお子さんとご家族のために
病気と一緒に生きていくこと
「それでも、そこにいるには」
http://www.lana-peace.com/1/1-1-055.html

2014年04月30日

佐渡裕『僕はいかにして指揮者になったのか』と「自分の枠」

先日、指揮者の佐渡裕先生の自叙伝
『僕はいかにして指揮者になったのか』(新潮社)を読みました。
軽妙な京都弁で語られるウイットに富んだ文章は、
本自体が指揮者によって、うまく指揮されて、
調和を成しているように思えます。
何かこうありたい、と目指す姿に向かって邁進する生き方は、
とても大きなエネルギーがあふれていますね。
そこにとても良い言葉がありました。
仏教の「苦しみ」とそれから解き放たれる考え方と似ています。
病気療養が長く、これからどうしようかと
気持ちがぐるぐる、もやもやしている思春期のお子さんに
お届けしたい言葉です。

詳しくはこちらに書きました。

病気のお子さんとご家族のために
「枠を取り外す先にあるもの」
http://www.lana-peace.com/1/1-1-054.html

2014年04月16日

河津桜の原木「11年後、咲いた桜」

2014年3月8日、河津桜の原木を訪ねたのですが、
それはそれは、見事な桜でした。
誇らしげに、嬉しそうに、立っていたその木は
まるで桜の木の精がそこに宿っているかのような、
何か不思議な力強さが感じられる木でした。

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今から約60年ほど前、昭和30年(1955)、河津川沿いので芽吹いていた桜の木を
個人のお宅のお庭に植えられたもので、そこから開花するまでの間、
11年間の月日が経ったのだそうです。

11年、一輪も咲かなかった原木は
寂しそうに見えていたかもしれないけれど、
その間、実はしっかりとじっくりと、エネルギーを蓄えていた姿。
それは病気で外に自由に出かけて遊べず、
思い通りに活動できないお子さんの姿と重なります。

焦ったり、もどかしく思うかもしれないけど、
今日が明日になれば、今日は昨日になるし。
明日は今日になるし。
今この瞬間は、ずっと先のあなたの明日につながっています。 

詳しくはこちらに書きました。

病気のお子さんとご家族のために
「11年後、咲いた桜」
http://www.lana-peace.com/1/1-1-053.html

2014年04月07日

ルノワール「見極めと充足した時間」

印象派の巨匠ルノワールはリウマチの進行により
自由に歩けない時期が2年ほど続きました。
そこでウィーンから名医が探し出され、
ルノワールの治療にあたったのだそうです。
1か月ほど治療が続けられ、ルノワールは歩けるようになりました。
しかし、そこでルノワールがとった選択は
歩くことではなく、描くことでした。
一体、それはどういうことなのか…?

体力がまだ十分養われていないお子さんが
気持ちがあれもこれも、と焦ってしまう時
どれもが中途半端になって、自信を失うことがあります。
そのようなお子さんにお伝えしたいお話をこちらに書きました。

病気のお子さんとご家族のために
ルノワール 6 見極めと充足した時間
http://www.lana-peace.com/1/1-1-052.html

自分のやりたいことは何であるのか、
何をすれば最も心充たされる時間が過ごせるのか、
見極めることは、決してできることを諦めたり、
手放すわけではなく、
掌中の「できること」を、より一層大事に育てていくことなのだろうと思います。


2014年04月02日

ルノワール「自分のなすべきこと」

あなたのお子さんが思春期を迎える頃、
あれこれと広がると夢と、病気と生きる現実との乖離に、
溜息をついているかもしれません。
でもその夢が「自分のなすべきことだ」と強く思えると良いですね。
ルノワールは手の関節だけでなく、
全身の関節にその不自由さが広がった時、
何とか改善させようと、湯治をして、
黙々と絵を描き続ける努力を続けました。
制作量も増しました。
なすべきことの自覚は、
お子さん自身を突き動かす、原動力になってくれるはず。


詳しくはこちらに書きました。

病気のお子さんとご家族のために
ルノワール 5 自分のなすべきこと
http://www.lana-peace.com/1/1-1-051.html

2014年03月24日

ルノワール「プレッシャーが力に変わる時」


印象派の巨匠ピエール=オーギュスト・ルノワール氏が
リウマチによる身体の変化と向き合って生きた姿について
エッセイ「ルノワール 1 不器用なほど効き目がある」で書き始めてきましたが
今日は、大きなプレッシャーと責任感が彼にどのような影響を与えたのか、
考えてみたいと思います。

詳しくはこちらに書きました。

病気のお子さんとご家族のために
ルノワール 2 プレッシャーが力に変わる時
http://www.lana-peace.com/1/1-1-048.html

2014年03月21日

ルノワール「不器用なほど効き目がある」

「ルノワール」という名前をお聞きになれば、
多くの方の脳裏に、代表的な作品がいくつか浮かんでくると思います。

印象派の巨匠ピエール=オーギュスト・ルノワール氏
(Pierre-Auguste Renoir 1841-1919)の息子(ジャン・ルノワール氏)が
父ルノワールについて書かれた本を読みました。
 ※ジャン・ルノワール著, 粟津則雄訳(1964)『わが父ルノワール』みすず書房
画家としての偉業を讃える記録ではなくて、
一生懸命生きた人間、父ルノワールの姿が強く伝わるものでした。

ルノワールは50代半ばを過ぎた頃、リウマチによる身体の異変が徐々に現れ、
それは晩年に至るまで悪化をたどっていきました。
描くことを大切にしている人にとって、手が思うように動かなくなっていくことは、
どんなに深い悩みを伴っていたことだろうと思います。

でも、ルノワールは決してリウマチを理由に、絵から遠ざかったわけではなかったのです。
そうした病いと共に生きた姿は、とても感慨深いものがあります。
彼の遺した数々の絵画作品と同様に、
あるいはそれ以上に価値のあるものではないかと思いましたので、
病気のお子さんにどうしてもお伝えしたくて、何回かにわけてご紹介しようと思います。


詳しくはこちらに書きました。

病気のお子さんとご家族のために
ルノワール 1 不器用なほど効き目がある
http://www.lana-peace.com/1/1-1-047.html

2014年03月17日

飛行機で第VIII因子を投下する少年

慢性的な病気で、病気と長く付き合いが必要なお子さんにとって、
治療を受けるたびに、苦痛が増えていくのでは、悲しいです。
それが自分にとって「チャンス」だと思えるようになることは
お子さんにとって、大きな転機になると思います。

自分の血管の中を飛行機に乗って飛び回って、
出血部位に自分の身体に欠けている第VIII因子(血液凝固因子)を
投下していることをイメージする血友病の少年のお話、
B・S・シーゲル先生の『シーゲル博士の心の健康法』の中に
ありました。わくわくしますよ。

子どもの空想力、想像力は新薬以上の力を発揮するのかも…。

詳しくはこちらに書きました。

病気のお子さんとご家族のために
飛行機と第VIII因子
http://www.lana-peace.com/1/1-1-045.html

2014年03月14日

金子みすゞ女史「私と小鳥と鈴と」

生まれた時から何かの病気であった場合、
病気のために生活に不自由さがあっても、
お子さんはそれが当たり前のこととして過ごしています。
しかしながら、だんだん大きくなっていくと、
他のお子さんとの違いに気付くようになっていきます。
「どうして、○○ちゃんと違うの?」そう理由を問われた時、
ご両親は説明しながらも、心の中で言葉に詰まる場面が
あるかもしれません。

そうした時に思い出してほしい詩があります。
金子みすゞ女史の「私と小鳥と鈴と」です。

違いを受け入れる目は
他人へ向けられるだけでなく、
自分にも向かうような気がいたします。
それは病気を受け入れられる気持ちの素地に
つながっていくかも。

詳しくはこちらに書きました。

病気のお子さんとご家族のために
みんな違って、みんないい
http://www.lana-peace.com/1/1-1-044.html

2014年03月12日

ジョーン・ボリセンコ先生『からだに聞いてこころを調える』と無心にやること

何か新しいことを始めようとした時、
必ずしも順調に進むとは限りません。
特に病気のお子さんにとっては、
ハードルが高いことがあるかもしれません。
やりたい気持ちは強くあるけれども、
体調のせいで思ったようには上手にできず、
苛々したり、自信を失ったり…。

アメリカの医師 ジョーン・ボリセンコ先生のお話を読んで
ただひたすら、無心にやることって大切だなあと思いました。
きっと、それはお子さんの焦りやあるべき論から
気持ちを軽く解放してくれるきっかけになると思います。

ジョーン・ボリセンコ著, 伊東博訳(1990)
『からだに聞いてこころを調える』誠信書房


詳しくはこちらに書きました。

病気のお子さんとご家族のために
無心にやること
http://www.lana-peace.com/1/1-1-043.html

2014年03月10日

ロバート・B・ジョーンズ「身体への感謝」

時間に追われる日々であったり
病気のためにどこか痛いところがあると、
心のアンテナも埋もれてしまいがちです。
それは自分の身体の中にある小さいけれど深い世界を
見逃してしまうことになるかもしれません。

ロバート・ブラックウルフ・ジョーンズ先生の本
『アメリカインディアン聖なる言葉』を読んで
そんな気持ちになりました。

詳しくはこちらに書きました。

病気のお子さんとご家族のために
細胞が作り出す世界
http://www.lana-peace.com/1/1-1-042.html

2014年02月21日

アンドルー・ワイル先生 「こころの目」

以前小児外科病棟に勤めていた時、
面会時間が終わり、寝る支度が始まり、
午後9時の消灯時間に近づく頃、
なぜか子どもたちはおもちゃやゲームではなく、
本を読む子が多かったように思います。
自分で読む子もいますが「読んで〜」と甘えてくる子も。

先日読んだ、アンドルー・ワイル先生の
『癒す心、治る力 自発的治癒とはなにか』※ の中で、
「こころの目」と治癒系に関して書かれた言葉がありました。

※アンドルー・ワイル著, 上野圭一(1995)
『癒す心、治る力 自発的治癒とはなにか』角川書店

そこから考えてみたのですけど
ゲームやおもちゃも良いけれど、
寝る前に本を読んであげることは
肉体的な「目」を休ませ、
耳から自由な想像の世界を心の中で広げ
自分と、読んでくれる人と本との間の空気感を
うんと楽しむことは、眠りを誘うことになるのかも。
それが治癒につながると、もっといいけど。

詳しくはこちらに書きました。

病気のお子さんとご家族のために
「心の目」
http://www.lana-peace.com/1/1-2-024.html

2014年02月20日

アンドルー・ワイル先生 サイドカーに乗った赤血球

「闘病」という言葉、個人的な感情として、
なんだかしっくりこないなぁと思う時があります。
以前エッセイ「従病(しょうびょう)」で書きましたが、
特に病気が自己免疫疾患の場合、
病気の成り立ちを考えると、
闘うとは何を相手にするものであるのか、考えてしまいます。
あなたのお子さんの病気がそのような病気である場合、
治療の間、お子さんを励ます時、
どのような表現をして良いのか迷う方もいらっしゃることでしょう。

アンドルー・ワイル先生のご本の中に、
ある自己免疫疾患の病気の方のお話が出ていました。
あるイメージを描くことによって、ご自分の病気を快方に向かわせたというお話です。
30代の男性のお話なのですけれど、小さなお子さんにも
良い参考になる例だなぁと思いましたので
詳しくはこちらに書きました。


病気のお子さんとご家族のために
「サイドカーに乗った赤血球」
http://www.lana-peace.com/1/1-1-036.html

2014年01月31日

バーニー・シーゲル先生と無条件の愛 『奇跡的治癒とはなにか』

最近、バーニー・シーゲル先生の本を読みました。

バーニー・シーゲル著, 石井 清子訳(1988)
『奇跡的治癒とはなにか
 ―外科医が学んだ生還者たちの難病克服の秘訣』, 日本教文社

シーゲル先生はアメリカの医師です。
外科医としてたくさんの患者さんを手術で救ってきた一方、
どんなに努力をし、最善を尽くしても、
救うことのできない場面を経験するうちに、
自分の医師としてのあり方を考えるようになっていきました。
そうして人が治るということの本質を見つめなおし、
人の治ろうとする力を引き出すことについて、
探求してこられてきた先生です。

さてシーゲル先生は、そのご本の中で、
ご自身が生まれた時のことを振り返り、
それが自分の後の人生にどう活かされているのか
記されていらっしゃいます。
そこで祖母の注いでくれた「無条件の愛」について
触れられています。
とてもじんとするお話です。
私も小児外科病棟で出会ったたくさんのご両親や
そのご家族のお顔が思い浮かびました。

生まれてまもなく、病気と診断されたお子さんの
ご両親にぜひお届けしたいと思って、
詳しくはこちらに取り上げました。

病気のお子さんとそのご家族のために
「無条件の愛」
http://www.lana-peace.com/1/1-2-018.html

2014年01月25日

中川一政とクロード・モネ 目があるから見えるといふものでなし

最近、中川一政画伯の随筆集『我思古人(われおもうこじん)』
を読む機会があったのですが、あとがきとして
入江 観画伯が綴られている中に、とても興味深いお話がありました。
それはある年、弥生画廊で開催された中川先生の個展で、
書をご覧になった時のこと。
入江先生はとても目を引かれる作品があったのだそうです。
--------*--------*--------*--------*--------*--------*--------
「人には目がある、但し目があるから見えるといふものでなし」 
                       白眼禅師
 引用文献:中川一政(1990)『我思古人』講談社, p.256                 --------*--------*--------*--------*--------*--------*--------

白眼禅師とは実は中川先生ご自身のことだったそうですが
この話を読んだ時、クロード・モネ画伯のことが、頭をよぎりました。
モネは「積み藁」や「睡蓮」などで皆さんもよくご存知の印象派の画家。
でも実は目のトラブルに長い間悩まされていたのです。

中川先生の言葉と、モネに賛辞を送ったカミーユ・モークレール氏の言葉に
共通するものがあるような気がいたしました。
そして、そこから目の不自由なお子さんにとって
必要な支援とは何か、考えるきっかけを得ることができました。


詳細はこちらに書きました。

病気のお子さんとご家族のために
「目があるから見えるといふものでなし」
http://www.lana-peace.com/1/1-1-029.html

2014年01月22日

クロネコの運ぶスワンの夢

インターネットで買い物などすると、
配送の際、クロネコヤマトはとてもよくお世話になっています。
届けてくださるスタッフの方も、大変感じの良い方ばかりで、助かってます!
先日、クロネコヤマトのポイント交換で「ウォークスルーお菓子BOX・A」
をいただきました。
早速届いたのですけど、 わーい、トラック大好きな子どもたちは
きっと、うはうはだろうなぁ。このお菓子の箱。
クロネコヤマトのトラックです。
写真はこちらにアップしました。
http://www.lana-peace.com/1/1-1-027.html

箱の中にラスク2袋とバターケーキ1個とカードが入っていました。
そのカードを読んで、とても嬉しくなりました。
このお菓子の会社「株式会社スワン」はクロネコヤマトの創業者である
故・小倉昌男氏がタカキベーカリーと提携して、
創業したベーカリーチェーンなのだそうです。
その目的は心身の不自由な方が、労働によって正当な賃金を得て、
社会に参加できることを目指すため。
何か活かせる能力と共に、自分が働けるって喜びにつながりますもの。

そういうお話を読んだ後でいただいたお菓子は実に、
ありがたく、一層おいしかったです。
最初に国産当帰(トウキ)のラスクをいただきました。
昔懐かしいような香りで、さっぱりした甘さ。さくさく良い食感。
いくらでも食べられそう!
でも、もったいないので、今日は全部食べないで(食べたいとこだけど)、
ちょっとずついただきます。
なお当帰は血行促進効果がある漢方の素材ですよね。
わぁ、こういうところにも登場するのか…と勉強になりました。

スワンは全国に直営店や加盟店があるとのこと。
都内にもお店があるので、近いうちに行ってみようかな。
ネット販売もあるそうなのだけど、クリックしてみたらどうやら準備中。
(2014年1月22日現在)
乞うご期待!というところですね。

病気の子どもたちが成長して、大人になった時、
自分の人生を、自分の力で歩んで切り開いていきたいと思うはず。

誰かに「これ、おいしいなあ」と思ってもらったり、
自分の作ったものが、誰かの楽しい時間に参加できると思ったら、
とってもわくわくしませんか。
そしてそういう活躍の場があれば、わくわくが倍増!

小さい頃からたくさんの方のお世話になってきたお子さんは、
「いつか自分が誰かのために何かできる」ことを、
健康に育ってきたお子さん以上に強く望んでいますから。きっと。

病気を抱えても、お子さんが自分の人生を切り開いていく力を発揮できますように。
Lana-Peaceでもそうした活動を応援したいと思っています。

2014年01月09日

2000年前の蓮の実と可能性

先日、杉並区の大宮八幡宮に初詣に行った時、
境内に大賀蓮の鉢がありました。
御鎮座940年の奉祝記念の際、
大賀博士の甥の方から奉納されたものだそうです。
残念ながらお花を見ることはできなかったのですけれど、
以前、府中市郷土の森博物館で見学したことのある蓮の画帳のテーマ展と
千葉の公園の大賀蓮を思い出しまいた。

大賀蓮とは昭和26年(1951)、千葉県の検見川の泥炭層から
発掘された2000年前の蓮の実から、
大賀一郎博士が発芽、開花に成功されたもの。

それは思春期を迎えて将来についていろいろと悩む
病気のお子さんにとって、
何か生き方のヒントになるのではないかと思いました。

こちらに詳細書いています。

2000年前の蓮の実と可能性
http://www.lana-peace.com/1/1-1-023.html

2014年01月05日

新しいドア

先日、韓国ドラマで「お隣さんは元ダンナ」という作品を見ました。
このドラマは離婚したご夫婦が、
それぞれ新しく生活を始めようとするのですけれど、
それが隣同士の家だった、という設定で始まります。
元夫婦が互いに新しい人生を歩んでいく過程で、
いろいろ大変なことが起こり、
それを通して成長していく姿が描かれたドラマです。

そこで、とても良いなあと思う会話がありました。
困った状況にあった少年に、
ある青年がアドバイスした言葉です。

「ドアが1つ閉じれば、神様が別のドアを開けてくれる。
 そのドアを目がけて、走ればいい。」

引用:
2010年韓国SBSテレビ「お隣さんは元だんな」第36話 
脚本:チェ・ヒョンギョン氏
13分30秒あたりから出てくる言葉です。

チェ・ヒョンギョン氏、
すごい方だなあと思います。

その言葉を聴いているうちに
病気のお子さんや先立ったお子さんとそのご家族のことで
考えることがありましたので、こちらに詳細を書きました。

病気のお子さんとご家族のためのページ
別のドアに向かって走っていくこと
http://www.lana-peace.com/1/1-1-022.html

先立ったお子さんとご家族のためのページ
新しいドアとお子さんの魂
http://www.lana-peace.com/2/2-3-010.html

2014年01月03日

大宮八幡宮のジュウガツザクラとフユザクラ

1月2日午後、大宮八幡宮に行ってきました。
本殿前は参拝の人でたくさんだったのですけど
本殿の右となりの方は比較的あまり人も訪れていなくて
静かな空間が広がっていました。
神社のきれいに手入れされた空間の中に
かれんな白いお花がいくつか。
桜のような、何だろう…と思っていたら
「ジュウガツザクラ」とありました。
あちらこちら散策続けると
本殿左側の奥のほうにも
「フユザクラ」が…。
それをみていたら病気の子どもたちのこと、
いろいろ考えるきっかけとなりました。

詳細はこちらに書いています。
http://www.lana-peace.com/1/1-2-016.html

2013年12月26日

ささやかな生きがいと幸せな人生

「グランマ・モーゼス(モーゼスおばあちゃん)」という名前で、
知られている画家 アンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼス女史は
今から150年ほど前にアメリカに生まれました。
農業と子育てと家事に忙しくすごされていましたが
78歳の時に絵の才能を見出され、
101歳まで作品を描き続けられました。
絵の専門的な高等教育を受けたわけでもなく、
リウマチのために関節は決して万全な状態ではなかった方ですが
その作品からは、不思議なあたたかさが伝わってきます。
人生の先輩としても、素敵な生き方の方です。

モーゼス女史の画集を眺めていたら、彼女のとても素敵な言葉を見つけました。
秦新二編、千足伸行監修(1995)『グランマ・モーゼスの贈りもの』文芸春秋


詳細はこちらで取り上げました。


病気のお子さんのご家族のために
痛む関節から生み出されるあたたかさ
http://www.lana-peace.com/1/1-1-021.html


先立ったお子さんのご家族のために
ささやかな生きがいと見えないもの
http://www.lana-peace.com/2/2-2-011.html

2013年12月22日

心と身体 不安・心配・悲しみと自律神経

心は身体とつながっていること
それは私たちの身体の中にあるあらゆる臓器・器官が
自律神経の指令によって働いている点から見ると
とても頭をすっきりして整理して考えることができます。

安保徹先生の次のご本を拝読いたしました。
自分の身体の加齢に備えて手に取ったのですが、
心と身体のつながりについて、
とてもシンプルでかつ、わかりやすいご説明がされてありました。

安保徹「免疫力は衰えない」
安保徹総監修『祝・還暦』(2007)健康ジャーナル社, pp.18-23


詳細はこちらで取り上げました。

病気のお子さんのご家族のために
不安・心配な気持ちと自律神経
http://www.lana-peace.com/1/1-2-015.html

先立ったお子さんのご家族のために
悲しみと自律神経
http://www.lana-peace.com/2/2-1-019.html

2013年12月18日

心を変える、自分が変わる−ブルース・リプトン先生『「思考」のすごい力』

生まれつき病気のために、何かできないことがあると、
お子さんによっては何事に対しても後ろ向きになったり、
「だって、しょうがないもん」と諦めがちになるかもしれません。
そんなお子さんにとって、わくわくできる良い言葉、
次の本から見つけました。
細胞生物学者のブルース・リプトン先生が書かれた
『「思考」のすごい力−心はいかにして細胞をコントロールするか』

「病は気から」と申しますが
「健康も気から」そんな風に心底思える気持ちになります。

詳細はこちらに書きました。
http://www.lana-peace.com/1/1-1-020.html

2013年11月25日

ジョハリの窓(Johari window)

最近、学生時代のノートや配布資料等を整理しなくてはいけない…と一念発起しました。
いつか整理しようとため込んでしまった資料。
看護学校、大学、大学院の分を合わせると、相当な数に上ります。これはまずい。
そこで紙資料はPDF化しながら処分しているのですが、
ページを開くと当時の思い出が蘇ったり、
「こんなこと勉強していたのか」と懐かしく思ったり、なかなか進みません。
さてその中で、整形外科看護の授業で配布された資料を整理していたときに、
ジョハリの窓(Johari window)に触れられた論文がありました。
それを契機にいろいろ考えることありました。こちらに取り上げています。
http://www.lana-peace.com/1/1-1-017.html