2014年05月09日

尾形光琳「四季草花図」

先日訪れた千葉市美術館の「光琳を慕う―中村芳中」展示より
印象深かった絵のご紹介です。

2 尾形光琳, 四季草花図
(宝永二年(1705)刊, 紙本墨画淡彩, 左隻, 第三面・四面, 36.0x131.0cm, 個人蔵)
第三面の左端には黄色と白のお花が描かれているのですが、
それは普段、道端に何気なく生えているようなお花。
そして隣に並べられた四面の右端には美しい白い立派な菊の絵。
光琳は雑草に混じって生えているようなお花と立派な菊を
同じように取り上げていることが、すごく新鮮でした。
何だかいろいろと意味深く考えさせられますね…。

力強く咲く野の花や雑草を愛し、描いた
三橋節子氏のことが思い出されます。
posted by Lana-Peace at 00:19| アート / 歴史 絵画・彫刻・陶芸