2014年05月07日

中村芳中 ほのぼのお坊様

先日訪れた千葉市美術館の「光琳を慕う―中村芳中」展示より
印象深かった絵のご紹介です。

152 中村芳中, 托鉢図(18〜19世紀, 紙本墨画,一幅, 116.0x35.0cm, 加島美術)
S字の如く行列したお坊様が托鉢する様子が描かれているのですけれど、
皆様、実に楽しそうなのです。
どんな楽しいことが待っているのかというくらい。修行中だと言うのに。
S字の真ん中あたりには、ひざまずき、お坊様の列に頭を下げる人の姿も。
それがまた、お坊様の喧騒をきゅっと引き締めているような。
当時、こんなにたくさんのお坊様が笑みを浮かべている托鉢の行列、あったのかなあ。
そのような集団にお目にかかるだけでも、何だかご利益がありそうです。
posted by Lana-Peace at 01:11| アート / 歴史 絵画・彫刻・陶芸