リウマチを患いながらも、絵をひたすら描き続けるための努力を続けてきました。
詳しくは既にこちらに書いています。
http://www.lana-peace.com/1/1-1-047.html
http://www.lana-peace.com/1/1-1-048.html
http://www.lana-peace.com/1/1-1-049.html
手の歪みはやがて、指先の細かい動きを妨げるようになっていきました。
それでも、ルノワールは諦めず、小さな薪を使って、リハビリしました。
階下に住む門番に、薪を落とすたびに生じる騒音を詫び、頭を下げながらも。
ルノワールが亡くなる前の年、1918年頃に完成したと伝わる
「Woman tying her shoe(靴の紐を結ぶ女)」
(油彩, カンヴァス, 50.5×56.5cm, 英国 コートールド美術館所蔵)は、
若い女性が椅子に腰かけて、身支度をしている途中、
右足の靴の紐をきゅっと結んでいる様子が描かれたものです。
自分の姿とは正反対の若い女性の様子を描きながら、
ルノワールは、自由闊達な大きなエネルギーを感じとっていたのかもしれません。
何か一生懸命になることがあって、そこから自分がパワーを得るということは、
病いを患う人にとって、大切だと思います。
薬や手術や何かの治療法によって得るのではなく、自分自身の力で生み出したり、
手に入れるパワーは、何より大きな効果を導くはずですから…。
詳しくはこちらに書きました。
病気のお子さんとご家族のために
「ルノワール 4 力を生み出すこと」
http://www.lana-peace.com/1/1-1-050.html
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