2014年02月02日

新宿御苑 楽羽亭 お散歩の途中で文化を味わう

お散歩のため出かけた新宿御苑ですが、
公園内にはなんと茶室があるのです。
楽羽(らくう)亭です。
私は立礼席で抹茶とお菓子をいただいてみました。
正座が苦手な方も、これならOK。

7年前に在籍していた京都造形芸術大学では
専門講義科目で小川後楽先生の煎茶の授業を受けたのですが
お茶つながりで当時のこと思い出しました。
後楽先生の講義と実技演習があったのですが
講義は特別に座卓で行われて寺子屋のような
雰囲気を味わうことができて、タイムスリップしたようでした。
後楽先生の講義は実に「感服」といった形容がふさわしく
煎茶の成り立ち、歴史と民俗文化、哲学、思想、
そういったことがさまざまに入り混じっていて
学ぶ奥行きの深さや学問の楽しさを知ることができました。
とてもわくわく、昂揚したことを思い出します。
また実技演習に協力してくださった後楽先生のお弟子さんの先生方が
実に良い人柄の方ばかりで、とても良い思い出です。

さて煎茶も、抹茶もそれぞれの良さがありますね。
普段の私の生活は、お茶を風雅にたしなむような生活とは程遠いため、
アートとして道が極められてきたものに触れると
急に異界に連れて行ってもらったような気がいたします。

楽羽亭で当日いただいたお菓子は「福枡」という名前。
ちょうど新宿御苑の蝋梅は見頃を迎えていましたが
蝋梅がそのままお菓子になったような、そんな色合いでした。
黄色の四角いところが枡で、茶色の丸が福の豆なのだそうです。
節分を感じられるお菓子でした。

新宿御苑に行かれた方、ぜひお茶を一服どうぞ。
私は奥の端の席でいただいたのですが、
そこからお茶の支度部屋の入り口が見えるのですけれど、
そこにもお花が飾ってあって、気配りが感じられる空間でした。

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