2014年01月23日

ヘレン・ケラー女史 世界観が自分を変える

看護学校の卒業論文は
「乳児の至適療養環境について(空気清浄度の面からの検討)」
と題して、赤ちゃんの入院するお部屋が、一日の流れの中で
どのくらい空気が汚れるのか、落下細菌を集めて調べたことがきっかけで
当時、院内感染予防についていろいろ勉強していたのですけど、
病棟で働くようになって数年たち、
子どもの病棟にフォーカスした「業務に役立つ」専門書がほしくて
探したことがありました。
でも、当時は日本語でそうした本がなくて
(薄い雑誌とか、本の一部で数ページ取り上げられることはありましたが
 丸ごと一冊がまさにそのテーマの本、というものがなかったのです)
ようやく見つけ出したのが、厚さ2cmもある英語の本。
休日のお昼から読み始めたら、最初の数ページに数時間もかかってしまい
気付いた時はもう夕暮れ時でした。
読めるだろうなどと思って、買ってしまったあさはかな自分に
呆れてしまい、情けない思いでいっぱいになりました。
そこで奮起して当時なけなしの貯金100万円を
某英会話学校につぎ込んで通い始めたのです。
通帳残高が0に近くなったのを見て、まさに背水の陣。
本当に当時の全財産つぎ込んでしまったのですから。
今考えると怖いもの知らずという気もしますけれど
そのくらい勢いがないと、何事も進まないのかも。

英会話学校では多様な人生経験を持つ講師たちと出会い
英語だけでなく、多様な価値観をはじめ、
いろいろな心の糧となることを学べました。
あの時、なまじ英語ができなかったことが
私にとっては人生の中では吉とでたのだと今になって思います。

さて、その学びの中で、今もとても印象的なことがあります。
コップの水を例に説明してくれた先生のお話です。
「同じコップの水でも、もう半分しかないと思う人もいれば、
 まだ半分もあると思う人もいる。」
そうなのです。自分の気持ちの持ちようで、
見える世界の彩りは変わっていくのです。
そして、それは新たな自分の気持ち自体を変容させていくのです。

ヘレン・ケラー女史の自叙伝の中で、
そうした変容についていろいろと考えることありました。
詳しくはこちらに書いています。

Lana-Peaceエッセイ
先立ったお子さんとご家族のために
「晴れやかな心を導く世界観」
http://www.lana-peace.com/2/2-3-016.html