2013年06月27日

アルフォンス・デーケン先生「キリスト教入門講座」

病気や事故、災害などで夭逝されたお子さんのご家族の気持ちの束を
「背負っていける重さ」に変えられるお手伝いをしていきたいと思って、
ずっと考えてきたことの一つが、短く命を閉じなければならない理不尽さでした。
考える拠り所として、これまで浄土真宗を中心に、仏教を勉強してきましたが、
2013年4月から、ほかにも何か宗教的な立場から考える方法はないだろうかと思い、
上智大学敷地内の岐部ホールで行われている、
アルフォンス・デーケン(Alfons Deeken)先生の
「キリスト教入門講座」を毎週聴講させていただくようになりました。
講座の詳細につきましては、こちらをご参照ください。
http://members3.jcom.home.ne.jp/deeken-class/ です。
無料にもかかわらず、大学・大学院の授業を受けているような実にすばらしい講義です。

25年ほど前、まだ私が看護学生だった時に、
デーケン先生が学校に招聘され「死の準備教育」というタイトルだったと思いますが、
特別講演をしてくださいましたので、命の面からキリスト教を学ぶなら、
デーケン先生のところで学びたいと思ったのです。

さて、毎週、通ううちに、私なりに一つの答えが見えてきました。
デーケン先生のご本の中で何度か取り上げられていた、
アルフレッド・デルプ(Alfred Delp)神父のお言葉です。
その言葉がとても素晴らしかったので、デーケン先生に直接、出典をお伺いしてみました。
すると、デーケン先生は調べてくださって、2週間後、わざわざ訳までつけて、
教えてくださったのです。とても感激で、嬉しかったです。
詳細はこちらに書きました。
http://www.lana-peace.com/2/2-1-007.html
お子さんを亡くされたご両親の心に、しっかりと届く力を持つ言葉だと思いますので、
今日はその言葉をご紹介いたします。

もし一人の人間によって、少しでも多くの愛と平和、光と真実が世にもたらされたなら、
その一生には意味があったのである。
(アルフレッド・デルプ神父先生のお言葉・デーケン先生訳)

Wenn durch einen Menschen ein wenig mehr Liebe und Gute, ein wenig mehr Licht und Wahrheit in der Welt war, hat sein Leben einen Sinn gehabt..
ドイツ語引用URL:
http://www.hl-geist-gemeinde-balingen.de/contenido/cms/front_content.php?idart=252


デルプ神父はドイツ人のイエズス会士でいらっしゃいますが、反ナチス運動に関わったため、
1945年、死刑に処されてしまいました。
上記の言葉は、死刑の直前、死刑囚のお部屋の中でお手紙に記された言葉なのだそうです。
とても、心動かされる言葉だと思いました。
そして、この言葉がきっかけで、いろいろと私の考えが広がりました。
あなたのお子さんの命はたとえどんなに短かったとしても、
あなたに少しでも喜びや、幸せをもたらしてくれ、
あたたかい気持ちになる瞬間をくれたはず。
それは何にもまして大きな役割を果たしたと言えるでしょう。
そして、これからはあなたの人生の先を照らす存在として、
お子さんはあなたの心の中に、ずっと一緒にいるのだと私は思います。

だから、あなたのお子さんの一生は短くても、
あなたの心をあたためるという大切な意味を持つ一生だったと言えるのだと思います。