2013年06月23日

2013/6/22 国際実存療法士 第3回資格認定講習会(東京)

2013/6/22 
東京都千代田区の日本教育会館で行われた
国際実存療法士 第3回資格認定講習会に
参加してまいりました。
講義は2つ、まず「フランクルの生涯と業績 〜ロゴセラピー入門〜」
としてウィーン・ビクトール・フランクル研究所、心理療法家の
ハラルド・モリイ先生のご講演がありました。
その講演の際、フランクル先生と親交の深かった永田勝太郎先生が
合間に解説を加えてくださいましたが、
フランクル先生の奥様エリーさんのお話がとても印象的でした。
永田先生はフランクル先生の没後、お墓参りに何度も行かれたそうですが、
エリーさんは行かれないとのこと。
その理由は次のようなものでした。
(要旨)「私と一緒に夫の魂はいつもいる。
私は肉体ではなくて魂を愛している。お墓にあるのは亡くなった肉体。
どうしてお墓に行かなくちゃいけないの?」
フランクル先生と奥様は、本当にとても仲が良かったそうなのですが、
それはお互いがいつも向き合うのではなくて
同じ方向を目指してともに歩いているからだ、とのこと。
何十年もの結婚生活を経た方の含蓄あるお言葉ですね。

次に永田勝太郎先生が「フランクルとユーモア 〜ロゴセラピーの臨床〜」
について講演してくださいました。
その中で印象的だったのが
笑いによって顔面筋が弛緩されると、迷走神経が刺激され、
瞬時に副交感神経優位になるとのこと。
笑いというのは、心を弾ませてくれるものだけでなく、
体の奥深く働きかけてくれるものなのだと、あらためて感じました。