十六女・露姫について取り上げてきました。
今日は第10回目です。
疱瘡(ほうそう:現代の水痘)によって死が迫りくる頃も
露姫は雑司ヶ谷の鬼子母神に参詣することを強く望んでいました。
それはなぜなのか。
そして露姫の死後見つかった
奉納用の括り猿(くくりざる:猿を模した布製人形)を保管していた
紙袋の裏側には前書きと和歌が書かれていました。
露姫が「縁・絆・恩」によってこの世の自分の命が
成り立っていると認識していたことが
浮き彫りになってきます。
満5歳の誕生日を迎えて間もないにもかかわらず
こうした人生観を持っていたことは
やっぱり露姫は神仏の化身だったとしか思えません。
露姫の死後、侍女が鬼子母神に代理参詣しようと
紙袋を見つけ出すエピソードは
まさに燈々代々、
死後、形と次元を変えて生き続ける命の形とも言えます。
詳しくはこちらに書きました。
Lana-Peaceエッセイ
魂・霊と死後の生〜様々な思想〜
「切なる思いを括り猿に託してー 紙袋の裏の前書きと和歌 ー」
https://www.lana-peace.com/2/2-3-079.html
https://www.lana-peace.com/2/index.html
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