2021年02月18日

消せない思いを抱える時に ―ある母の変化

待ちに待った我が子の誕生、
その喜びで充たされた日々もつかの間、
医師から我が子に重い病気があると知らされた時、
「どうして?」「何かの間違いじゃないか?」という思いと
子へ「病気でごめんね」って思う申し訳なさ。
そういう思いを消し去ろうとしてもどうにもできなくて
更に日々苦しくなってくる自分。

あるお母様は抜け出せないループの中で
出口を見い出せなくなっていたのでした。
そういう日々は心身共に力を奪われてしまいます。
そして、もうそういう自分の気持ちに蓋をするのも限界だと思って
彼女は現状を受け入れようと思ったのでした。
自分にできることって何かな?って思うようになったのだそうです。

今を嘆くよりも、こどもがこれからより良く生きていけるように
母だからできることを導いてあげたい。
それが彼女の至った答えでした。

もちろん気持ちは行きつ戻りつ、
前向きに思える日もあれば、逆戻りもあるけれど、
「でもそれでいいんだ」と思えるそうです。
なぜならそれが自分のペースだから。
彼女の言葉に心がジーンとしました。

人生は誰かとの競争じゃなくて
自分でこの子の母として、どう生きていくか
そういう気持ちの切り替えができたんだなあって思いました。

変化を受け入れる人は強い。
そしてその強さは美しいなあとしみじみ思いました。

お子さん、どうか少しずつ元気になりますように。