2020年11月09日

どこまで心をゆるゆるにして良いのか ―ある母の悩み

自分の心の中では
もうこれ以上頑張れないよっていうくらい
毎日、毎日頑張って
こどもの新しく始まる治療に備えて
不安や心配や期待、
今の事、将来の事、
たくさんの感情が同居して
だけど親として自分は気が抜けないぞ!

彼女はそう思っていたのでした。

だけどある日、はたと気付く。
「自分も相当疲れている」と。

だけどそこで休めない。
立ち止まって一息つくのが怖かったのだそうです。
どこまでどう自分の心をゆるゆるにして良いのかと。


そうやって、これまでずっと過ごしてきたんだなあ。
彼女は。

そのお話を伺った時、心がジーンとしました。


20年以上前、ハワイでアメリカ心臓協会(AHA)の
心肺蘇生コースのトレーニングを受けた時、
インストラクターが住民としてホノルルマラソンの
ボランティアスタッフをしていたので
私もボランティアに参加したことがありました。
その時、初めてホノルルマラソンの膨大な数のランナーたちを
間近で見たのだけれど、
タイムを競う人ばかりじゃなくて
走っていること自体や美しい街並み、一緒に走る仲間、
そういったことをそれぞれマイペースで
思い出作りながら
心に刻みながら走っている人たちが
結構多いのでびっくりした。

その時の風景を今でも思い出します。
看病はあの時のホノルルマラソンと同じかなあ。

頑張って、息抜きして、また頑張って
そうやってゴールを目指す。
そうすると頑張るプロセスが
ただ苦しいだけじゃなくなるから。


ちょこちょこ息抜きしながら
頑張っていけば良いのだと思う。

親だって人間だもの。


お子さん元気になりますように。