2020年08月04日

自分にできることはニコニコしていること ―そう心に決めた母

我が子が「とても数の少ない病気」だと主治医から言われ
医師は一生懸命説明してくれるけれども
何度説明を聞いても、とにかく難しくて
親にとってはわからない。
そういう病気だった時、
あなただったらそれをどう受容していきますか?

あるお母様はニコニコして
こどもが頑張っていけるように応援する
そういう風に生きてきたのだと振り返ります。
自分は医者ではないのだから
自分がどうこうできるわけではない。
自分にできるのはニコニコしていることだけだと。
お子さんの一番近くにいつも、いるものね。

朗らかで、あたたかくて
彼女はとても素敵な女性で
周りの人にいつのまにか幸せな気持ちを
さりげなくお裾分けしているような方。
でも、彼女がニコニコして応援して・・・
そういう心境になるまでに
3、4年かかったのだそうです。
あまりの理不尽さに八つ当たりしたい気持ちも
あったのだそうです。

どれほど長く苦しい時間を過ごしてきたのか。
彼女のこれまでの道のりを思うと
心がジーンとしました。
今の彼女からはとても想像つかない。

それでもその時間は
彼女を素晴らしく飛躍させたのだなあって思いました。
もちろん元々素敵な人だったのかもしれないけれど
私はずっと前のことはわからないけれど。

「病気だけれども
楽しい時間もあるし、幸せだし。
何とかなるかって思えるし。」


そういう彼女の言葉が
すごく神々しく思えました。


今の世の中、
新型コロナの渦中で人々の心が
カサカサしてしまうところもあるけれど
彼女の話を伺っていると
襟を正す、そういう気持ちになりました。


お子さん、元気になりますように。
彼女が幸せを感じられる時間が
もっと増えますように。

世の中に神様がいるならば
こういう人のところにこそ
多くの恵みをもたらすべきだとつくづく思う。