2020年06月30日

「個人差」という深き闇

こどもの病気はたとえ同じ病名であったとしても
病状、年齢、合併症、既往歴、その他様々な要因が重なり合って
随分個人差が大きくあります。
親御さんの側から考えてみると、
同じ病名の情報をたくさん調べて
そこから「きっとこうなって、それからこうなって・・・」
そんな風にいろいろ考えが進むこともあるでしょう。
それは親として何ができるか自分たちが考えたい、
だから、未来を知りたい、そういう気持ちの表れとも言えます。
ただ、医療側からはっきりと具体的なことを言うことは難しい場合もある。

そんな時は、とにかく基本に立ち返って
そのお子さんの明らかになっている情報を整理して
これまでの経験値の中から考え得る見立てをお伝えして
そこで親御さんが自分のアクションプランを考える。
そこに尽きるのではないかなあ。
そんな風に思います。

「個人差があるから・・・」
それが崖の端の終わりになってしまうのは悲しすぎる。
これから何をどうすれば良いのか?
親御さんはそれを知りたいのだから。
手を切り離さないでほしい。
指先だけでも繋がっていたい、そういう心境なのだから。

もちろん親御さんはその見立てが
我が子に100%確実に起こる未来とイコールではない、と
それはちゃんとわかっている。
ただ、医療者が真剣に一生懸命考えて
その見立てによって親がこどものために
1つでも、2つでも、何かできることがあって
それが何か良きことにつながるのであれば
「見立て」から「善」が生まれることになる。

その積み重ねがお子さんの人生の時間を作っていく。

親は決して無力な存在ではないのだから。
そう思います。