早坂一郎先生らによって宮城県東松島市の宮戸島の
里浜貝塚で行われた発掘調査に関するお話を
3回取り上げてきましたが今日は4回目、
いよいよ最終回となりました。
18歳から20歳と考えられる成人女性は
お腹の中に命を宿したまま亡くなりました。
生前、腕に抱きしめることのできなかった赤ちゃん。
けれども彼女はしっかりと子宮の中で抱きしめながら
この子と共に死後の世界に旅立ちました。
そして発掘された後も再び寄り添うように展示されていました。
生前叶うことのなかった14号女性の願いは
阻まれることなく生かされ続けている、
それが彼女と赤ちゃんに捧げられた現代人からの
供養のようにも感じられます。
詳しくはこちらに書きました。
Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考える死生観とグリーフケア
「母の子宮に抱かれて永眠した子」
(宮城県東松島市・里浜貝塚)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-096.html
http://www.lana-peace.com/2/index.html
【こどもに先立たれた家族のために 歴史から考える生と死の最新記事】
- 18名の子に先立たれた鳥取西館新田藩第五..
- 早産で逝った赤ちゃんの長き命(青森県上北..
- 死者を思う気持ちとホタテ貝(青森県上北郡..
- 「死後も人々から愛され、幸せを願われた人..
- 石に癒しの力を期待した親心(宮城県東松島..
- あたたかい寝床に込められた亡き子への思い..
- 二十代で三度の死別を経験した父の軌跡 ―..
- 仙台藩五代藩主伊達吉村の寄進した鳥居と扁..
- 早世したこどもたちの命をいつまでも慈しむ..
- こどもを守り続けた松菊里式甕棺・管玉(韓..
- 鹿角製垂飾品と共に眠った3000年前の赤..
- 古作貝塚 貝輪・貝輪入り蓋付土器(千葉県..
- 生と死と再生への思いが滲み溢れる遺物たち..
- 出産時の悲しみを癒す石(北海道虻田郡洞爺..
- 9歳のこどもが胸に抱いた石
- 4歳のこどもを守り続けた2つの土器と30..
- 1歳のこどもを守り続けたホタテガイ ―北..
- 翡翠と漆に込められた死者への思い(北海道..
- 歩き出そうとする土偶 ―北海道函館市 著..
- 函館市 臼尻B遺跡 大人の足元に寄り添う..