2020年06月13日

母の子宮に抱かれて永眠した子(宮城県東松島市・里浜貝塚)

大正7(1918)年、東北帝国大学の松本彦七郎先生、
早坂一郎先生らによって宮城県東松島市の宮戸島の
里浜貝塚で行われた発掘調査に関するお話を
3回取り上げてきましたが今日は4回目、
いよいよ最終回となりました。

18歳から20歳と考えられる成人女性は
お腹の中に命を宿したまま亡くなりました。
生前、腕に抱きしめることのできなかった赤ちゃん。
けれども彼女はしっかりと子宮の中で抱きしめながら
この子と共に死後の世界に旅立ちました。
そして発掘された後も再び寄り添うように展示されていました。
生前叶うことのなかった14号女性の願いは
阻まれることなく生かされ続けている、
それが彼女と赤ちゃんに捧げられた現代人からの
供養のようにも感じられます。

詳しくはこちらに書きました。

Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考える死生観とグリーフケア
「母の子宮に抱かれて永眠した子」
(宮城県東松島市・里浜貝塚)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-096.html
http://www.lana-peace.com/2/index.html