2020年05月16日

開き直るということは ―ある母親の語り

我が子に診断された病気が難病だと知った時、
「いや、そんなはずはない」と思ったり
「この先どうしていけば良いのだろうか」と途方にくれたり
「どうしてなの!」って思ったり
その感情はとても混沌として、
そうした気持ちを抱えて翻弄される日々を
すごくきついと感じる親御さんもいらっしゃることでしょう。

あるお母さまがおっしゃっていました。
「開き直ったっていうか、整理したというか。」
開き直る、という言葉はどこかネガティブなトーンを
含んでいるように感じられるかもしれないけれど、
彼女の語る「開き直る」とはそうではなかったのでした。
こどもの難病、という事実に対して
常に感情の振れ幅を大きく揺らすのではなく
それはそれ、という感じで受け止めるという意味。
否認といった感情から生まれるいくつもの感情、
それはより一層自分を苦しめることになる感情、
それがこれ以上増えないようにとする対策だったのだなあと思いました。
彼女にとっての「開き直る」って
事実に背を向けるのではなく
自分の心を開いて
自分の心をこうありたい、と思う状態に戻す。
そういうことだったんだなあって気付きました。

柔らかな彼女の笑顔の中にある
一段上のステップに自分で上がった強さは
とても美しいなあと思いました。

お子さん、元気になっていきますように。