2020年03月13日

他者と違う自分を受け入れ難かったこどもが自己肯定して得た変化 ―思春期世代の悩み

お子さんが大きくなって病気のことをある程度理解するようになると
「自分はどうしてそうなの?」といった思いが出るようになり
それがやがて「自分だけ違う」と他者との違いに対して
強く意識が集中するようになっていくことがあります。
皆と同じであることに安心を覚える世代にとっては
(大人になってからもそうした傾向は続くのかもしれませんが)
皆と同じになれない自分を肯定できなくなり
自分という存在を受け入れ難くなってしまう。
そういう時、どうすれば良いのか?


あるお子さんはその「違い」を逆手に理解するようになりました。
自分は「OOできない」けれども
「その自分」を支えてくれる人が周りにいるのだと。
そして「OOできる」こどもたちの周りには
支えてくれる人はいないのだと。


支えてくれる人たちの存在を改めて認識することは
感謝の念を持つようになるだけではありません。
「OOできない自分」を
どこか軽んじてしまうところがあったけれど
そういう自分であっても
元気になって、長く人生が続くようにと
他者から願われた存在であることを
認識する機会にもなるのです。


自己肯定できなかった自分が
自己肯定できるようになる。

それはこどもにとって
非常に大きな転換です。

彼は何かを諦める気持ちから
頑張る気持ちに変わったそうです。
諦めたらそこで終わりだからって。

いくら自己肯定しても
他者との違いが消滅するわけではないけれど
そういう自分であっても
他者と同じ機会に参加することができる
時間と場を共に過ごすことができる、
そこに喜びも見出せるようになったそうです。

自分とは何か?
そのあたりに目覚めてくるようなお年頃。
だからこそ他者との違いに悩み
そこを突き抜けると自分を受け入れられる大きな器に
段々育っていく。

大きな治療を受ける時
人一倍他者との違いに目が向いてしまうけれど
だからこそもう一度また感じ取ってほしい。
多くの人が今、集結して尽力しているのは
あなたが元気な人生を手にするためであることを。