これからどうなっていくんだろうかと
次から次へと不安が浮かんで
自分の心の所在を持て余していたのでした。
自分の病気、じゃなくて
我が子の病気、だからなおさら辛い。
そしてどんどん気持ちは落ち込んでいく。
でも彼は思ったのでした。
「きりがない。」
そしてとにかく今できること、1つずつやっていこうと
決めたのでした。
制限だらけの生活で
他人からは一体どこに楽しみがあるのだろうかと
思われるような生活の中で
彼は楽しみを自分で考え出すようになって
気持ちを上向きにすることができたのでした。
楽しみって何?
それはこれからお子さんが元気になった未来を思い描いて
様々なことを自分と一緒にできるようになるって想像すること。
様々なこと、それはすごく特別なことではなくて
お庭で一緒に遊ぶとか
お散歩に出かけるとか。
そういう穏やかなささやかな日々。
だけどしみじみ嬉しい日々。
そういう未来を必ず手にするぞ!
自分の中でしっかり目標を掲げて
「これでいいか」っていう現状維持の気持ちは
やめたのだそうです。
今の苦しさはこれからの楽しさにきっとつながる
だからこそ、親の自分も一緒に頑張る。
とは言え、過去の彼は決して強いポジティブな
人間ではなかったのだそうです。
でも、お子さんのことをきっかけに
彼は大きく変わっていった。
だってお子さんにとって頼れる父親は
紛れもなく彼一人なのだから。
よし、って覚悟を決めた。
今、笑顔で快活に語る彼の横顔の裏に
これまできっとたくさんの戸惑いや涙やため息が
あったのだろうなあ。
今、この一点と考えると苦しいけれど
その一点が壮大な時間の流れにつながっていく。
自ら引き寄せる望む未来。
彼の言葉を聞いて
人は自分で人生作っていくんだなあって
改めて感じました。
また一人、若い父親の背中に教えられた。
お子さん元気になりますように!
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