2020年03月01日

ストレスフルな時間を「良い思い出」と言える理由 ―ある母の話

食べ物を食べた後、それが無事に栄養素として
身体の中に取り込まれ、必要な場所で活かされて
それが身体を作っていく、
それはとても当たり前のように聞こえるけれど
実はいくつもの代謝を必要とし
その過程がスムーズに進むために
手助けする役割をするものが身体には備わっています。
そこに何か不具合があると、
食べること自体が大きな困難を伴うことに
なってしまいます。
中には生まれつきそういう病気のお子さんもいます。
食べることに予防と治療の意味が
大きくかかわってきますし
まだ自分で食事をどうにかできる年齢ではないお子さんにとって
親御さんの果たす役割は本当に大きいのです。
毎日、細心の注意を払いながら
三食日々続くのですから、
親御さんの抱えるプレッシャーは計り知れません。

でもあるお母さまがおっしゃいました。
「いろいろあったけど。
今は良い思い出としか言いようがない。」

え? どうしてそんな風に言えるの?

忙しい子育ての日々、パートの仕事にも出るし
目が回るような忙しさだけど、
その忙しさの中でするべきことをやっていくと
達成感や楽しさがある、とおっしゃるのです。

こどもが寝た後にようやくできる自分の時間が
たとえ短いほんのちょっとの時間でも
「めっちゃある」と思う彼女は
「今自分にあるものに満足している」のだと。

どんなに大変なことがあって
果てしなく繰り返す毎日であっても
それを自分の人生の一部の中に
拒絶しないで取り入れて
共存してハッピーに生きてきた彼女の生き方に
心がジーンとしました。

彼女と同じ年頃の遥か昔の自分に問いかけてみる。
自分がその立場だったら、同じように感じられたのか?と。
そうです、と言えない自分がいる。
きっと周りの人と比べて
「どうして私だけこんなに大変なの!」って
思っていたことだろう。

溌溂とした若い母親の笑顔に
また一つ大切なことを教えてもらった。


お子さん、これから始まる治療で
きっと元気になりますように。