限られた時間しか面会に会えなくて
忙しそうに働く医療従事者に囲まれた我が子を見ると
自分はこの子に何もしてあげられないって
無力感に駆られること、きっとあるでしょう。
あるお父様がおっしゃっていました。
自分は医者ではないから
我が子に何も治療をすることはできないけれど
重症であっても治療できる環境に
我が子を連れてくることができた。
治療できる医療者たちに巡り合うチャンスを
我が子のためにこうしてつかむことができた。
そこに感謝するのだと。
そして自分に課せられた辛い時間も乗り切れば
きっとこの先、何か別の形でその経験が生きてくるのだと。
今は何もできなくても
親として何かできる場面を迎えた時に
辛さの中で考えたことが活かせるのだろう。
彼はそう語っていました。
一見、周りから見たら辛すぎて逃げ出したいような時間。
でもその中で一回り大きく成長している
現在進行形の若い父親がいる。
朴訥と語る彼の姿に心がジーンとしました。
お子さん、きっと元気になりますように。
パパと楽しく遊べる時間が
再び戻ってきますように。
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