2019年11月28日

大塚・歳勝土遺跡(神奈川県横浜市)

古い写真を整理していたら、
ブログでご紹介し忘れていた遺跡公園の写真が
いくつか出てきたので
ご紹介しようと思います。

こちらは2018年3月に訪れた神奈川県横浜市の
大塚・歳勝土(さいかちど)遺跡公園です。
一部の遺構の直上に復元されているところが
なかなかのポイントと思うので今日はご紹介です!

こちら無料で入場できます。
とてもきれいに整備されています。
歴史の見学というよりも公園として
のんびり散策、遊ぶ、といった形で
利用している小さなお子さん連れの家族が
あちこちに見られていました。

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こちらの遺跡は今から2000年前、弥生時代中期に
ここで稲作を始めた人々のムラ(大塚)と
その墓地(歳勝土)を中心とした遺跡です。
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ムラからは85軒の竪穴住居跡と
10棟の高倉倉庫跡が発見されました。
(大塚遺跡)
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弥生時代の遺跡を1.5mの盛り土によって保護し、
遺構の直上に住居を復元したそうです。
断面図を見ると随分しっかりした骨組みです。
弥生時代の建物ってすごいなあと思います。

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こちらはY-39号住居、
大塚のムラの中でも標準的な大きさの住居です。
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Y-17住居は2回住居の拡張が行われたことが確認されており、
住居には通路と考えられる溝も作られていました。

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復元方法は関東ローム層を掘りこんで作られている住居跡に
合成ゴムと斥候を使用して表面の方を取り、
特殊加工をしたガラス繊維強化樹脂セメント(GRC)で
住居跡の遺構面を再生し、そこに色の調整モルタル、
保護樹脂の塗布を行ったそうです。
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ムラから80mほど離れたところに墓地があり、
25基の方形周溝墓が確認され、
未調査部分も含めて30基前後があると推定されています。
(歳勝土遺跡)
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ここでは方形周溝墓の復元時にも遺構面の上に
1.5mの保護盛り土を設けて、
その上に更に復元盛り土で覆われています。
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復元されていたのは
遺跡北西部の5基の方形周溝墓です。
発掘調査によって出土した姿、埋葬当時の姿、
埋葬内部がわかる姿の3通りで復元されていました。

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こちらは埋葬内部の姿を再現したS-16
方形周溝墓の中央に掘られた四角い穴に
棺が納められていたと考えられています。
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復元されていない周溝墓の位置には石が埋め込まれて
輪郭が表現されていました。
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大塚・歳勝土遺跡公園の手前にある陸橋を渡ると
徒歩数分で横浜市歴史博物館につきます。
出土物が展示されていました。
センター北駅からも近いので、便利です。