嬉しい、でも慌ただしい毎日が始まった頃
我が子が難病である可能性があると
病院から知らされたのでした。
思いもかけないその知らせに
一生分の涙をそこで流した赤ちゃんの母は
ご主人と文字通り二人三脚
二人でこの子を守っていこうと決意したのです。
こどもの体調の異変に少しでも早く気付こうと
神経を研ぎ澄ませ、頑張ってこどものお世話をしました。
それでも自分の思った通りに事が運ぶ時ばかりではありません。
そんな彼女を心の中で支えてくれた強い信念がありました。
それは過去をどんなに振り返っても
そこにはもう戻れないし、修正できるわけではないのだから
今をちゃんと、ちゃんと過ごしていこうと。
当初泣き崩れていた彼女が
そんな風に強くなれた理由を尋ねてみると
常に頭の中で未来を考えていることを挙げられました。
今の日々の様々なことが未来の我が子につながっているから。
だから様々な選択の場面が登場した時、
彼女はいつも未来の我が子がどう生きていてほしいか、
それを1番に考えました。
そのために今自分は何を選ぶべきなのか、何をするべきなのか。
その積み重ねによって
彼女のお子さんの世界はどんどん広がっていきました。
そしてもう一つ、彼女が強くなれた理由は?
どうしようかと途方に暮れる自分を
常にしっかりとご主人が引っ張ってくれたからだそうです。
それはより一層ご主人への信頼を深めることとなりました。
未来を見据えられる人は、
自分が変わる強さを持っている。
そこに信頼関係があればなお一層のこと。
そして過去は誰にも変えられないけれど
誰もが未来を変えるチャンスを持っている。
望む未来により近づけるように。
その未来とは不確かなものではなく
確かに現在から続いていくもの。
彼女のお話を聞いてそう思いました。
新しく始まる治療、
きっとうまくいきますように。
【Lana-Peaceのお知らせ カウンセリング & 支援ワークから考えたことの最新記事】
- 何かを頼るということは
- 限界の枠を超えていくこと ―数年かけて幸..
- 「なんだかなー」と思う時 10年経って舞..
- 今のあなたは以前のあなたとは違うから… ..
- 病気のこどものきょうだいから「自分はいら..
- 「親は何もできない」のは本当か? ――絶..
- 消せない思いを抱える時に ―ある母の変化..
- 「勉強したい」 心から湧き上がるこどもの..
- 良くなるために必要なことだから 一進一..
- どうしたら「かわいそう」ではなくなるのか..
- 受け止めたいけど、受け止められない、そう..
- どこまで心をゆるゆるにして良いのか ―あ..
- 自分が変わるということは ―我が子が難病..
- 「1万人に1人の強運の持ち主だ!」 ある..
- 人生の幅を狭められない ―ある青年の言葉..
- 流れを変えるということは ーある父の話
- 小さなゴール
- 「ふり」をやがて「真実」にした父 その心..
- 自分にできることはニコニコしていること ..
- 封印した涙の訳 ―重い病気のこどもと長く..