2019年10月06日

縄文時代、四肢麻痺の女性を大切にお世話した人々の精神性 ―北海道・入江貝塚から考える

縄文時代後期約4,000年前、四肢麻痺がありつつも
10代後半まで寿命をまっとうすることのできた
北海道の10代女性(入江9号人骨)のお話(※1)

ご紹介しましたが、
彼女の生きていた場所にぜひ行ってみたいと思い、
2019年6月、1年半越しでようやく
北海道虻田郡洞爺湖町の入江貝塚に行ってきました。

現地で気持ち良い太陽の光の下、
遠くに噴火湾や山を見ながら
風に吹かれて立っていると
どうして四肢麻痺の女性が長い間
丁寧なお世話を受けながら生きることができたのか
いろいろ考えるきっかけができました。

近くの入江・高砂貝塚館には
入江貝塚から出土した
イノシシの犬歯でできた
装身具も展示されていました。
9号女性と直接関係があったわけではありませんが
同じC地点貝塚から出土したものです。
「イノシシ」「犬歯」その部分に着目すると
入江貝塚に住んでいた人々の精神性が
そこに現れているような気がしました。


入江貝塚、こじんまりとしたとても良い場所です。
今は史跡公園として整備されており
実際の貝塚断面や復元住居を見ることもできます。
ぜひ北海道洞爺湖に観光に行かれる方は
その前後にお立ち寄りになると良いと思います。


詳しくはこちらに書きました。

Lana-Peaceエッセイ
病気と一緒に生きていくこと
「縄文時代、四肢麻痺を生き抜いた人
 1. 北海道 入江貝塚・後編(現地訪問記)」
http://www.lana-peace.com/1/1-1-102a.html
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