10代後半まで寿命をまっとうすることのできた
北海道の10代女性(入江9号人骨)のお話(※1)を
ご紹介しましたが、
彼女の生きていた場所にぜひ行ってみたいと思い、
2019年6月、1年半越しでようやく
北海道虻田郡洞爺湖町の入江貝塚に行ってきました。
現地で気持ち良い太陽の光の下、
遠くに噴火湾や山を見ながら
風に吹かれて立っていると
どうして四肢麻痺の女性が長い間
丁寧なお世話を受けながら生きることができたのか
いろいろ考えるきっかけができました。
近くの入江・高砂貝塚館には
入江貝塚から出土した
イノシシの犬歯でできた
装身具も展示されていました。
9号女性と直接関係があったわけではありませんが
同じC地点貝塚から出土したものです。
「イノシシ」「犬歯」その部分に着目すると
入江貝塚に住んでいた人々の精神性が
そこに現れているような気がしました。
入江貝塚、こじんまりとしたとても良い場所です。
今は史跡公園として整備されており
実際の貝塚断面や復元住居を見ることもできます。
ぜひ北海道洞爺湖に観光に行かれる方は
その前後にお立ち寄りになると良いと思います。
詳しくはこちらに書きました。
Lana-Peaceエッセイ
病気と一緒に生きていくこと
「縄文時代、四肢麻痺を生き抜いた人
1. 北海道 入江貝塚・後編(現地訪問記)」
http://www.lana-peace.com/1/1-1-102a.html
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