2019年09月16日

9歳のこどもが胸に抱いた石

古き時代の墳墓が発掘された折、
人骨の胸腹部のあたりから大きな石が見つかることがあります。
抱石葬(ほうせきそう・だきいしそう)と呼称され
死者の再帰を防ぐといった意味に解釈されていますが
実は別の意味があるのではないか、と個人的に感じる例が
北海道の高砂貝塚にありました。
9歳前後のこどもが埋葬されていたG8号墳墓です。

緑色凝灰岩を抱き、
ベンガラも散布されていました。

まるでこの世に生き返ることを望むために置かれた石、
あるいは死後の世界で元気に生きてほしいと願い込めて置かれた石
そのように感じられてなりません。
長い時を経ても、その9歳のこどもの親心が
今に伝わってくるようです。


詳しくはこちらに書きました。

Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考える死生観とグリーフケア
9歳のこどもが胸に抱いた石
(北海道虻田郡洞爺湖町・高砂貝塚)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-087.html
http://www.lana-peace.com/2/index.html