2019年08月11日

ウンクル・セトナの桂の木(北海道・洞爺湖 中島)

北海道洞爺湖の湖の真ん中にある「中島」に
「ウンクル・セトナの桂の木」があります。

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遊覧船の船着き場の辺りの水はこんなにきれい。
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そばで見るとあまりの高さに驚きです。
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こんな由来があるそうです。
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洞爺湖のほとりにウンクルとセトナが住んでいました。
二人は愛し合っていましたが、
ウンクルはシャクシャインの誘いに応じて参戦し、
松前軍の銃撃にあって重傷を負ったのでした。
ウンクルはセトナのもとに戻って、
手厚い看護を受けましたが
自分の死期を悟り、彼女の留守中に
ウンクルは洞爺湖に身を投げ命を絶ったのです。
悲しみのあまりセトナも洞爺湖に入水して
彼の後を追いました。

その二人の悲しい最期を見ていたつがいのオシドリが
湖の中からウンクルの首飾りの玉と
セトナの耳環を探し出して
中島の広場に埋めました。
その翌年の春、玉と耳環から2本の桂の若芽がふいたのです。
そして2本の若木はやがて1本の幹になって成長しました。
それゆえコタンの人たちは「ウンクル・セトナの桂の木」と名付けて
縁結びのご神木として崇めるようになったのだそうです。

黄緑の鮮やかな若葉も元気いっぱいでした。
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美しい水と空と緑。
ここに佇むと、なんだか2人の話し声が聞こえてきそうです。
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