2019年07月11日

温泉水のマンホール(北海道・洞爺湖町)

先月訪れた北海道虻田郡洞爺湖町にあったマンホール、
亀甲模様のシンプルなデザインでしたが
よく見るとそこは「温泉水」

「雨水」「汚水」のマンホールは
どこにでもあるけれど
「温泉水」はやっぱり温泉町ならではです。

こちら「温泉水」
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こちら「汚水」
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さて洞爺湖近くの昭和新山は昭和20(1945)年、
爆発もおさまって新山の成長が一応止まった後、
硫黄を狙って山を荒らし、
硫黄を転売する鉱山師が現われるようになりました。
そのため、山を守り保護しようと立ち上がったのが
当時壮瞥郵便局長だった三松正夫氏でした。
三松氏は先祖伝来の土地を売ってお金を工面して
昭和新山を買い取ったことが知られていますが、
実は三松氏は洞爺湖温泉源泉を発見された方でもあります。

昭和新山の出現からさかのぼること約30年、
大正6(1917)年6月、当時は温泉場としてまだ知られていなかった洞爺湖に
湯が沸いているという噂が地元であったことから
仲間2人と共に崖になっていた湖岸を十数メートル降りて砂を掘り、
温度計で水温を確認し、源泉を確認して
温泉利用と湖畔土地の借用を求めてお湯を添えて北海道庁に出願したところ
1カ月後「弱食塩泉」ということで温泉として認められたのだそうです。

そして郷土の自然を守り、優れた観光地としての真価を広く宣伝するため
「保勝会」と名付けた観光協会の創設に努めたのだそうです(※)。


※参考文献:
「ベロニーテ型火山の観察」三松正夫(1975)
『羽ばたけ北海道 : 北海道回想録2』北海道総務部行政資料課, pp.260-273

こちら有珠山ロープウェーから見た風景。
右手に見える赤茶色の山肌が昭和新山で
左手に見えるのが洞爺湖です。
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こちらは洞爺湖
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どちらも三松氏にゆかりの深い場所。
そして三松氏が保護を願ったとおり
昭和新山も洞爺湖も自然豊かで
たくさんの人に愛される場所。
posted by Lana-Peace at 00:11| アート / 歴史 美しいマンホール