2019年03月30日

このしんどさはいつまで続くのかと悩むこと ―自宅で重い病気のこどものお世話をする時

育児だけでも大変なのに
そこに病気のお世話の要素が加わってくると
ママやパパは本当に大変です。
数日間踏ん張れば、回復する……
そういう病気にかかっている時は
なんとか気力でどうにかできることもある。
でも気の緩められない状態が24時間ずっと、
それがいつまでも同じように何カ月も何年も、
あるいは今よりも徐々に悪くなっていくのだとしたら
おうちでお世話をする家族にとっても
心身共に大きな疲れが及んできます。
親だって生身の人間なのですから。
机上の理想論だけで物事は進むはずないのですから。

あるお母様がこうおっしゃっていました。
我が子を心から愛しているし、
本当にかわいいけれど
終わりのない介護ってしんどい……と。

赤ちゃんは成長と共におむつがとれて
自由に動き回れるようになって
やがて大人と同じような食事で
みんなで食卓を囲むことができるようになっていく。
おしゃべりをして気持ちを通わせたり
お出かけしていろんな発見をすることもある。
お世話が大変な時期があっても、
それがずっといつまでも続くわけじゃない。

だけど、病気によってそうした成長が望めないこともあり、
すなわち親はずっとそのお世話が続くのです。

彼女の中で「しんどい」そういう感情が芽生えた時
彼女はまるで自分の人生が無くなってしまうような
そんな気持ちに襲われたのだそうです。

いつまでこの苦しさが続くのかなあ……
ふと、そんな気持ちに駆られた時
そう思う自分自身に嫌気がさしてくる。

だけど、同じような時期に出産した女性が
楽しそうにこどもとお出かけしたり
仕事に復帰して、活き活きしている姿を見ると
自分一人が時間の中にポツンと取り残されたような
そんな気持ちになったのでした。

そして。そういう自分の心の揺れや葛藤を
彼女は誰にも話すことができないまま
悶々と時間だけが過ぎていったのでした。
ただただ、過ごして、
一日やり切る。
当時を振り返ると、そういう感じだったのだそうです。

誰かに話せばいいのに……
そう思う人もいるでしょう。
でも、人によっては
「話す」ということはなかなか勇気のいることです。
「こんなこと言ったら相手は自分をどう思うだろう」
そう思い始めたら、結局は本音を語れなくて
自分を内に閉じ込めてしまうのです。

そしてこどもの前で笑顔でいなきゃ、
そう思いつつも、いろんな思いが募って
鬱々とした気持ちが拭えない。


辛かったんだなあ。
本当にここまでよく頑張ってきたなあ。
堰を切ったように話す彼女の頬に
ポロポロと涙がこぼれていくのを見て
彼女の過ごしてきた時間の重さを感じました。

他人に助けを求められない……
今迄はそうだったかもしれないけれども
やっぱりそれでも、
勇気を出して助けを求めてほしいと思う。
ひととき、苦しい状況から距離を置く時間をとるだけでも
気持ちの行方は少しずつ変えられるのだから。
少しずつ、それがあなたを救う蓄積に変わるのだから。