2019年03月09日

自分の身の置き所がないほど辛くても

お子さんを亡くした後、慌ただしい時間の中で
自分のまわりにも大きな変化が起こって
そこからいくつかの月が巡って
ようやく一段落経った頃、
彼女は突如苦しい思いに駆られてしまうようになりました。

ふと浮かび上がってくるお子さんの思い出が
自分の心を強く絞めつける。
そこに伴う感情は懐かしさではなく、苦しさが甦る。
だからあんなにたくさん撮っていたお子さんの写真も
限られた数枚のもの以外、見ないようにしたのだそうです。

彼女は周りにも自分の苦しさを語らないで
一人でため込んで抑圧してきたそうです。
それでもやっぱり行きづまりを感じて落ち込む。

でも本当はそんな自分のことを自分自身、否定したいから
無理に強い自分を演じていたところもあったのだと。

通勤途中の電車の中、
誰かとお話をしている時、
そんな苦しい瞬間が訪れてしまうと
そこから自分の身の置き所が無くなって、
まるで自分の体が存在しないような感覚に襲われるのだと
彼女はお話されていました。


本当に苦しかったんだなあ。
そのお話を伺いながら彼女のこれまでの時間を思うと
心がジーンとしました。

彼女はいろいろな辛さの中から
新しい目標を見つけて頑張ろうと
今、心の中に決めていることがあるそうです。
すごいことだと思う!
彼女に敬意をはらいたいなあって思いました。
きっとそういうママのことを
天国からずっと見守ってきた
お子さんの力もすごなって思う。

苦しさの時間の中で目標を見つけ出した彼女は
とてもキラキラしていました。

来年の春には「桜咲く」だといいなあ。