2018年10月07日

垣ノ島B遺跡 9,000年前の墓から出土した漆製品(北海道函館市 蔵)

縄文時代早期前半の土坑墓から見つかった
9,000年も前の漆製品、
それはまるで東洋医学の経穴・経絡の要所、要所を
押さえたかのように、埋葬された人の頭、肩、手頸、すねを
飾っていた装飾品でした。
こちら、出来上がった布に漆が塗られているのではなく、
漆の糸からわざわざ作られたものでした。
当時の人々は漆かぶれを起こすウルシノキに
敵を撃退するような強い特別な力を見い出し、
漆液から作り出される漆製品に
その力が宿っているように感じていたのかもしれません。
「死」は「終わり」を意味するものではなく、
死後の世界の存在を認識していたからこそ、
こうした漆製品による装飾で死者を守ったのだろうと思います。
邪悪なものから死者を守り、安寧な時間を過ごしてもらうために。

それは9,000年前の人々の、死者へのあたたかい眼差しの表れだと思います。

詳しくはこちらに書きました。

Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考える死生観とグリーフケア
「垣ノ島B遺跡 9,000年前の墓から出土した漆製品(北海道函館市 蔵)」
http://www.lana-peace.com/2/2-4-080.html