2018年09月29日

絶望の中から光を見いだせた母 ―ある医師との出会いと言葉

初めての子育て、ワクワクもあり、希望もあり
そんな時に医師から赤ちゃんに重い病気がある、と知らされた彼女。
今迄1度も聞いたこともないような病名で
育児書を読んでもどこにも書いていないような病名で
恐らく多くの医師も「今迄診察したことがないなあ」というような病気。
彼女は「自分はちゃんと育てていけるんだろうか…」って
とっても不安で仕方がなかったのでした。

そしていくつもの症状があって、途方に暮れた時
それぞれの症状の分野で最高の先生に診てもらおう、
そう夫婦で決意した彼女はご主人と一緒に先生を探し出し
治療を受けることにしたのだそうです。

そして目の前に起こる1つ1つのことを
受け止めて、赤ちゃんと共に家族で頑張っていったのでした。


そうして何年もの年月が経って
彼女は段々強くなりました。
あんなに心配だったお子さんも、
いろいろなことを乗り越えて大きくなり
たくさんだった薬もだんだん減るようになりました。
お子さんの成長は彼女の励みとなり
自分の生きていく原動力となっていったのだそうです。

もう大変すぎて駄目だーと思っていても
1つ1つ頑張っていくことによって
なんとかなっていく。
そうした時間が我が子の日々を作っていったのだと思うと
彼女は生きていくことで自信を積み重ねていったのでした。

もう一つ大きな転換になったのは
ある医師との出会いだったそうです。
もう先が見えない、そう思ってしまった時に
同じ病気の家族会の人と知り合うことができて
そこから教えてもらったある医師の存在。
その医師の言葉により、彼女は我が子の歩む道の先に
光を見出すことができたのでした。

大変な病気と変えられない目の前の事実。
それでもそれを背負っていくのであれば
何より自分自身の味方になってくれるのは
自分の心の在り方です。
彼女にかけてくれたその医師の言葉は
彼女からいろいろな迷いを取り払ってくれたのでした。
そして家族の進む大きな指針になっていったのでした。

言葉によって、人の心は陰から陽へと
大きく突き動かされていくことがある。
それは単に心の変化だけなのではなく
その人の人生までも変えていくことになる。
絶望のまま生きていくのか。
希望を見出して生きていくのか。

その医師の言葉はきっと彼女に
「親」として存在するために必要な力を
注ぎ続けてくれたのだろうと思います。

そういう医師に出会えると
我が子がどんなに大変な病気だと言われても
きっと親御さんは前を向いて過ごしていけるんだろうと思う。

そういう医師が一人でも増えてくれるといいのにね。

彼女が過去を振り返って語る時、
とてもキラキラしていました。
彼女にとってあんなに辛かった、苦しかった思い出は
家族みんなで乗り越えて、成長を遂げたことにより
涙あり、でも「笑顔も自信もあり」の思い出に変わっているのだと思う。