2018年08月19日

絶望を希望に変えていく底力

お子さんがとても難しい病気だと診断され
自分の産後の肥立ちが良いとか悪いとか、
そういうことに頭を巡らす余裕も失った彼女。
心の中はお子さんのこれからのことでいっぱいでした。
孤独感はさらに自分を追い詰め、
当時、絶望しかなかった……と語る彼女。

でもそこから彼女は大きく変わっていったのでした。
インターネット上で同様の境遇の仲間を知り
自分より少し先にそうした絶望を経験してきた人たちの
励ましの言葉に触れて、彼女の心は氷解していきました。
自分の辛さを吐露した時、
その気持ちに心から共感してくれる仲間の存在が
段々と自分の心を強くしてくれました。
そして、とても難しい病気と言われても
今の医学ではいろいろな治療法があるのだと知り、
実際にその治療のおかげで元気になっているこどもたちを知り、
彼女は希望を見出すようになっていったのです。

やがて彼女は自分と同じような境遇に新たになった人たちで
助けを求めている人たちの役に立とうと
自分の時間をその人たちのために分けるようになっていったのです。

かつて自分が助けてもらったように。
かつてその救いが自分の心の支えになったように。


その話を伺った時、思いました。
我が子の病気という事実を親が変えることはできないけれど
絶望しかなかった気持ちから抜け出し、
希望を見出すようになり、
やがて他の人の幸せのためにも役立ちたいと思うような
大きな心の変化を来せることを。
それは医者がやることではなく
親本人が自分でできるということを。
それは変えられない事実と共に生きる当本人のこどもにとって
どれだけありがたいのかを。

だって、自分のせいでずっと親が苦しむ様子を見ていたら
こどもはどうすれば良いのかわからないですから。


変われる人は強い。
自分を変えようとする気持ちのある人は強い。
変えられない事実と向き合いながら
自分のできる最善最大のことをやろうと努力する人は強い。
そう思いました。

そういう風に彼女を変えてくれたのは
ベッドの上でどんな辛い治療の時にも
終われば母に向けてにっこり笑顔を向けるお子さん。


あなたのママはあなたのおかげで
こんなに強くなったよ。

これから始まる新しい治療、
一緒に頑張ろうね。
ママとパパとお兄ちゃんと
おうちで一緒に暮らせるように。

まだ本当は甘えたい盛りの小さなお兄ちゃんも、
あなたのこと頑張れーって応援して
あなたの帰りを心待ちにしているから。