2018年08月08日

二度の大火に耐えて枝を伸ばす玉楠(神奈川・横浜開港資料館)

横浜市の横浜開港資料館の中庭に
「玉楠(たまくす)」と呼ばれる大きな木があります。
古くは開国を迫るペリー上陸の一場面にも描かれているこの玉楠。
その後、横浜で起きた慶応の大火や関東大震災といった
2度の大火を経て、今、空に向かって大きく枝を伸ばして
青々とした葉を茂らせています。
とてもすごい生命力を発揮する玉楠、
大きなエネルギー、パワーを秘めています。

さて、慶応の大火ですが
実はこの当時の様子がデンマーク人によって書き残されています(※)。
彼の目に映った横浜の人々の様子、
それは逆境に負けず、明るく頑張る前向きな姿でした。
原著『Skitser fra Japan』はデンマーク語ですが
長島要一氏によって非常に読みやすく、美しい日本語に訳された
『江戸幕末滞在記 若き海軍士官の見た日本』(※)を手に取ることができます。
こちらに記されていた横浜の当時の人々の姿、
非常に感銘を受けました。

(※)エドゥアルド・スエンソン著, 長島要一訳(2003)
『江戸幕末滞在記 若き海軍士官の見た日本』講談社

スエンソンが帰国後、これを出版した時、
まさか百数十年の時を経て日本語に訳され、
日本人に読まれるようになるとは
思ってもいなかったかもしれません。
スエンソンの横浜の人々に向けたその視線は
とてもあたたかく、また尊敬に満ちたものでした。
当時ののどかな横浜散策の様子なども登場します。

日本人が幕末・明治初期に書かれた日本語の見聞録を
原文で読んだら、なかなか手ごわいけれども
現代の日本人が150年ほど前のデンマーク人の原著を
訳せるって、すごいことだと思います!


横浜の玉楠をきっかけに、
すごくいろいろなことを考える時間となりました。


詳しくはこちらに書きました。


Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるこどもの生
「二度の大火に耐えて枝を伸ばす玉楠(神奈川 横浜開港資料館)」
http://www.lana-peace.com/1/1-3-006.html