新指定されたものが展示されていました。
そこでひときわ印象的だった掛け軸がありました。
「京都盲唖院唖生図画成績品」です。
図画科の各学年の生徒の作品の中でも
最も秀でたものが一幅の掛け軸として仕立てらたものでした。
見事な秀作揃いで、各人の豊かな若い才能が作品に溢れていました。
まだ就学率が100%ではなかった時代、
そのような時代に身体に障害があっても学びたい意欲を強く持ち、
なかには京都よりも遥か遠くの地から親元を離れて
学びにきていた生徒がいた、という事実が
とても強く心に残りました。
そして京都盲唖院について調べ始めてみると、
目や耳の不自由なこどもたちが初等教育及び職業訓練を
本格的に受けることができる機会を作ろうと、
情熱を燃やして奔走した人々の姿を知ることができました。
今日はその中心となった古河 太四郎(ふるかわ たしろう)の軌跡について
ご紹介したいと思います。
様々な人との出会いが彼の特別支援教育の礎を築くことになりました。
太四郎だけでなく、当時の京の町の人々の理解と懐の深さが
我が国初の特別支援教育学校開校へと導く原動力になったことは
特筆すべきものでもありました。
詳しくはこちらに書きました。
Lana-Peaceエッセイ
病気と一緒に生きていくこと
「教育によって開花する才能」
http://www.lana-peace.com/1/1-1-106.html
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