2018年06月14日

桜 松前育成品種「麻美(あさみ)」の命名由来

北海道の松前公園の桜は数えきれないほどの数ですが
中にはいくつか説明書きの看板が添えられているものがあります。
その中に、とてもジーンとするようなお話が書かれているものがありました。
桜「麻美」です。

その看板によると、かつて松前桜保存子ども会で人一倍熱心に
桜の世話をしていた少年がいました。
成長した彼は漁師になりましたが、
昭和62年、オホーツク海での船の衝突事故に遭い
20代の若さで他界されたそうです。
そしてその年、松前育成品種(松前生まれの桜)の中に
まだ名前が付けられていなかったものがありました。
当時、松前生まれの桜に取り組んでいた浅利政俊氏は
遺された家族妻子4名がしっかり生きて行けるようにと願い
未命名の桜にその方の愛娘のお名前を頂戴したのだそうです。

DSC02928.JPG

その桜「麻美」は雨の中、実に美しく、立派に咲き誇って
枝を伸ばしていました。
http://www.keiko-cafe.com/asobo/ki/sakura/sakura-matsumae18039.html

たくさんの数の桜の中に
いろいろな思いと歴史が詰まっている……
見上げた桜を見て、しみじみそう思いました。

桜「麻美」はこれからもずっとこの地で何年もの間
長きにわたり、咲いて、散って、また芽吹いて、咲いてを
繰り返していくんだろうなあ。
亡くなった男性の思いと
そしてそのご遺族をいたわり、励ます浅利氏の思いは
そうしてずっと続いていくんだなあ。
桜「麻美」と共に。
posted by Lana-Peace at 08:31| □ アート いろいろ (街の中)