2018年05月14日

「月の松」(東京上野 清水観音堂)

東京 上野 東叡山寛永寺の清水観音堂の西側(不忍池方向)に
美しい松がありました。「月の松」です。

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こちらは安政3(1856)年、魚栄より刊行された歌川広重の
「名所江戸百景」の「上野清水堂不忍ノ池」にも登場する松。
看板がありました。
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現存の松は安政の頃の松ではなくて
明治初期の台風被害でしばらくなかった後、
平成24(2012)年に復元されたものだそうです。
素晴らしい曲線を描いて円を成しています。

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不忍池側から見るとちょうど円の向こう側に
観音堂の銅鑼が見えます。
本尊の千手観世音菩薩様はその奥。

完成に到るまでの間の年月と造園職人さんの
見事な腕前は本当にすごい傑作を生みだすものですね。

そして本堂側から見る月の松は
まるで円窓から庭を眺めているようです。
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月の松越しに見る西方浄土。
何もない空間を円で囲まれると
途端に円の向こうが別世界のように思えてくるから
何とも不思議です。

随所に日本的な和の粋な計らいが感じられる「月の松」。
海外では盆栽ブームと言われるけれど、
上野を訪れる海外観光客は「月の松」をどんなふうに見るのだろう。
posted by Lana-Peace at 18:20| □ アート いろいろ (日本の庭園)