2018年03月22日

週末の朝のコーヒーがもたらしたもの

お子さんの入院生活が続くと、ICUや病室で顔を合わす他のご家族の姿が
どうしても気になる方もいらっしゃるかもしれません。
他の家族はどんな時でも前向きで
精神的に崩れることもなくしっかりしている、ように思えて
それに比べて自分は心の中がぐちゃぐちゃで
こんなままじゃだめだ、と思いつつ
そうは言っても、私だって辛いのよ、
誰もわかってくれない…そういう思いの親御さんは
実は多いかもしれません。

でも他の家族と比べる必要はないし
自分は自分で良いのだと思う。
そしてちゃんとしっかりしているように見える他の家族が
実は過去にすごく大変な時期があって
その時間を経て今がある、という場合もあるのです。

他の家族に比べて、自分だけ取り残されている…
そんな風に思わないで。
みんな人それぞれなのだから。

お子さんの病状、現状を受け入れ難い時、
自分の気持ちが脆く崩れていきそうだと自覚していても
それをどうにもできない時
自分の心をなんとか保っていくためにはどうすれば良いか?
お子さんが回復することが一番の解決策だけどそうはいかない。
そんな時は自分の心の負荷、お子さんの病気に関すること以外の負荷を
どんどん減らしていくことが役に立ちます。
面会の後、家に戻ってする家事
それが「気分転換になる」と思える人もいれば
それが「きつい」と思う人もいる。
きつい、と思うなら完璧に家事をやろうと思わないで
できる範囲で、負担にならないようにしていけば良いのだと思う。
夜寝る前に「あれもできなかった」「これもできなかった」
そんな風にできない自分を追い込んでいくと
お子さんの病状のことでどんと沈んだ気持ちは
どんどんすごい勢いを持って沈んでいく。
だけど「あれができた」「これができた」
そういう風に思えるようになると
自分の心に重くのしかかっていたプレッシャーは
少しずつ形を変えて消えていくようになります。

あるお母様、心の悲鳴をご主人に正直に話したそうです。
仕事が忙しくてなかなか面会にいけないご主人は
彼女の気持ちを知って、随分変わっていったそうです。
ご主人が完璧に家事をこなす、そうじゃないですよ。
ご主人は家事が苦手。
でもできることをやってくれるようになったのです。
週末の朝、ご主人がコーヒーを淹れてくれる。
他の人から見たら「それが何?」そう思うかもしれない。
でも彼女はそれがたまらなく嬉しいのだと
お話してくれました。
そういうご主人の気遣いを心に受けると
その日1日、お子さんにとって何か良いことが起こりそうな
前向きな弾む気持ちになれるんだろうなあ。

みんな初めから前向きな人ばかりじゃない。
他の人と比べる必要なんかない。
きっとあなたも何かのきっかけによって、心が前向きに変われるはず。
そしてそれは心地良い時間をあなたに多くもたらすことになるはず。