2018年03月05日

先天性疾患の赤ちゃんは底力を秘めた赤ちゃん

生まれてすぐ医師から大きな病気を告げられたとき
親御さんは「我が子の成長はどうなるんだろう…」と
不安に駆られるかもしれません。

先日お目にかかったお母様、こうおっしゃっていました。
「心配しすぎなくても、その子にあった成長ができていく」って。
ICUでの長い、長い治療、
良くなったと思ったら、ハラハラする場面もまた出てきて…
本当にいろいろあったけれど
そういう風に思えるようになったそうです。

その成長とは身体や運動機能の成長だけではありません。
心の成長も。それは「知育」といった切り口だけではなくて
思いやりとか気遣いとか、そういうところ。

赤ちゃんの頃から何度も大きな手術を乗り越えてきた彼は
弟ちゃんも具合が悪くなって入院することになってしまった。
親御さんはお兄ちゃんに詳しく説明したわけではないのに
自分なりに家の中の様子が何だか変だぞって気付いて
弟ちゃんのこと「大丈夫かなあ」って
一人でつぶやいていることもあるんですって。

本当は親を独り占めしたくて
まだ赤ちゃんの弟ちゃんと
けんかばかりになってしまうお年頃のはずなのに……。


お母様からその話を伺って、お兄ちゃんのこと想像したら
なんだかこっちの涙腺緩んでしまいそうだった。


大きな病気で入院して、治療を受けていても
それは決して、決してマイナスにはならない。
あんなに大変な治療を受けていたのに
あなたはまだ赤ちゃんだったから
たとえお医者さんの話を聞いたとしても
どれほど大変かがちっともわからなかっただろうけれど
大人が聞いたらその大変さはきっと、卒倒しそうなほど。

どこで、どのタイミングで
あなたはその優しい気持ちを育んできたの?


こどもの可能性は計り知れない。
どんな逆境でもそれをいつのまにか糧にして
着実に一回りも二回りも大きくなっていく力を持っている。


大人は自分で考えたり、周りからアドバイスを受けたり
仲間の話を聞いたり、そういうことで
逆境のなかに光を見出そうとしていく。
だけど赤ちゃんはそんなことできないものね。

あるがまま、治療をなされるがままだから……。
その中で成長していく赤ちゃん。

生まれつき、何か大きな病気と共に生まれてきた赤ちゃんは
ものすごく大きな底力、伸びる力と共に生まれて来たんだと思う。