2017年12月08日

古作貝塚 ―貝輪から感じられる死後の生と死者への眼差し

かつて昭和の初期、千葉県船橋市に中山競馬場を作るため
同市の古作(こさく)貝塚が破壊されることになってしまいました。
それはとても残念な話ではあるけれども、
その建設工事ゆえに明らかになったものもあったのです。
蓋付の2つの土器の中に水平に重ねられて、
大切に収められていた51枚もの美しい貝輪たち。

その古作貝塚からは貝輪をつけた人骨も見つかっています。

実際縄文時代に戻ってみなければ、アクセサリーやお守りの意味で
貝輪をずっと身につけていたのか、
あるいはそれが死出の旅を安らかにすることを願って添えられ、
共に埋葬されたものなのかはわかりません。
もし後者であれば、そこには当時の人々が感じていた
「死後の生」といった世界観が浮かび上がってきます。
そして死者へ向けられたあたたかい眼差しがだんだんと感じられます。

いろいろな人々の思いがたくさんつまった貝輪。
3千年、4千年もの時を経て
貝輪はいろいろなメッセージを伝えてくれそうです。
なにしろ蓋付土器で保管するほど、大切にされていたものなのですから。


詳しくはこちらに書きました。


アート・歴史から考えるグリーフケア
古作貝塚 貝輪
(東京国立博物館 蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-046.html