2017年12月02日

縄文時代、四肢麻痺を生き抜いた人 ―北海道 入江貝塚出土の人骨から考える

北海道虻田郡洞爺湖町の入江貝塚から出土した
10代後半の少女と思われるその人骨は
とても華奢な両手両足でした。
幼い頃に四肢麻痺になり、
そのため骨に廃用性萎縮が生じたと考えられているそうです。
いくつもの疾患の可能性から考えられたのはポリオ。

麻痺となった後の年月の長さを物語る入江9号の華奢な手足の骨は
もちろん彼女自身が懸命に生きた証でもあるけれど、
周りの人から受けた愛情の年月を表わしていると思います。

そして出土した彼女の他の骨や歯を見ると
彼女の笑顔と周囲の人の深い愛情と
あたたかい空気感がしみじみ伝わってくるようでした。


4000年前の慈愛を骨を通して知ることができます。

詳しくはこちらに書きました。


Lana-Peaceエッセイ
病気と一緒に生きていくこと
「縄文時代、四肢麻痺を生き抜いた人 1. 北海道」
http://www.lana-peace.com/1/1-1-102.html