2017年11月25日

共感と号泣がもたらす飛躍の可能性――有田秀穂先生の『脳からストレスを消す技術』から考える

人間の身体は驚くほど良くできているものだなあと、
しみじみ思う本(※)に出会いました。
 ※有田秀穂(2008)『脳からストレスを消す技術』サンマーク出版

涙はストレス状態をリラックス状態へと切り替える力があると説くこの本、
実に示唆に富んだ本です。
有田先生は脳生理学者、医学者ですが
一般の生活に反映できるよう、研究知見の真髄をわかりやすく書かれているので
非常に読みごたえがあるし、とても理解しやすいです。

こちらには内側前頭前野の共感脳の活性化や
共感脳の働きによって副交感神経が活性化され、至る号泣
そして副交感神経支配下にあるその他の機能の活性化、
たとえば免疫システムの活性化などにも話が及んでいました。
ワクワクしますよー!

免疫活性を希望しているがん患者さんなどには
笑いが良い、という話はもう広く知られていることではありますが
号泣も取り入れてみるべきですね。
「泣くほど気力がないよ」という方もいらっしゃるかもしれません。
でも、何かに共感して泣く、ということは
己の身が情けなくて、さめざめと泣くこととは違うのです。
自分の周りに目を向けて、心を寄せ、心動かされるということですから。
そこで人は孤独から解放されるとともに
新たに自分自身に気付きを得られると思います。
それが自分の世界を広げるきっかけになるのです。



詳しくはこちらに書きました。

Lana-Peaceエッセイ
自分で作ろう! 元気な生活
「共感と号泣がもたらす飛躍の可能性」
http://www.lana-peace.com/3/3-1-028.html