2017年11月23日

埋甕(千葉県・海老ヶ作貝塚)と縄文時代のこどもを亡くした親のグリーフケア

千葉県船橋市の飛ノ台史跡公園博物館に
同市内の海老ヶ作貝塚から出土した甕が展示されていました。
こちら亡くなったこどもの埋葬のために使われたと考えられています。
その造形からいろいろ考えたことがありました。

尖底土器と言われる底面積の小さい土器。
不安定で自立した立位は難しい土器です。
でもそれは実は意味があったのかもしれません。
親が子との最後のお別れを惜しむ時間にとって
最も適した形だったのではないでしょうか。
そもそも調理の煮炊き用として紹介されることの多い尖底土器。
だけど、火の焚いた痕跡のない美しい土器は
食事の準備とは全く別物で、
こどものために新たに作られたのではないでしょうか。
今世で親ができる最後の贈り物として。
そのプロセスを考えると
縄目文様の一つ一つに親の涙がこもっているかのようです。
土器を作ることは当時の親にとってのグリーフケアの一つに
あたるようにも思います。


あくまでも私の個人的な私見ではあり、
考古学などの定説ではありません。
学者さんたちからは「そんなの感傷的な見方に過ぎない!」と
一喝されるかもしれないけれど、
じっと土器を見ていると、当時の状況が想像されてなりません。

発掘した現代の世の中にとっては学術的な出土物、ではあるけれども
何千年も時をさかのぼれば、それはとてもプライベートな
大切な思いの込められたものなのです…。
土器の見方についても、いろんな考え方があっても良いのではと思ったりして。


詳しくはこちらに書きました。


Lana-Peaceエッセイ
アート・歴史から考えるグリーフケア
海老ヶ作貝塚 埋甕
(飛ノ台史跡公園博物館 蔵)
http://www.lana-peace.com/2/2-4-043.html