2017年11月18日

「大日如来坐像」運慶 作 (国立東京博物館展示・奈良・円成寺所蔵)

国立東京博物館展示(東京・上野)の
「興福寺中金堂再建記念特別展 運慶」より印象的だったものをご紹介。

本来所蔵されている奈良県 円成寺のHPを見てみると、台座内墨書に銘文あり、
そちらの末尾に「大仏師康慶 実弟子運慶」と書かれているそうです。
音声ガイドでは本来こうした像は3カ月で制作するところを
1年かけて運慶が制作したとのこと。
そこには微妙な角度のこだわりなどがあったそうです。
横顔がとても凛として気品あり、
座り姿の背中がとても美しく物語る大日如来坐像です。

ざわざわした混雑会場でななくて、
しんとしたお堂の中でこうした坐像と対峙すると
異世界へいざなわれるような、そんな気がする坐像です。

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大日如来坐像(国宝)
運慶 作
1軀
像高 98.8cm
安元2(1176)年
奈良・円成寺 所蔵
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posted by Lana-Peace at 12:07| アート / 歴史 絵画・彫刻・陶芸