2017年11月03日

「糸桜・燭台図扇面」酒井抱一 (出光美術館展示)

出光美術館(東京・丸の内)の「江戸の琳派芸術」より印象的だったものをご紹介。

糸桜の扇子の中央に、天に藍、地に紫の打曇短冊が斜めに配されています。
とても品良く、大変美しい扇子です。

そしてその短冊には抱一の自詠自筆の和歌が。

「そめやすき 人のこゝろや 糸さくら」

こちら上の句としたら、どんな下の句が生まれるのか。
なんだか、余韻たっぷりの、抱一の上の句。

画才だけでなく、詠む力も秀逸だなあと思います。

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糸桜・燭台図扇面
酒井抱一
53.0x18.6cm
二本
紙本着色
江戸時代(19世紀)
出光美術館 所蔵
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posted by Lana-Peace at 10:32| アート / 歴史 絵画・彫刻・陶芸